「すこやか教養講座(第3期)」の第6回を開催いたしました。
講 師:関西大学人間健康学部教授 杉本 厚夫
テーマ:ちがっているから...
11月26日(土)に、「すこやか教養講座(第3期)」の第6回を開催いたしました。
皆さんは、1本のペットボトルに入ったお茶を10人の子どもに平等に分ける時に
どうしますか。人数分で割りますか。重さを量って均等に分けますか。それとも
じゃんけんをして勝った人のものにしますか。それとも、飲みたい人が飲むという
のは平等ではないのでしょうか。
今回の講座では、日本の教育にありがちな「同じ主義」と「平等主義」の混同に
焦点を当て、多数派に従って自分の行動を決めてしまう子どもたちのエピソード
を交えながら、平等とは何か、また、人と違うことが子どもにとってはどういうこと
かを考えました。
また、講義の合間に杉本先生が仕掛けるゲームや謎解きの数々に、聴講者の
皆さんも大いに楽しまれました。その回答に人それぞれの違いが出るのは当たり前。
また、絵を分類するということに関しても大人と子どもでは識別の仕方も変わるもの
です。しかし、それは子どもたちのコミュニケーションを生み出すという視点では非常
に重要なことで、子どもたちとの触れ合いにおいては、ちがいを用意してあげること
も重要なのです。
第3期のすこやか教養講座は終了です。2012年1月から第4期が開講します。
ぜひ楽しみにお待ちください。