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2025年03月31日
地域連携センター
【堺市と関⻄⼤学との地域連携事業】 Art with Hospital in Sakai 堺市医療機関とアート 連続講演会(3/1)第3回を開催しました!
2024年度 堺市と関西大学の地域連携事業 Art with Hospital in Sakai 堺市医療機関とアート(デジタルアート、ダンスの可能性)(代表 関西大学 社会安全学部 教授 亀井克之)、共催 関西大学経済・政治研究所 関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班 (主幹 同)の連続講演会第3回目が開催されました。
第3回 2025年3月1日(土)14時~16時 堺市 耳原総合病院 2階ホール
テーマ 医療機関とアート 文化的処方と堺市・耳原総合病院
14:00-14:20 第一講演 関西大学 社会安全学部 教授 亀井克之
「フランス医療機関におけるアート パリ アルマン・トルソー病院小児整形外科における取り組み」
14:20-16:00 第二講演 堺市 耳原総合病院 チーフ・アートディレクター Johnan株式会社 室野愛子
「堺市・耳原総合病院と文化的処方」
院内アート ミニツアー・解説
第一講演
本連携事業の代表の亀井克之教授は、本テーマに関する研究活動の成果の一部として、そしてBCM(事業継続マネジメント)=リスクマネジメント研究の一環として、『フランス医療機関におけるアート アートとリスク感性』(関西大学出版部 2023年)を出版しています。この本の中で、フランス医療機関による取り組みに加えて、堺市の耳原総合病院の事例が紹介されています。 第一講演では、この本に基づきフランス・パリのサン・ジョゼフ病院とアルマン・トルソー病院などの事例が紹介されました。第二講演
日本の医療機関でアートの導入が最も進んでいる堺市の耳原総合病院で、新病棟構想・建造以来、「文化的処方」という概念で、様々なアート導入を推進してきた室野愛子氏(同病院チーフアートディレクター、Johnan株式会社)が、耳原総合病院におけるアートの過去・現在・未来を語りました。 講演に続いて、耳原総合病院内のアート見学ミニツアーを行いました。見学後は再びホールに戻り質疑応答・ディスカッションを行いました。
耳原総合病院の河原田正敏院長、ホスピタルアートを研究する明治大学経営学部の早川佐知子准教授、
社会保険福祉法人悠人会特別養護老人ホーム・ベルファミリア(堺市)施設長の岸口盟(まこと)さん、
バンソーロジスティクス代表取締役・関西大学大学院社会安全研究科博士課程後期課程の岸上剛さん、
ホスピタルアートに関心のある堺市民らが参加して実り多い企画となりました。
耳原総合病院におけるアート
https://www.mimihara.or.jp/sogo/about/hospitalart/
耳原総合病院 河原田正敏院長(写真右から2人目)の言葉
https://www.mimihara.or.jp/sogo/about/greeting/
参加者の声
「耳原総合病院では、月に1回、病院長とアートセクションがミーティングを開くなど、アクティビティが大切にされている」(耳原総合病院アートセクション・メンバー)
「耳原総合病院は地域を大切にしている。それがこの病院のアートの基礎になっている」(明治大学・早川准教授)
「講演の後に、実際にホスピタルアートの現場を見て、実感することができた」
「ここは病院である以上に、人が集まる場所という印象を受けた」
BCM(事業継続マネジメント)はリスクマネジメントの一部分、リスクマネジメントにはリスク感性を発揮することが重要、アートはリスク感性を育む、だからアートは、医療現場のマネジメントやリスクマネジメント、そしてリスク感性の向上に役立つのではないか。これがアート関連の連続講演会を行う意義です。