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在学生・修了生の声

在学生・修了生の声

研究科一覧

法学研究科

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※プロフィールは2019年4月時点のものです。

法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
ー 大学院進学および本学を進学先に選んだ理由を教えてください。
卒業論文の内容を、新しい視点から深めていきたいと考え、大学院に進学することを決めました。
給付奨学金制度や研究室・図書館等、学修環境が整っていることや指導していただきたい教員がいたことから、本学を選びました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
大学院進学に際して、研究計画書の作成に取り組みました。添削をしていただいて、口頭試問で聞かれそうな部分をピックアップしていきました。また、研究計画書の内容に関する文献を読み、知識やポイントの整理を行いました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
連絡方法はメールが中心でした。3回ほど、研究計画書の添削や進学に際しての相談などをさせていただきました。特に、メールだけではなく、直接お会いして「自分自身が大学院に進学して何をしたいのか」という点を、自分の言葉で説明していくことで固めることができました。その点が相談して良かったです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
大津留 智恵子先生
学部時代、大津留先生のゼミに所属していました。卒業論文の発表をほかの政治学系のゼミと合同で行ったり、大津留ゼミとして他大学の前で発表を行うなどといった経験をさせていただき、研究活動に興味を抱くようになりました。大学院に進学後も引き続き、先生のもとで学びたいと思いました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『SDGsの推進による国際協力NGOの支援活動の実効性について』
概要:
論文の中心は、国際協力NGOの支援活動についてです。今後、NGOが国際社会の中で力を発揮されると考えられるのが、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた活動です。特にNGOは、貧困地域などの最前線の現場で活動しているので、重要なアクターと位置づけられます。そのような中で支援活動が、どのように評価され、効果をもたらすのかをSDGsの推進によって示すことができるのではないかと考えています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
NGOの支援活動やSDGsの取り組み状況についての論文や記事など、先行研究や資料の収集および整理を行っています。修士論文について情報収集のためインタビューを行い、SDGsの進捗状況やNGOとの関わりについて教えていただきました。また、アドバイスやほかの機関とのつながりも得ることができました。
支援効果という目にはみえないものなので、抽象的な事柄となってしまい具体的な数字などを使って示すことができない点が難しいです。 NGOの支援活動やSDGsの取り組みついては、リアルタイムで進行しています。世界のなかでどの地域に絞って研究していくのかという研究労域の設定や関連分野の知識や知見が蓄積されていくといった、研究活動のプロセスにおもしろさを感じます。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
国際政治学研究 日本政治史研究 政策過程論研究        
学生相談・支援スタッフ(代筆活動)     社会保障法研究 社会保障法特論
研究
   
法社会学研究1 法社会学研究2          
             
             
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学の給付奨学金制度を利用しています。学内では、相談・支援スタッフとして代筆活動を行っています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
進路としては、公務員を希望していますが、自治体のプロモーション活動をサポートしたいという思いもあります。出版関係やそのほかの関連する企業に就職して、自らのスキルを伸ばし、視野を広げていきたいと思います。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
法学研究科は社会人学生や留学生も多く在籍しているので、研究室の利用方法から世間話まで、どのようなことでも気さくに話すことができます。研究について不安な点があっても、先生方からアドバイスをいただくことで、解消されます。
ただし、その前提として、自分で何が理解できていないのか、どのような方向に進んでいくのかということを明らかにしておく必要があります。大学院で自分は何を学びたいのか、どのようなことに挑戦するのかといったことを考えておくと、有意義な時間を過ごすことができると思います。
ぜひ、大学院という場で「自分」という宝を発見してください。

