German ドイツ語

1.ヨーロッパのなかのドイツ語

ワイマールのゲーテ・シラー像
ワイマールのゲーテ・シラー像

 ドイツ語はどこで話されているのでしょうか?
 すぐに浮かぶのはドイツですが、その他の国々でも話されています。ヨーロッパでドイツ語を母語あるいは公用語として話す人々は約1億2千万人、これは欧州連合(EU)の住民のうち、約四分の一を占めています。ドイツのほか、オーストリア、ルクセンブルク、さらにベルギー東部(ドイツとの国境付近)、イタリア北部にある南チロルなどがこれにあたります。EUに加盟していない永世中立国スイスやリヒテンシュタイン公国でもドイツ語が話されています。なおスイスは多言語国家で四つの国語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)を持ちますが、約6割の人々がドイツ語を母語としています。ドイツ語が話されているのはヨーロッパの中央に位置し、いずれも豊かな経済力と強い政治力、技術の先進性、ヨーロッパの伝統に根ざした文化を有する国々です。文化、政治、経済、技術とさまざまな分野でいろいろなものを提供するこれらの国々のことばを学ぶことは、将来何を勉強するにしても役に立つことでしょう。
 2020年1月のイギリスのEU離脱、いわゆるBrexitは世界に大きな衝撃を与えました。2022年にはロシアによるウクライナ侵攻が始まり、EUとNATOの舵取りが今後ヨーロッパを左右するなか、その両者で中心的な役割を担う経済大国ドイツの動向を注視することは大変重要です。またドイツは2015年の欧州難民危機以降、積極的に移民を受け入れてきましたが、新政府下での移民対策が、今後どのように発展するのか注目されます。
 2002年から流通が始まったEUの共通通貨Euro/ユーロ(ドイツ語では「オイロ」と読みます)は、国境での両替なしに多くの国への移動を可能にしました。そしてEU 加盟国の多くがユーロを使用しています。このユーロを発券管理し、ヨーロッパ連合の金融政策を決定する重要な機関となっているのが欧州中央銀行です。これはドイツのフランクフルトに置かれました。そのためこの都市には世界各国の銀行が(もちろん日本の銀行も)多く進出しています。
 青地に12個の星がならんだEUの旗はよく目にすることでしょう。でも みなさんは「EUの歌」があるのをご存知ですか?ベートーヴェンの第九交響曲最終楽章にある「歓喜の歌(Ode an die Freude)」がそれですが、1972年の欧州評議会における採択の後、1985年ミラノで開かれたEU首脳会談での決定を経て、公式にEUの理念をあらわす歌として承認されました。これは旗に続く欧州第二のシンボルとして、EUの行事や、各地で催されるヨーロッパ・デーのときに演奏されます。EU内での言語の平等性を保つために、曲は歌詞なしで演奏されます。ピアノ独奏、吹奏楽、交響楽への編曲を担当したのは20世紀を代表する指揮者の一人、オーストリア出身のヘルベルト・フォン・カラヤンHerbert von Karajanでした。
 ドイツの作曲家ベートーヴェンが、ドイツの文豪シラーの詩を用いて作曲したこの作品は、オリジナルのドイツ語歌詞が省略されても、その根底にあるものを伝えています。高らかに謳われる人間への賛美、友愛と協調、自由と平和への願いはEUの理念であり、さらには自由意志によってEUに加盟しようとする他の国々を励まし、謳える歌でもあるといいます。もちろん「第九」はヨーロッパのためだけのものではなく、毎年年末に日本各地で演奏されることからもわかるように、世界中の多くの人びとに愛されています。そこにはすべての人々の未来への希望と願いが込められているのです。

