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在学生・修了生の声

在学生・修了生の声

研究科一覧

法学研究科

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法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『タックスヘイブン対策税制についての考察(予定)』
概要:
国際化が進む現代の社会において、企業の経済活動のあり方は多種多様になってきており、租税回避も年々増加の一途をたどっています。その租税回避行為を行うことを規制するために創設された制度である「タックスヘイブン対策税制」についての考察です。特に適用除外要件に焦点を当てたいと考えています。近年の判例を分析することで、適用除外要件の問題点を洗い出し、今後どのようにあるべきかについて考察していきたいと考えています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  租税法研究 国際租税法研究 労働法研究 労働法特論研究    
    民事訴訟法研究        
             
      金融法研究 刑事法特論研究 経済法研究  
  TA TA        
             
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
自身の時間割に合わせてシフトを組むことが可能であるため非常に助かりました。
週に一日からでも可能なため、研究活動との両立が図りやすいです。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
関西大学大学院特別給付奨学金をいただいています。返還不要の奨学金であるため、両親に負担をかけることなく研究に集中することができます。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
基本的には大学図書館、法学部資料室、経商資料室に所蔵されている資料を集め、自身でそれを纏めています。より専門的な内容であるため、資料を読み解くのに時間がかかることもありますが、関連分野の知識が徐々に1つに繋がっていく瞬間が面白いと感じます。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
学部では刑法を専攻していたのですが、税法の分野にも興味があったため税法専門の浦東先生の下で学びたいと考えました。先輩方からも浦東先生は非常に親身に指導して下さると伺っており、また講義を受けたこともあり先生のお人柄も知っていたので浦東先生にお願いしたいと考えました。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
法学研究科には社会人の方や留学生の方など多様な学生が在籍しており、研究以外の分野でもさまざまな刺激を受けることができると思います。もちろん研究に関しても、研究室や図書館をはじめとした設備が整っており、非常に研究に集中しやすい環境であると思います。
ぜひ関西大学大学院で充実した、学生生活を送ってください。
法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『SDGsを媒介とした企業とNGOの協働の展開 -CSR活動を軸として-』
概要:
議論の中心は、何が企業とNGOが協働するためには必要なのかについてです。
その鍵となるのが、国際連合で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)だと考えました。実際に、企業へSDGsについて聴き取り調査を行い、また、NGOと企業によって行われているCSR活動との接点からNGOの役割を考えていきます。
そして、このようなSDGsの取り組みを通じて企業とNGOの関係性が開かれたものになっていくと考えました。
ー 時間割

博士課程前期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
公共政策演習B         梅田キャンパススタッフ
  TA          
          梅田キャンパススタッフ
             
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
連絡方法はメールが中心でした。研究計画書の添削や進学に際しての相談などをさせていただきました。
特に、メールだけではなく直接、お会いして「自分自身が大学院に進学して何をしたいのか」という点を、自分の言葉で説明していくことで固めることができました。その点が相談して良かったです。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
2年次に春・秋学期を通じてティーチング・アシスタント(TA)制度を利用させていただきました。
具体的な活動は、4~5人程度のグループの司会役を務めました。授業の性質上、英語を使うので、グループ内で議論が進まない場合、話題を提供して口火を切る役割を担っていました。
ティーチング・アシスタント(TA)制度を利用してよかった点は、まわりを取りまとめる力がついた点です。学生の反応をみながら、どのようにしたら議論に加わりやすくなるのかを考える機会が多かったです。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
2年間、給付奨学金制度を利用させていただきました。
給付金の用途については、研究に必要な書籍の購入、調査や発表のために必要な交通費や資料のコピー代などです。奨学金が2年間継続して支給されるので、計画的に使用することができた点が良かったです。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
卒業論文の内容を、新しい視点から深めていきたいと考え、大学院に進学することを決めました。
給付奨学金制度や研究室・図書館等、学修環境が整っていることや指導していただきたい教員がいたことから、本学を選びました。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
法学研究科は社会人学生や留学生も多く在籍しているので、研究室の利用方法から世間話まで、どのようなことでも気さくに話すことができます。研究について不安な点があっても、先生方からアドバイスをいただくことで、解消されます。
ただし、その前提として、自分で何が理解できていないのか、どのような方向に進んでいくのかということを明らかにしておく必要があります。大学院で自分は何を学びたいのか、どのようなことに挑戦するのかといったことを考えておくと、有意義な時間を過ごすことが出来ると思います。
ぜひ、大学院という場で「自分」という宝を発見してください。
法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2018年3月修了
(入試種別:社会人入試)
勤務先名:
監査法人

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学卒業後、金融機関および一般事業会社の経理職に従事してきました。仕事をしていくうえで租税法を本格的に学びたいと考え、大学院進学を決めました。
本学を選んだ理由は、著名な先生の下で租税法の基礎理論から金融取引や国際取引にかかる課税に関する知識に至るまで学ぶことができるカリキュラムがあったことです。また、膨大な書籍が保管されている大規模な総合図書館や1日中利用できる研究室があるなど研究環境が整っていたことに大きく惹かれました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
浦東 久男先生
租税法の分野で著名な教授に指導を仰ぎたく浦東久男先生を志望しました。租税法に関する指導はもちろんのこと、法学における研究手法や論文の作成方法など研究をすすめる上での基本的な事項についても、きめ細かな指導を受けることができました。そのようなご指導のおかげで、第27回租税資料館賞を論文の部において受賞することができました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『移転価格税制におけるグループ内金融取引に関する一考察
―債務保証を題材として―』
概要:
修士論文では、債務保証取引の独立企業間価格の算定に焦点を当て、先行研究が提言する算定方法が日本の法的枠組みからみて適切であるか否かの検討を行いました。日本と海外の先行研究の整理を行った上で、日本およびOECDでの取り扱いや関連する海外裁判例等の検討を行いました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
現在は、監査法人にて金融機関の財務諸表監査に従事しております。
現在の職業を選んだ理由は、大学院在学中に公認会計士試験に合格したこと、金融機関における財務情報の検証を行ってみたいと考えたことが理由です。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院で培った法的思考力、論理的思考力、外国文献読解能力は、現職での金融取引の理解、監査手続のドキュメンテーション、海外監査基準による会計監査等の場面で生かされていると感じます。
修士論文を作成する上で培った論理的思考力やドキュメンテーション能力は、就職活動の場面でも一定の評価を受けるものと思います。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
法学研究科では、法学としての租税法を本格的に学ぶことができます。 租税実体法における法解釈や実際の訴訟事件など、普段の資格試験では学ぶことができないような学修が大学院においては可能です。会計士や税理士を取り巻く環境が変化している中で、このような学修は今後大きな強みになるものと考えています。
恵まれた環境で勉強に励んだ時間や同じ志を持つ友人ができたことは、大きな財産となったように感じます。
法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2016年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
市役所

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部生時代は法の基礎的なことについて広く学びましたが、自分の興味のあるテーマや、そのほか法律・政治的なことについても、より専門的に学びたいと思い、大学院に進学しました。その際、ほかの大学院よりも4年間学んできた関西大学の環境のほうが慣れており、研究に集中できると考えたので、関西大学大学院法学研究科を選びました。また、図書館の蔵書も豊富で施設も充実しており、不自由なく研究活動ができることも、選んだ理由の1つです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
角田 猛之先生
学部生時代に、社会のなかでの法を実践的に学びたいと思い、角田先生のゼミを選びました。ゼミで動物をテーマに発表したことで、法的な動物の地位や他国での状況に興味をもちました。また、法社会学・比較法文化学の視点から考察した論文を作成したいと考えていたので、大学院でも先生に指導していただきました。就職活動など論文作成以外のことも応援してくださり、自分のペースで論文や大学院の授業に取り組むことができました。先生にはとても感謝しています。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『日本とドイツにおける動物の法的・社会的地位―動物観をも視野にいれて―』
概要:
主に愛護動物について、日本での動物の地位を、日本と類似する法体系をもっており、動物先進国でもあるドイツと比較しながら考察しました。日本においては、主に動物の愛護および管理に関する法律について述べ、その解釈や最近の改正について取り上げました。ドイツには、憲法に規定された重要な人権の1つである信仰の自由と動物愛護が争われた判例があり、それについても言及しています。また動物への意識、「動物観」についても、歴史的側面や宗教的な側面から概観していきました。そういった法律、動物観を踏まえて、動物法人化など動物の法的地位の変化の可能性や、日本において今後動物愛護がどのように展開してくのかを検討しています。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
法学研究科で学んできたことを、少しでも役に立てたいという思いがありました。市役所は、行政として法律が適用される一番身近な場であると同時に、条例案を作成してその制定に関わるなど、立法的な機会も持つことができる場でもあると思い、選びました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院で研究したことがそのまま直接役に立つような場面はまだありませんが、大学院で多様な価値観に触れたことで、広い視野で物事を考えるようになりました。
また、以前から引き継いでいる方法や、現行のルールに改善点がないかを考えながら仕事に取り組む姿勢は、大学院での経験で身に付いたものと思います。授業や論文作成を通して、現状を整理し論理的に考察することができるようになったと感じます。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
法学研究科には、研究や授業について先輩に相談しやすい雰囲気があります。先生との距離も近く、学部で学んだことを基礎に、自分の意見をまとめて発表するような機会を多くもてます。施設の面では、大学院棟が24時間利用可能であったり、図書館の地下を利用できたり、恵まれた環境で研究できます。
大学院では何をどう学ぶか、すべて自分次第です。授業の準備や論文作成には大変な面もありますが、自分のやり方次第で時間をつくることができるので、さまざまなことに挑戦して、将来どういった生き方をするのか、模索するチャンスでもあると思います。大学院での貴重な時間を大切に、研究はもちろん、大学院でできることに精一杯力を尽くして有意義な2年間にしてほしいと思います。

文学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
文学研究科 総合人文学専攻 中国文学専修
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『『太平広記』中の老虎譚にみる婚姻儀礼の研究』
概要:
中国で10世紀に成立した説話集『太平広記』の中から、虎に関する説話を選び、「婚姻」をテーマに考察しました。
ー 時間割

博士課程前期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  日本文献情報処理
研究B
中国語科教育法(二)   中国思想論2    
  外国語演習2
(中国語)
中国語総合2b 中国哲学及
哲学史B
中国語方言    
日本近世書誌学
研究B
ことばの世界
(中国語)
         
  古代国語史
研究B
    中国文学及文学史
演習B
   
中国語総合1b 中国文化論   日本近世文学書
誌学研究A
     
             

黄色:博士課程前期課程修了要件(必修・選修含む)に必要な授業
青色:国語科専修免許の取得に必要な授業
赤色:中国語科教員免許取得に必要な授業

ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
私は一度、大学を卒業した後、2年半中国に留学しました。留学から戻ってきてから、私立女子大学の短期大学部に進学し、中学校の国語科教員免許(2種)および司書資格を取りました。私が漠然と大学院に進学することを考えはじめたのが短大1年生の6月頃のことでした。当時、漠然と「大学院ってどんなところなんだろう」と思い、その女子大学の大学院の説明会に参加しました。そちらの先生からは「ここでは中国文学は勉強できない」と言われ、以降、卒業資格および資格取得に励みながら、他大学の大学院のことを考えるようになりました。
「中国文学が勉強できる大学院」と言われ、私の頭の中で思い浮かんだのが、関西大学大学院をはじめとする近畿圏の大学院でした。短大1年生の春休みにこれらの大学院を見学し、単位の修得について・教員免許の取得の条件などについて質問もしました。私がいくつかの大学院をまわっていた短大1年生の2月中旬頃に、関西大学で科目等履修の募集があり、高校の教員免許の取得も考えるようになっていたため、短大に通いながら、関西大学の科目等履修制度を利用することにしました。
中学校2種教員免許から高校の教員免許を取得するには、学科(国語科)に関する科目はすべて再履修が必要でした。再履修しないといけない科目の中に「漢文学」の単位があり、それは関西大学では「中国古典文講読a・b」として開講されていました。「中国古典文講読a・b」は、現在の指導教員である長谷部剛先生が担当されていたので、私はこの授業を履修しました。長谷部先生が大学院の授業も担当されていたことは、関西大学のホームページで確認していました。
その頃、私はほかの大学院への進学も考えており、そちらの大学院でもオープンキャンパスの折などに先生に会いに行くなどしました。ですが、長谷部先生がもっとも、自分が研究したいと思っていることを受け入れてくださり、また、関西大学大学院では年間32単位を上限に学部生の授業を科目等履修することができ、高校の教員免許を取るには有利だと思い、最終的に関西大学大学院に決めました(この制度は、博士課程前期課程2年目で高校の中国語教員免許を取るときにも役立ちました)。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
出願に先立っては、志望の指導教員の先生に連絡をとることをお勧めします。その理由としては、指導教員の先生にもそれぞれ専門とされている分野があり、いくら自分が「その先生のもとで学びたい」と思っても、先生の指導できない領域を自分が志望している可能性があるからです。
私の場合、大学院の進学を考えはじめた頃、中国文学の文語文学と白話(口語文学)のどちらに対しても魅力を感じていたため、志望の指導教員の長谷部先生に何度か相談しました。こちらが「白話も研究したい気持ちが少しある」という旨を述べると、先生は「(自分は)白話は指導できないから、白話文学の先生のもとに行ったほうがいいのではないか」といった意見をくださいました。ですが、この一言が、却って、それまで文語文学か白話文学のどちらで研究しようか迷っていた気持ちを、まるで快刀乱麻を断つかのように整理し、「まず博士課程前期課程では研究対象を文語文学一本に絞ろう」と決断させてくれました。
ー 【出身学部と所属研究科の専門分野が異なる方】特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
私の学部生時代、中国語専攻で、短大では日本文学でしたが、大学院では中国文学を研究しています。中国語と中国文学は違う分野ではありますが、語学と文学は密接に関わっているものでもあり、分野の違いによる大変さを感じたことはありません。とはいえ、大学生活や留学では現代中国語しか学ぶことはなかったので、おもに過去のものを扱う中国文学を志願するにあたって、あらためて勉強することはたくさんありました。
幸い、大学院を志望する時に通っていた短大には中国文学(漢文学)の先生がいらっしゃったので、中国文学についていろいろとご教授いただきました。自分が疑問に思っている点について質問し、できるだけ自分の口で説明できるようになることを心がけました。また、中国文学についてまとめられている専門書を自分で探して、何度も読み直しし、中国文学の流れを頭に入れるということもしました。そのほか、大学院の入学試験問題集を見て、自分ならばどのように答えるかについて考え、ノートにまとめることもしました。私の場合、学部生時代の専攻と志望する分野には共通点もあったので、受験勉強の目安がつけやすかったです。
ー 関西大学大学院文学研究科の魅力
私は短大時代に人が魚に変身する話である「魚服記」について卒業論文を書きました。「短大で魚類ならば、大学院では魚類から進化した哺乳類について研究しよう」と思い、博士課程前期課程では動物に関する中国の説話について研究しました。私が自分の研究テーマについて話をしますと、よく「楽しそう」「おもしろそう」「動物かわいい」といった反応がかえってくるのですが、発表したり修士論文を書いたりしているうちに、動物説話が思っていたよりも簡単なものではなかったことに気付かされました。中国の民俗と文学とのかかわりを研究した澤田瑞穂先生(1912-2002)のことばに「他のお堅い題目とは違って、昔話なら親しみがわくからという動機もあるかは知らぬが、これが実は気の遠くなるほど資料の集積と比較考察を要する作業で、限られた年月内で物にするのは容易ではないよ…」(『中国の伝承と説話』研文出版、1988年)というものがありますが、研究をやってみて、ようやくこのことばの意味がわかりました。
現在は、澤田先生の頃とは違い、みずから中国に行って民衆の輪の中に入り、説話資料の収集をする…といった時代ではありませんが、中国説話にまつわる先行研究などを読みますと、聞いたことも目にしたこともない、個人の随筆集やアンソロジーといった本からも説話資料が引かれていることもあります。そうした本に出会うたびに、その本について調べなければいけない時もあったり、あまりにマイナーなために、本の入手が困難な場合などもあったりします。
説話研究では、ひとつの資料をじっくり読むだけでなく、とにかくたくさんの資料に触れなければいけません。次から次へと新資料が発見され、考え方を変えなけばいけないこともありました。
また、説話に登場する動物の文化的事象について調べることもなかなか大変です。特に虎や狐などの中国文化を代表する動物ですと、その動物にまつわる習俗(例:虎皮は魔除けとして用いられる・狐を祭る廟がある)について調べることに時間が割かれる上に、広大な中国のことですから、民族や地域ごとにさまざまな文化的事象にあたることになり、収拾がつかなくなることもしばしばあります。ですが、その動物にまつわる説話を語るのは、動物ではなく、人間なのであり、必ず社会・文化などとは切り離すことはできないために、その動物にまつわる習俗については必ず調べなければいけないと考えています。
このように、「おもしろそう」「簡単そう」に思えるテーマほど、実は難解であり、研究するのが難しいものなのでしょう。しかしながら、たしかに難しい分野ではあれ、動物について調べることが楽しいと心から思っているからこそ、私はここまでやって来れたのだと思います。たとえ研究のとっかかりが得やすいテーマであったとしても、自分が研究をして楽しいと思えるものでなければ、研究を続けることは難しいと思います。
大学院では、自分は「これについて学びたい・研究したい」という学びの姿勢をもつことが大切なのだと思います。
ー 学会等での研究発表に対する補助について
関西大学大学院では、学会等での研究発表に対する補助制度があります。補助の限度額は最大年間2万円までで、自分自身が学会で発表を行なう場合は最大2万円/年の交通費の補助を受けることができるほか、(自分は発表をせずに)学会の講演を聞きに行くだけでも1万円/年を限度に交通費の補助があります(ただし、通学定期区間は除く)。
また、自身が学会などで発表すると、発表に際して参考にした書物および図書の補助もあります。書籍代には、他の図書館から本を取り寄せした場合や複写を依頼した場合(相互利用)も含まれます。
学会は関西地区だけでなく、東京あるいは場合によっては外国で開かれることもあり、自身の研究のために発表を聞きに行く、または自分の研究成果を発表する機会もあるので、研究補助費を出していただけるのは、とても助かります。特に、発表を聞きに行くだけでも補助費を申請できるのはとてもありがたいです。また、上述のとおり、関西大学図書館に蔵書がない資料を他の図書館から取り寄せる、あるいは複写依頼を出すこともよくあり、意外と費用がかかります。資料の取り寄せ費用にも補助がおりることを知っておくと、とても便利です。
文学研究科 総合人文学専攻
英米文学英語学専修
博士課程後期課程 2019年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『LIGHT IS MOVING OBJECT か LIGHT IS MOVING FLUID か ―光のメタファーのコーパス分析― (関西大学博士課程前期課程修士論文論題)』
概要:
英語における light メタファーを Lakoff & Johnson (1980)、Grady (1997)、Imai& Mazuka (2003)、そして Kemmer (2014)の研究を参考にし、light メタファーが LIGHT IS MOVING OBJECT、LIGHT IS MOVING FLUID、および LIGHT IS FLUID という 3 つのメタファーによって形成されていることについて述べる。LIGHT IS MOVING OBJECT, LIGHT IS MOVING FLUID, LIGHT IS FLUIDという3つのメタファーの中で一番メタファーらしいメタファーは LIGHT IS MOVING FLUID であることを主張する。
ー 時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        D英語学
演習B
   
