法学部でつかんだ将来 ― 在学中に司法試験合格を果たした西山日菜さん
関西大学法学部4年次生の西山日菜さんは、在学中に司法試験に合格するという大きな目標を達成しました。今回は、その歩みと今後の展望についてお話を伺いました。
法学部を選んだ理由
第一志望の大学には届かなかったものの、関西大学法学部に入学したことが転機となりました。「やりがいのある仕事がしたい」という思いを胸に、法律の世界へ進む決意を固めたといいます。
学びの積み重ねと工夫
1・2年次は、予備校通学とアルバイトを両立しながら、司法試験科目を中心に授業を選択。空き時間は自習室で学習に充て、基礎を徹底的に固めました。3・4年次は自宅学習を中心に、過去問演習で実践力を磨きました。「大学の授業は復習の場として活用でき、司法試験対策にも役立ちました」と振り返ります。
モチベーションの保ち方
「勉強中以外は司法試験のことを考えない」――西山さんが大切にしたのは、オンとオフの切り替え。不安を減らし、集中力を高めるため、休憩時間にはSNSや試験関連情報を見ないようにしたそうです。
今後の目標
「合格に満足せず、常に成長し続ける法律家でありたい」。西山さんは、柔軟な思考を持ち、周囲から信頼される人間になることを目指しています。
指導教員(吉田 直弘教授)からのコメント
今回、西山さんが司法試験に合格されたことは、「最短・最速で法曹資格を獲得する」という私のゼミの目標に沿うものであり、指導教員としてこれに勝る喜びはありません。司法試験合格に向けて、大学入学後、直ちに行動に移したことが彼女の最大の勝因です。また、SNSなどで流布する不確かな情報に惑わされることなく、地道に勉強を続けたことも結果に結び付きました。法曹を目指していない学生であっても、将来やりがいのある仕事がしたいのであれば、まずは社会に出る前の最後の基礎トレーニングの場として講義やゼミに出席し、物事を深く考えるようにしては如何でしょうか。「少年老い易く学成り難し」なのです。
西山日菜さんの努力と覚悟は、法学部で学ぶ学生にとって大きな励みとなるでしょう。