2.ドイツとドイツ語

リューデスハイムのワイン畑
リューデスハイムのワイン畑

 ドイツ語に対しては「堅い」「力強い」というイメージを持っている人が多いようです。おそらくドイツという国のイメージに繋がっているのでしょう。ではみなさんはドイツというと何が浮かびますか?技術、哲学、学問、音楽、文学、芸術、ライン川下り、サッカー、あるいはソーセージとビールでしょうか。
 日本は明治維新以降、西洋の技術と学問を積極的に取り入れました。以前、医師がカルテ Karteをドイツ語で書いていたのは、日本がドイツの医学から多くを学んだからです。文豪・森鷗外は軍医としてドイツに留学し、近代医学を学びました。ドイツ人女性との恋を描いた短編小説『舞姫』はその留学経験から生まれたものです。また鴎外は翻訳者としての顔も持っており、ゲーテの『ファウスト』を初めて完訳しました。近代国家を目指した日本が、維新後に作った明治憲法はドイツ(プロイセン)憲法を参考にしています。
 世界の哲学界に与えたドイツ語文献の影響の大きさには、測りしれないものがあります。カントKant、ヘーゲルHegel、ショーペンハウアーSchopenhauer、ニーチェNietzsche、フッサールHusserl、社会学のジンメルSimmel、マックス・ヴェーバー Max Weberなどドイツの思想家の名前を挙げるときりがありません。また日本を代表する哲学者のひとりである和辻哲郎はドイツに留学し、ハイデッガーHeideggerに大きな示唆を受けました。ドイツの政治思想が近代の世界に与えた影響も多大です。負の歴史となりますが、ヒトラーを総統とした国家社会主義ドイツ労働者党(「ナチス」はその蔑称です)はドイツとオーストリアから生まれました。また『共産党言』を書いたのはドイツのマルクスMarxとエンゲルスEngelsでした。
 音楽が好きな人は、また異なるイメージをドイツ語に対して持っているかもしれませんね。音楽には民族性が色濃く表れると言われますが、たとえばドイツ歌曲は詩を重視する、朗読するような流れを有しています。先に挙げたベートーヴェンBeethovenのほか、バッハBach、ハイドンHaydn、モーツァルトMozart、シューベルトSchubert、ワルツで有名なヨハン・シュトラウスJohann Strauss親子、ヴァーグナーWagner、ブラームスBrahms、マーラーMahlerなどもドイツやオーストリアの出身です。
 文学ではゲーテGoetheやシラーSchiller のほか、トーマス・マンThomas Mann、ヘッセHesse、リルケRilke、カフカKafkaがよく知られています。グリム童話Grimms Märchenもドイツ語で書かれたものですから、慣れ親しんだメルヘンMärchenを原文で読むことはその真髄に触れることになるでしょう。ヨハンナ・シュピリJohanna Spyriによる児童文学の名作『ハイジ』Heidiは、スイスの自然の美しさを読者に印象付けます。とりわけこの作品は日本のアニメ『アルプスの少女ハイジ』により今もヨーロッパの子どもたちに親しまれています。
 ところで、わたしたちの回りには輸出大国ドイツの製品がたくさんあります。いくつか例を挙げてみましょう。Mercedes-Benz、BMW、Porsche、Audi、VWなどドイツ車は変わらぬ人気を誇っています。精密機械では小型カメラのライカLeicaはカメラ好きの憧れのブランドでしょう。健康サンダルで有名なビルケンシュトックBirkenstockはすっかりお馴染みですが、大人気のスポーツ・メーカー、Adidas、Pumaがともにドイツ企業であることはあまり知られていないようです。
 日常生活で使われる外来語にはドイツ語由来のものがあります。スポーツではスキーと登山の分野で、ゲレンデGelände、ヒュッテHütte、ザイルSeilなどドイツ語が使われています。スキーはオーストリアから日本に伝えられました。リュックサックRucksack、アルバイトArbeit、ゼミ(ゼミナール)Seminar、レントゲンRöntgen、さらにバウムクーヘンBaumkuchenもドイツ語です。バウムクーヘンの意味は木のケーキですが、年輪のように幾重にも重ねて作られる生地のためにこの名が付いています。最近はシュトーレンStollenというドイツのクリスマスケーキも、日本でよく見かけるようになりました。乾燥フルーツを含み、粉砂糖で包まれたこのお菓子は、クリスマスの時期、お茶菓子として食されます。クリスマスはイエス生誕を祝う、キリスト教の重要な祭事です。生誕の日を待ち、その祝いの準備をするために始まった市(いち)、クリスマスマーケットWeihnachtsmarktは、特に中央ヨーロッパのドイツ語圏で盛んです。冬の長い地域において、この市は街を暖かく飾り、人の心に灯りをもたらします。

