いのちの授業を行いました(6年生)

11月1日に、日本臓器移植ネットワークより移植コーディネーターの北中氏にお越しいただき、臓器移植についてのお話をしていただきました。
今回のテーマは、「臓器移植とはなに?」です。
前半は現場で臓器移植に関わっている第一線の方から、現場には実際にどのように臓器移植が行われ、助かるいのちがあるのかについてお話をしていただきました。
臓器移植を待ちながら命の灯火を閉じることになってしまう人々の話も聞き、自分の命の尊厳について考える機会となりました。
後半は、臓器提供について、自分はどのような意思を持つか、
1.私は、脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも、移植の為に臓器を提供します。
2.私は、心臓が停止した死後に限り、移植のために臓器を提供します。
3.私は、臓器を提供しません。
1.〜3.について自分の今現在の意思を表明し、違う意思を持つ友達同士で意見交流をしました。
「死について考えるのは怖いけど、ちゃんと考えることで命の大切さを学ぶことができると思います。臓器提供意思表示では、学年のみんなの意見に納得したり、自分で意見を発表することで、共感を得られました。」
「私はやっぱり亡くなられた方の体は全部そろってないと意味がないと思いました。もし体の一部を他の人にあげてしまったら、亡くなった方がもっと遠くに行ってしまったみたいでもっとさみしくなってしまうので、臓器提供はあまりやりたくないです。」
「一人一人が提供することによって、たくさんの人が助かり、自分の命もどこかで生きているということだし、さらに多くの人を自分も助けられるのなら、それはすごくいいことだとぼくは思いました。」などの意見がでました。
脳死は人の死なのかという倫理的な面や、人としての尊厳に対する価値観の揺れなど、すぐに結論を出すことが難しい問いでしたが、今の自分の意見を発表し合い、人それぞれの考え方、感じ方を共有することで、自分自身の考えを深める時間となりました。