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11月28日、株式会社バイオーム 代表取締役 藤木庄五郎氏を講師に迎え、
生態学者がアプリをつくる～起業という選択肢のリアル～をテーマに講演いただきました。

大学在学中に訪れたマレーシア・ボルネオ島のジャングルで進む森林伐採をきっかけに、環境保全をどうやってビジネスとして成立させるのかについて、これまで歩んできた軌跡を語っていただきました。
自身は研究者であり、大自然でのデータ収集には限界があるという問題に直面した藤木氏は、人間の「楽しい」という欲求と「可処分時間」に着目。日々好奇心のある人々によって生物の情報が自然と蓄積される仕組みを作り、「生き物探しにはバイオームが不可欠だ」と感じてもらえる世界を目指しアプリ開発に取り組みます。

生物多様性を重んじる社会の実現や、環境保全分野に特化した案件にのみ携わること、さらに自然資本をデジタル技術で可視化し、環境保全を促進するマーケットを開発する展望が情熱的に語られ、これから私たちが進むべき未来像が力強く描き出された講演でした。

最後に藤木氏は、多くの選択肢がある人生での最後に選べる安心の選択肢としての起業の価値を語りました。
「人生がどう転んでも挑戦でき、90歳を超えても夢を持てる。私は起業こそ自分のやりたいことであり、その道を選んだことに一切の後悔はない。」―その覚悟と自由さが印象的でした。

＜参加者の声＞
・環境保全に取り組んでいる企業が評価される今の流れが、もっと早く全世界に浸透して欲しいと思った。
・本当に地球を救えるのか漠然と思っていたが、人間の考え方次第で実現できる課題だということが分かった。