             
             
             
             
             
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
鍋島 弘治朗先生
アンカラ大学日本語日本文学部3年次生の時に日本へ一年間留学しました。その一年の間、帰国後はどのテーマで卒業論文を書けば良いか調べ始めました。色々と調べていくうちに、認知言語学に興味を持ち始め、この分野に関する入門教科書や論文を熟読しました。帰国後、認知言語学の一分野であるメタファーに惹かれ、トルコの指導先生から現在指導教員の「日本語のメタファー」を紹介していただきました。卒業論文ではその本を参考書として使用し、トルコ語と日本語におけるメタファーを比較的に述べました。同じ年度に文部科学省の国費外国人留学生として推薦され、合格することになり、鍋島先生の元で研究生として勉強させていただきたいと申し出ました。すると、鍋島先生は来日する前に分野に関する読むべき本や論文のリストを送ってくださり、そこから認知言語学の扉をあける機会になりました。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
指導教員の「日英意味論」のティーチング・アシスタント(TA)をしました。
ティーチング・アシスタント(TA)の経験はまず学生活動の魅力を理解するために、そして研究分野における能力を磨くために、とても役に立ちました。受講する学生数が多かったので、大勢の前でスピーチすることに慣れて自信をつけることができました。授業の内容を学部生と一緒に聞いて、あるテキストを英語から日本語に、もしくは日本語から英語に訳する際の重要なポイントを修得して、自分の研究に関する参考資料を読む時にそこで学んだコツに準じて、理解能力をあげました。その点が一番よかったです。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
研究生として来日したのは2015年の4月でした。関西大学博士課程前期課程に入る前に、鍋島先生のゼミに聴講生として参加させていただきました。そこで他の院生の方と会って、授業の前にどのように準備をするのが良いか、院生生活はどうか、どの学会が勉強のためにベストかなど遠慮せずに相談することができ、たくさんのアドバイスをいただけました。そして実際に博士課程前期課程に入ってからも大変なじみやすかったです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
研究テーマに関する資料を一つの言語中心にではなく、英語、日本語、トルコ語で集めて、分野知識を広げると同時に言語能力も磨く対策を行いました。また、入学試験問題集を手に入れました。そして、同じ分野の先輩に相談し、口頭試問の練習をしました。
ー 関西大学大学院文学研究科の魅力
文学研究科では「EU日本学」の副専攻も修了しました。他の分野に興味をもつ院生および教授と交流することができて、別の観点から自分の研究に対する意見をいただけました。ゼミでも韓国、日本、中国、モンテネグロ出身の院生がいます。このような国際的な環境の中で勉強することによって、モチベーションも上がります。指導教員は国際や国内学会の出席をとても大事にして、院生がもっと活発的に研究を行うために励ましてくださいます。そこが一番感謝しているところです。先生のおかげで現在も研究を続けております。
文学研究科 日本史学専修
博士課程前期課程 2019年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
一般財団法人 大阪市文化財協会 非常勤嘱託職員(学芸員)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『終末期古墳の諸要素 ~横口式石槨墳を中心に~』
概要:
7世紀から8世紀にかけての中央集権国家体制に向けた墓制の再編を巡り、河内地域・大和地域において築造された終末期古墳の内、横口式石槨と呼称される単葬用の埋葬主体部を持つものに注目した。地域・時期ごとに変遷を横口式石槨の型式や古墳の構造から整理し、同時期に併行して築造された古墳や火葬墓等との関係を考察することによって、横口式石槨を埋葬主体部とする終末期古墳が当該時期の墓制においてどのような位置付けをされていたのかを検証した。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
私は現在、非常勤嘱託職員として大阪市内の遺跡の発掘調査を行う仕事に就いています。大学院での研究・学修は、この職業に就くための基礎的な能力を身に付けるための段階であったと感じています。実際に専門の職業に就くと、これまで学校で身に付けた知識のみではほとんど役に立つことができません。就職後は、学生時代の専門を問わず多くの知識を身に付け、仕事をしながら学術的な研究も進めています。大学院では、このような環境で働くための粘り強さや行動力が多く培われたと感じています。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
私は、学部生時代に他地域の大学に在籍していたため、大学院入試へ出願する半年程前に、考古学研究室の米田文孝先生へ連絡し、面談をしていただきました。その際、自身の研究や大学院への進学について多くの助言を賜りました。また、研究室を訪問した際に、米田先生の取り計らいで研究室に所属する大学院の先輩方ともお会いすることができました。そこでは、研究活動から下宿生活のことまでさまざまな大学院での活動のことを教えていただくことができました。
この時、実際に自身が進学した際に、大学院・研究室でどのような研究活動や学生生活を送ることができるか、また進学する前にどのような準備をすればよいのかを具体的に知ることができました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
私は、大学院在籍時に日本学生支援機構の第一種奨学金と、関西大学の給付型奨学金の制度を利用していました。
大学院在籍時は学業や研究のために多くの時間を費やすため、自身のアルバイト代等で生活費や研究費をすべて用意することが難しい場合が多いです。その際に、奨学金制度は一定の金額を毎月頂けるため、生活の助けになりました。また、大学院での成績や研究実績によっては返済が免除される場合もあるため、研究により一層身を入れることもできました。
ー 【出身学部と所属研究科の専門分野が異なる方】特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
私は関西大学大学院文学研究科を修了しましたが、学部生の時は他大学の教育学部に所属していました。また、専門とする分野も日本史ではありませんでした。
そのため、当時在籍していた大学の指導教官や日本史の教授に相談をし、実際に埋蔵文化財発掘調査に参加をしたり、基礎的な日本史や考古学の授業を履修しました。
また、大学院の入学試験問題集を取り寄せ、大学や発掘調査の通学・通勤の時間を利用して外国語の勉強をし、試験対策をしました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
私が大学院進学を決めた理由は、文化財の保存・活動・普及に携わる仕事に就きたいと強く考えたからです。
幼いころから歴史が好きで、近所の遺跡でいつも遊んでいた経験から、文化財に関わる職業に就くことを中学校の時からめざしていました。しかし、さまざまな事情から大学院の進学が難しい状況にあり、学部4年次生の時には進路に大変悩むことが多かったです。
そのような状況の中で関西大学大学院へ進学を決めた理由は、専門の学業・研究へ専念できる体制が整っていたからです。
本学は奨学金制度が充実しており、大学院生が使用できる専用の施設や、全国でも有数の蔵書数を誇る図書館は大きな魅力だと考えています。また、これまでに文化財専門職へ多くの人材を輩出してきた実績もあることから、関西大学大学院への進学を決めました。
ー 関西大学大学院文学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
大学院は、事前にどれだけ明確な目的(どんな研究をしたいか、修了後はどんな職業に就きたいか等)をもって入学するかによって、その後の活動内容が大きく左右されます。大学院生は、時間が自由にあるが故に、自身での生活・研究時間の管理が難しいです。さらに、大学内や研究室は人間関係も限られているため、時には閉鎖的に感じて苦しくなる時もあるかもしれません。しかし、どんな時も最初に定めた目的に向けて進んでいれば、おのずとやらなければならない事は定まってきます。
ご自身が決めた将来に向けて進学をしようと考えている方は、周囲の人と相談しながら、しっかりと目的を考え、それぞれの道を歩んでいってください。
文学研究科 総合人文学専攻 教育学専修
博士課程後期課程 2015年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
至誠館大学 准教授

※プロフィールは2020年4月時点のものです。

ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
関西大学大学院には博士課程後期課程から入学しました。修士論文を書いていたときの指導教員が関西大学に移られたからです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
多賀 太先生
多賀先生を指導教員として希望した理由は、自分が研究したいテーマと先生のご専門が合致していたからです。
多賀先生とのやり取りは数えきれないほどですが、特に印象深いことは、「専門が異なる人と交流して、自分の研究を説明する機会を増やしなさい」という言葉です。たとえば、私はジェンダー論が専門の一つですが、「ジェンダー論に関心がある人」のなかで交流しているだけでは、専門的知識や議論を深めることはできても、知識を伝達する力は伸びません。自分の専門についてよく知らない人に向けて、どのように説明すれば通じるのか、意義が理解してもらえるのか、これらを考え、実行することは、学術論文の質を向上させることにもつながっていたと思っています。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『児童養護施設の教育環境に関する社会学的研究』
概要:
児童養護施設とは、さまざまな理由で家庭で暮らすことができなくなった2歳から約18歳までの子どもが生活する児童福祉施設です。博士論文では、児童養護施設で実施した2年間のフィールドワークによって得られたデータに基づいて、施設の子どものコミュニケーションや学習における課題、また、そのような課題に対応する職員の支援実践を明らかにしました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
現在の勤務先である至誠館大学は、以前は山口福祉文化大学という名で児童養護施設退所者への支援を早期に始めた先駆的な大学です。私自身の専門を踏まえて、そのような大学の教育研究に貢献できればと考えたことが大きいです。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在、大学で主に保育士・幼稚園教諭をめざす学生を教えています。児童福祉施設で保育士として働きたいと考えている学生もおり、大学院で児童養護施設をフィールドに調査研究を行ってきた経験は想像以上に生かされています。
また、「子どもと関わる仕事がしたいけれど、勉強は難しい」という学生も当然います。そうした学生に対するとき、学問を深く学び、他人と多く議論をした経験は「どのあたりが難しいのか」、「目の前にいる学生がぴんとくる説明の仕方は何か」と、知識を押しつけるのではなく相手の視点に立った建設的な思考をすることにつながっています。
ー 関西大学大学院文学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
大学院はそれぞれの問題関心をとことん考えることができる貴重な場です。自分に合った学び方を発見し、学びを発信する言葉を磨いて、自分自身の世界をどんどん広げていってください。

経済学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
経済学研究科 経済学専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『配偶者控除のあり方とはー所得税法83条中心に』
概要:
配偶者控除の制度・背景を明らかにして、2017年改正による当控除を評価及び当控除のあり方について議論している。
ー 時間割

博士課程前期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
      M経済学演習2
(論文指導)
     
             
             
             
    M国際税制論
研究2
       
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
出願する際に、志望教授に大学院で行いたい研究内容および入学試験についての相談を行った。先生に連絡してよかったと感じる点としては、志望する教授の研究室の学生と知り合いであったため、授業(ゼミ)に参加させていただき、授業の雰囲気を味わえたこと、受験内容および勉強法などを聞くことができた点が挙げられる。授業を見学させていただけたため、入学後の授業への想像がついたこと。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
私は、大学院1年次生の時に、学部1年次生の経済学ワークショップⅡというパソコンを使用し経済に関するデータを加工し、読み取る授業のティーチング・アシスタント(TA)を行いました。この制度を利用してよかった点として、学部生時代の学部が異なるので、経済学部での基礎的なデータ加工について知ることができたことおよび学生に教えるという経験ができたことです。ティーチング・アシスタント(TA)を利用することによって、授業前に予習しわかりやすく教えられるように、わかりにくい点を先にチェックするなど人に教えるという貴重な体験ができたことがこの制度を利用してよかったと感じる点です。
ー 【出身学部と所属研究科の専門分野が異なる方】特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
大学時代は経営学部で会計の勉強をしており、大学院において経済学研究科に入学したため、大学時代と勉強内容が異なっています。そのため、受験前に志望教授に注意点やアドバイスを聞き受験勉強したことがよかったと感じます。なぜなら、先生ごとに試験内容が異なるため先生にそった受験勉強を行うことが大切であるためです。受験勉強の内容としては、志望指導教授が執筆された本や新聞を読んでいました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
大学院において「配偶者控除」という制度についての研究を行っています。大学院において、当研究の面白さとしては、この制度を勉強することで、社会の変化や様々な議論およびいろいろな考え方を多角的に見て考えることができることが挙げられます。研究活動の難しさとしては、論文の方向性を考えることと分析を行うにあたってオリジナル部分における資料の加工および作成が難しかった点と本論文において、判例研究による議論も行っているため論文の流れや内容をまとめることが難しかった点が挙げられます。
ー 関西大学大学院経済学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学大学院の魅力は、多様な経歴の方や異なる研究科の教授の授業を履修することができるので、さまざまな教授と関わることができ、色々なことを教えていただけることです。自分が専門とする研究専門分野はもちろん他研究科の講義を受講できることも魅力のひとつとして挙げられます。また、多様なセミナーにも参加でき、研究以外についても貴重な経験をすることができます。そのため、大学院や研究科への進学で迷っている人は、ぜひ志望する教授にコンタクトをとって大学院の雰囲気や取り組みについて知って感じていただきたいです。
経済学研究科 経済学専攻
博士課程後期課程 2019年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『消費税増税が消費および経済に与える影響』
概要:
2019年10月の消費税増税前の経済の現状をみると、アベノミクスの取り組みのもと、経済再生・デフレ脱却に向けた進捗が見受けられました。今回の消費税増税に緩やかな回復が続く経済が耐えうるか、また、直接影響を受ける消費はどう変わるか、それらには疑問点が多いです。そこで、本研究においては、消費税増税が消費および経済に与える影響を明らかにしたいと考えています。
ー 時間割

博士課程後期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
             
          Dマクロ
経済学
特殊研究
講義
Dマクロ
経済学
特殊研究
演習
             
D経済政策特殊
研究講義
           
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
まずメールで自分の履歴書や研究計画書などを先生に送って、相談したうえで、自分の興味がある分野がきちんと理解することができて、今後の研究方向や研究方法なども詳しくわかりました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
関西大学奨学金制度を利用しました。主として学費に充てた他、生活費の一部としても使わせて頂きました。お蔭様で、アルバイトなどの時間を減らして、勉強と研究に充てる時間が増えて大変助かりました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
関西大学は有名な大学で、大阪にあり、研究活動や日常生活、アルバイトなどにも便利です。もっとも、一番の理由は、「自由、明るい、躍進」という学校の雰囲気に憧れていたからです。
ー 修了後の進路希望
金融系のエコノミストか大学教授になりたいと思っています。どんな職に就くことになっても、微力ながらも社会に貢献したいです。
ー 関西大学大学院経済学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
経済学研究科にはたくさんの優秀な教授や、優しい先輩方がいらっしゃいます。それに、蔵書数が極めて豊富な図書館も利用できますし、整備された奨学金制度もあります。大変充実した学生生活を送ることができます。
経済学研究科 経済学専攻
博士課程前期課程 2012年3月修了
(入試種別:社会人入試)
勤務先名:
税理士事務所

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
各分野で活躍されている先生から直接指導が受けられること、実務家の先生の講義があること、税理士試験一部科目免除論文の指導が受けられることが挙げられます。また、関西大学商学部を卒業しており、母校の大学院で学びたいと思い関西大学を選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
林 宏昭先生
税理士の資格取得のため、専門学校に通っていました。当時の受験仲間が林先生のゼミ生で、先生のゼミでは熱心な指導が受けられると教えてくれました。ゼミでは合宿もあり、先生や同じ研究をする仲間と学んだ2年間は貴重な経験となりました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『法人事業税における分割基準についての研究』
概要:
法人事業税に焦点をあて、それらの創設から最近の課題、偏在を是正するための法人事業税の改革案を考察しました。なかでも、法人事業税の偏在の問題である分割基準に重点を置いて考察し、適正な分割基準として、何を配分基準にとるか、偏在性の是正の観点から検討しました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
本学の商学部を卒業した後は、金融機関に勤務していました。そこでリーマンショックを経験し、景気が乱高下するなかで、景気に左右されないように手に職をつけたいと思い税理士をめざすようになりました。また、ライフステージの変化にともなって働き方を選択できるのも士業の魅力だと思いました。現在は2人の子育てとのバランスをとりながら働いています。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
さまざまな講義を通じ幅広い知識を身に付ける学部生時代と違って、大学院では実務に直結する分野をさらに深く研究し、知識を掘り下げていきます。大学院での研究を通して税への理解度が上がり、難解な税務相談でも、理想的な解決方法に導けることができるようになりました。
ー 関西大学大学院経済学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
先生や仲間たちと交流しながら専門分野を深く学ぶことで、充実した大学院生活を送って、実務に役立つ知識を身に付けてください。
経済学研究科 経済学専攻
博士課程前期課程 2016年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
EY税理士法人 Transaction Tax Advisor(事業再編税務コンサルタント)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『法人税における減価償却制度に関する一考察 ~租税特別措置法の規定を中心に~』
概要:
我が国の法人税制の減価償却制度はこれまで、さまざまな改正が行われてきており、また、租税特別措置法においても多くの特別償却制度が創設と廃止を繰り返しています。特別償却制度の多くは、企業の投資を促進することを意図して創設されたものですが、特別償却制度の投資促進効果について、検証およびシミュレーションを行うことにより明らかにしました。また、現在施行されている特別償却制度を適用件数および適用総額の面から評価を行っています。
上記の内容および租税特別措置法上の取扱いが租税原則の「公平・中立・簡素」に反するものであることを鑑み、租税特別措置法上の特別償却制度全般について意見を述べています。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在の仕事では主にM&Aに関する税務業務に携わっており、具体的には、M&Aの買収ターゲットの税務に関する調査(タックス・デューデリジェンス)、M&A・事業再編の税務ストラクチャリングアドバイスに従事しています。
普段業務を行う際には、税務に関する実務的な知識・経験(税法にどのように規定されているのか、過去にどのような事例があったのか)が重要視されますが、1人の税理士として業務を行うにあたり、そもそも税金に求められる役割やあるべき姿、税金が経済に与える影響に関する知識や自身の意見を持つことは非常に大切であると思います。そのような観点から税について考える力を大学院での研究で学ぶことができたと思います。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
指導教員がどのような研究を専門とされているのか、また、実際に先生のもとで研究を行う場合の進め方について相談しました。おおよその研究の流れを把握でき、大学院で研究を行うために必要な知識や読むべき書籍等について教えていただけました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部生のときから税理士試験の勉強をしていましたが、税理士試験の勉強は税法の条文暗記や税金計算等が中心であったため、経済的な観点から税金の理解を深めたいという思いから大学院への進学を決めました。本大学院を選んだ理由は、研究環境が整っていることや、実際に税理士として実務をされている先生の講義があること等が挙げられます。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
林 宏昭先生
友人が林先生のゼミ生であり、先生が専門とされている研究内容やお人柄、ゼミの雰囲気などを聞き、先生のゼミに入ることにしました。週に一度、論文の進捗状況の報告・相談をする際にも、先生はとても親身に相談に乗ってくださりつつも、研究テーマについて私自身がしっかりとした意見を持てるように、とても良い距離感でご指導いただけたと思っています。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
希望する指導教員の文献の読み込みや、過去問題対策をしっかりしました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
現在はBIG4と呼ばれている税理士法人の一角で働いています。主にM&Aに関する税務業務に関与していますが、大規模な案件に携わる機会が多いこと、非常に高度な税務知識を要する機会が多いことに魅力を感じ、就職しました。一般的な税理士のイメージである申告書作成や記帳業務等をメインとしておらず、税務に関するアドバイザリー業務をメインとしていますが、クライアントへの成果物である報告書を作成する際には、大学院での論文作成の経験が強く生かされていると感じます。

