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2026年08月31日

本学部の大堀秀一教授が環境経済・政策学会にて学術賞を受賞しました

大堀秀一教授が環境経済・政策学会にて学術賞を受賞しました。

https://www.seeps.org/web/award/award-winner/#y2026

環境経済・政策学会の学術賞は環境経済・政策分野の優れた研究業績を挙げた者に授与する賞(過去10年間の研究業績を対象(2018年度より))です。

【受賞理由】
大堀秀一氏は、産業組織論および動学ゲーム理論を環境・資源経済学に応用した理論研究において、高水準の業績を着実に積み重ねてきた。一連の研究業績は、循環経済に関する分析と国際協定に関する分析とに分けることができる。

循環経済に関する研究では、コースの推論を出発点に、独占企業による製品耐久性の内生的選択と廃棄物政策の関係を分析している。とくに2019年の論文では、廃棄時処理手数料の徴収が計画的陳腐化を抑制すること、および最適手数料がピグー水準を厳密に上回ることを証明した。続く2021年の論文では、手数料の徴収時期に着目し、後払い制が耐久性選択に相反する二つの効果を持ち、望ましい制度設計が手数料水準と環境被害の程度に依存することを明らかにした。

国際協定に関する研究では、2024年の論文で、非対称な国々からなる国際気候協定を対象に、繰り返しゲームの枠組みの下で、各国の不遵守閾値を均等化する負担分担スキームが協定を維持可能とする割引因子の範囲を最大化することを理論的に証明し、グランドファザリングがこの性質を満たすことを示した。これは、両立が困難とされてきた衡平性と履行可能性の関係を理論的に解明したもので、学術的な貢献も非常に大きい。

これらの研究に共通するのは、従来見過ごされてきた問題への鋭い着眼点と、複雑な問題設定の下でも明快な結論を得られるモデル構築の巧みさであり、その成果は国際的にも高い評価を得ている。重要性の高い課題に厳密な理論を適用して政策的含意を導く研究は、本学会の学術賞に相応しく、大堀氏の今後の一層の活躍が期待される。

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