京扇子作りの体験授業を行いました(5年生)

11月1日、京都にある「大西常商店」から大西里枝さん、「大西京扇堂」から大西将太さんを講師としてお招きし、社会の授業の一環として5年生が伝統工業「京扇子」の出張授業を受講しました。

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はじめに、伝統工業についてお話しいただきました。日本には200以上の伝統工業が残っていること、日本で最も伝統工業が残っている都道府県は東京であることなど、スライドを使って教えていただきました。

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続いて、扇子の歴史について教えていただきました。檜で作られた扇子や扇子作りに使われる鯨の髭の実物を見せていただきながら、京扇子の歴史について、お話しいただきました。また、「市松模様」は「市松」という歌舞伎役者が好んで着用した服の柄から名前が付いたことなど、扇子の模様や描かれている動物には意味があることを教えていただきました。

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次に、扇子の製作工程についてお話しいただきました。紙を折る人、竹と紙を合わせる人など、一人で作るのではなく、分業制で多くの人の手を経て、ようやく一つの扇子ができあがるということを学びました。そして、実際に紙と竹をあわせる扇子の製作工程を体験しました。

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最後に、時代の変化により、扇子の需要が減少しているなかで、扇子の技術や文化を未来に伝承していきたいという強い思いから、今の時代にあった商品として扇子の技術や素材を用いたルームフレグランスを開発されたというお話もしてくださいました。

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今回の授業を通して、子どもたちは時代の変化に合わせた柔軟な発想や創造力の大切さを学ぶことができました。