「公務員プログラム」のご紹介

本プログラムは、国家公務員や地方公務員としてのキャリアを目指す法学部生(2年生)を対象とした特修プログラムです。講義や演習を通じて公共問題や解決方法についての知識やスキルを身に付けながら、政府や自治体、公務員の役割を学びます。なお、授業内容、年度やクラスによって異なります。また本プログラムの受講にあっては、選考が行われます。

このプログラムは、「公共政策学1」(講義科目)、そして少人数のゼミ形式で行われる「発展演習政治学」「トピック演習」、そして「行政法」「行政学」の選択科目から構成されます。

◯ 公共政策学1
公共政策が形成・決定・実施・評価されるプロセス、政治家や公務員の思考と行動、政策デザインに関する理論を学びます。

◯ 発展演習政治学
社会問題、国や自治体の政策や計画、政策実施ガバナンス、政策評価などを調査・分析します。

◯ トピック演習
「現場」を意識し、政策問題の解決方法や政策過程の改善方法を探ります。

◯各演習クラスでの授業紹介
グループごとにテーマを掲げ、政策課題の現状や背景を分析し、問題点の指摘や解決策の提示を目指します。令和5年度には、近畿経済産業局の職員をお招きし、自治体でも活用されている分析ツールRESASを用いた地域分析を体験しました。今年度も公務員の仕事をリアルに感じることができる機会を設けていく予定です(担当:安藤加菜子先生*)。

発展演習政治学ではケースメソッドとゲーミングを用いて、公務員として政策を作ることについて模擬体験を通じて学習します。トピック演習では、京都府宇治田原町の地方創生に関する政策を評価するとともに改善策を提言し、報告書を宇治田原町に提出します(担当:池田葉月先生*)。

自治体と連携して授業を行いました。現在、多くの自治体で、老朽化したり耐震性に問題がある行政施設への対応が重要な課題とされています。本授業では、現地調査を行うとともに、学生がグループに分かれて問題点を分析し、代替案を検討しました。そしてその結果をもとに、首長や職員に向けて研究発表を行い、意見交換を行いました。(担当:石橋章市朗先生)

本演習は、法学部の大学2年生を対象に、初めての「政策形成」を体験するプログラムとなっています。具体的には、政策形成過程の「問題の気づき」から「実施後の評価」に至るまで、実際のフィールド、現に存在している地域問題を題材に(近年の自治体提示テーマ:滋賀県近江八幡市の人材育成のあり方・大阪府茨木市のウォーカブルなまちづくりなど)、グループワーク形式で学んでもらっていますが、受講修了生からは、数多くの公務員試験合格者を輩出していることも本演習の特徴だと考えています(担当:田中優先生*)。

グループの関心に応じて政策課題を選択し、自治体の行政評価や行政計画をもとに、地方の社会問題を解決する政策を検討しました。最終の報告会には、自治体の職員や首長をお招きして講評いただき、意見交換を行いました(担当:祐野恵先生*)

「*」は、非常勤講師の先生による授業です。