商学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
商学研究科 商学専攻
博士課程後期課程 2019年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『地方自治体の会計制度の変革について』
概要:
現在、地方自治体で進められている「公会計改革」の意義を、従来の地方自治体の会計制度に照らして問い直すとともに、今後の進むべき方向性を検討する。
ー 時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
  D会計制度論
特殊研究
講義
D会計制度論
特殊研究
講義
    D公会計論
特殊研究
講義
D公会計論
特殊研究
演習1
             
        M研究方法論
(定量)
講義
   
             
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
私は、公務員として予算編成や決算等に関わる業務に従事した後、公認会計士となって主に地方自治体向けのコンサルティング業務に従事してきましたが、それと並行し、専門領域である「公会計」(政府・地方自治体の会計)について、独自に論文の執筆などを行っていました。また、指導教員も公認会計士であるため、出願前から公認会計士協会等の場で時々お会いし、色々お話をさせていただいていました。その中で、公認会計士としての業務経験と、これまでに執筆した論文等の実績があれば、博士課程前期課程からではなく、「個別の入学資格審査」を受けることで、博士課程後期課程からの入学の可能性もあるとのお話をいただきました。また、資格審査に先立って、指導教員より制度について丁寧に説明していただいたことで不安は解消され、結果的に受験資格を認めていただくことができました。
ー 【社会人学生】お仕事との両立の工夫等について
現在は、公認会計士として個人事務所を営みながら研究活動を行っていますが、在学中は会計士としての業務量は限定的に抑え、研究活動の時間を確保しています。また、指導教員には講義・演習の時間も配慮していただき、通学しやすい環境を整えていただいています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
以前から、公認会計士としての私の専門領域である「公会計」(政府・地方自治体の会計)について、自己流での論文の執筆などを行っていました。また、はるか以前になりますが、就職する前には研究者としての道に進みたいとの希望を持っていたこともありました。そのような状況で、私の専門領域に比較的近い分野を専門とされる指導教員にお声がけを頂いたことにより、一念発起して大学院への進学を決めたものです。ですので、志望先は指導教員のいらっしゃる本学以外は考えられなかったところです。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
私の研究領域は、今まさに導入が進められている地方自治体の会計であり、利用できるデータには限界があります。このため、海外を含めた先行研究の検討や、既に導入が進められている海外事例の検討、また、従来の地方自治体の会計に新たな「公会計」の考え方を当てはめてみた場合の事例分析を行ってきました。そして、地方自治体の実務担当者とのインタビューやディスカッションなどにより、「公会計」の意義を見出していくような研究を行っています。さらに、最近は地方自治体の公会計のデータが少しずつ利用できるようになってきましたので、そのデータに基づく定量的な分析にも取り組んでいきたいと考えています。
また、やはり独自の論文執筆は適切なものではなく、しっかりした論文の書き方や、学術的に妥当と言える研究手法を学ぶことも非常に重要と考えられます。このような点についても、指導教員より丁寧な指導を受けながら研究を進めています。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
大学院進学のための準備としては、まずは入学試験の対策が必要となります。専門科目については、自分の専門分野の知識を深めていくしかありません。英語に関しては、かなり厳しいものと考えるべきですが、結局はたくさんの英語の論文を読みこなすことが重要と思います。特に、自分の専門分野にかかる論文を多読しておけば、入学後の研究活動にも非常に役に立つと考えられます。
商学研究科 商学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『リバース・イノベーションの視点から見る小売り国際化:誠品生活の日本進出を事例に』
概要:
2019年9月、台湾の誠品生活という、日本の蔦屋書店のような複合式書店が東京の日本橋に開店しました。日本に進出する前の海外進出先として、中国の深センと蘇州、香港で出店しています。振り返れば、従来企業のグローバル展開は、同じ経済発展の国や地域、または発展が遅れた途上国に進出するのが一般的でした。誠品生活は、まずは隣接地域の中国や香港に進出し、間も無くして先進国であり、かつ強いライバルである蔦屋書店が存在している日本に進出しました。従来の小売国際化の知見とは正反対という点が興味深いので、誠品生活の日本進出戦略について深く研究したいと思っています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        流通企業経営論
研究2
   
             
      現代流通・
国際ビジネス
研究
     
        研究方法論
(定量)
   
  流通システム論
研究2
    日本語
アカデミック・
ライティング2
   
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
メールで指導教員に出願について不明なことなどを伺いました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
グローバルで活躍している日本企業の中には、学びがいのある企業の経営やマーケティング手法が多いので、日本の大学院に入って、そのような知識を身に付けたいと思い進学しました。
関西大学大学院を選択した理由としては、関西大学は「関関同立」と呼ばれるように、関西で一流の大学であるからです。また、商学研究科では教育や研究面の資源が豊富であるため、関西大学商学研究科への進学を決めました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員は崔相鐵先生です。関西大学商学研究科のホームページで、崔先生の専門分野が流通・マーケティングであることを知りました。自分の研究したいテーマが、崔先生の研究分野に合うと思い、先生に連絡しました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
商学研究科に進学するにあたって、入学までに最低限理解しておく必要がある内容が含まれている基本的な図書等がホームページに掲載されているので、その参考図書をしっかり読む必要があります。また、入学試験問題集を参考にしました。
ー 関西大学大学院商学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学商学研究科では、理論、実証および実践を重視し、マーケティング、流通、ファイナンス、国際ビジネスなど幅広い知識を身に付けることができると思うので、興味のある方は、ぜひ一緒に商学研究科で勉強しましょう。
商学研究科 商学専攻
博士課程前期課程 2015年3月修了
(入試種別:社会人入試)
勤務先名:
日本経済大学 准教授

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
中小企業診断士の資格を持ち、経営コンサルタントをしていましたが、税法1科目の合格を機に、税理士の資格にも挑戦してみようと門をたたきました。
また、入学試験における筆記試験の免除や、実務家でもある辻美枝先生がおられることから「実務家である自分のための大学院」と感じたことも、関西大学を選んだ理由です。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
辻 美枝先生
ゼミでは英米法の引用も含め、毎回数万字のレポートを提出・発表していましたが、ゼミの仲間たちと一緒に厳しい指摘を受けながらも乗り越えることができました。
そんな先生とは、いまでも毎年、卒業メンバーで集まるほどの仲良しです。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『多様な事業体の所得課税上の分類について ―LLPを中心に―』
概要:
平成17年8月より創業促進を目的に制度化された有限責任事業組合(LLP)は、有限責任制と構成員課税が併存する我が国にとっての新しいビークル(事業体)であり、「法人と組合」「団体課税と構成員課税」の峻別基準は何か、という根本命題を突きつけることとなります。そこで、本研究では、LLPに採用されている構成員課税がどのようなロジックで適切に導かれうるのかを、私法学および税法学、類似ビークルの租税判例、米英との比較等から検討いたしました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
大学院に2年間通いながら商学修士を取得し、無事税理士に合格となりました。しかし4月になり、まわりの学生を見たとき、就職した人、転職する人など、肩書きがダイナミックに変わる姿がありました。一方の私は税理士という資格が1つ増えただけで、自分自身は何も変わらないことを、寂しくすら感じました。
「もっと大学の世界にいたい」、「もっとインプットをしたい」そう心によぎったころ、本学の横山恵子先生に背中を押していただき、大学の専任教員の応募に邁進しました。そして約半年後には大学教員という道に進むことができました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
辻先生のもとでアカデミックな研究をさせていただいたことにより、大学の教員という選択肢が拓けたことが一番大きいです。前職の中小企業診断士や経営コンサルタントはその業務の特性上、利益につながるものが業務の中心になります。それは長所でもあり、弱点でもあります。同業務の大量生産・他人の模倣は最も利益が上げやすい半面、自分の業務がルーチン化していくことにジレンマを感じていました。一方で大学教員や研究者は、教育や研究を通じて、社会に新規性を残すことができます。私も研究での知見を生かして、学生たちと「大学発ベンチャー企業」を立ち上げ、新たな著作も出すことができました。
ー 関西大学大学院商学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
社会人でビジネスの第一線にいる方は、利害関係者のためのアウトプット(仕事)に忙殺されてしまうものです。商学研究科で自身のインプット(研究)に取り組むことで、新たな価値観に出合えるはず。利害関係のない仲間たちとともに、自分の時間を自分のために使ってみませんか。
商学研究科 会計学専攻
博士課程後期課程 2018年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
横浜市立大学 准教授

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『買付手法別に見たわが国自社株買いの経済的帰結』
概要:
わが国自社株買いの公表から生じる、買付手法別の経済的帰結とそのメカニズムについて、先行研究のサーベイと実証分析によって検証しています。自社株買いでは、買主と売主のどちらが取引を主導するかが、公表に対する経済的帰結を強く説明することを明らかにしました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院では、自分より優秀な人に出会う機会に恵まれました。そこから自分の強みや弱みを知ることで、学部卒業ではできなかった経験を積めたと思います。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
転職に悩んでいたころに笹倉先生に相談し、大学院(博士課程前期課程)への進学を決めました。大学院では、会計学の基礎と研究者としてのあり方を教えていただきました。また、同じ出身の先輩方にも恵まれました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
親の援助を受けることなく自分自身で学費を支払うために、奨学支援制度は必要不可欠です。一種奨学金と給付型奨学金を受給し、非常勤講師の職を除けばアルバイトをすることなく、勉学に集中して大学院生活を過ごすことができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
指導教員をはじめ、一流の会計学研究者が在籍されています。自分もそうした先生方からの指導を通じて成長できると考えました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
実証分析の手法を用いて、上場企業の経営者の情報開示行動を研究しています。株価の状況や株主との関係のなかで、経営者の情報開示行動に「人間らしさ」が表れることに面白さを感じています。
ー 関西大学大学院商学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
「できない」と言い訳をせず、常に挑戦を続けてください。できないことから逃げていると、選択の幅は狭くなると思います。

社会学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
社会学研究科 社会学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『中国人留学生に対する大学のキャリア支援のあり方についての研究』
概要:
本研究では、中国人留学生を調査対象者として、彼らの就職意欲について三層(積極層、浮動層、消極層)に分け、考察する。このことを通して、大学のキャリア支援への示唆を与える。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
  理論社会学研究   演習A      
      合同演習1a 合同演習1a    
社会調査論研究 国際社会学研究   総合文献研究      
社会調査実習 社会調査実習          
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
出願する前に志望指導教員と連絡を取って、研究テーマや研究計画などについて、相談に乗っていただきました。また、受験勉強に関しても、先生から親切にアドバイスをしてくださり、とても助かりました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
入学してすぐに全学的な奨学金の説明会があり、そちらに参加しました。指導教員からいただいた推薦書などの書類を揃えたうえで奨学金を申し込みました。今は年間25万円の関西大学大学院給付奨学金をいただいております。この奨学金制度のおかげでアルバイトの時間が減少され、自分の研究に取り組むことができています。今後は感謝の気持ちを胸に、努力を積み重ねていきます。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
ご指導いただいている酒井先生は日本社会のグローバル化の動きなど、日本に関わる事例を中心に、国境を越える人やモノ・文化の移動について研究をされています。その中で活発化している中国人留学生の移動に興味を持っており、酒井先生のもとで彼らの日本での就職意欲について研究を進めていきたいからです。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
基本的には大学図書館で中国人留学生の日本留学に関する基礎文献や先行研究などを収集し、整理したうえで、中国人留学生を対象に彼らの就職意欲などについて半構造化インタビューを行いました。その中で、社会学の実用性と専門知識が足りていないことを実感しました。
ー 修了後の進路希望
博士課程後期課程への進学を考えています。
社会学研究科
マス・コミュニケーション学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『君が代丸から見る近代の大阪と済州島』
概要:
日本が朝鮮を植民地支配していた頃、大阪には多くの済州島人が出稼ぎに訪れた。しかし、その過去について明らかになっていることが少ない。当時最も多くの済州島人を運んだ君が代丸という船について明らかにすることで、大阪と済州島の近代史を明らかにしようとしている。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  マス・コミュニケーション理論
研究
メディア表象研究 スポーツ・メディア
研究
     
    メディア産業研究 ジャーナリズム研究(2週に1回)    
      合同演習(月1)    
国際
ジャーナリズム
研究
専門文献研究   演習(ゼミ)      
             
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
学内進学だったので、受験する前から志望指導教員とはよく相談していました。進学してどのようなことができるのか、学部と違う点などさまざまな相談をしました。具体的な説明が受けられたので、今でも役に立っていることが多いです。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
卒業論文で研究テーマについて明らかにしきれなかったことが大きなきっかけです。難しいテーマにやりがいを感じていて、研究すればするほど、もっと研究したいという思いが強くなりました。指導教員からも大学院でもっと研究してはどうかと助言をいただき進学を決めました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
最近では新聞(縮刷版)を用いて、研究テーマについて明らかにしようとしています。面白い点は、テーマについての記事を探すだけでなく、当時の社会を一緒に把握できることです。ただテーマについての記事がかなり少ないので、この手法には難しさも感じています。
ー 関西大学大学院社会学研究科の魅力
社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻の魅力は「幅広さ」です。放送や音楽、漫画、新聞、映画、広告、モバイルメディアなどさまざまなメディアについて研究されている先生がいます。自分の研究と関係ないジャンルだと思っていても、先生からのアドバイスで気づいたり、授業を受けて気付けることがあります。
ー 関西大学大学院社会学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻には、とても勉強しやすい環境があります。先生と学生や学生同士のコミュニケーションが多く、共に意見を交わし合うことができます。その一員になって、一緒に充実した時間を過ごしましょう。
社会学研究科
マス・コミュケーション学専攻
博士課程前期課程 2018年3月修了
(入試種別:外国人留学生入試)
勤務先名:
電子書籍取次会社

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『大河ドラマにおける女性主人公の変容』
概要:
NHK大河ドラマにおける女性主人公の変容が、放送時点のジェンダーのあり方とどのように関わっていたのかを明らかにすることを研究の目的としていました。大河ドラマに女性が主人公として登場することが増えてきた原因、そして1963年から放送して以来、大河ドラマは女性主人公をいかなるものとして構築してきたのかをジェンダーの視点で考察しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在は電子書籍取次会社で海外ストアの運営を担当しています。大学院で研究したことは日々の仕事に直接生かされているとは言い難いですが、大学院で学んだ問題解決の思考と情報生産の方法は仕事にすごく役に立ったと感じています。
仮説を立て、情報収集を徹底して、できるだけ色々な視点と手法でその仮説を検証しゴールにアプローチしていくことと、戦う決意で難題と向き合うことは、大学院の2年間で頂いた貴重な財産です。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学際研究に深い興味を持っており、特に社会学の分野でマス・コミュニケーション学を研究したいと思い、関西大学大学院を選びました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
大学院在学期間、過去の大河ドラマのメディア資料の収集に力を注ぎました。
1970年代〜1990年代前半の大河ドラマの資料は、容易に手に入るものではありません。それを集めるため、関西地域の各大学図書館と国立図書館の書庫で丸一日かけて資料を探してメモすることが多かったです。また、過去の大河ドラマの映像を収集するために、日本だけではなく、海外の「大河ファン」も頼りにしていました。その結果、新たな絆を結ぶことができ、研究において新しい刺激を受けることできました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
出願した当時、ジェンダーの視点で自分の研究を進めていきたく、守如子先生はジェンダー分野に精通していると知り、ぜひとも指導していただきたいと思い志望しました。
大学院の2年間、守先生は時間を惜しまず全力で学業の指導をしてくれたほか、生活の悩みに至るまで親身になって相談に乗ってくれました。
私は卒業した今でも、先生と一緒に食事にいくほど先生のことを慕っています。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
小さい頃から書籍が好きだったので、出版を軸にして就職活動をしました。また、書籍の輸出と輸入に少しでも役に立てればいいなという思いがあり、国をまたぐ事業を展開している会社を希望し、現職の会社に入りました。
ー 関西大学大学院社会学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻の先生方は、社会学、法学、商学等の分野にそれぞれ造詣が深く、ダイバーシティな考え方を持っていらっしゃいます。ここで多様な視点から刺激を受けることや学ぶことはたくさんあります。ぜひこの環境を活用して視野をさらに広げましょう。
ただ、研究とは、自分との戦いであり、孤独に襲われることもあれば、周りに流されてしまうこともあります。自分を知り、やりたい研究を明確に決め、目標を向けて全力でやり抜くことが大切です。
社会学研究科 社会システムデザイン専攻
博士課程前期課程 2005年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
市教育委員会