※プロフィールは2019年1月時点のものです。

法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2017年4月入学
(入試種別:学内進学試験(早期卒業))
ー 大学院進学および本学を進学先に選んだ理由を教えてください。
2年次生の時に早期卒業制度の学内説明会に参加し、5年(学部3年+博士課程前期課程2年)で修士号を取れることや充実した給付奨学金制度、カリキュラムなどに魅力を感じ、大学院進学を決めました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
多角的に企業法務への理解を深めたいと考え、あえて学部時代の専門「商法・会社法」とは異なる分野の「租税法」を専攻すると決めました。そこで基礎的な内容から勉強を始め、口頭試問に備えて、あらかじめ質問を予想し準備の上、試験に臨みました。また出願時に提出する研究計画書を作成するため、図書館で専門文献を読んだり、関連する新聞記事等を収集したりして、事前に知識の習得に励みました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
浦東 久男先生
法務に携わるには税務の知識も必要だと考え、また元々簿記の資格を有し会計にも関心があったため、租税法専門の浦東先生の下で学びたいと希望しました。浦東先生は親身に面倒を見てくださると学生の間で評判で、講義を受講したこともあり先生のお人柄も知っていたので、浦東先生にぜひお願いしたいと思いました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『電気事業に関する諸制度 ~法人事業税の問題を中心に~』
概要:
昔から電力会社は「地域独占」などを理由に一般の企業に比べ高額な税金を納めています。しかし近年、電力小売全面自由化が始まり電力業界の環境は抜本的に変化しています。そのような現代においてなお、従前の課税制度を維持するのは租税の公平に反するのではないか、といった内容を判例分析や海外比較を通じ検討しています。また、電力業界を取り巻く各種法・税制度についても考察しています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
基本的には大学図書館や法学部資料室、経商資料室に所蔵されている書籍・論文を参考に、それらを適宜引用しながら私見を織り交ぜ論文に落とし込んでいます。また「電力」という専門性が強いテーマのため、資源エネルギー庁など国家機関や電力中央研究所といった研究機関のデータも参照しています。また学会での研究発表の際は補助費が出るため、それを利用して電力関係の書籍を購入したりもしています。
研究に際しては何百という文献等をあたる必要があり、資料の収集や読み解く時間の捻出が難しいものの、関連分野の知識が徐々に蓄積されていく感覚がおもしろいと感じています。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 2年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
SA SA   企業法務
演習A
     
SA SA     梅田キャンパススタッフ
  TA     エクステンション・リードセンタースタッフ
  TA          
TA TA TA TA      
TA TA TA TA      

※SA(スチューデントアシスタント)、TA(ティーチング・アシスタント)、エクステンション・リードセンターは、学内でのアルバイトを表しています。

ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学大学院特別給付奨学金をいただいています。また移動の手間が少なく効率的に働くことができるため、学内アルバイトで必要な費用を工面しています。具体的には経済学部TA(ティーチング・アシスタント)や司書科目TAなど6つのアルバイトを掛けもちしています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
研究機関の事務職員として内定しています。学部1年次から学内のアルバイトで働いてきた経験や、大学院で研究のやりがいを知ったこと、事務系資格を複数取得してきたことなどから「事務の立場からの研究者支援」が最も自分に適した仕事であると考えました。企業法務の知を生かしながら組織に寄与し、研究者の方々により良い環境を提供し、ひいては日本の技術発展に貢献したいと考えています。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
法学研究科は社会人学生や留学生も多く、多様な刺激を受けながら、楽しく学びを深めることができます。少人数制でほかの学生や先生方との距離が近く、何でも話せるアットホームな雰囲気も魅力の一つです。
また研究室などの設備も大変整っており、研究に打ち込める十分な環境があります。ぜひ、関西大学大学院で有意義かつ充実した学生生活を送ってください。

