ご挨拶

産学官連携・プロジェクト研究の推進拠点として

先端科学技術推進機構 機構長 棟安 実治
先端科学技術推進機構
機構長 棟安 実治

 先端科学技術推進機構(略称;先端機構、ORDIST)は、学内外研究者・機関との共同研究、プロジェクト研究、および多様な形態の産学官連携活動を目的とする全学組織であり、旧・工業技術研究所から半世紀を超える歴史を持ちます。先端機構は、4研究部門と4つの研究センターからなり、既存の大学内組織を越えたダイナミックな研究チームの形成と、先端的な理工学研究・開発を推進しています。

 研究部門は「新物質・機能素子・生産技術(略称;N)」、「情報・通信・電子(I)」、「生命・人間・ロボティクス(B)」、「環境・エネルギー・社会(E)」で構成されており、これまでの学部、学科の垣根を超えた枠組みの中で自由に研究員がその所属を選択できます。研究センターとしては、「医工薬連携研究センター」、「地域再生センター」が長い活動を行っているとともに、「文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」で採択された複数プロジェクトを集約した「戦略研究総合センター」を2012 年に開設し、さらに2016 年度には総合情報学部研究員をコアとする「社会空間情報科学研究センター」が開設され、現在に至っています。

 本機構は、社会的研究ニーズと本学教員のシーズとのマッチングを図る機関でもあります。2016 年度には、医工薬連携研究センターが提案した“「人に届く」関大メディカルポリマー(KUMP)による未来医療の創出”が文部科学省による「私立大学研究ブランディング事業」に採択され、全学的支援を受けた活動が行われています。それ以外にも、各省庁および関連機関からの受託研究に類するプロジェクトも増加しており、民間企業からの受託研究、共同研究なども増加傾向にあります。

 さらに本機構は、研究人材育成の役割も担っており、本学教員による研究員とともに、特別任命(特命)助教をはじめとする特命教員、ポスト・ドクトラル・フェロー(PD)、本学の博士課程後期課程の学生からなるリサーチ・アシスタント(RA)が活躍しています。特命助教は、大型外部資金による研究専念ポストとして、関大の若い力を存分に活かして成果発信し、キャリア形成にも活かせるよう設置しました。

 先端機構は、成果の発信にも力を入れています。例年1 月には「関西大学先端科学技術シンポジウム」を開催し、研究シーズと各年間の成果を総合的に公開しており、毎年約千名の方にご参加いただいています。さらに、研究部門別発表会や東京センターを利用した各種講演会なども開催しております。その他にも広報誌として“Re:ORDIST”を発行し、機構研究員とその研究内容を紹介しております。また、本機構の外郭団体である「関西大学科学技術振興会」においても、企業と本学との技術交流を密接に行っております。

 今後も先端機構は、各省庁ならびに自治体、学外機関、および企業との連携を一層強化することで、優秀な研究人材を育成し、研究開発を通じた社会貢献を推進するとともに、2016年9月に開設された、企業共同研究、ベンチャー活動、大型開発プロジェクト、さらには文理協働での製品開発を推進する組織である「イノベーション創生センター」とも協力しつつ、本学の学是である「学の実化」を推進してまいります。学内外を問わず、本機構の積極的なご利用をお待ちしております。