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『組織における「信頼」』
概要:
組織における「信頼」について概念や従来の尺度に関する問題点を整理し、これからの日本企業がめざすべき「信頼」の形とその構築のための組織のあり方について提示した。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院では社会人や留学生の方も多く在籍されており、さまざまな価値観に触れることができました。この経験が、社会に出てから広い視野で柔軟に考えられる対応力につながったと思います。
また、学部卒業で就職している友人から、実際に働いてみての実感等を聞くことができ、「それなら、こういうことも勉強しておこう」と社会に出る前の準備をすることができたので貴重な二年間でした。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
学部生時代、与謝野先生のゼミに所属していました。大学院進学について与謝野先生に相談したところ、髙瀬先生をご紹介いただきました。学部生時代に髙瀬先生の講義を受講したこともあり先生のお人柄も存じ上げていたのですが、出願前にお時間をとって頂き、自分が大学院で学びたいこと等相談に親身にのっていただけたのでとても心強かったです。大学院進学後は私の修士論文の内容に合わせて髙瀬先生と与謝野先生の共同指導という形で、多角的な視点から指導していただきました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
大学院時代は、少しでも学費を稼ぐためにアルバイトをしていましたが、修士論文の執筆に追われる2年目、アルバイトが続けられるが不安でした。そんな時、専攻の先輩が関西大学にはいろいろな奨学支援制度があることを教えてくれました。奨学支援制度を利用できたお陰で、2年目はアルバイトを減らして研究に専念することができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部生時代は部活動に全力を注いでいたので、講義以外に研究に取り組む時間がありませんでした。しかし、与謝野ゼミや卒業論文執筆を通して、もっと学びたい、深めたいという思いが強くなったので、大学院進学を決めました。大学入学時には思いもよらなかった進路でしたが、学ぶ楽しさ、深める喜びを教えていただいた髙瀬先生、与謝野先生をはじめとする社会学研究科の先生方のもとで引き続き学びたかったので、本学への進学を選びました。
ー 修了後の進路希望
教員になりたいと考えていました。大学院進学を決めた頃、教育現場ではより高度で専門的な知識をもった専修免許状をもった人材の重要性が言われ始めていたので、専修免許状が取得できることも大学院進学へのメリットと感じていました。また、大学院時代に他学部の講義を履修して取得した英語科の教員免許状は、小学校英語が始まった昨今、とても生かされています。
ー 関西大学大学院社会学研究科の魅力
実社会で起きているさまざまなありとあらゆることが研究対象となる社会学研究科なので、いつも目の前で起こったこと、最近の社会の動きなど、いろいろな場面で議論が始まり、大学院での二年間は刺激的な日々の連続でした。さまざまな研究テーマをもつ先生方、多様な年齢や国籍の仲間との時間はきっとかけがえのないものになると思います。

総合情報学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
総合情報学研究科 知識情報学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『人はどのようにして音を聴いているのか』
概要:
現在、私が研究対象にしているのは「聴覚」です。人間は可聴周波数20Hz〜20000Hzの音をダイナミックレンジ120dBの範囲で聴くことができます。さらに0.5%の周波数変化も聴き逃しません。この優れた聴覚システムは一体どのようなメカニズムで音を聴いているのか、そのメカニズムの多くはいまだ明らかにされていません。私の研究では、聴覚メカニズムを伝送線路工学の観点から解き明かそうと試みています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
    現代哲学 ゼミ ゼミ    
      政治
データベース論
応用無線通信    
             
TA TA TA ヒューマン
インタフェース論
     
             
             
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
同じ研究室の先輩に過去の出題傾向を聞いたり、アドバイスを頂いたりしていました。また、ゼミで学んだことなどを振り返って勉強していました。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
ティーチング・アシスタント(TA)の業務では、学部生の実習のサポートを主にしていました。実習の内容は、私があまり学んだことのない範囲ばかりでしたが、学んでみたいという意欲があったのでティーチング・アシスタント(TA)をすることに決めました。実習前の予習や実習が、自身の知識習得につながり、とても良い機会となったと思います。また、授業の空きコマに働けることも良いポイントだと思います。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
関西大学大学院の給付型奨学金を使用していたので、年間30万円ほど頂いていました。頂いた奨学金は学費の支払いに充てていました。奨学金制度を使用することで、アルバイトなどの時間を減らすことができ、より研究に集中できるようになると思います。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
指導教員には、ゼミ配属時から大学院進学を希望する旨を伝えていました。そのため、早い段階から博士課程前期課程の先輩たちとのディスカッションにも参加できることになったと思います。また早めに指導教員などに出願の連絡をしていたので、周りの協力を得ることもできました。
ー 関西大学大学院総合情報学研究科の魅力
総合情報学研究科は文理融合型の研究科なので、文理を超えた異なる分野の研究にも触れる機会があり、自分の知見を広げる機会が多いと思います。
総合情報学研究科 総合情報学専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『環境馴致と情報の摂取態度に関する研究』
概要:
人が情報を評価する際、その情報に対する「慣れ」がどのような影響を与えるのかについて研究しています。
特に災害発生時など、大量の情報が氾濫する状況における情報への「慣れ」に焦点を当て、より良い意思決定を支援する方法について検討しています。
ー 時間割

博士課程後期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
    ゼミ ゼミ      
  ゼミ          
  TA TA TA TA TA  
  TA TA TA TA TA  
             
             
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
博士課程前期課程の頃からティーチング・アシスタント(TA)制度を利用しています。大学でお金が稼げると、移動コストをかける必要がなく、時間が有効に利用できるというメリットがあります。授業補助のティーチング・アシスタント(TA)の場合ですと、一度身に付いた知識を活用できます。大学院生は学会・勉強会への参加や、国際会議のための海外渡航などで突発的な支出が必要になることがあるため、ティーチング・アシスタント(TA)制度にはとても助けられていると思います。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
博士課程前期課程の頃から、大学の給付奨学金をいただいています。奨学金はすべて大学の学費として利用しています。博士課程後期課程では年間でおよそ80万円の学費が必要になりますが、奨学金のおかげで半分ほどの負担で済んでいます。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
自身の価値がどこまで最大化できるかに挑戦したいと考えたためです。同時に、学部・博士課程前期課程の頃からずっと取り組んできた研究を継続したいと思ったため、もともと所属していた研究室で博士号を取得しようと考えました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
先行研究を調査し、リサーチクエスチョンを整理した後、それを明らかにするための実験デザインを設計し、実験協力者を募集して実験・分析を行うというプロセスで進めます。タイミングが良ければ、進行中の研究を論文に書いて学会で発表します。実験を行う上で最も手間がかかるのは実験協力者を集めることです。私の研究はHCIという分野に属するため、多くの場合、人を介した評価実験が必要になります。実験協力者の確保のために知り合いの研究室に声をかけ、他大学まで出向くこともあります。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
大学院受験では、受験対策を目的とした準備をするより、研究にきちんと取り組んで、なるべく実績を作っておくことの方が重要だと思います。その上で、1.自身の研究内容を他人に伝えられるように整理すること、2.簡単な英語の文章をすぐに書けるようにしておくことが有効だと考えます。1は筆記試験でも口頭試問でも必ず問われることで、2は特に博士課程後期課程の筆記試験で必要となります。関西大学大学院の場合、入学試験で良い成績をとれると、成績優秀者の給付奨学金の資格を得られる場合があるため、がんばってください。
総合情報学研究科 知識情報学専攻
博士課程前期課程 2019年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
非公開

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『マルチモーダルコンテンツからの内容情報の抽出とそれに基づく情報アクセス支援に関する研究』
概要:
従来、コミックなどのマルチモーダルコンテンツの内容を把握するためのリソースには、コミックそのものやレビューから抽出できる情報が用いられてきた。しかし、これらのリソースはテキストや画像が混交しているために詳細な分析が難しく、抽出できる情報に偏りがあるといった問題があった。本研究では、各コミックの表紙からの情報抽出を試み、その情報を利用したシステムを構築する。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在勤めている企業での担当業務は研究開発であるため、大学院で学んだことが日々生かされています。エンジニアとしての開発能力や研究内容そのものはもちろん、大学院での研究活動の中で行われた研究課題に向けた議論や実験設計などの経験が特に現場に生かされていると思います。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
学部および博士課程前期課程での指導教員との面談では、主にそれぞれの時点での研究成果や今後のキャリアプランを照らし合わせ、真剣に進学の余地について議論させていただきました。自分が興味を持っている研究課題の達成はもちろん、進学によって得られるものや必要なコストについて、指導教員ご自身の経験や意見を率直に伺うことができたことが最も良かった点だと思います。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
学部生および博士課程前期課程ともにティーチング・アシスタント(TA)として実習科目に参加しておりました。学ぶ側(学生)ではなく、教える側(教員)に立つことから、新たな視点や知見が得られたことはもちろん、担当教員や実験を受講している後輩方々から一人での研究活動では得られない経験を得ることができました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
学部および博士課程前期課程ともに奨学金や奨励金によるご支援をいただきました。ご支援のおかげで、アルバイトなどの経済活動をする時間を勉学や研究などの活動のために生かすことができました。さらに、関西大学の国際部では、奨学金の紹介や推薦など、留学生を手厚くサポートしてくださいます。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
現在勤めている企業を選んだ理由は、IT業界の中でもよく知られている自社サービスを複数持っていて、なおかつAI技術への関心が強いことが主な理由でした。有力なサービスを持っているということは、多くの人がそのサービスを利用していることでもあるので、これは自分が生み出した技術やサービスがもっとも活躍できる場に他なりません。入社した後の今も、その確信は変わっていません。
ー 関西大学大学院総合情報学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
現在、機械学習やIoTなど、新しいIT技術が毎日のように生まれています。総合情報学研究科では、IT技術について各要素技術そのものの研究はもちろん、地域社会との連携や商品化などの技術の応用も含め、多角的に技術と向き合うことができます。是非ともめまぐるしく変化する技術を、自分にあった形で自由に研究してもらえればと思います。
総合情報学研究科 総合情報学専攻
博士課程後期課程 2018年9月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
文教大学情報学部 教員

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『i-Constructionの実現に向けた3次元データの利活用技術に関する研究』
概要:
私の研究テーマは、近年注目を浴びているドローンやレーザスキャナで取得した地形の3次元データを利活用し、土木建設業界の生産性向上をめざしたものです。この研究では、データ計測実験を行い、それらのデータ分析を積み重ねて新しい価値をもたらすことが重要となります。具体的には、膨大な3次元データを扱い、さまざまな分析手法の有用性を検証し、建設生産プロセスの効率化に寄与する新たなアルゴリズムを提案しています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
本学の総合情報学部に入学後、初めて触れるプログラミングの授業に戸惑いを感じつつも、コンピュータを自分の思い通りに動かせることに大きな達成感を味わい、より幅広い知識を得たいと思うようになりました。そして、2年生のとき、田中先生のゼミで主催されたアプリ開発のプロジェクトに参加したことがきっかけで、画像処理技術をより深く探求したいという思いが芽生え、大学院進学を決断しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
田中 成典先生
研究データの収集のために、全国各地の山岳、河川や道路に数十回にわたる計測を行い、先生や研究室のメンバーには毎回疲労困憊の状態で協力頂きました。こうした貴重な経験は良い思い出であり、周りの方々の支えに感謝しています。また、論文執筆では、自分で精一杯考えた文章を何度も先生に確認頂き、書き直すことを繰り返す中で、研究成果を論理的に分かりやすく伝えることの難しさを知りました。研究活動を通して、多くの壁や苦難にぶつかりましたが、博士課程後期課程を早期修了することができたのは、田中先生の一貫した懇切丁寧なご指導のおかげと、心から感謝しています。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
大学院の研究生活のなかで、大学教員として活躍される多くの先輩方の姿に憧れをもち、私も大学教員をめざしたいという目標ができました。現在、文教大学情報学部で教員をしています。ここでは、スマートフォン・アプリケーション制作、クラウドサービス演習やWebマイニングなど、情報システム開発に関する授業を担当しています。また、ゼミ活動では、学生とともにVRやAIを活用してシステムを開発し、東京ゲームショウへの出展、外部のアプリコンテストや学会への発表を行うなど、充実した日々を送っています。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
研究活動を通して、9本の査読付き学術論文の執筆、19件の学会発表や海外発表などを行ってきました。このように、一歩ずつ地道に成果を残せたことで徐々に自信がつき、研究者としての知識・経験を培いました。また、ゼミ生の卒業論文や修士論文の指導に携わり、人に教えることの楽しさ、人から信頼され期待される喜びなど、教育者の視点も大いに養うことができました。これらの経験は、大学教員の立場に至った今、大いに役立っていると感じています。
ー 関西大学大学院総合情報学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
本学で出会えた先輩、同期や後輩達と共に切磋琢磨しながら研究者として成長できたこと、信頼できる人間関係を築けたことは私のかけがえのない財産となっています。本学には、「学の実化」を実現するためのさまざまな環境が整っています。この充実した環境において、皆さんのさらなる飛躍をお祈りいたします。

理工学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
理工学研究科 総合理工学専攻
博士課程後期課程 2019年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『深層学習を用いた巡回セールスマン問題の解法に関する研究』
概要:
本論文では近年さまざまな分野で注目されている深層学習の技術を応用し、配送計画問題などの組合せ最適化問題を画像として処理することでより高品質な解を求める手法を提案し、評価実験を行う。
ー 時間割

博士課程後期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
             
  輪講          
    ミーティング ミーティング      
             
             
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
学費や生活費の支えとするため、これまでにもいくつかの授業のティーチング・アシスタント(TA)を務めています。おもにパソコンを使った基本的なソフトウェアの使い方を身に付ける授業や、C言語・Javaなどを用いたプログラミング実習の授業を担当しており、学生の質問に対応するなど授業の補助をしています。パソコン操作やプログラミングは自身の研究でも日常的に使用するものなので、学部生に教えることで自身にとって基礎の再確認にもなっているのではないかと思います。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
毎年の学費に充てるためにティーチング・アシスタント(TA)や貯蓄だけでは苦しいので、奨学金を利用しています。貸与型奨学金のほかにも大学から給付型奨学金をいただける場合があり、こちらは返還の必要がないのでそのぶん経済的にも楽になり安心して研究活動に専念できると思います。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
高校生のときに部活動を通じてプログラミングを勉強しはじめて以来、プログラミングに強い関心があったので電気電子情報工学科に入学しました。ただし学部ではプログラミングを使った実習型授業はそれほど多いわけではなく、電気・通信・情報の基礎知識に関する座学が大半だったので、より実践的なプログラムを開発したり情報分野の学術の世界やその最新技術に触れたりしたいと思い大学院へ進学することにしました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
私の研究では深層学習と呼ばれる、人間が持つような判断能力をコンピュータに自動的に学習させる技術を利用しています。この技術分野はこの数年で急速に勢いを増しており、新たな手法の研究が次々と発表されるため、最新論文を読んだりして動向を把握しておくことが不可欠となっています。実験時には基本的にプログラムを作ってコンピュータに学習や計算をさせるのですが、深層学習の技術は試してみないとうまくいくのかわからないという傾向が強いので、いつも試行錯誤を繰り返しています。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
これはどの大学でもいえることですが、大学院に進学する際には配属される研究室で自分がやりたい研究ができるかどうかや、教員と相性が合うか合わないかが重要になってきますので、そういった点をしっかりと調べたうえで進学先を決めることをお勧めしたいです。関西大学では学会費用の負担など研究活動のサポートも整っていると思いますので、熱意と好奇心をもって取り組めるテーマがあれば、少なくとも2年間ある大学院生活を意義のあるものにできることでしょう。
理工学研究科 化学生命工学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『Ti-V-Mn-6Al α-β合金の加工と熱処理による組織制御』
概要:
信頼性の要求される航空機部材での使用実績の多いTi-6Al-4V合金のVは地殻埋蔵量が少なく高価なため、地殻埋蔵量が多く比較的安価なMnでVを代替したTi-V-Mn-6Al合金を作製し、低コスト化させることを目的としています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  MX線
回折法
         
M物質
エネルギー工学
  M鉄鋼材料学特論        
  M凝固
プロセス工学特論
         
             
             
  M化学・物質工学
ゼミナール1
         
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
マテリアルの専門知識およびその技術を深めるには大学4年次生の1年間では短いと感じました。また研究室という場で後輩を持ち、自分が先輩の立場になった時にどう動かすか、どのように指導するかという観点も社会勉強になると思いました。そのためにも本学の同じ環境で勉学に励もうと決心しました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
本研究室では原料の秤量から始まり、一からインゴットを作製します。インゴットをハンマーで鍛造し整形を行うといった原始的な工程も含まれ、先代を尊重し研究を進めております。また、それにより測定用試料にするまでにどうしても時間がかかってしまいますが、さまざまな測定とリンクさせて結果を考察すると理にかなっていたり、また試料の組成ごとの挙動が予想通りに顕著に現れると研究はとても面白いです。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
学部生の時には気づけなかった裏方の仕事をすることで、特に安全面に注意すること、またその責任があること、これは社会人になっても共通の最重要事項だと感じ、新たな体験ができました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
池田 勝彦先生
将来の就職先も見据えた時に、金属材料設計に携わりたいと思いました。その中でも池田先生の環境材料研究室は、チタンというまだ世の中に出回ってから間もない若い金属を扱っているため、いろいろな可能性を秘めているのではないかと興味をもちました。池田勝彦先生は厳しさと優しさの両方を兼ね備えており、報告会での厳しいご意見では自分を成長させてくれ、研究室ではプライベートのお話で場を和ませてくれます。このONとOFFの切り替えの環境の中で僕は自分が成長できていると感じています。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
研究室配属後は学部生の時に習った内容が非常に重要になります。一つ一つの授業を大切にしていただきたいです。また、研究への興味関心も重要です。その研究室がどのような研究を行っているのか、どういったことに生かせるのか、将来性などを考慮した上で研究に打ち込むと、より面白くなると思います。大学院では、学部4年次生の際の研究生活では味わえないことも経験できます。ぜひとも頑張ってほしいと思います。
理工学研究科 システム理工学専攻
機械工学分野 材料工学研究室
博士課程前期課程 2018年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
NTN(株)・技術系