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2016年4月入学
(入試種別:社会人入試)
勤務先名:
監査法人
勤続年数:
1年3カ月
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
大学卒業後、金融機関および一般事業会社の経理職に従事してきました。その中で租税法を本格的に学びたいと考え、大学院進学を決めました。
本学を選んだ理由は、著名な先生の下で租税法の基礎理論から金融取引や国際取引に係る課税に関する知識に至るまで学ぶことができるカリキュラムがあったことです。また、膨大な書籍が保管されている大規模な総合図書館や1日中利用できる研究室があるなど研究環境が整っていたことに大きくひかれました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
浦東 久男先生
租税法の分野で著名な教授に指導を仰ぎたく浦東久男先生を志望しました。租税法に関する指導はもちろんのこと、法学における研究手法や論文の作成方法など研究をすすめる上での基本的な事項についても、きめ細かな指導を受けることができました。そのようなご指導のおかげで、第27回租税資料館賞を論文の部におきまして受賞することができました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『移転価格税制におけるグループ内金融取引に関する一考察
―債務保証を題材として―』
概要:
修士論文では、債務保証取引の独立企業間価格の算定に焦点を当て、先行研究が提言する算定方法が日本の法的枠組みからみて適切であるか否かの検討を行いました。日本と海外の先行研究の整理を行った上で、日本およびOECDでの取り扱いや関連する海外裁判例等の検討を行いました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
現在は、監査法人にて金融機関の財務諸表監査に従事しております。
現在の職業を選んだ理由は、大学院在学中に公認会計士試験に合格したこと、金融機関における財務情報の検証を行ってみたいと考えたことが理由です。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
大学院で培った法的思考力、論理的思考力、外国文献読解能力は、現職での金融取引の理解、監査手続のドキュメンテーション、海外監査基準による会計監査等の場面で生かされていると感じます。
修士論文を作成する上で培った論理的思考力やドキュメンテーション能力は、就職活動の場面でも一定の評価を受けるものと思います。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
法学研究科では、法学としての租税法を本格的に学ぶことができます。 租税実体法における法解釈や実際の訴訟事件など、普段の資格試験では学ぶことができないような学修が大学院においては可能です。会計士や税理士を取り巻く環境が変化している中で、このような学修は今後大きな強みになるものと考えています。
恵まれた環境で勉強に励んだ時間や同じ志を持つ友人ができたことは、大きな財産となったように感じます。
法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2016年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
市役所
勤続年数:
3年
ー 大学院進学の理由を教えてください。
学部時代は法の基礎的なことについて広く学びましたが、自分の興味のあるテーマや、そのほか法律・政治的なことについても、より専門的に学びたいと思い、大学院に進学しました。その際、ほかの大学院よりも4年間学んできた関西大学の環境のほうが慣れており、研究に集中できると考えたので、関西大学大学院法学研究科を選びました。また、図書館の蔵書も豊富で施設も充実しており、不自由なく研究活動ができることも、選んだ理由の一つです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
角田 猛之先生
学部生時代に、社会のなかでの法を実践的に学びたいと思い、角田先生のゼミを選びました。ゼミで動物をテーマに発表したことで、法的な動物の地位や他国での状況に興味をもちました。また、法社会学・比較法文化学の視点から考察した論文を作成したいと考えていたので、大学院でも先生に指導していただきました。就職活動など論文作成以外のことも応援してくださり、自分のペースで論文や大学院の授業に取り組むことができました。先生にはとても感謝しています。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『日本とドイツにおける動物の法的・社会的地位―動物観をも視野にいれて―』
概要:
主に愛護動物について、日本での動物の地位を、日本と類似する法体系をもっており、動物先進国でもあるドイツと比較しながら考察しました。日本においては、主に動物の愛護および管理に関する法律について述べ、その解釈や最近の改正について取り上げました。ドイツには、憲法に規定された重要な人権の一つである信仰の自由と動物愛護が争われた判例があり、それについても言及しています。また動物への意識、「動物観」についても、歴史的側面や宗教的な側面から概観していきました。そういった法律、動物観を踏まえて、動物法人化など動物の法的地位の変化の可能性や、日本において今後動物愛護がどのように展開してくのかを検討しています。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
法学研究科で学んできたことを、少しでも役に立てたいという思いがありました。市役所は、行政として法律が適用される一番身近な場であると同時に、条例案を作成してその制定に関わるなど、立法的な機会も持つことができる場でもあると思い、選びました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
大学院で研究したことがそのまま直接役に立つような場面はまだありませんが、大学院で多様な価値観に触れたことで、広い視野で物事を考えるようになりました。
また、以前から引き継いでいる方法や、現行のルールに改善点がないかを考えながら仕事に取り組む姿勢は、大学院での経験で身についたものと思います。授業や論文作成を通して、現状を整理し論理的に考察することができるようになったと感じます。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
法学研究科には、研究や授業について先輩に相談しやすい雰囲気があります。先生との距離も近く、学部で学んだことを基礎に、自分の意見をまとめて発表するような機会を多くもてます。施設の面では、大学院棟が24時間利用可能であったり、図書館の地下を利用できたり、恵まれた環境で研究できます。
大学院では何をどう学ぶか、すべて自分次第です。授業の準備や論文作成には大変な面もありますが、自分のやり方次第で時間をつくることができるので、さまざまなことに挑戦して、将来どういった生き方をするのか、模索するチャンスでもあると思います。大学院での貴重な時間を大切に、研究はもちろん、大学院でできることに精一杯力を尽くして有意義な2年間にしてほしいと思います。