3.ドイツ語を学ぶ

 ドイツ語圏の人は一般に英語がとても上手ですが、それには理由があります。小学校から英語教育が始まるからというだけではなく、言語が類似しているからです。ドイツ語はゲルマン語系に分類され、さらに英語とドイツ語は同じ西ゲルマン語群に適します。ですから似ている単語も多くあります。たとえば英語のgoodはドイツ語ではgut、動詞のfindはドイツ語findenに当たります。また

 ドイツ語 Garten, Gott, Haus, Konzert, Musik はそれぞれ
 英  語 garden, god, house, concert, music に対応しています。

 ここでドイツ語の名詞が大文字から始まることに気付いた人もいるのではないでしょうか。ただし似ているといっても別の言語です。これはドイツ語に限りませんが、それぞれの言語の個性に気付くのは学ぶ上で楽しいものですし、言語の多様性を知ることは文化の多様性を知ることにつながります。言語は文化であり、わたしたちはことばを通じて、新たな知識を吸収し、経験を積んでいくのです。複数の言語を知ることで、ぜひ自分の地平を広げてください。
 さて、せっかく大学で学ぶ第二外国語ですから、その成果を積極的に自分の専門や将来の職業にも役立てていきましょう。ここではドイツ語学習を仕事につなげたみなさんの先輩の体験談を紹介します。

 3年生になって、ドイツ語Ⅴ、Ⅵを引き続き選択し、日本人の先生にドイツでの企業研修プログラムを勧めて頂き、3年生の夏休みに1ヶ月間、ベルリンの銀行の有価証券部門でインターンとして働きました。そこでは、顧客の希望に添って株の売買をしたり、株や利子率の管理と通達を行うなどの経験をしました。仕事を体験しただけでなく、大学でドイツの歴史や文化について勉強したことは、時に言語以上にドイツ人を理解する上で重要なものであると実感しました。今春、大学を卒業し今はドイツの化学塗料会社でインターンとして日本市場参入の為のマーケティングの仕事をしています。大学でドイツ語を勉強し、自分の人生の中にドイツという国が加わった事で自分の世界を広げることができたと感じています。(経済学部 卒業生)

 さっそくドイツ語Ⅴ、Ⅵという科目名が出てきました。それでは次に履修について説明しましょう。

ウィーン楽友協会
ウィーン楽友協会
クリスマスマーケット
クリスマスマーケット

4.関西大学でのドイツ語学習

 どのような授業が展開されているのか、以下ではキャンパスごとに紹介します。単位数、必修・選択の違いなどは学部によって異なりますので、「HANDBOOK大学要覧」で確認してください。

(1)千里山キャンパス(法・文・経済・商・社会・政策創造・システム理工・環境都市工・化学生命工学部)

一般クラス コミュニケーションクラス
3年次 ドイツ語Ⅴ、Ⅵ 各a、b
2年次 ドイツ語Ⅲ、Ⅳ各a、b ドイツ語Ⅲ、Ⅳ各a、b
1年次 ドイツ語Ⅰ、Ⅱ各a、b ドイツ語Ⅰ、Ⅱ各a、b

 千里山キャンパスのドイツ語講座には「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ」があり、それぞれが春学期(a)、秋学期(b)のセメスター制となっています。卒業に必要な単位数は学部によって異なりますが、継続してⅠa、bからⅤa、b/Ⅵa、bまでを履修することをお勧めします。定期的に週2回の授業を2年間にわたり受講することで、ドイツ語の基礎固めができます。中級以上を目指す人にはⅤ、Ⅵというコースが用意されています。
 千里山キャンパスでは、一方の授業をネイティブ教員が担当する「コミュニケーションクラス」を設けています。教室内のコミュニケーション、発話練習をより円滑にするために、人数を制限しています。そのため受講には申込みが必要です。履修希望者はⅠa、b、Ⅱa、bは入学時に、Ⅲa、b、Ⅳa、bは履修前年度の所定の期間に申し込み手続きをしてください。
 ドイツ語Ⅰa、bからⅥa、bまでの講義概要は以下の通りです。ⅠからⅣについては、説明の便宜上「コミュニケーションクラス」以外のクラスを「一般クラス」と呼ぶことにします。