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『硫化物分散青銅の摩擦特性に関する研究』
概要:
これまで鉛青銅の軸受が使用されていましたが、人体に有害な影響を与えることから鉛フリー化が進められています。そこで鉛の代替材料として硫化物を選定し、青銅基地中に硫化物を分散させた焼結材の摩擦特性に関する調査を行いました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
製造現場では日々さまざまな問題が発生します。そのときに研究生活で培った、課題発見能力・課題解決能力を生かせていると実感しています。また社会人になって人前で話す機会が増えました。相手に論理的に話し、理解してもらう、プレゼンテーション能力に関しても学部卒の方々と差があると感じています。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
私の家は経済的に余裕が無かったため、奨学支援制度がなければ大学・大学院を卒業することはできなかったと思います。非常に助かりました。金銭面を気にせず研究活動に励み、学会に積極的に参加することで返済額の半分が免除になりました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
私は元々高校教員志望で、機械工学はあまり勉強していませんでした。しかし、大学4年次生から始まった研究活動を通して、技術職に興味をもちました。機械工学をあらためて学びたいと思い、大学院進学を決意しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
佐藤 知広先生
4年次生のときに佐藤先生指導の下、研究班を立上げました。そこで実験装置の製作をするなど、研究の前段階から携わることができたので同じ班で研究に取り組みたいと思いました。佐藤先生は自主性を尊重してくださるので学部生時代から積極的に学会に参加させて頂きました。また、企業人になることを意識した指導でメールやスケジュール、週間報告書の作成方法から部品の発注などを学ばせて頂きました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
弊社は海外売上比率が7割を超えており、若いうちから積極的に海外勤務の経験を積める環境が整っているところに惹かれました。また学生のときに参加した学会で弊社の研究員と会話をする機会があり、好印象を受けました。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
私の2年間は非常に充実した日々でした。目的を持って取り組むことで苦労もありましたが貴重な経験をすることができたと思い返します。
関西大学大学院にはあなたが成長できる環境が整っています。目的を持って充実した日々を送ってください。
理工学研究科 環境都市工学専攻
都市システム工学分野
博士課程前期課程 2018年3月修了
(入試種別:学内進学試験(早期卒業))
勤務先名:
西日本旅客鉄道株式会社

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『繰返し圧縮荷重を受けるコンクリートの損傷進展挙動に関する基礎的研究』
概要:
従来の疲労に関する研究では、疲労寿命は材料の特性値として考えられており、円柱供試体を用いた疲労試験から得られた巨視的な応答のみで疲労が評価されてきました。しかし、不均一材料であるコンクリートの圧縮破壊は微視的なひび割れ進展により生じていることを考慮すると、コンクリートの疲労損傷進展は局所的な損傷の蓄積により生じていると考えられます。そこで本研究では、繰返し圧縮荷重を受けるコンクリートの局所的な応答に着目し、塑性変形と損傷の進展について実験および解析で評価することを試みました。また、局所的な応答が全体応答に及ぼす影響も明らかにしました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院での研究生活を通して、課題解決に向けてどういったステップを踏んでいけば良いのかを学ぶことができました。現在は土木構造物の維持管理の仕事をしていますが、劣化の原因究明や対策を考える際、大いに役立っております。
また、大学院ではパワーポイントを使った発表や研究における打ち合わせなどの機会が多くあるため、自分の考えを整理して人に分かりやすく伝える訓練ができました。会社では大学院時代より自分の考えを説明する機会が増えたので、学生時代に訓練ができていて良かったと思っています。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
ティーチング・アシスタント(TA)に従事することで、学部生の頃に正しく理解ができていなかったことが分かったり、新しくその学問を学ぶ機会になったりするなど、私自身の勉強にもなりました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
関西大学大学院給付奨学金と日本学生支援機構第一種奨学金を利用していました。奨学金のおかげで、ティーチング・アシスタント(TA)以外のアルバイトはする必要がなくなり、研究に集中することができました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
私の研究は実験と解析の両方からアプローチを行なっていました。実験では、コンクリート供試体に繰返し圧縮載荷試験を実施し、残留ひずみや破壊形式などの観察を行ないました。解析では、ひび割れの進行過程を表現することに適した3次元剛体バネモデル(RBSM)を用いて、繰返し載荷解析を実施し、損傷が疲労寿命に及ぼす影響などを検討しました。
研究は試行錯誤の繰り返しで、困難なものでしたが、解決への糸口が見つかったときの達成感は素晴らしく、一歩ずつ研究の目的に近づいていくことに大変面白みを感じました。
ー 関西大学大学院理工学研究科の魅力
私は大学院に進学することで、他の研究室との交流が密になり、視野を広げることができました。大学院の授業や合同発表会などを通して、異なる研究分野と触れ合うことができたり、他の研究室の学生から刺激を得られたりしました。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
研究生活は、研究に対する不安や困難と向き合い続けなければなりませんが、興味と面白みを忘れないで研究に励んでください。大学院には熱心にご指導してくださる先生方や共に切磋琢磨できる仲間がいます。

外国語教育学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:社会人入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『外国人留学生に向けたキャリア形成プログラムの開発』
概要:
日本企業で就職をした元留学生や日本企業で就職を考える外国人留学生へのインタビューを通して、日本とは異なるバックグラウンドを持つ外国人留学生に向けたキャリア形成教育の必要性を明らかにし、またその在り方について検討する予定です。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
            M外国語教育
教材論2
(日本語)
             
             
          M外国語学習者論  
             
        M前期課程演習1b    
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学を卒業してからも、学部4年次生の時に受講していた日本語教師養成講座がずっと心に残っており、日本語教師をめざしたいと思ったため大学院進学を決めました。また、学部生時代より慣れ親しんだ関西大学で勉強したいと思ったことと、ご指導いただきたい先生がおられたことから本大学院を選びました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
外国人留学生や日本企業で働く元留学生数名のインタビューデータの質的分析を予定しています。現時点では、外国人留学生の進路の実態や先行研究のまとめ、研究デザインを検討している段階ですが、先生方の手厚いご協力もあり、日本企業で働く元留学生の方や外国人留学生を積極的に採用されている企業の方とお話しする等、貴重な勉強の機会を頂いております。
研究法や分析をしていくポイントとなる枠組みについては模索中であるため、日々悩んでおりますが、指導教員の先生やゼミの皆さんからアドバイスを頂きながら前に進めております。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
進学相談会で研究計画書の書き方についてなどのアドバイスを頂きました。そのため、しっかり準備をして試験に挑めたことがよかったと思います。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
関西大学給付型奨学金をいただいております。申し込みの際、奨学支援グループの方にも丁寧にご対応いただき、スムーズに申請ができました。
ー 【長期履修学生制度の利用者】制度利用にかかる経験談、よかった点
大学卒業後は教育や外国語学習に関係ない企業に勤めていたため、一から日本語教育について学び直す必要があり3年コースを選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
嶋津 百代先生
学部生時代に嶋津先生が担当されていた日本語教師養成講座の授業が心に残っており、嶋津先生のもとで研究がしたいと思ったため希望しました。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
外国語教育学研究科には留学生や社会人学生などさまざまなバックグラウンドを持つ学生が在籍しているため、いろんな考え方や視野が身に付く環境だと思います。
また、研究対象言語が日本語ではない方も、日本語教育専門家養成講座を受講することができますので、ぜひ本研究科で一緒に学びましょう。
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
“Effects of Approximate Kana Transcription on Japanese EFL Students Learning English Pronunciation”
概要:
「英語の仮名表記」はマイナスイメージがもたれることが多いですが、上手く活用すれば英語の発音向上に役に立つ可能性があります。この仮名表記の効果を、心理・認知的アプローチや音響音声学の手法を用いて検証しています。
ー 時間割

博士課程後期課程 2年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
            D応用研究法2
(量的研究法)
             
             
            後期課程演習2a
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
研究室訪問では、既に書いたいくつかの論文と研究計画書の案を持参し、この内容で研究を継続できるかを相談しました。私の研究内容は、当該分野でも賛否のある内容なので、事前に相談できたことで、さまざまな不安が払拭されたように思います。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
学会への参加や発表には、旅費や宿泊費など多くの費用がかかります。これを可能にしてくれているのが、大学院の給付型奨学金です。私の場合は、年に25万円の給付を受けており、これに加え年間2万円の学会発表補助金も受けています。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
山根 繁先生
私の研究分野は、英語音声学を教育に生かす英語音声教育という分野です。英語音声学や英語教育を専門にする研究者は数多くいますが、英語音声教育を専門にする研究者は極めて少なく、その一人が山根先生です。私の研究にも一緒になって取り組んでくださり、共同発表をしたり、共著で論文を書いたりと、極めて丁寧で贅沢なご指導を受けています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科の魅力
統計をイチから学べることでしょう。私はもともと英語教育を歴史的アプローチから研究していたこともあって、外国語教育学に援用される統計には非常に疎かったのですが、当研究科では「支援科目」として統計の授業が用意されています。博士課程前期課程の統計の授業を聴講したり、博士課程後期課程の応用研究法を受講したりする中で、実際に研究に利用できるようになりました。学会等で他大学の院生とも交流しますが、この手厚い制度をよく羨ましがられます。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
国内外で活躍される先生方から直接教えを受けることができます。またさまざまな言語・文化を研究する、さまざまな国籍の院生仲間からも多くの刺激や学びを得ることができます。「得る」ばかりでなく、研究成果を議論したり、関西大学外国語教育学会などの関連学会で研究成果を発表したりすることもできます。このようにインプットとアウトプットの機会がバランスよく用意された関西大学外国語教育学研究科で一緒に研究してみませんか。
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
通訳翻訳学領域
博士課程前期課程 2019年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
アクセンチュア株式会社
コンサルタント

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『In Search of Translation: An Empirical Investigation into Translation Decision-Making Process』
概要:
近年の機械技術の発展により翻訳者の仕事が高度化する中でも「成功する翻訳者になるために必要なコンピテンスとは」をリサーチクエスチョンとし「誤訳はなぜ起こるのか」また「どのように減らせるのか」に焦点を当て、訳語決定のプロセスを見る実験を2つ行いました。1つめは誤訳の原因を、2つめはその中でも特徴的であった「検索」のプロセスを見る実験を行いました。結果として、翻訳者には「言語能力」だけではなく「検索能力」も重要な役割を示すということ、そして検索の操作は「目的を持った意識的な操作」として行い訳語を決定する能力が必要であることがわかりました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
研究・学修が生かされていると感じるところは、相手に何かを伝える際の言葉選びに対する意識です。仕事でのコミュニケーションにおいて、相手にシンプルかつ誤解を与えないよう適切に伝えられる言葉の選択は重要です。社会人としての基本とも言えますが、できない人も多いと感じます。私は、それは個人がどれだけ自分の言葉に意識を向けているかによると考えています。自分がうまいとは思いませんが、少なくともこの意識を持つことができたのは、プロ翻訳者の正しく(読者に誤解のないように)訳すための語彙選択への意識の高さから、言葉の選び方が相手の理解に与える影響について研究を通して学んだためと考えています。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
相談事項は主に自分の研究計画書についてです。相談してよかった点は、志望する指導教員が自分のアイディアの整理に時間を割いてくださったり、関連する参考文献をご教示下さった点です。当時学部生だった自分は、研究も実験もまだ経験したことがなく、研究計画書のまとめ方も甘かったと思いますが、先生は私の研究計画書に不足している点について、自分で考えられるよう真摯にアドバイスを下さいました。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
学部生の「翻訳概論」という授業でティーチング・アシスタント(TA)をしました。良かった点は、学部生と交流できることです。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
学内進学だったので、予約制の給付型奨学金を申請しました。大学院の授業料は自分のアルバイトで工面していたため、奨学金を利用することで研究に割く時間を増やすことができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部3年次生のときに、まだ学び足りず「もっと深く学びたい」と感じていていたことが理由です。本学を選んだのは、指導教員となった山田先生の授業を学部生の時に受けて先生の考えや研究に興味をもち、自分もこの分野で研究したいと考えたためです。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
外資系のコンサルティング会社で勤務しています。就職先を選んだ理由は、アカデミアの社会実装ができる人材になりたいと思ったためです。いずれは大学院での更なる進学を希望していますが、今の職場でビジネス現場がどのようなものかを経験し、いずれは社会への実装ができるようにしたいと考えています。
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程後期課程 2019年9月修了
(入試種別:社会人入試)
勤務先名:
立命館大学 政策科学部 准教授

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『Motivation in English-Medium Instruction in a Japanese University: Exploring Better Pedagogical Practices from the Perspective of Self-Determination Theory』
概要:
英語「で」学ぶ(例えば英語で経済学・女性学を学ぶ)授業の現状と問題点を学習意欲の視点から明らかにしました。明らかにした問題点の解決策として実際に教育的介入を行い、その教育的介入が与えた影響についても検証しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在は英語で学位を取得するプログラムにおいて、学術英語を教えています。来年度からは英語でコミュニケーションの授業も担当する予定です。博士課程後期課程で考え続けた「英語で学ぶ意味」を、現在も毎日問い続けながら教えています。また教育学に精通した教員が限られる職場環境において、分野を超えて研究・教学について議論する機会が増え、その難しさと興味深さを日々感じています。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
出願前に面談をして頂いた際は、博士課程後期課程への進学自体を迷っていましたので、「博士課程後期課程に進むとはどういうことか」、「博士課程後期課程に入学する前に身に付けておくべき知識・経験は何か」などについて伺いました。また、当時九州に住んでいましたので、普段授業に出席できない状況でもご指導頂くことは可能かについても伺いました。質問した内容に対する回答ももちろんですが、事前に指導教官になる先生と直接お話しさせて頂き、この先生の下で学びたいと決心できたことが最も良かったと思っています。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
八島先生の英語で開講されている「文化とコミュニケーション」の授業において16・17年度の2年間に渡り、ティーチング・アシスタント(TA)をさせて頂きました。英語「で」学ぶ際の学習意欲について研究をしていたので、実際の教室をイメージしながら博士論文を執筆することができました。また、ティーチング・アシスタント(TA)として八島先生にお会いする機会を使い、小さな疑問は随時解消するよう心がけました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
博士課程後期課程に通っていた当時、大学で任期付教員として働いていました。任期が終了する時期が近くなるほど金銭的な不安は高まりましたが、奨学金を頂いていたお陰で、その不安を最小限に抑え、博士論文執筆に集中することができました。
ー 【社会人学生】お仕事との両立の工夫等について
仕事との両立が博士課程後期課程在学中、最も大変でした。特に1年目は仕事、研究どちらにも集中できず、とても苦しかったです。仕事を辞めようかと迷った時期もありましたが、「定期的に運動すること」、「予定をしっかり立て計画に従うこと」、「理想の7,8割できていたら納得し次に生かすこと」の3つを決めました。この3つを守ることに慣れると心のバランスが取れ、以降、集中できるようになりました。また、必要以上に心配することも減りました。自分なりの研究スタイルを見つけることも博士課程後期課程における「学び」の1つであったと思っています。現在は、専任のお仕事を頂いて、また新しい研究との向き合い方を模索しています。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
八島先生は国際的にご活躍されている研究者でご多忙であるにも関わらず、研究だけでなく心理的なサポートまでして頂きました。博士号を取得するまでの各審査の前には激励のご連絡を頂き冷静に試験に臨むことができました。また学会発表の後には労いのご連絡を頂きました。研究内容についてだけでなく非常に細やかなご指導を頂けたことに対する感謝の気持ちでいっぱいです。

心理学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
心理学研究科 心理学専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『文化による人生の意味における差異とキャリア意識の関係 ―中日大学生の比較研究―』
概要:
文化比較により、人生の意味を向上する方法を見つけ、大学生の人生の虚無感を下げることで、就職不安が低くなり、日本の大学生と中国人留学生の就職活動を支援することの検討を行なっています。
ー 時間割

博士課程前期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
             
             
             
  M心理学セミナー
2B
         
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
関西大学大学院のウェブサイトに記載されている先生のアドレスへ事前にメールで連絡して、一度面談をしていただきました。面談で研究内容や今後の進路などについて相談しました。最初は外国人研究生として学んだ方が良いことや、関西大学について詳しく紹介して頂きました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
既存の尺度を用いた項目を整理し、インターネットで調査票の作成と開設するネットの調査を実施しています。ネット調査は、大量のサンプルに対して調査ができ、短期間で実施することができます。そして、データの回収と整理もやりやすいです。これはネット調査のいいところだと思います。しかし一方で、データの信頼性についての確認はネット調査に対する一つの難しい点だと思います。場面によっては、伝統的な質問紙調査を使うほうがいいこともあります。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
出身学部は心理学ですが、言語の違いによって、心理学における知識は日本と中国の間に差異がありました。そこで最初に関西大学大学院で外国人研究生として、日本の心理学の基礎知識を勉強しました。筆記試験の対策として、入学試験問題集を参考にしながら、心理学の基礎知識に関する本を読んで、インターネットの心理学に関する知識も参考にしました。口頭試問の対策として、研究計画書を中心に準備しました。そして、自分がやりたい研究についてもいろいろ調べました。
ー 修了後の進路希望
博士課程後期課程への進学をめざしています。
ー 関西大学大学院心理学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
心理学研究科の先生方や先輩たちは、みんな優しくて親切です。そして、研究を行うための支援体制が充実しているので、私は留学生として、大学院での勉強が不便だと感じたことがありません。さまざまな異なる分野を研究している先生方の考えに触れて、新たな研究の発想を得て、自分の研究に大変役に立ちました。心理学に興味がある方、また心理学について深く学びたい方に、心理学研究科への進学をお勧めします。
心理学研究科 心理学専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
中田 行重先生
中田行重先生は、他大学で6年間ご指導いただいた先生の学生時代の指導教員であり、私にとっては師匠の師匠に当たる方です。ゼミの時間では、学生の問題意識を尊重し、すぐに答えを提示するのではなく、学生が自分で考え、自分なりの答えにたどり着けるよう支えていただけます。また、中田先生は海外の研究にも精通されており、海外での研究の広がりや新しい知見を提供してくださり、毎日とても刺激的な時間を過ごしています。
ー 時間割

