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教授 阪口 祐介

SAKAGUCHI Yusuke

博士(人間科学) 大阪大学

教授 阪口 祐介 SAKAGUCHI Yusuke 博士(人間科学) 大阪大学

専門領域
社会階層論、計量社会学
キーワード
格差と不平等、リスク社会、社会調査
学部担当科目
社会学、情報社会論、社会調査実習、専門演習、卒業研究、Enjoy Computing
大学院担当科目
M情報メディアの変容とコミュニケーション、M社会階層論
関連リンク
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メールアドレス
yusuke@kansai-udotacdotjp

研究内容

現代社会において、どのような人びとがなぜリスクの被害に遭いやすく、特定のリスク意識を高めるのかについて、社会調査データを用いて実証的に明らかにする研究を進めています。これまで、リスクの主観的・客観的それぞれの側面に焦点をあてた研究に取り組んできました。第一の主観的リスクについては、犯罪、テロ、環境、失業、原発など、近年、社会問題化するリスクに注目し、そのリスクへの不安や態度が形成される社会的メカニズムの実証研究を行っています。第二は、失業や非正規雇用といった客観的リスクの研究です。グローバル化や雇用の柔軟化によって雇用リスクが高まるなかで、どのような人びとになぜリスクが集中するのかについて、社会階層・ジェンダー・世代に焦点をあてて調べています。最近は、1990年代中頃から進行する「若年雇用の不安定化」が人びとのライフコースにどのような影響を与えたのかに関心があります。こうした分析によって、新たなリスクをめぐる格差・不平等や、リスク意識を形成する社会環境・文化要因などを把握し、安全・安心社会へ向けた政策的知見を提示すること目指しています。

主な研究業績

  • 阪口祐介,「犯罪リスク知覚の規定構造-国際比較からみる日本の特殊性」『社会学評論』59号3巻,2008年

  • 阪口祐介,「失業リスクの趨勢分析―非正規雇用拡大の影響と規定構造の変化に注目して」『ソシオロジ』170号,2011年
  • 『リスク社会を生きる若者たち』(共著)大阪大学出版会,2015年
  • Labor Markets, Gender and Social Stratification in East Asia: A Global Perspective, Brill, 2015. (共著)
  • 『日本人は右傾化したのか』(共著)勁草書房,2019年

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