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講座・講演会

第1回学術講演会を開催しました(講師:財務省 国際局 開発政策課 開発政策調整室長 宮地 和明氏)

 202475日(金)、財務省 国際局 開発政策課 開発政策調整室長 宮地 和明氏をお招きし、学術講演会を実施しました。

 「日本の国際貢献について〜開発金融分野を中心に〜」をテーマとして講演が行われました。初めに「開発協力大綱」に示されている開発支援の目的を説明されました。さらに、開発途上国支援の分野で財務省が主に担当している、有償援助を中心とした二国間援助と国際開発金融機関に対する多国間援助を軸に、多様な支援ツールや具体的な事例をご紹介いただきました。

 また開発金融の分野で開発途上国が抱える課題として、債務の維持可能性の問題を指摘し、近年大きな問題となったスリランカの債務再編問題を解説いただきました。そして最後に、開発や気候変動といった地球規模での課題を解決するためには、新たな金融ツールの活用法を考えていくことが重要であり、そうした役割を担う人材育成の必要性を、今後の課題として指摘されました。

<担当教員からのコメント>

 開発をめぐる諸課題(貧困、気候変動、公衆衛生など)の解決に対して、民間部門が果たす役割は非常に重要となっています。日本政府も、民間部門の力を引き出し、そうした諸課題を解決するために、開発金融を通じた様々な支援を行なっています。今回の講演会では、そうした開発金融の分野において財務省が担っている多様な開発協力について学ぶことができました。

 開発をめぐる諸課題を解決するために、多様な政策手段が活用されています。政府と民間部門による協力も重要です。参加者の皆さんには、今回の講演を契機として、日本による開発協力のあり方や政策について、より深く考えてもらいたいと思います。

 政策創造学部では、様々な行事を実施しておりますので、是非ご参加ください。