博士課程後期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        学校臨床心理学研究    
        認知・発達心理学
特論
臨床心理学  
             
          心理学セミナー3A  
             
             
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学入学当初は、博士課程前期課程を修了後、小学校教員か臨床心理士として現場で働くことをめざしていましたが、当時の指導教員に出会い、研究と学会発表の楽しさに魅了され、博士課程後期課程への進学を決意しました。博士課程後期課程では中田行重先生のもとで自身の研究を深めたく、関西大学大学院を志望しました。また、関西大学には、私の研究テーマでもある「Person-centered Approach」に精通しておられる先生や院生が多く所属されており、それも志望の後押しとなりました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
受験時期と修了研究の発表時期が被っていたので、受験対策にそれほど多くの時間を割くことができませんでした。できる限りの英語の勉強と、あとは修了研究を可能な限りよりよい形に仕上げるということが最大の受験対策になったのではないかと思います。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
まず、博士課程前期課程時代の指導教員から中田先生に連絡をしてもらい、それから、直接メールにてアポイントメントを取りました。
研究室訪問では、博士課程後期課程での研究の方向性や実際に調査協力をお願いできる学校、また臨床のスーパーバイズのこと、さらには関西での生活基盤や勤務先のことまで、たくさんのことを相談させていただきました。事前に相談したことで、これからの研究や生活のイメージをもつことができたのは、安心という意味でも良かったと思います。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『Person-centered Education に関する基礎研究』
概要:
Person-centered Approachを創始したCarl Rogersの教育分野に関する知見や概念に関して、量的研究のアプローチにより検討を行なっています。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
学校現場の児童生徒や教員の方々にご協力いただき、既存の尺度を用いた質問紙調査やインタビュー調査などを実施しています。
抽象的な概念や態度、信念などを数量的に測ろうとする場合、どうしても信頼性や妥当性に関する測定の問題が出てきます。しかし、コンピューター技術が発展し、当時ではできなかった統計手法が身近にできるようになった現代において、量的なアプローチは研究の発展のための有効な手段となります。如何に測定の問題を乗り越え、これまで仮説として提唱されていた理論を実証していくか、また統計の結果と既存の理論の関連をどのように解釈していくか、そのおもしろさと難しさの可能性は広がるばかりです。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
日本学生支援機構の貸与奨学金と関西大学の給付奨学金を利用しています。また、関西大学のOBの方にご紹介いただいた、大阪市内の心療内科や大学病院で心理士や研究補助員として勤務させていただき、生活費や学費を工面しています。
ー 修了後の進路希望
心療内科・精神科の病院や教育現場で自身の臨床経験を積みながら研究を続け、将来は大学教員の職に就けたらと考えています。
ー 関西大学大学院心理学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
大学院での研究は、創造的な破壊と構築の繰り返しだと思います。時には自分の研究の方向性を見失うこともあるかと思います。そのような時は、自分一人でじっくり考えてみるも良し、指導教員の先生や同じゼミ生に相談するも良し、もしかしたら自分の専門とは異なる領域の先生の研究や考え方から、新たなきっかけが得られるかもしれません。関西大学大学院心理学研究科には多様な領域の先生方や院生が所属しておられ、皆さんから刺激を受け、自分ならではの研究を進められることが大学院の醍醐味であり、関西大学大学院の魅力だと思います。
受験生の皆さんとも一緒に研究について議論できることを楽しみにしています。
心理学研究科 心理学専攻
博士課程後期課程 2019年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
追手門学院大学心理学部
特任助教

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『傾聴における相互リフレキシブモデルの研究』
概要:
心理療法で重視される傾聴について、体験過程理論の立場から理論的、実践的に検討を行いました。また、相互リフレキシブモデルという独自のモデルを提示し、その意義について論じました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在の仕事は、心理臨床の実践やその教育に関わる職務であるため、博士課程後期課程で行った研究をはじめ、大学院で学んだことのすべてが生かされていると思います。研究の具体的なテーマ発掘や分析方法、考察の仕方といった論文の書き方は、自分自身が書き進める場合だけでなく、卒業論文や修士論文の相談にのる際にも役立っています。
また、臨床現場での学外実習や心理臨床センターでのケース担当といった実践的な経験や、その時に困った経験、悩んだ経験も、現在の仕事につながっています。大学院の授業で体験した各種ワークショップ(体験型学習)などは、学生に教える際に特に活用しています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部生時代からご指導をいただいていた池見先生のもとで、より研究を深めていき、心理臨床の力も身に付けていきたいと思い、進学しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
池見 陽先生
学部2年次生までは、一般企業への就職を考えていましたが、ゼミ活動で池見先生の実際のセッションを拝見し、大学院進学を考え始めました。
国際的にもご活躍されているうえ、研究や理論を実践につなぐような活動も頻繁にされていることが魅力の1つでした。何度か国際学会に同行させていただくこともあり、海外研究者たちを紹介してくれることもありました。『フォーカシング指向アートセラピー』(誠信書房)の翻訳や、『傾聴・心理臨床学アップデートとフォーカシング―感じる・話す・聴くの基本』(ナカニシヤ出版)の執筆をご一緒できたことは、研究を進めていくうえでも、とても貴重な経験でした。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
現在は大学教員をしながら、附属のカウンセリングルームで相談員も兼任しています。
博士課程前期課程当初は、心理臨床の実践を深めていきたい気持ちが強くあり、臨床現場一本の道を考えていましたが、研究発表や修士論文を進めていくうちに、それに関する研究も継続したい気持ちが出てきて、その両方ができる仕事がしたいと考えるようになりました。さまざまな研究会やワークショップに参加するのが好きで、あちこち行っているうちに、いろんな先生方と知り合い、ご縁もあって現職に応募しました。今では、学生に研究や臨床の実際を伝える面白さも実感しています。
ー 関西大学大学院心理学研究科の魅力
何よりも自由な風土であることが魅力的でした。自分自身のスタイルに合わせて、じっくりと研究や臨床実践について考えることができ、困ることがあれば、学部や専攻に関係なく、いろんな先生方に相談できたことは、今の自分を形作るうえで、とても有意義であったと思います。
また、研究施設が時間に関係なく利用でき、図書館の蔵書数が多いことは、非常に恵まれた研究環境で院生生活を過ごしてきたのだと思い返しています。
ー 関西大学大学院心理学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
国際的にご活躍されている先生が多いため、積極的に先生方と国際学会に参加することをお勧めします。研究だけでなく、心理臨床の実践を深めていくうえでも、海外に行くことや海外研究者と交流することは大きな刺激になります。また、関西大学心理学研究科は、大学院生も多数在籍しており、お互いに励まし合いながら研究や心理臨床について議論できたことは、ずいぶんと助けになりました。大学院では、他領域の先生方や院生たちと議論しながら、じっくりとゆっくりと煮込んでいくように、自分自身を熟成させることができますので、どんなものになるのか、焦らず楽しみながら大学院生活を過ごしてほしいと思います。
心理学研究科 心理学専攻
博士課程後期課程 2018年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
YMCA学院高等学校 専門職
(スクールカウンセラー・教諭)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『Tグループの参加者の自己探求に関するモデルの提示 ―反省的思考理論と体験過程理論を援用して―』
概要:
話題が特に与えられない小グループでの話し合いを通して、人間関係を学ぶという「Tグループ」という実践を取り上げた。参加者が他者との関わりを通してどのように学び、変化するのかをDeweyの反省的思考理論とGendlinの体験過程理論を用いて検討した。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在、通信制高等学校にて、スクールカウンセリングに加えて、人間関係トレーニング、コミュニケーション、傾聴トレーニングといった講座を担当しています。パーソンセンタードアプローチ(PCA)・セラピーを専門的に学究する指導教員のもとで、学位論文とは別にカウンセリング・心理療法の研究を行ってきました。そこでの経験が心理教育だけでなく、教員免許を持つ英語の授業においても生かされています。クラス担任の業務でもPCAを実践しようとすることで、豊かな教育となってきています。
Tグループのトレーナーとしては、研究したことを実践に応用して、その後さらに研究に生かしています。実践と研究を弁証法的に繰り返すことで、Tグループを継承してさらに進化させることにつながっていると思います。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
修士課程は別の大学院に通っていました。修士課程2年次生の夏に先生にメールをお送りしてアポイントメントをいただきました。修士論文の進捗状況と、博士課程後期課程での研究計画をまとめたものを事前に読んでいただき、面談をしていただきました。最初は、先生と私の専門性や研究対象が近すぎることから指導が難しいと先生は気にされていました。しかし、約1時間半の面談の過程で、私の研究テーマの意義や問題意識性を見出していただき、大学院受験を勧めていただきました。私としては、今ここで、目の前におられる方から3年間ご指導を賜り、向き合い続けて成長させていただける、この先生しかいないと実感したひと時でした。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
私は学内の給付型奨学金のみお世話になりました。指導教員の先生の推薦と研究実績があれば申し込めるものでした。この奨学金のおかげで、貸与型奨学金を利用することはありませんでした。また、仕事を減らして研究する時間を増やすことができました。
ー 【社会人学生】お仕事との両立の工夫等について
社会人経験を通して貯蓄したお金を中心に生活費や学費を工面しました。博士課程後期課程の1年目は週4日嘱託員として行政の仕事をしました。平日のお休みの日に大学に通い、ゼミに参加しました。学会誌の論文の推敲と学位論文の構想を練っていました。2年目は学位論文の執筆に必要な作業が多いため、仕事をしませんでした。海外の先行研究のレビューや、質的研究と量的研究を行い、学会誌の論文や紀要の論文を執筆しました。3年目はそれまでに執筆した論文を集約して、学位論文を執筆しました。学位論文の推敲が中心だったため、現在の職場で週3日の非常勤の仕事とボランティア活動を始めました。修了後は定年まで働ける常勤職に変わりました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員は心理学研究科の中田行重教授でした。日本の大学院の博士課程後期課程で、私の研究に近い研究をしている先生を探した所、二人おられました。お二方が書かれた論文や著書の内、手に入ったものは全て拝読しました。その中で中田先生はRogersが述べたセラピストのクライエントに向けた「無条件の肯定的な配慮(UPR)」を、歩行訓練をする幼児の成長を信じる側からの「まなざし(regard)」に例えておられました。そのまなざしという言葉の選び方やまなざしに込められた支援する側の想いがとても明確に豊かに感じ取れました。このような表現をされる方から指導されたいと思い、中田先生に弟子入りを志願しました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
大学院在学時から現在の職場であるYMCA学院高等学校に就職しました。通信制・単位制総合学科の高校です。学部生時代に教育学を学び教員免許を取得していたこともありましたが、学位論文作成を通して学んだことを実践したいという想いがあり、現在の職場で働くことにしました。私が研究している「自己探求」のモデルは教育学と心理学の先行研究から構想されています。人が学んで変わる過程と自分を理解して受け入れて変容する過程が教育だと思い、そこに共するには教育現場が最もふさわしいと思っています。

社会安全研究科

主な就職先

富士通株式会社、株式会社エイチイーシーエンジニアリング、太平工業株式会社、バブコック日立株式会社、株式会社椿本カスタムチエン、株式会社ブリヂストン など

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『わが国における救急行政の現状分析』
概要:
現在(2019年4月時点)、全国に726箇所の消防本部が存在しており、各消防本部が管轄区域の消防・救急活動に従事している。近年は、高齢化や災害の多発などの影響で出動件数が年々増加しており、特に小規模消防では、資材・人材に限りがあるなかで対応をしなければならないなど、活動に限界が生じている。そこで本研究では、わが国における救急行政の実態調査を通じて、救急行政が抱える地域的・潜在的な課題を明らかにし、解決に向けた新たな知見を提供することを目的とする。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  社会減災政策特論 損害保険特論        
地震減災特論   公衆衛生学特論        
             
  専攻演習1B     ヒューマンエラー
特論
副指導演習1  
  消防防災行政特論          
             
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
夏休み期間に集中講義として開催される社会安全実践演習において、ティーチング・アシスタント(TA)として授業補助業務を行いました。本講義では、巨大災害発生時の災害対策本部運営に関する図上演習を班単位で行うため、会場の設営等の授業進行補助が主な業務となります。講義内では、各班の状況認識や危機対応計画について発表を行いますが、班ごとに観点が異なるため、ティーチング・アシスタント(TA)の活動を通して新しい視点や考え方を学ぶことができ、自身の成長にも繋がりました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
現在、関西大学独自の給付型奨学金を利用しています。大学院生は、研究活動が主軸となるため、特に日中は満足のいくアルバイトをすることができません。その中で、給付型奨学金支援制度を利用させていただいておりますので、過度なアルバイトをすることなく、学業に時間を割くことができています。
ー 関西大学大学院社会安全研究科の魅力
なんといっても、立地とキャンパスの綺麗さです。阪急京都線並びにJR京都線の2wayから徒歩で通える立地のため、府外から多くの学生が通学しています。また、院生研究室、ゼミ研究室、ITルームなどの学修環境が充実しています。更に、社会安全研究科では、各種自然災害、企業が抱えるリスクや企業法、災害に関する心理学や行政学など、多岐にわたる分野のエキスパートが集結しており、防災について学びたい、世の中の安全安心な社会の創造について学びたい方には、唯一無二の研究科です!
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
研究テーマは、「わが国における救急行政の現状分析」です。わが国の救急行政が抱える課題や現状を明らかにすると共に、よりよい救急行政の実現に向けた知見の獲得を目的としています。研究の面白さは、消防(救急)行政は、非常に地方分権化が進んだ行政分野であり、消防本部ごとに運営体制や抱えている課題が大きく異なる点です。そのため、ヒアリングやデータを収集すればするほど、新たな発見も生まれ、常に刺激的な研究が行えています。一方で、消防本部ごとに管轄面積や職員数、地理的・地域的条件が大きく異なるため、比較研究や共通の問題認識を導き出すことが難しく、苦労しています。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
永田 尚三先生
大学院への進学にあたり、自身の研究分野である消防・救急について行政的視点から研究されている先生は、全国的に見ても永田先生しかおらず、学部生時代からお世話になっている縁もあったため、先生の研究室を志望しました。永田先生は、非常に学生想いで研究に熱心な先生です。特に私の研究活動では、全国各地で実施するヒアリング調査(北は北海道、南は宮崎県)に同行していただき、私にはない視点から調査を補助してくださるなど、先生のもとで研究を行える嬉しさを常に実感しています。
社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『大阪梅田地下街における群集避難行動の分析』
概要:
浸水時避難シミュレーションの設定
大阪梅田地下街東西約1.1km、南北約1.1kmのエリアを対象とします。
南海トラフ巨大地震が発生した場合に最大で2mの津波を想定されている津波災害や、河川氾濫による内水氾濫による浸水被害に対しての滞留エージェント数を2万5000人として群集避難行動シナリオを設定します。一斉に最寄りの階段まで避難すると考えて、どのような避難行動様式になるかをシミュレーションします。それらから抽出できた結果を実際に生かせたらと考えています。
ー 時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
             
             
水防災研究            
    専攻演習ⅢB
(群集安全研究)
       