ⅠとⅡについて

  • ◆ドイツ語Ⅰa、b・Ⅱa、b (一般クラス)
  • ◆ドイツ語Ⅰa、b・Ⅱa、b (コミュニケーションクラス)

 日常のシーンを題材にとりながら、ドイツ語の基礎的な力をつけることを目標にします。初級文法を理解し、表現力を養います。
 一般クラスもコミュニケーションクラスも、ともにⅠとⅡの授業がペアになっており、二人の先生が同じ教科書を使って授業します。一週間に2回、ドイツ語の授業を受けることになります。
 外国語学習で重要視されるのは、四技能(話す、聞く、読む、書く)をバランスよく身に付けることです。そのための理想的な学習プロセスは、言語の構造を、正統な言語表現によって理解し、表現についての知識・語彙力を積み上げながら、その言語の音を、耳と口を使って体得していくことです。そしてそれが読解力に繋がります。
 「一般クラス」と「コミュニケーションクラス」のどちらを選ぶにせよ、本来四技能習得という理想は変わりません。一般クラスに比べ、コミュニケーションクラスではより臨場感を持って実践的な会話が練習できるといえるでしょう。ただし「会話のみ」はあり得ません。ことばの習得には文法の知識が不可欠なので、どちらを選んでも文法学習は必要です。また、言語を正しく理解するためには、オーセンティックな文章に多く触れることがとても重要です。

ⅢとⅣについて

  • ◆ドイツ語Ⅲa、b・Ⅳa、b (一般クラス)
  • ◆ドイツ語Ⅲa、b・Ⅳa、b (コミュニケーションクラス)

 ⅢとⅣでは、初年次のⅠとⅡで学習した事柄を礎に、ドイツ語の基本的な言語能力を形成することが目的です。四技能(話す、聞く、読む、書く)をバランスよく、着実に前進させることが重要です。
 コミュニケーションクラスではⅠ、Ⅱと同様に、Ⅲ、Ⅳもペアになっており、一方の授業をネイティブ教員が担当します。週2回同じ教科書を使って授業が進められます。一般クラスのⅢ、Ⅳでは、担当する先生が、それぞれ独自に選んだ教材を用いて授業を行なう形式が基本となります。

Ⅴ、Ⅵについて

 選択科目のⅤ、ⅥではⅠa、b~Ⅵa、bのような「一般クラス」、「コミュニケーションクラス」といった区別はありません。ⅤとⅥはそれぞれ個別の授業で、連動していません。両方受講しても、どちらか一方の受講でも構いません。どのような教材が使われるのか、シラバスで確認しましょう。
 Ⅴ、Ⅵは各学期(a、b)、千里山キャンパスにある全学部の学生を対象に開講されます。受講の条件はドイツ語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの履修を終えている、またはその同等のドイツ語力を有していることです。せっかく二年間学んできたのですから、その知識をさらに深めていきましょう。外国語はひとりではなかなか学びにくいものです。知識を定着させるためにも、受講の継続は効果的です。

(2)千里山キャンパス(外国語学部)

 外国語学部では、プラスワン外国語(ドイツ語)があり、それぞれが春学期(a)、秋学期(b)のセメスター制となっています。
 1年次にはⅠa/b・Ⅱa/bを履修します。ドイツ語母語の先生と日本語母語の先生がペアになって、リレー形式で授業を進めながら、ドイツ語の基礎的な運用能力を身につけます。
 また、スタディー・アブロードから帰国後は、3年次にプラスワン外国語(ドイツ語)Ⅲa/b・Ⅳa/bを履修できます。Ⅰa/b・Ⅱa/bで習得した知識を基礎にして、ドイツ語能力における四技能(話す、聴く、読む、書く)を総合的に伸ばします。

(3)高槻キャンパス(総合情報学部)

