就職・進路法職への就職・先輩の声

法職への就職・先輩の声

充実した大学生活を

法学部(2011年3月卒業)/ 2013年度 新司法試験合格

平井 智也 さん
平井 智也さん

私は2011年に関西大学法学部を卒業し,同法科大学院を経て,2013年に司法試験に合格し,2014年12月に弁護士登録をしました。

私は法曹を志しておりましたので,本学のエクステンション・リードセンターに入学当初から通っていました。そこで,法曹志望の多くの仲間に出会うことができ,弁護士の先生から講義を受けることで,より実践的な勉強をすることができました。

また,私の在学時は,カリキュラムに法曹コースがありましたので,司法試験に即した実践的な科目を履修するよう努め,更に、法曹志望者が多く在籍するゼミに所属しました。そこで,志を同じくする仲間と切磋琢磨することができました。3年次,4年次を通じて,自習室や図書館で,法曹志望の仲間と毎日遅くまで勉強していました。

司法試験や法科大学院入試のために,勉強が必要であることはいうまでもありません。それに加えて,私は,皆さんに充実した大学生活を通じて,本学において様々な経験を積み,多様な人的つながりを築いていただきたいと考えています。

法曹は,法律知識のみではより良い紛争解決をすることはできません。対人業務である以上,コミュニケーション能力はもちろんのこと,特定の分野における紛争では,その分野の多様な知識が必要になることもあります。業界で働いておられる方に実状を尋ねることや,教授の先生に意見書の作成を求めることもあります。

このようなスキル,知識,人的つながりは,机上の勉強のみで身につくものではありません。大学生活でのサークル活動やインターンシップ等の様々な経験や,他分野に就職する友人,先輩,教授の先生方とのつながりが,業務に生きてくるのです。

本学は,優れた教育機関であり,図書館や自習室,奨学金制度など学習環境も非常に充実しており,自分の意志次第で,しっかりと学ぶことができます。また,学生数も非常に多く,かつ、歴史ある大学ですので,卒業生を含め,多様な人的つながりを築くことができます。

皆様が,関西大学法学部において,充実した大学生活を過ごされ,立派な法曹となられますことを心よりお祈りしております。

大学は自問自答する場

法学部(2010年3月卒業)/ 2012年度 新司法試験合格

杉島 健文 さん
杉島 健文さん

私は、平成22年3月、関西大学法学部を卒業し、慶應義塾大学法科大学院を経て、平成24年に司法試験に合格し、平成25年12月に弁護士登録をしました。

私が弁護士を志したのは、関西大学法律相談所に所属し、先輩弁護士の方々から指導を受けたことがきっかけでした。「弱い立場にある方々のお力になりたい」という思いを、弁護士となって実現したいと考えるようになったのです。

しかし、勉強を始めたものの、法律学の世界は奥が深く、一人で勉強するのは非常に心細いものでした。大学の授業に加えて、最初は、法律相談所での活動や勉強会、エクステンションリードセンターの講座から始め、志を同じくする友人を徐々に増やしていきました。そして、私は、民法ゼミで生涯の友とも呼べる大切な友人たちと出会い、彼らと共に切磋琢磨することができました。法律学は説得の学問といわれます。その能力は議論を通じて高められます。ゼミや勉強会で、先生や先輩弁護士の方々の指導を受け、友人たちと議論を重ねることで、私の法律学の能力は鍛えられたように思います。

大学は自由な場です。遊びに一生懸命になるのも自由、バイトをして一生懸命お金を稼ぐのも自由です。しかし、それらを謳歌する前に自らに問うて欲しいのです。「自分はなぜ、ここにいて、これからどのように生きていきたいのか」ということを。

関西大学には優れた勉強環境があります。教員組織やOBなど人的資源、図書館や各種施設など物的資源はもちろんのこと、さまざまな高い志をもった学生たちが数多く学んでいます。しかしながら、自らへの問いかけがなければ、この優れた勉強環境も役には立たず、時間も空しく過ぎ去ってしまうだけです。私は、これから関西大学法学部で学ぶ皆さんに、自らへの問いかけを持ち続けて欲しいと思います。もちろん絶対の答えなんてありません。問い続けることが重要であり、自らを高めることに繋がると信じています。

これからは、先輩弁護士の方々と共に、私も後輩たちを応援する一人となります。諸活動や勉強会の場などで、法学部の皆さんとお会いする機会を心より楽しみにしております。

友人たちと励まし合い、勉強した学生時代

法学部(2011年3月卒業)/ 2014年度 新司法試験合格

吉川 美里 さん

私は2011年に関西大学法学部を卒業し、同志社大学法科大学院を経て、2014年に司法試験に合格し、2015年12月に弁護士登録をしました。

私は、何か人のお役に立つ仕事をしたいと思っておりました。弁護士に興味を持ったきっかけは、ごく平凡なのですが、テレビ番組でした。そして、弁護士という職業の社会的責任を知り(興味のある方は弁護士法1条をご覧ください)、弁護士として、弱い立場にある方々、さまざまな問題でお困りの方々のお力になりたいと強く思うようになりました。

法曹を志望した私は、関西大学法学部に進学し、法律学の勉強を始めると共に、千里山法律学会という法律討論を行うクラブに所属しました。大学対抗の法律討論会は各地区で予選が行われ、成績優秀校は全国大会に出場できます。クラブの活動は、普段よりメンバーで法律の勉強会を行い、この討論会に備えます。討論会に向けた準備は、理論構成だけでなく、メンバー内で見解を一致させるなど大変なことも多くありましたが、私たちは、活動の集大成として全国大会で優勝することができました。みんなで熱心に取り組んだことに結果が伴って、とても嬉しかったです。

大学での勉強としては、憲法・民法・刑法など試験科目を中心に、法律学を体系的に履修することを心がけると共に、課外の講座を行う関西大学エクステンション・リードセンターにおいて、1年次より司法試験に向けた講座にも参加しました。自身の志望が明確な場合は、早い段階から計画的に専門的な勉強を開始することが良いと思います。更に、3年次からはゼミが始まりますが、私は、法曹志望者が集まるゼミを志望しました。ゼミ生同士での勉強会、ゼミでの質問や議論、先生の解説を聞くことは、法律学の理解が深まるだけでなく、試験対策としても役立ちました。加えて、志望を同じくするゼミ生と共に学ぶことで、勉強へのモチベーションを維持することができました。

このように、クラブとゼミを通じて、私は勉強仲間と出会いました。法律学の勉強は大変なので、友人たちと励まし合い、いっしょに勉強することがとても役に立ちます。そして、弁護士となった今も、共に勉強した仲間は私の大切な友人たちです。

私は、まだ登録して間もない駆け出し弁護士ですが、仕事のうえで自分が女性であることを意識したことは余りありません。それは、私が恵まれた環境で仕事をさせて頂いているということだけでなく、弁護士という職業の性質に依るところも大きいと思います。つまり、各人の仕事に対する責任が大きいことに伴って、各人が自立して仕事できるのです。これは弁護士という仕事の魅力かと思います。

皆さんが、関西大学法学部において、優れた勉強環境のもと、志望を同じくするお友達と共に切磋琢磨され、立派な法曹となられますことを心よりお祈りしております。