             
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
これまで災害リスクマネジメントとして、自然災害や人為災害の研究をしてきました。特に地震と津波について研究を重ねてきましたが、メカニズムを知って研究を深めても避難時に貢献することができないジレンマがありました。特にパニック時の群集をいかにコントロールするかで多くの人命が救われると認識しました。 これまで研究してきたハード面からのアプローチのみならず、ソフト面からの研究アプローチの重要性を感じ、複合的な防災と減災中心に大学院で再度学ぶことを決意しました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
入学試験にあたって、どのような専門研究の先生方がいるか、また、どんな研究科や専攻の選択が可能かを徹底的に調べました。そして、自分が研究したい専攻に焦点を絞りました。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
指導を仰ぎたい先生にメールと電話でコンタクトを取り、入学後の研究計画書を作成し見ていただきました。そこで新たな研究アプローチや研究計画書の再確認を行うことができました。
直接、指導を希望する先生にお会いすることで、入学後の目標設定もできたことは研究をするうえでも大きなメリットになったと思います。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
川口 寿裕先生
川口先生は、研究目標領域のエキスパートであり、希望していたプログラミングを学ぶ機会をいただき、うれしく思っています。何より、先生との相性がよいことは研究への付加価値となり、学位取得に必ず貢献すると確信しています。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているのか。またその「おもしろさ」「難しさ」について
大阪梅田の大規模地下街の避難シミュレーションのための先行研究サーベイと資料収集などを行っています。
・フォートランを使ったプログラム作成
・梅田地下街の現状調査(群集たまりのできやすい場所の得的、地理、地形、高低差の確認、非常口の位置など)
プログラミングを作成することのおもしろさと難しさについて確認しました。まず、フローチャートの完成度を高くしないといけないこと、群集の行動分析を現地調査し、あるいはアンケート調査し、いくつかの仮説を構築しないといけません。現在はまだ、その域にいて、研究のペースアップをしないと学位論文までまだ遠いと感じています。
しかし、研究は面白いため、日々知的好奇心が掻き立てられます。
ー 【社会人学生】お仕事との両立の工夫等について
非常勤で、月曜日~水曜日に東京の大学で経営学を教えています。木曜日~金曜日は、社会安全研究科で学んでいます。多忙ですが、刺激的な毎日で、働きながら学べることの相乗効果を痛感しています。
ー 修了後の進路希望
一生研究を続けていきたいと考えています。
阪神・淡路大震災や東日本大震災を調査して、研究の難しさを痛感しています。まだ多くの課題が残されており、そして多くの人の死を見てきました。研究者としてなすべきことを継続する道を模索していきたいと思います。
ー 関西大学大学院社会安全研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学大学院は、学際的な研究が可能な柔軟性のある大学院です。文科系、理系、あるいは工学的な分野のエッセンスを取り込んで自由に研究ができる希少な大学です。後輩よ来たれ!
社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程前期課程 2016年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
西日本高速道路エンジニアリング関西株式会社 施工管理(土木)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『防災学習施設における学び合いに関する実践的研究』
概要:
1995年に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに、日本において防災教育が本格的に取り組まれるようになり、これまでの防災教育は専門家から市民に向けて防災の知識を伝達することであると考えられてきました。しかし、一方的に知識を伝達するだけの防災教育には、防災対策を考えるうえで本質的な欠点があります。伝達している知識そのものの妥当性の問題、専門家の価値観と市民の価値観の相違による問題が考えられます。ゆえに、専門家が市民と出会い、考え方や価値観の違いを意識し、凝り固まってしまった考え方や価値観を壊し、新しい考え方や価値観をともに生み出していく、専門家と市民の「学び合い」が求められています。そこで、大阪府津波・高潮ステーションにおいて市民と専門家の「学び合い」を意識した実践的研究を行いました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
研究活動を通して、多種多様な人と出会い、さまざまな価値観・考え方に触れ、多角的な視点から物事を考えられるようになりました。現在の仕事において学生時代に学んだことが直結する内容としては、わずかかもしれませんが、物事の考え方は生かされていると実感しています。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
私は、関西大学大学院の「給付型奨学金」を活用させていただいていました。私の所属していた研究室は、実践的な研究を行っていたため、フィールドワーク先に足しげく通うためにも多少の活動費は必要でした。本奨学金はその交通費に充てたり、参考書の購入等に使用していました。また、本来アルバイトをしているであろう時間を学習時間や研究時間に割くことができたので、本奨学金のおかげでとても充実した研究活動を行うことができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部生時代に、安全・安心とはどういうことか、リスクとはどういうことかを学びました。加えて、社会が抱える問題と防災・減災が密接に関わっていることを知りました。学んでいるうちに、そのような問題を少しでも解決するためにはどうしたらよいのかと思うようになりました。また、今の段階で就職するのがもったいないと感じ、2年間という短い期間ですが、防災について学びながら、いろいろなことを自分の目で見て、肌で感じ、探究したいと思ったからです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
城下英行先生のもとで防災教育を深く学びたいと思ったのがきっかけです。研究指導の際は、とても優しく、時に厳しい先生でもありました。また、研究指導にとどまらず、コミュニケーションのあり方、人と人が学び合うことの意義、防災というレンズを通し人の生き方なども教わりました。修了した今でも変わらず、尊敬する先生の一人です。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
学部・大学院で学んできたことを生かした仕事が少しでもできるかどうか、防災に携わることができるかどうかということを軸に置き就職活動を行いました。防災の考え方を幅広くとらえると、どの業界、どの職種においても関わってくることなので、就職先は特定の業界のみに絞らず幅広く検討していました。その際、たまたまご縁があり高速道路会社に出会いました。昨今、トンネル内での天井板落下事故や火災などの発生、地震や集中豪雨などの自然災害が頻発していることもあり、あらためてインフラ事業の重要性を意識するようになりました。インフラ事業を通して、安全・安心な社会を創るために貢献したいという気持ちが強くなり、現在の会社に就職することを決めました。
ー 関西大学大学院社会安全研究科に進学を考えている方へのメッセージ
社会安全研究科では、防災・減災、安全・安心について専門的に学び、研究できる環境が整備されています。また、フィールドワーク、実践的な研究を通して人としても大きく成長できる機会がたくさんあります。社会安全研究科で学んだことは、社会に出た際にいつかきっと役に立つと思うので、興味がある方、大学院進学を考えている方は、ぜひチャレンジしてみてください。
社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程後期課程 2017年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
東北大学 災害科学国際研究所 助教

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『海洋レーダ等による観測データを活用した津波波源および伝播過程の検知に関する研究』
概要:
東日本大震災の教訓として示された津波警報の過小評価および津波想定の不確かさに対する課題解決を目的に、(1)津波波源の不確かさを考慮した多数津波シナリオ設定方法の提案、(2)海洋レーダの津波観測性能および観測適地の検討、(3)GPS波浪計の津波観測データを用いた津波波源推定技術の開発を実施した。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
異なる分野の専門家と話す時に、より深く相手の分野を理解できるようになったと思います。理由として、大学院での研究活動を通して、「なぜそうなるのか」と考える習慣が身に付いたことで、会話の質問力が向上したのかもしれません。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
博士課程前期課程に在籍時、関西大学大学院社会安全研究科で学ぶ過程で、より深く津波防災の研究を実施したいと考えたから。また防災は複合的な分野なので、本研究科の特徴である分野横断的なカリキュラムに魅力を感じたから。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
高橋先生と初めて会ったのは、2011年3月11日13時頃でした。当時、大学院進学を考えており、研究室訪問を実施しました。先生との打ち合わせが終わった約1時間後に、2011年東北地方太平洋沖地震が発生しました。高橋先生は、学生と議論する時間をしっかり確保してくださり、常に気付きを与えてくださります。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
奨学金を頂いたことにより、経済的な負担が楽になりました。それにより、日々の学修や研究活動に尽力することができました。その結果、査読論文の採択、国際学会での発表など研究成果に繋がったと考えております。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
在籍中に、社会安全学部の実習ティーチング・アシスタント(TA)に携わっておりました。経済的なサポートになる点に加え、ティーチング・アシスタント(TA)は教育経験になる点も良い点だと感じております。学生は何に躓いているのか、またどのようにサポートすれば本人の理解に繋がるのかを考え、行動に移す、ティーチング・アシスタント(TA)は考動力を鍛える実践の場であると感じております。
ー 関西大学大学院社会安全研究科に進学を考えている方へのメッセージ
社会安全研究科には、学生のチャレンジを応援する文化があります。私自身、国際機関でのインターン、国内外の学会での研究発表、海外留学などさまざまなことにチャレンジさせていただきました。「自分だけでは気付くことのできない可能性に気付くことのできる2年間、3年間」を過ごしてみませんか。皆さんのチャレンジを修了生として応援しております。

東アジア文化研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:外国留学生入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『九世紀における山東半島の位置づけ』
概要:
日本天台僧円仁の『入唐求法巡礼行記』を中心に、山東地方勢力と日本・新羅・渤海の交流や、山東在唐新羅人の活動、龍王信仰、赤山明神の文化交渉などの研究を通して、九世紀における山東の位置付けを明らかにしたいと思います。
ー 時間割

博士課程後期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
      日中交渉史研究 東洋史特殊研究    
             
             
      文化交渉学研究 文化交渉学研究    
    アカデミック
外国語
(朝鮮語)
アカデミック
外国語
(朝鮮語)
     
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
入学する前に、篠原啓方教授の論著をいくつか拝読し、とてもまじめな先生だと思い、連絡を取りました。メールでやりとりし、一回面談しました。先生は、関西大学および東アジア文化研究科の現状や、私の研究に関する中国・日本・韓国の資料や研究の現状について詳しく分析してくださりました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
関西大学大学院の給付型奨学金により年額25万円を給付いただいています。また、毎年、学会での研究発表に対する補助費や外国の学会で研究発表する際の往復航空運賃に対する補助費もいただいています。日本国外での学会にも積極的に参加することにより各国の研究に触れ、学術的な刺激を得る機会があります。それから、各財団の研究助成を申請する前に、研究支援・社会連携グループから文章の論述や日本語の文法を校正してもらうことができます。そのおかげで、今、笹川科学研究助成を受けています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
日本の歴史研究の理論と方法を身につけるため、日本の大学院に進学することにしました。東アジア文化研究科は一国文化主義的発想を脱却し、文化交渉学の視点に立ち、国際的人材を育成していると聞きましたので、私の進学の第一志望となりました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
『入唐求法巡礼行記』の輪読を通して、内容をより深く理解できるようになりました。研究に関連する中国・韓国・日本の史書や文学作品、地方志、金石文などを探して読んでいます。中国東部沿岸や日本・韓国での現地調査も研究方法の一環になります。
古代史の研究資料は限りがあり、史料の精読やこれまで注目されてこなかった資料の発見することは難しいです。しかし、意外な発見をすることもあり、フィールドワークを通じた研究は大変面白く有意義であります。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている方へのメッセージ
東アジア文化研究科では、国籍にかかわらず、さまざまな人たちが新しい研究方法を使って、文化交渉学を研究しています。そういう考えを持っている学生は、ここで挑戦してみましょう。
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『世宗期におけるハングル創製事業の歴史的研究』
概要:
李氏朝鮮におけるハングル創製は、李朝第一の名君と謳われる第4代国王世宗の最大の業績であるといわれます。このハングル創製について、「世宗」と一括りにしてしまわず、世宗とその周辺の誰がどのように関わって成し遂げられたのかを検証するのが私の研究テーマです。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
      文化交渉学概論B   生徒・進路指導論
(学部科目)
 
    東アジア
文化資料研究
(歴史と動態)B
社会科教育法(四)
(学部科目)
教育制度論
(学部科目)
特別活動論
(学部科目)
 
             
    文化交渉学
(東アジアの歴史と動態)
演習1B
  アカデミック
外国語 (朝鮮語)
(1)B
   
  文化交渉学領域研究
(東アジアの歴史と
動態)B
  教育原理
(学部科目)
     
    アカデミック
外国語
(朝鮮語) (1)B
地理歴史科
教育法(二)
(学部科目)
     
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
私は出身学部と進学を希望する研究科の専門分野が異なっていたため、その旨をまずご相談させて頂きました。
先生方は親身に話を聞いてくださり、的確なアドバイスもしていただけたので、それが非常に受験前の安心材料となりました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
授業数が多いことや十分な研究時間を確保する必要があるという理由で、アルバイトに多くの時間を割くことが難しく、関西大学からの給付型奨学金を頂いております。
しっかり勉学等に励めば公平に給付の機会が与えられるので、非常に有難く、良い点であると感じています。
ー 【出身学部と所属研究科の専門分野が異なる方】特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
出身学部との専門分野が異なってはいますが、今まで培ってきたことを生かせる部分も必ずあるはずだと前向きに捉えるようにし、そのためにはどうすればいいかを考え、まとめるようにしました。
また、畑違いの分野に飛び込むので、知識面を特に注意しながら受験準備を進めました。先生方に論文や書誌のご推薦を乞い、その全てを隅々まで熟読し、一つでも多くの知識を身につけられるよう努めました。
あとは、自分の研究に関連する言語を、少しでもいいので学習しておくと良いと思います。
ー 【長期履修学生制度の利用者】制度利用にかかる経験談、よかった点
長期履修学生制度の利点は、修士論文の執筆に時間を充てるだけではなく、自分自身の可能性を広げることができる点だと思います。
時間をかけて研究に取り組み、より深いものを目指しながら、自身で立てた様々な目標に挑戦しスキルアップができるでしょう。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている方へのメッセージ
まず、東アジア文化研究科は大半が留学生です。日本語や日本の文化・常識が通じないことも多々あり、良くも悪くも刺激を受ける毎日です。しかし、この分野の研究は多文化を知ることが必要不可欠ですから、その点においては非常に適しており、この研究科で考えたこと、感じたこと、知ったことはきっと自分を成長させてくれるはずです。
また、厳しくも温かい先生方が多く在籍しておられ、フォーラム等の発表機会にも恵まれているので、積極的に研究が進められるでしょう。
大学院は楽しいことばかりではありませんし、思い通りにいかず、悩むこともありますが、そんな時は一息つきながら自分のペースで一緒に頑張っていきましょう。
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程前期課程 2018年3月修了
(入試種別:外国人留学生入試)
勤務先名:
倉敷紡績株式会社

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『近代日本における天皇図像と天皇イメージ』
概要:
明治時代から第二世界大戦後にかけて流通した御真影と皇室グラビアを中心とした天皇図像と、そこから読み取れる天皇イメージの変遷を考察し、近代日本における君主像を媒介とした国家統治の方向性とその意図を明らかにしました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
学部では、時間的な制約もあり自身の研究課題のみに集中して勉強する傾向にありましたが、大学院では、自身と異なる方面の研究をする先輩や同期と交流することが多く、自身の専門以外の知識を身につける機会が豊富でした。現在の仕事では、自身の専門的知識よりは、むしろ新しい知識を自分で得る能力やチームワークのほうが重要と感じています。大学院で培った問題解決に対する資料収集や分析力などは、職場でも活用できると考えています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
中国の大学を卒業し、さらに自分の視野を広げるために日本へ留学することを決意しました。まず、日本語学校で日本語を勉強し、その後大学院に進学することを考えました。そして、関西大学主催の進学説明会に参加し、東アジア文化研究科の国際的な研究視点と、海外での研究発表の機会の豊富さに惹かれて、進学することを決めました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
藤田 髙夫先生
東アジア文化研究科のホームページで、藤田先生の研究内容を見て自身の研究に関連すると思い、連絡をして、直接面談をしていただきました。面談では、私の大学院進学の動機や研究したい内容について丁寧に聞いていただき、藤田先生の人柄を感じました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
繊維事業や化成品事業に取り組む総合メーカーの会社で、南米やアジアを中心に海外展開をしています。大学院修了後は、母国で就職するのか、日本で就職するのかを迷っていましたが、大学院で学んだことや経験したことを踏まえ、日本で就職することを決意しました。留学前より、日本のものづくりに興味をもっていましたので、就職活動では、方向性を明確に決めて探しました。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている方へのメッセージ
本大学院には、さまざまな分野の先生が在籍されており、研究資料の量・質ともに豊富で、研究する環境が整えられています。さらに海外の学会で発表する機会も多くあり、違う国籍や違う分野の先生、学生同士で交流するチャンスも多いです。多分野からの刺激を受けて自身を成長させることができる非常に良い環境だと思います。
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程後期課程 2018年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
独立行政法人国立文化財機構
奈良文化財研究所
アソシエイトフェロー

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『秦漢文書逓伝システムの研究』
概要:
中国古代における中央集権的な国家体制の確立・維持において、文書による通信は重要な役割を果たしました。本論文はこの文書による通信制度について、地下から出土した簡牘資料を素材に、当時の運用状況を復元し、考察したものです。その結果、わたしたちが現代でも利用している郵便の仕組みは、すでに約二千年前の中国に存在したことが明らかになりました。また、当時の郵便制度においても現代と同様に、発信・中継・受信の際に、律令に基づいた厳密なチェックが実施されていたことが出土簡牘の研究により新たに判明しました。このような重層的な管理体制を敷くことにより、国家的インフラ事業を整備・維持していたという事実は、現代人の持っている「中国古代」という漠然としたイメージを大きく塗り替えることになるでしょう。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
東アジア文化研究科では、中国、韓国、台湾、イタリアの大学と連携し、年に数回、国際院生フォーラムを開催しています。わたしはその国際院生フォーラムの運営を担当し、学会の企画・準備・手配において、様々な方とときには外国語を使用して打合せをする機会があり、一般的な大学院では得ることのできない経験をしました。また、自身の専門領域を集中的に学ぶ学部時代とは異なり、大学院生はより視野の広い研究を目指して、人文学系の学問全般をフォローするため、専門領域外への対応力が身につきました。これらの経験は、現在の職場における国際学会や新規研究プロジェクトの企画・手配など、近年の研究者に強く求められる専門研究以外の方面で生かされています。
ー 大学院進学および本学を選んだ理由
第一に、本研究科の研究対象が東アジア・東南アジアと広域であり、なおかつ、思想、歴史、言語などの分野を専門領域とする教員、学生が在籍しているため、多分野の研究を学び複眼的な研究視野を養えると考えました。第二に、関西大学の伝統である中国簡牘学の研究蓄積を学びたいと考え、本学を選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
藤田 髙夫先生
藤田先生の論文を読んで、自身の専門である中国古代郵駅制度史の研究について専門的な議論ができると考え志望しました。また入学後は、専門研究への助言以外にも学問的視野を広げるため、中国史だけでなく思想史専攻の大学院生も参加できる内容の勉強会を主催してくださいました。中国史のゼミとは異なる議論ができ、さまざまな考え方を養うことができました。他分野の研究者と議論した経験は、現在の職場での研究にも生かされていると思います。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
勤務先の奈良文化財研究所は、主に日本史・日本考古学を専門とする研究機関です。特に日本古代木簡の研究は、歴史研究だけでなく保存科学の方面も含め日本をリードする研究を展開しています。私の専門とする中国古代史の分野でも膨大な数量の木簡が出土していますが、科学的な分析手法や研究者だけでなく一般の方々も利用できる汎用性の高いデータベースの開発など、研究のインフラ整備の面では、日本の技術を取り入れる必要があると考え、本勤務先を選びました。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている方へのメッセージ
東アジア文化研究科は、東アジアにおける歴史、思想、言語、芸術といった多岐に渡る学問分野が共存する、日本では稀な環境です。これから研究者を目指す人にとって、院生のときから学際的研究視野を養う絶好の環境なので、自身の目標をしっかりと設定して貴重な時間を過ごしてください。

ガバナンス研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験(早期卒業))

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『現代日本の教育政策 ―「いじめ対策の政治過程分析」―』
概要:
1980年代以降の政治、行政アクターが10年おきに社会問題化した「いじめ」について、どのような対策を講じたのか、各アクターの動向や関係を分析する。そして、今後の「いじめ」対策の課題とあり方について考察する。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        M自治体政策研究 特殊講義  
SA   M政策過程研究        
SA SA       M調査方法論研究  
SA   M地域産業論研究   M現代
日本政治論研究
Mガバナンス
演習Ⅰ
 
             
             
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
日本の教育政策に関する研究を深めていきたいという思いがあり、大学院への進学を考えていました。そのとき、政策創造学部で早期卒業制度ができたということを知り、この機会を生かしたいと思い、大学院に進学する決意を固めました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
自分の研究テーマに関する文献や新聞等を収集し、整理しています。
自身は政治学の観点から教育政策を研究していますが、それを扱った先行研究が少なく、資料収集に苦労しています。ただ、その些細な資料から出来事の関連性や政策決定に至った背景などが分かったときは、研究の醍醐味を実感します。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
小西 秀樹先生
現代日本政治を専門とする先生のもとで自身の研究を深めたいと思い、小西先生に師事しました。演習では自分の課題点をしっかりと指摘してくださったり、研究を進める上で有用な知識等を教授してくださり、感謝しています。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
日本学生支援機構の無利子奨学金と関西大学大学院の給付型奨学金の2つを利用しています。奨学金を用いて学費や生活費に充てています。これらの奨学金のおかげで、アルバイトをあまりせずに研究に打ち込められるようになりました。
ー 関西大学大学院ガバナンス研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学大学院ガバナンス研究科では、政治、法律、経営、国際関係など幅広い学問を学修することができます。専門分野以外の知見を深めることで、社会情勢を様々な観点から捉えることができます。自身の専門分野以外も学び、幅広い視野と思考力を身につけたい方にとっては刺激が多い環境です。興味のある方はぜひガバナンス研究科に進学することをお勧めします。
ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『貿易自由化対策について』
概要:
ウルグアイラウンドとTPPでの貿易自由化対策の違いから、日本の補償政策の特徴について研究しています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
    M数理経済
分析研究
M現代
行政学研究
Mガバナンス
演習2
M国際経済
政策研究
 
