法学部では、次のとおり学術講演会を開催いたします。
ご聴講については特に制限はございませんので、ご関心のある方のご来場をお待ちしております。
【日時】2025年10月28日(火)14:40~16:10
【場所】千里山キャンパス 第1学舎2号棟B202教室
【講演タイトル】
⾨前から⾶び出た⼩僧、習わぬ科学政策の政策過程論を語らんとす
【講演者プロフィール】
久保⽥ 唯史⽒
京都⼤学iPS細胞研究所(CiRA)上廣倫理研究部⾨特定研究員
【講演概要】
社会の複雑化と科学の進展・浸透に伴い、科学的助⾔やエビデンスに基づく政策⽴案(EBPM)など、政策過程において科学を含む専⾨的知⾒への期待が⾼まっている。他⽅、テクノクラシーへの反省や科学の不確実性の顕在化を受け、市⺠参画を含む⺠主的意思決定の重要性も再評価され、両者の役割の再整理が求められている。
⽇本の国家公務員制度では、技術系(いわゆる理系)の試験区分が設けられ、その採⽤を経た職員は、時に通常の職員同様ジェネラリスト的な政策業務等に従事する。彼らの政策過程への寄与は、従来のテクノクラシー論的枠組では捉えきれない⾯を有し、公共政策学において新たな関⼼を呼んでいる。
本講演では、科学的論点を含む政策を広義の「科学政策(Science Policy)」と捉え、政策過程における科学的知⾒およびその担い⼿(科学者、技術系職員等)の関与について、科学社会学から着想を得た事例分析と、演者⾃⾝の中央官庁における技術系職員としの実務経験とを交えて考察する。
【事前申し込み】不要
【参加者の制限】制限なし
【授業振替】公共政策学2(担当教員 石橋 章市朗)
以 上