認定NPO法人日本ファンドレイジング協会のマネージング・ディレクター
の大石俊輔氏をお招きし、同協会が各地の学校で実践されている「寄付の教室」
というワークショップを実施していただきました。
「寄付の教室」では、まず寄付について、その意義や日本における現状、
海外との比較などの基本情報についてレクチャーを受けました。
その後、実際に存在する3つのNPOの寄付募集のためのPR動画とチラシを
視聴し、受講生自身が「1000円」を寄付するとすれば、どの団体に寄付する
のかを考え、選択させる機会が設けられました。
各自の考えを一旦決めたのち、5名ずつのグループに分かれて、意見交換を行い、
最終的に班として、どの団体にどの程度寄付を行うかを議論のうえ決定させる、という
作業を行いました。
その後、各班ごとの寄付額の分配とその理由について、発表を行い、最後に
各NPOが支援する被支援者からの感謝の言葉のフィードバックが読み上げられました。
これら一連のワークショップの内容は、
⑴寄付先を自ら考え選択する、
⑵寄付先の事業内容を精査し、事業の社会的インパクトを考えたうえで寄付額を決定する、
⑶寄付したお金がどのような事業に使われ、どのような人々を助けることにつながるかを具体的に知る、
⑷寄付を通じて社会課題を解決することができる、それに自分自身も参画できることを理解する、
といった「理想的な寄付」のあり方を体験型で学べるように工夫されていました。
受講した学生からも、「募金箱にチャリンと小銭を入れて、その後それがどう使われた
知らない」寄付とは異なる、「社会課題を解決し、自分にも社会的リターンがある『投資としての寄付」』の重要性を学ぶことができた、といった声が出て、大変有益な学びの場となりました。
このような貴重なワークショップの場を設けてくださった、関係各位には深く御礼申し上ます。
【事前の講義の様子】
【ワークショップの様子】
【ワークショップにて使用した紙幣】
【各チームの議論の結果のまとめ】