社会システムデザイン専攻 Social system design カリキュラム

講義・実習の分類

ビジネス社会 ネットワーク社会 地域・国際社会

ビジネスの現場で役立つ専門知識を身に付けます。産業経済や経営のしくみを理解し、実社会で起きている課題に対応できる力を養います。

科目例
産業社会学、経営学、ソシオ・エコノミクス、経済原論、産業経済論、人的資源論、経営管理論、人的資源管理論、産業システム創成論、環境とビジネス、法とビジネス

社会のつながりを理解します。新しい社会の動きを知り、これからの社会で働いたり、暮らしていくために必要な専門知識を学びます。

科目例
社会システム論、労使関係論、科学社会論、社会階層論、社会変動論、経済システムデザイン論、社会的ネットワークと社会システム、組織と社会的ネットワーク、産業情報システム論、情報ネットワーク経営論

地域社会や自治体の課題を見つけたり、国際的な問題に取り組む力を身に付けます。新しい政策を提案するための専門知識を学びます。

科目例
公共システム、国際開発システム論、人間開発論、経済政策、技術史、失敗とテクノロジー、環境社会デザイン、国際経済システム、地域経済システム、社会保障論、国際社会とシステムデザイン
  • 特定の系統の科目をより集中的に学ぶか、よりまんべんなく学ぶかは、関心や進路目標にあわせて決めることができます。

クローズアップ講義・実習

国際開発システム論

参加型の講義を通して、国際社会の課題と向き合う。

本講義では、「人々の幸せ」や「社会の豊かさ」に着目する国際開発学の理論と実践を学びます。この講義の特徴は、一方的な講義だけではなく、数人のグループに分かれるグループワーク手法を取り入れ、参加型講義を展開している点です。具体的には、「誰がどうやって途上国と先進国を分類していると思う?」「豊かさの物差しを作り出そう」などの問いを投げかけ、それらの問いに対して、各学生が持つ知識を総動員し、グループ単位で考え、共有していきます。この過程で、お互いに異なる見方に気づいたり、断片的な知識をつなげ合わせ、複雑な国際社会や経済のしくみ、課題に向き合うための知識の運用力や複眼的思考を身につけていくことをめざしています。

システムデザインリテラシーII

実験参加と結果の検討を通じて(経済的)意思決定のクセを実感する。

本講義では主に経済に関する人間の意思決定の特徴とその政策への応用を学びます。いわゆる行動経済学の学習を進めています。特徴的なことは、コンピュータネットワークを通じて学生にゲーム(経済実験)をプレイしてもらい、その結果を検討することで、教科書的な理論に基づいた意思決定の予測が異なるかどうか、異なる場合にはどのように異なっているかを考える点です。その上で、理論的整合性を保つには理論をどう修正すればよいか、人間の意思決定の特徴を利用してどのように政策設計を行えばよいかを検討します。社会システムデザイン専攻の一つの目的は「制度設計」であり、政策設計はさらにその一つですが、対象は人間です。人間の選択傾向を知ることで、よりよい社会を作るための手がかりを得ることを目指しています。

経営管理論

企業経営をマネジメントの観点から考察し社会問題の解決を目指す。

企業の経営は人々の生活と密接に関係しています。多くの人が企業で働いて生計を立て、企業が作る製品を使って生活しています。企業が適切に運営されないと、従業員のやる気が低下して業績が悪化したり、企業が倒産して失業者が増加したり、製品による環境破壊が進んだり、といったさまざまな社会問題が起こります。組織メンバーのやる気を高める仕組みはどのようなものでしょうか。企業を長期的に成長させるためにはどのような戦略が必要でしょうか。企業はどうすれば社会の発展に貢献できるのでしょうか。本講義ではこのような企業経営の問題をマネジメントの観点から考察し、組織を適切に運営する能力を身に付けることを目指します。

コミュニティの比較社会学

国際比較や時系列比較をとおして日本のコミュニティのあり方を考える。

家族、近隣、職場など、私たちの生活は様々なつながりに囲まれながら成り立っています。しかしながら、そうした様々なつながりのあり方は、国の仕組みや制度などとも密接にかかわっています。さらに、同じ国の中でも、時代によって制度が変わるとともに、つながりのあり方も変わってきます。そうしたなかで、日本は今後、どういったつながりのあり方を模索していくべきなのでしょうか。また、そのために必要な社会の仕組みとはどのようなものなのでしょうか。本講義では、国際比較と時系列比較をとおして、日本のつながりと制度のあり方を議論しながら、日本の今後のあり方について考えます。

組織と社会的ネットワーク

組織や職場における社会的ネットワークのありかたと影響を考える。

「組織と社会的ネットワーク」では、働く場所を中心に生じる人々のネットワークとその影響力について学びます。私達がアルバイト先や仕事の場でもつ人間関係は、仕事へのモチベーションにも、離職の要因にもなります。職場の人間関係の分析、リーダーシップの類型と学習法、就職活動生の行動パターンと満足度、農家の六次産業のネットワークなど、具体的な例、理論や調査結果を引用しながら、実践に役立つ講義を展開していきます。

講義・実習一覧

1年次

必修科目
  • 基礎研究I・II
  • 社会システムデザイン総論I・II
選択科目
  • 経営学I・II
  • 産業社会学
  • 社会システム論
  • 技術史I・II
  • ソシオ・エコノミクス
  • 社会調査入門
  • 計量社会学
  • 情報処理基礎演習
  • 情報処理演習I
  • 寄附・連携講座(各テーマ)

2年次

必修科目
  • 基礎演習
選択科目
  • 経済原論I・II
  • 公共システムI・II
  • 経済政策I・II
  • 産業経済論
  • 経済システムデザイン論
  • 失敗とテクノロジー
  • テクノロジーのデザイン
  • 産業情報システム論
  • 情報ネットワーク経営論
  • 人と仕事の経済学
  • 人的資源論
  • 産業システム創成論
  • 産業社会の歴史と経営
  • 労使関係論
  • 経営管理論I・II
  • 人的資源管理論I・II
  • 科学社会論I・II
  • 社会階層論
  • 社会変動論
  • 社会的ネットワークと社会システム
  • 組織と社会的ネットワーク
  • 国際開発システム論
  • 人間開発論
  • 地域再生論
  • コミュニティの比較社会学
  • 国際社会とシステムデザイン
  • グローバル化のなかの文化と社会
  • システムデザインリテラシーⅠ〜III
  • クリティカルシンキングI・II
  • 差別と社会I・II
  • キャリア心理学I・II
  • メディア史
  • ジャーナリズム史
  • コンピュータ・コンテンツ制作演習
  • コンピュータ・プログラミング演習
  • 専攻横断型講義(各テーマ)
  • 情報処理演習II・III

3・4年次

必修科目
  • 専門演習I・II
  • 卒業研究I・II
選択科目
  • 国際経済システム
  • 地域経済システム
  • 環境とビジネス
  • 法とビジネス
  • 環境社会デザインI・II
  • 社会保障論
  • 社会システムデザイン特論I〜IV
  • 外国文献講読(社会システムデザイン)I・II
  • 社会システムデザイン実習I・II

各講義・実習の詳細は、関西大学シラバスシステムでご確認ください。

  • 演習等の少人数制の科目は他専攻が履修できない場合があります。
  • 卒業するには、所属専攻の科目から所定の単位を修得する必要があります。
  • このカリキュラムは2023年度のものです。