学部の理念・目的
学部長メッセージ
学部のキーワードは「健幸」です。
関西大学 人間健康学部では、「健康(health)」と「健幸(well-being)」を学びの中心テーマとしています。
では、「健幸(けんこう)」とは何でしょうか? 「健幸」とは、「健康」と「幸福」を組み合わせた造語で、単なる身体の健康だけでなく、心身の健康と共に、人生における幸福を追求する考え方です。
具体的には、人が幸せで豊かな生活を送るために、まず「からだ」が健康であることが大切です。
しかし、それだけでは不十分で、ストレスに対処する「こころ」の健康や、生活環境に関わる「くらし」の問題にも取り組む必要があります。 本学部では、「スポーツ」と「福祉」を柱に、健康(health)と健幸(well-being)の両面を学び、多様な分野の科目から幅広く学ぶことを目指しています。
個人が病気やストレスを抱えず「健康」であるだけでなく、すべての人が「健幸」にくらせる社会を実現するために、「こころ」「からだ」「くらし」のすべての面で「より良い生き方」を追求します。
また、近年の気候変動や社会的格差、世界的な感染症の再発など、私たちが直面している不安定な状況が示すように、持続可能で安定した社会を築くには、地球全体とのつながりを無視できません。 これらの複雑な問題に取り組むため、人間健康学部では、国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」を中心に、教育と研究を進めています。 特に「誰一人取り残さない」という理念を重視し、一人ひとりが地球全体の「健幸」を自分の問題として捉え、積極的に行動することを目指しています。
体験と関わりを学びの基盤に。
人間健康学部の教育では、このような展望をもとに、まず1年次に全員が学部独自の体験学習メソッドを通じて、自分とは異なる考え方や感じ方を持つ人々と関わりながら、他者を尊重し、互いに支え合う経験を積んでいきます。
この共通の体験を基盤に、2年次以降は「スポーツと健康コース」と「福祉と健康コース」の2つのコースで、それぞれの専門分野の学びを深めます。 人間健康学部では、地域連携協定を結んでいる堺市において、子どもや高齢者を対象にした多彩な活動プログラムが用意されており、地域社会に関わる豊富な機会を提供しています。 さまざまな人々との関わりを通じて、コミュニティの在り方を実践的に学びながら、自分自身の新たな能力を発見することができます。
このような経験を積んだ卒業生は、企業、行政、教員など、さまざまな専門職で活躍しています。 実践的な経験を積むことで、どの分野でも活躍できる力を身に付け、地球全体の「健幸」づくりに貢献しています。
学部の理念・目的
「はぐぐむ」「つながる」「ささえる」をキーワードに、人間の健康を探究します。
2010年4月に開設した人間健康学部は、次のような教育と研究を行うことを目的としています。
「こころ」「からだ」「くらし」を総合的にとらえ、健やかでおおらかな生き方をめざす教育と研究を行う
人間健康学部では、「こころ」「からだ」「くらし」を総合的にとらえ、人間の幸福を実現するための健康に関わる諸問題の解決方法を探究します。
人が幸せで豊かな生活を送るためには、「健康」であることが前提です。それは「からだ」の健康だけでなく、社会環境によるストレスへの対処など「こころ」の健康、さらに生活の不安や福祉といった「くらし」の問題も解決していく必要があります。
人間健康学部ではこの3つの要素に着目し、「人間が健幸(well-being)であること」を指標として、どのようにすれば「より良く生きられる」のかを考えていきます。
精神的にも肉体的にも「人間が幸福であること=健やかでおおらかに生きること」を実現するための知恵や技法について、皆さんとともに考えていきたいと思います。
この目的を達成するために、「スポーツと健康コース」と「福祉と健康コース」の2コースに加え、福祉、健康の両方に役立つ「人間健康学プログラム群」を提供しています。
その結果、特定のテーマに偏らず、幅広い関連分野の科目を履修することができます。さらに、授業だけでなく、授業外でもこうしたスキルを身につけるためのプログラムを展開しています。