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2022年05月25日

イノベーション創生センター

イノベイターズトークVol.24『書肆汽水域 代表、梅田蔦屋書店 店長 北田博充 氏』を開催しました。

5月18日、書肆汽水域 代表、 梅田蔦屋書店 店長 北田博充 氏による、イノベイターズトークVol.24を開催しました。

テーマは『本と人とをつなぐ仕事 ~パラレルキャリアとしての本屋~』。

出版業界における"取次"、"書店"とキャリアを重ね、梅田蔦屋書店の店長を務める傍ら、「自分にしかできない仕事を作りたい」という思いから、"出版社"「書肆汽水域」を起業。

"本が売れない"、"読書離れが進んでいる"などネガティブなニュースに対し、かつての全盛期を知らない北田氏にとっては、実感がないと言い切り、過去と比較するのではなく、「自分たちが知恵を絞って生き抜いていく。本の未来しか見ていない。」と力強く語りました。

「売りたい本を売る」、「作者をはじめ作り手の熱量・想い・ストーリーを読者に届けたい」との想いで、編集者と書店員を兼ねた出版社を起業したことで、本業+副業(=足し算)ではなく、本業×本業(=掛け算)のパラレルキャリアとしての働き方が、新しい価値を創造し、自分らしい生き方の実現にも繋がっていると話しました。

今後は、本と本以外のものを掛け合わせ、本屋以外の領域から本を見つめ、普段本を読まない人にもっと本を身近に感じてもらうために取り組みたいなどと、ユニークな展望を紹介いただきました。

穏やかな語りにも、終始本への情熱と純粋な想い、作者への敬意を強く感じる北田氏が、本当にやりたい仕事(=本と人とをつなぐ仕事)に徹底してこだわり、奮闘されている姿に触れ、聴いている学生たちにとって、起業とその働き方について考える時間、そして、本を読みたくなる気持ちを駆り立てられる時間となりました。

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