社会学専攻 Sociology

「社会のしくみ」を探り出す

社会学専攻

~ 日常のさまざまな出来事を「社会のしくみ」から探求する 〜

恋愛、流行、いじめ、未婚化、差別、環境問題……。私たちは、日々、様々な社会現象の中で生活しています。私たちは、それらの現象を、当事者として直接に経験することもあれば、メディアをとおして間接的に知ることもあります。
社会学専攻では、日常のさまざまな出来事が、どのような「社会のしくみ」から生じたのかを探求します。自分が注目する社会現象を丁寧に調査したり、関連する理論を学んだり、異なる社会(たとえば異なる時代、異なる国)を比較するなどのさまざまな方法で、社会現象を分析する力を養います。

「社会学」とは何か

法学や経済学にくらべると、社会学は漠然としていてイメージしにくいという声を耳にします。これは、社会という言葉そのもののイメージが明確ではないからです。しかし、社会は私たちが生活する場であり、私たちが自分たちの手で創りあげた産物です。
この「社会」のしくみについて、既成の学問の垣根を越え、さまざまな方法を用い、さまざまな視点から研究するのが社会学なのです。

社会学の視線

社会学では、「常識を疑う」という思考方法を重視します。私たちが「常識」だと思っていることについて、〈いつの時代でも、どんな社会でも、あらゆる人にあてはまることだろうか〉と問い直してみることです。
この発想法によって、〈いま・ここ・わたし〉を相対化することで、私たちの生活を強く拘束している力のはたらきについて知ることができ、問題解決の糸口を見出すことが可能になります。日常的な現象を、総合的に把握する。それが社会学で身につく力です。

社会学を学ぶと、どんな役に立ちますか?
社会学は、日常で生じているさまざまな出来事がどのような社会のしくみと関係して生じたのかを研究する学問です。こうした学びを日々行うことによって、広い視野で柔軟にものを考えられるようになります。
自分とちがう立場の人はどのように考えるか、ちがう国、ちがう時代では、同じようなことは起きているのだろうか、起きていないとしたらそれはなぜなのかといったことを常に考えられる思考力をもつことは、この複雑にからみあった社会を生き抜くうえで、あなたの大きな力になるはずです。