北川亘太教授が執筆された『コンヴァンシオン経済学入門』が刊行されました
北川亘太教授が『コンヴァンシオン経済学入門』(立見淳哉・除本理史編著、ナカニシヤ出版、2026年3月刊)のいくつかの章を執筆されました。この本は、フランスで生まれた、政治経済学(制度経済学)の学派の1つ「コンヴァンシオン経済学」の考え方や分析の仕方を日本の第一人者たちが解説したものです。この経済学は、経済現象の背後にある慣行や諸価値(コンヴァンシオン)の影響、そして、それらの間の対立や調整に注目するユニークな経済学です。
生成AIの登場で経済学的な枠組みやツールを用いた分析がますます容易になるなかで、そもそも、ひとびとが相手を意識しあいながら行動するとき(だいたいいつもそうですけど)、どのような価値(信念や正しさ、大事なもの)が入り込んでいるのか、衝突しているのか、調整されているのか、そして、どう調整すべきか、という根本的な視点は、わたしたちだからこそ扱えるものとして残されています。
わたし(北川亘太)は、だれでもすぐにそれなりの経済学者になれる時代になったからこそ、こうした「価値(信念や正しさ、大事なもの)」の分析とそれをめぐる対話が、わたしたちが見るべきこと、考えるべきこと、やるべきことの中心にきつつあると感じています(知らんけど)。ぜひ、いまの時代においてわたしたちがやるべき経済の分析ってなんだろうと考えているかた、経済の分析を仕事にしてみようと思うかたは、本書を手に取ってみてください(「入門」と書いてあるけれど、難しくてごめんなさい)。
学部生向けの講義「政治経済学1・2」では、こうした視点を「コンヴァンシオン」というフランス語の用語を使わずに、わたしが消化したかたちで紹介しています。大学院生向けの講義「M政治経済学研究1・2」では、この本を教科書にしてわたしと受講生で一緒にこの理論を学びながら、それぞれが自分で選んだ事例を分析しています(写真は右から北川、博士課程前期課程1年生の劉暁妍さん、2年生の晏子鰻さんです)。
【記事・写真提供:北川亘太教授】
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