第3学舎1号館(1968年竣工)

全面、白いタイル貼りで、正面入口南側の塔状の階段部分がポイントになっています。塔状部分の頂部のデザインにはさまざまな草案が残されていますが、実施案はとてもシンプルで、四角くスリットが入っているのみ。入口ホールから両側に分かれて上階へ誘う階段は、シンプルですが、ドラマティックな動線となっています。上階には円形の吹抜とトップライトが設えられています。

関西大学会館(1965年竣工)

村野・森建築事務所と小河建築事務所の共同設計による大学本部の建物です。コンクリート打放しの柱梁型が表れており、木造建築の木組を思わせるようなデザインになっています。最上階は大集会室と広い屋上バルコニーで、手すりの部分が壁面よりも張り出しており、軒のようにも感じられます。3階から大集会室への階段は薄い金属板を用いたらせん階段で、非常に薄く優美なデザインです。(関西大学会館は、一般の方の立ち入りが制限されています。建物の外観をお楽しみください)