        M貿易政策研究    
          M政策規範研究  
      M安全保障論研究 M金融政策研究    
             
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
事前に相談しておいたおかげで、大学院入試では事前の準備や対策をすることができ、大きな緊張感なく受験することができました。
指導教員側のことを知るためにも、自分の将来を考えるうえでも、できるだけ相談しておいたほうがいいと思います。
私は入学後の利点や研究内容について相談しました。将来の進路も相談していたので、教員側もそれに合った対応をしてくださいました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
アルバイトをする必要がなくなったことと、エクステンションリードセンターの公務員講座の受講料にあてることができた点で、とてもありがたかったです。
制度利用の際は、手続きが煩雑でしたが、大学のスタッフの方が分かりやすく説明してくださったので、失敗なく利用できました。
利用には指導教員からの推薦が必要なので、事前に連絡を取っておいたほうがいいです。私は段取り悪く、卒業式当日に連絡して推薦文をもらいにいったので、指導教員にもよりますが、合格後はしっかり指導教員と連絡を取っておいた方がいいです。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部生時代の勉強が足りなかったと思い、もっと自分の能力を高めるために大学院進学を決めました。高校生あたりから大学院にいってみたいと漠然と考えてはいましたが、決めたのは大学4年次生の春あたりです。
関西大学大学院は、一番馴染みがあったことと、研究したい分野が国際経済学のみならず、政治学等の他分野にも関わることだったこと、下宿は金銭的に負担が大きすぎるために実家からの通学範囲内であるという3点から選択しました。
ー 修了後の進路希望
修了後は、公務員を志望しています。入学時からそのように決めていました。ただ、公務員試験は、試験勉強も加えると民間の就職活動よりも長期にわたるため、研究との両立が難しい点も多いです。しかし、ガバナンス研究科の授業と公務員試験は共通しているところも多いので、双方の理解を深められます。また、就職後も役立つだろう知識をガバナンス研究科では身に付けることができるので、有益だと思います。
ー 関西大学大学院ガバナンス研究科の魅力
大学院では少人数での授業が基本のため、教員との距離が近く、また社会人の方も留学生もいる変わった環境だと思います。また教員によって専門分野が全く違うため、幅広く学ぶことが可能であることは特徴だと思います。
政策は、体系がはっきりしていないために、専門的に学ぶことが難しい学問だと思います。そのため、専門的な知識が全く学べないわけではないですが、深く学び専門的な知識を身に付けることと少し相性が悪い側面もあります。
しかし、その分、幅広い視点を増やすことは可能です。考え方の違いや手法の違いを取り入れることは、自分が学んでいく上で必要になると思います。専門的知識だけでなく、偏りをなくす形で、他分野について、その道の専門家から学べることは大きな利点だと思います。
ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2019年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
第一法規株式会社 企業市場開拓部

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマは、どのようなものですか。
『日韓関係と議員外交 -日韓議員連盟の分析-』
概要:
日韓関係が摩擦に陥った際、日韓議員連盟という両国の政治家の人脈が、関係改善のために、どのような影響力を及ぼしたのかを研究しています。主に日韓議員連盟の対韓交渉と対国内調整を中心に分析をすすめ、その影響力の変化を分析しました。選挙制度改革により自民党の政策決定過程が変化したことで、日韓議員連盟の影響力が変化したことを指摘しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院では「自民党」「韓国」「外交」をキーワードとして、研究をおこなってきた一方、社会人での配属先は「企業市場開拓部」と研究分野とはかけ離れていました。しかし、大学院を通じ培った「仮説力」は、部として市場にプロモーションをおこなう上で、1つの基軸となる物の考え方となっています。またガバナンス研究科という、幅広い学問領域を学ぶことができる研究科に在籍したことで、「点」と「点」が「線」となり、「面」となる楽しさを覚えました。仕事でも「点」と「点」が「線」になる瞬間があり、業務を楽しむモチベーションを周りと比べて保てています。
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
学部3年次生から大学院進学を意識しており、早期から大学院の相談を学部ゼミの指導教員である小西秀樹先生にしておりました。小西先生は大学院受験のことばかりでなく、院生になったときのことを見据え、合格後の研究生活などに関してもさまざまなアドバイスをしてくださいました。私自身も、先生のアドバイスを受け、4年生時に大学院授業科目の先取り履修制度を利用し、入学前から大学院の講義への理解を深めました。
ー 【TA・RA制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
ティーチング・アシスタント(TA)制度を用いて、政策創造学部の講義アシスタントをしておりました。1年次生の学生が受講する講義でしたが、大学院生目線で聞くと、学部のときに聞いた同じ講義とは異なる楽しさを覚えました。アルバイト代も稼ぐことができ、かつ講義内容も聞けるため一石二鳥のように思えました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
奨学金制度を利用することで、研究費や生活費の工面に役立てました。関西大学大学院の給付型奨学金は返済不要の制度のため、将来の返済を気兼ねすることなく研究に勤しむことが可能な有意義な制度であると考えています。もし、関西大学の学部から本大学院に進学する予定がある学生の方がいましたら、関西大学大学院入学前予約採用型給付奨学金制度の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
私の両親がともに大学院に進学していたこともあり、幼少期から自然と大学院への進学を意識していました。同時に大学院は私にとって憧れの場所でもありました。
そのなかでガバナンス研究科を選択した理由は、小西先生がガバナンス研究科の指導教員であると同時に、私のテーマが日韓関係であったことから、アジアを専門とする先生や他研究分野を専門とする先生が多数在籍しており、日韓関係を複眼的な視点で研究できると考えたからです。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
文献を中心とした定性型研究を行っていました。また、日韓議連の元役員であった国会議員へのエリートインタビューを行いました。日韓議連という非公式アクターを研究しているため、資料の収集などが思うようにいかない時もありました。文献のみに頼るのではなく、元国会議員の方へのインタビューを行うことで、そこでしか聞くことができない証言などを得ることができました。
また、意識の問題ですが、常に仮説を転がしながら、さらに仮説をどのように論証すべきか常に意識し続けていました。
ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2017年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
ホクレン農業協同組合連合会
北見支所 物流課

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『現代日本の酪農政策 ―保護的政策から競争的政策への変容―』
概要:
戦後から現在まで展開された日本の酪農政策について論述したものです。酪農政策の展開を3つの時期に区分し、各時期における政策の特徴、アクターの動向、アクター間関係を分析しています。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
日々の取り組みや業務について、「なぜ」や「どうして」など、意味や目的をしっかり考えることができていると思います。大学院での研究を経験し、深く考えたり、理解するくせが身に付きました。また、業務に関係する農業・物流業界の動向や政策について興味をもち、自ら情報収集を行っています。これからも、大学院で得たことを生かしながら、社会人として成長していきたいと思っています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学院へ進学しようと思ったのは、学部3年次生の時でした。専門演習で日本の政治や政策について学ぶうちに、より深く研究したいと思うようになりました。ガバナンス研究科を選んだのは、私がやりたいと思う研究ができる場所であるということと、学部生時代から指導していただいている小西先生に、引き続き指導していただきたいと思ったからです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
小西 秀樹先生
学部生の専門演習の授業から指導していただきました。研究したいテーマについて、理解していただき、より専門的に指導していただけると思いました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
出身地に貢献できる仕事がしたいと思っていたこと、研究テーマが酪農政策であることが理由です。北海道の基幹産業の1つである農業に深く携わることができ、あらゆる面から食・農業に貢献できることも魅力的だと感じ、就職することに決めました。
ー 関西大学大学院ガバナンス研究科に進学を考えている方へのメッセージ
大学院で研究に取り組む機会というのは、非常に貴重な経験になると思います。ガバナンス研究科では、疑問に思っている課題についてしっかりと研究できる環境が整っています。また、自分とは全く分野の異なる研究をしている大学院生も多く、日々勉強させられることが多い研究科であると思います。さまざまな学問分野に触れつつ、自分の研究を深めていきたい方は、ぜひガバナンス研究科へお越しください。

人間健康研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
人間健康研究科 人間健康専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『ハンドボールにおけるキーパーとDFのシュート局面での実践知』
概要:
キーパーとDFのシュート局面における実践知をインタビュー調査で行う。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
    健康トレーニング
研究
人間健康
演習(1)B
野外教育研究    
    運動環境
生理学研究
       
  身体運動学研究          
             
    健康調査研究法2        
             
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
大学院は学部に比べて授業数が少ないため、バイトで授業料や生活費を賄うことも可能ですが、多くの時間を取られてしまうため奨学金制度を利用しています。利用することで、時間面でも金銭面でも余裕がうまれ、授業や実験への意欲はもちろん、授業を通して興味・関心の湧いたことに挑戦することができています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
私は、将来高等学校教諭またはスポーツ指導者となり、さまざまな競技のゴールキーパーの本格的な指導・指導者の育成を行いたいと考えています。そのために、大学院でゴールキーパー論、メンタルトレーニング、フィジカルトレーニングなど、型式的ではない、実践的で幅広い知識を身に付けたいと思い進学しました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
人間健康研究科の受験科目は「英語」と「口頭試問」でした。
「英語」ではスポーツにまつわる英語論文を元に出題がありましたが、学校指定の辞書の使用が可能だったので、タイトルから内容の要点を読み取ることを繰り返しました。「口頭試問」では、想定問答も大切ですが、質問に対して、その瞬間に自分が感じたことを素直に伝えようと臨みました。
ー 関西大学大学院人間健康研究科の魅力
私はスポーツを学びたいと思い進学しましたが、大学院で「スポーツ」と「福祉」を総合的に学ぶことで、まったく異なった学問の様に見えて、根っこでは「人間の健康」と繋がっていることに気付き、『人間』そのものに対しての視野が広がりました。
ー 関西大学大学院人間健康研究科に進学を考えている方へのメッセージ
大学院、とりわけ人間健康研究科は教授と学生の距離が近く、担当教授との二人三脚で研究を重ねていくイメージです。なので、進学前に教授との面談を重ねて、自分にあった研究室を見つけることへの手間を惜しまないでほしいです。
人間健康研究科 人間健康専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『中国の地方中核都市における高齢者生活実態と社会的孤立の防止について ―西安市を事例に―』
概要:
高齢者の増加が続いている中国社会において、社会的孤立は重要な課題となっている。中国の地方中核都市部である西安市に在住する高齢者に対して社会的孤立の実態とその関連要因を明らかにし、生活実態を考察し、今後高齢者の社会的孤立を防止するための支援策について検討する。
ー 時間割

博士課程前期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
    M人間健康
演習(2) B
       
             
             
             
             
ー 【出願に先立って志望の指導教員へ連絡をした方】どのような相談をしたか、相談してよかった点
メールで卒業論文や研究計画書を送りました。その後、先生のご返信をいただき、研究計画について、丁寧に説明してくださり、貴重な意見もいただきました。
ー 【奨学支援制度の利用者】制度の利用にかかる経験談、よかった点
関西大学大学院の給付型奨学金をいただいています。
この奨学金制度のおかげで、自分の研究活動に専念することができています。
ー 【出身学部と所属研究科の専門分野が異なる方】特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
専攻を変えたい場合、できるだけ早めに情報を収集し、準備を進める必要があります。また、専門知識を身に付けるための本や論文を読むことが不可欠だと思います。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
私は、福祉の分野に関して、大学で卒業論文を作成した際に興味をもちました。もっと福祉に関する専門知識を学び、それを身に付けたいと考え、大学院に進学することを決めました。関西大学のホームページを通じて、奨学金制度や院生研究室が充実し、落ち着いて学ぶための環境が整っていると実感し、また、黒田先生が執筆した論文を拝読し、先生の研究に魅力を感じたからです。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
修士論文を作成するために、アンケート調査を行いました。調査中にたくさんの高齢者に会い、彼・彼女らの話を聞くことができ、楽しかったです。しかし、経験不足のため、質問紙の回収率が低く、調査にかなり時間がかかりました。
人間健康研究科 人間健康専攻
修士課程(現:博士課程前期課程)
2018年3月修了
(入試種別:一般入学試験)
勤務先名:
株式会社LEOC 管理栄養士

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『炭水化物マウスリンスの効果特性について』
概要:
炭水化物溶液を飲み込まず口腔内に含む(マウスリンスする)ことによって運動パフォーマンスが向上する現象において、間欠的な動的運動(自転車エルゴメーター)と静的な運動(握力測定)を用いて、効果特性を検証します。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在、管理栄養士として、プロスポーツチームの栄養サポートを行っています。栄養の基礎知識だけでは満足なサポートが行えません。選手の悩みは選手の数だけあり、より良いパフォーマンスを発揮できるようサポートするには、サポート経験と現場で実践できる知識が必要でした。大学院では実験を行う機会が多く、授業や自身の研究を通じて現場に近い生理学を学びました。選手に栄養のメリットだけではなく、運動や体の状態に合わせて食事の話ができることは、パフォーマンスに効果的なアドバイスができると実感しています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学までの13年間、フィギュアスケート選手として選手生活を送り、将来は自らの経験や大学で専攻した栄養学の知識を生かして、心身共にアスリートを支えたいと考えていました。しかし、大学で学んだ栄養学だけでは知識不足であることを痛感し、大学3年次生で大学院に進学することを決断しました。当時、関西圏でスポーツ栄養を専門とされる先生は少なかったですが、栄養学にも繋がりのあるドリンク研究をされていた弘原海先生とご縁があり、本学に進学しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
弘原海 剛先生
他大学からの入学ではありましたが、弘原海先生には熱心に指導していただきました。ゼミの時間だけではなく、ほぼ毎日実験や研究の方針について話し合い、修士論文作成では、昼夜問わず何度も一緒に校正してくださいました。ゼミ活動は学部生と一緒に行うことが多く、ゼミのイベントに参加したり、学部生と一緒に大人数で実験を行ったり、堺コッカラ体操のDVD作成でロケ地を巡ることもありました。2年間で弘原海先生のさまざまな事業や研究に関わらせていただきましたが、思い出深いのと同時に、社会人として働いていく自信にもなりました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
他分野の大学から一般入試で受験しました。大学院進学を決めた4年次生の春から、健康と運動に関する英語論文を読む練習を始めました。過去問も参考にしました。
出願前に、ゼミの先生と自身が探究したいことやカリキュラムについて、何度か面談していただきました。先生と進学してからの方向性を明確にすることで、口頭試問に自信を持って挑むことができました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
就職活動は、自身の選手であった経験と、栄養と運動について学んだことを生かし、アスリートを食から支えられる仕事がしたいと考えていたため、食とスポーツに関係のある会社に絞ってエントリーしていました。お菓子メーカーや製薬会社など、さまざまな会社の選考を受けましたが、アスリートを食事で支えることができる現在の会社で、管理栄養士として働くことを決めました。
ー 関西大学大学院人間健康研究科に進学を考えている方へのメッセージ
人間健康研究科に進学して、自身の研究だけではなく、地域連携事業やほかの大学院生の取り組みによって、多くの人と何かをやり遂げる機会が多く、有意義な2年間を過ごすことができました。チャレンジしたいことを求めれば求めるほど、元アスリートや社会人としていろんな経験をしてきた方たちから意見を聞ける環境でした。
人間健康研究科に進学し、その先の夢を見据えている受験生の皆さん、やりたいと思ったことに素直に情熱を注いでください。きっと入学してからは、研究仲間と有意義な毎日を過ごすことができるはずです。
人間健康研究科 人間健康専攻
博士課程前期課程
2018年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
市役所 社会福祉職

※プロフィールは2020年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『児童養護施設の自立支援に関する研究』
概要:
児童養護施設の退所前支援であるリービングケアにおいて必要なこと、またアフターケアに移行する上で重要な要素とは何か考察することを目的としました。児童養護施設退所者の協力を得て、リービングケアにおける施設との関係性の構築や支援内容、退所直後についてインタビュー調査を行い、どういった支援が必要なのか研究しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現時点では、自分が行ってきた研究が直接生かされている場面は少ないですが、大学院で学部ではできなかった場所でのボランティアなどを経験したことで、物事を多角的に考えるようになりました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
黒田 研二先生
黒田先生の専門領域は高齢分野等でしたが、あらゆる分野に精通されており、受験前の事前相談時に他の分野の研究でも良いと了承していただきました。相談時に自身の研究テーマのご意見やアドバイスをいただき、入学試験時の対策でも生かすことができました。黒田先生の自宅で授業をし、食事もご一緒し、とても楽しい時間を過ごすことができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学4年次に作成した卒業論文をもっと深めたいと思い、大学院の進学を決めました。人間健康研究科を選んだ理由は、専門性の高い先生が多く、より専門的に学ぶことができると感じたからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
入学試験問題集を入手し、過去問を解くことや過去問の傾向から受験する学科の研究内容の英単語を覚えていました。また、試験では辞書の利用が可能であったため、検索する練習もしていました。口頭試問については、自身のしたい研究内容を推敲し、大学院生活をどのように過ごすかを考え、答えられるよう考えていました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
福祉に関わる仕事がしたいと考えており、市役所の社会福祉職では、児童や障害、高齢などさまざまな福祉の仕事があり、学んできたことを生かして貢献したいと思い、選びました。
ー 関西大学大学院人間健康研究科に進学を考えている方へのメッセージ
人間健康研究科は、研究について先生はもちろん、研究室の仲間とも一緒に考えることができ、切磋琢磨してより深く研究ができるところです。また、それ以外にボランティアなどの課外活動についても相談にのっていただき、学部生時代ではできない経験がたくさんできました。大学院を考えている方はぜひ進学してほしいと思います。