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2025年03月31日

地域連携センター

【堺市と関⻄⼤学との地域連携事業】 Art with Hospital in Sakai 堺市医療機関とアート 連続講演会(3/4)第4回を開催しました!

2024年度 堺市と関西大学の地域連携事業 Art with Hospital in Sakai 堺市医療機関とアート(デジタルアート、ダンスの可能性)(代表 関西大学 社会安全学部 教授 亀井克之)、共催 関西大学経済・政治研究所 関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班 (主幹 同)の連続講演会第4回目が開催されました。

20253月4日(火) 耳原総合病院 
▪14:30~15:00 10階病棟 
▪15:30~16:00 3階リハ室 
「患者さんとコンテンポラリー ダンスを鑑る会」
ダンサー 庄波希(しょうなみき) 小堀愛永(こほりまなえ)

 医療現場におけるアートの取り組みと癒しの重要性を訴える企画。その実演としてプロのダンサー庄波希(しょうなみき)さんと小堀愛永(こほりまなえ)さんを招き、鑑賞者との交流をしながら、ダンスパフォーマンスを行いました。新型コロナウィルス感染症の影響で病院内でのレクリエーション活動が著しく減る中、入院生活の中で芸術文化に触れる大切さを体験してもらいました。
 今回、堺市の耳原総合病院を舞台に、入院患者、外来患者、医療スタッフ、堺市民が参加しました。2回にわたり、庄さんと小堀さんによるダンスパフォーマンスは、入院患者さん、外来患者さん、医療スタッフ、堺市民が見守る中で行われ、参加者は一体感を感じ、感動的な時間を共有することができました。 
 第一部の参加者は41人、第二部の参加者は19人でした。

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                  小堀愛永(こほりまなえ)さんのダンスパフォーマンス

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                  庄波希(しょうなみき) さんのダンスパフォーマンス

当日のチラシはこちら→ 3月4日(火)チラシ.pdf

参加者の声
「ダンスそのものの素晴らしさ」「一体感を感じた」「入院患者さんと医療スタッフがいっしょにパフォーマンスを見る眼差し。感動して、うるうるしました」

「パフォーマンスを提供しているつもりが、皆さんの熱いまなざしをこちらの方が受け取っている感覚でした」(庄) 「与える側と思っていたが、こちらが感動した。患者さんは健康な方より、体は弱っているかもしれない。でも最前列で一緒に踊ってくれる人もいて、元気だなと思った。 もう会えないかもしれない。今日だけのはかなさがある。だからこそ、今日この一瞬に集中した」(小堀)

BCM(事業継続マネジメント)はリスクマネジメントの一部分、リスクマネジメントにはリスク感性を発揮することが重要、アートはリスク感性を育む、だからアートの一つであるダンスもBCMや医療マネジメントに役立つのではないか。これがアート関連の連続講演会の意義です。 

本連携事業の代表の亀井克之教授は、本テーマに関する研究活動の成果の一部として、そしてBCM(事業継続マネジメント)=リスクマネジメント研究の一環として、『フランス医療機関におけるアート アートとリスク感性』(関西大学出版部 2023年)を出版しています。この本の中で、フランス医療機関による取り組みに加えて、堺市の耳原総合病院の事例が紹介されています。