2022531日に、本学客員教授であり第8代ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)事務局長である松浦晃一郎氏をお迎えし、講演会「ユネスコの教育支援活動とSDGs」を開催しました。松浦氏は外務省で経済協力局長・北米局長・外務審議官・駐仏大使などを歴任された後、1999年から2009年まで、アジア人として初めてユネスコ事務局長を務められた方です。

本講演会は法学部の専門演習(吉沢ゼミ)の授業内で開催されました。同ゼミの学生や、専門科目「国際政治経済論1」の受講生、学部横断型科目「SDGs入門」の受講生など、本学の学生・教職員約55名が対面式あるいはオンラインで参加しました。

講演では、これまでユネスコが様々な提言・勧告・条約を通してどのような教育関連概念を提唱してきたのか、そしてユネスコの中で日本がどのような役割を果たしてきたのかが論じられました。また、ユネスコがその憲章の精神にのっとりつつ、どのように国際理解教育や途上国への教育支援などに携わってきたのかも詳細に論じられました。講演の随所に、松浦氏の事務局長時代の具体的エピソードが散りばめられており、生き生きとした描写に聴衆は聞き入っていました。

参加者にとっては、国際行政の最前線で活躍なさった方の話を伺い、ユネスコと教育とSDGsについての学びを深める大変貴重な機会となりました。