3年次 ドイツ語Ⅲ各a、b
2年次 ドイツ語Ⅱ各a、b
1年次 ドイツ語Ⅰ各a、b

 第二外国語には「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」があり、それぞれが春学期(a)、秋学期(b)のセメスター制となっています。
 1年次にⅠa、b、2年次にⅡa、bを履修します。週1回の受講で学びます。日常のシーンを題材にとりながら、ドイツ語の基礎的な力をつけることを目標にします。言語学習で重要視されるのは四技能(話す、聞く、読む、書く)をバランスよく身に付けることですので、実践的な練習も重視されます。言語の構造を、言語表現によって理解し、表現についての知識・語彙力を積み上げながら、その言語の音を、耳と口を使って体得していくことが、深い読解力に繋がります。
 Ⅰ、Ⅱの履修を終えた人のために、選択科目としてドイツ語Ⅲa、bが開講されています。せっかく二年間学んできたのですから、継続して受講することで、ドイツ語の基礎を固めましょう。

(4)高槻ミューズキャンパス(社会安全学部)・堺キャンパス(人間健康学部)

  • ドイツ語 Ⅰ各a、b/Ⅱ各a、b

 社会安全学部と人間健康学部では、第二外国語は自由選択科目です。両学部ともに週1日に二つの授業(各90分)が開講されます。日常のシーンを題材にとりながら、ドイツ語の基礎的な力をつけることを目標にします。言語学習で重要視されるのは四技能(話す、聞く、読む、書く)をバランスよく身に付けることですので、実践的な練習も重視されます。ⅠとⅡは別々に履修することもできますが、知識を着実に積み上げていくために、できるだけ両方の授業を履修することをお薦めします。

5.授業以外でも勉強するには

ケルン大聖堂(世界文化遺産)
ケルン大聖堂(世界文化遺産)

 外国語の学習は、授業以外の機会を利用すればさらに効果が上がります。図書館に納められた視聴覚教材をぜひ利用して下さい。またドイツの言語と文化を発信するための公的機関であるゲーテ・インスティトゥートGoethe-Institutは、ドイツ人講師による語学講座やドイツ文化に関する催しが開かれています。
 ドイツ語圏への留学のチャンスもあります。本学では協定校ゲッティンゲン大学で行われる夏期ドイツ語セミナーへの参加を実施しており、毎年、学年・学部を超えた参加者が集います。国際部からの参加者募集は例年5月頃から始まります。ドイツ語を通じて多くの国からの学生と交流する良い機会でもあります。積極的に利用しましょう。また関西大学は協定校の拡大に努めており、ゲッティンゲン大学のほか、ケルン大学、ギーセン大学、コンスタンツ大学などの協定校で、交換派遣留学生として学ぶことができます。さらに認定留学など、さまざまな留学の機会が広がっています。
 詳しい情報は国際部のサイトを見てください。
GLOBAL NAVI

6.勉強したことをかたちにすること

 大学で学んだことを記録として残すのは単位取得だけではありません。ドイツ語能力の資格を取得することは、勉強の成果をより具体的に社会に示すことができます。ぜひチャレンジしましょう!検定試験についてはこの冊子の冒頭でも紹介していますが、少し補足しておきましょう。日本国内の試験には「独検」(ドイツ語技能検定試験)があります。レベルは1級から5級まであり、年2回(通常6月と12月)の実施です。学内の生協で申し込みができます。また国際的に有名な検定を取得するのも有効です。ドイツを代表する文化機関であるゲーテ・インスティトゥート(ドイツ文化センター)が行う試験が代表的で、大阪でも受験できます。こちらはレベルにより時期が異なりますが、年2回実施されます。

7.辞書の案内

 辞書は外国語の学習に欠かせません。初年度春学期の授業で、担当の先生からも説明がありますが、例えば『アクセス独和辞典』『新現代独和辞典』(三修社)、『アポロン独和辞典』(同学社)、『クラウン独和辞典』(三省堂)、『フロイデ独和辞典』(白水社)などは使いやすいでしょう。最も詳しい独和辞書は『独和大辞典』(小学館)です。紙媒体の辞書を使えば知りたい単語の全体像が見渡しやすく、視覚的に把握がしやすいのが長所です。電子辞書は持ち運びに便利です。辞書のアプリも販売されています。辞書は外国語学習の大事なパートナーです。自分の目で確かめ、使いやすいものを選びましょう。

 最後にみなさんへ。新しい言語を学ぶのは心躍るものです。大学の授業を活用し、新たなことばの旅へ出発しましょう。Viel Spaß!(フィール シュパース) 楽しんで!

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