2020.10.20アドバンストプログラム
関西大学 正規科目を活用したバーチャルエクスチェンジ(KU-EOL)
2020年のコロナ禍の影響を受ける最中にいる大学生たちの経験を、すこしでも国際的なものにしたい。この想いは、国際教育に携わる世界中の教員・スタッフ関係者の共通のものとなりました。今後このウィズ・コロナの状況が続くかという不安もありますが、関西大学ではこの新たなフェーズを日本の国際教育の次のステージの入り口と捉え、従前から注力してきたオンラインによる国際教育をさらに拡充する活動を行っております。
本学のCOIL事業を通して、IIGEグローバルネットワークは現在40大学以上となっており、今年度においてはASEAN、アフリカ、南米、欧州といった多地域との連携の拡充が実現しつつあります。このネットワークをベースとして、本学では「関西大学オンライン交換留学プログラム (KU-EOL)アクション」をこの秋学期に進めています。これは、本学が意図的にオンライン開講科目として維持した英語で開講する科目群を、本学協定大学およびIIGEグローバルネットワークの学生に対して履修可能とするものです。約2週間半という短い募集期間の中でも、合計100名、11カ国、17大学からの応募があり、世界中の学生がいかに国際体験をバーチャルであっても求めているのかを示す結果となりました。
本学が行うオンライン交換型の授業提供は、IIGEの教育メソッドであるオンライン協働学習(Collaborative Learning Online)のノウハウを最大限に生かしたものです。一方向の講義を受けるのではなく、アクティブな学習がオンラインで展開します。本学が独自で開発したCOILプラットフォームImmerseUを用いて、学外者もアカウントを取得し、授業の教材や動画素材を閲覧することもできます。
今後、本学ではこのKU-EOLを、ネットワークの有志大学機関と協力体制を構築し、双方向で科目提供を行うスキームへと発展させる計画です。日本全国においてこのようなオンライン国際教育の多様な形が展開していくであろう近未来の大学の姿を、関西大学はいち早く実現させようとしています。