文学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年1月時点のものです。

文学研究科 総合人文学専攻 日本史学専修
博士課程前期課程 2016年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
私は学芸員・埋蔵文化財発掘技師など、専門職への就職を目標としており、それに必要な知識・技術を習得するために大学院への進学を希望しました。関西大学大学院を選んだのは、奨学金制度や設備等の学習環境が充実していたからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
大学院受験の際には、外国語の対策を重点的に行いました。通学時間やちょっとした合間の時間を利用しながら、英文を読む練習をしました。また、過去の試験問題集を取り寄せて、解いた問題を学部時代の指導教員に採点していただくなどして、事前準備に備えました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
関西大学大学院のウェブサイトに記載されていた米田文孝先生のアドレスへ事前にメールを送り、2回面談をしていただきました。主に研究内容や将来の就職希望、進学後のコースについて相談しました。その際、進学後お世話になる先輩・後輩を紹介してくださったり、研究会やゼミ旅行にお誘いいただくなど、研究室の雰囲気を知ることができました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
米田 文孝先生
出願前に先生へメールを送り、面談をしていただきました。初めてお会いしたときに、進学後の計画をかなり具体的にお話ししてくださったのが印象的でした。私は他大学から進学し、研究分野も変わるため不安なことが多かったのですが、過去にもそのような先輩方がおられ、現在専門職として活躍されているなど、将来の自身の姿をイメージしやすいようにしてくださいました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『高松塚古墳壁画』
概要:
7世紀末から8世紀初頭に描かれた高松塚古墳の壁画と、中国・朝鮮半島の壁画墓に描かれた壁画との比較を研究の中心に置き、飛鳥時代における日本と大陸の交流関係の一端を明らかにします。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
研究活動は発掘調査や遺跡踏査など、フィールドワークを中心とします。発掘調査が行われない期間は、発掘調査で出土した遺物の整理や実測図・報告書の作成などを行います。また、ほかの分野も含めて広く知識を得るため、史料の輪読なども行っています。発掘調査で遺跡を調査するときは、どんな性格の遺跡なのか調べたり、何か出土するたびにわくわくするおもしろさがあります。しかし、発掘担当者として調査全体の行程を管理したり、後輩や作業員の方々に作業の指示をするなど、効率を考えながら行動するところは難しいと感じることが多いです。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 2年次  秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
  発掘調査で
出土した
遺物の整理
発掘調査報告
作成
  外国語勉強会    
    発掘調査報告
作成
担当教員との面談  
  文化遺産学研究B
講義
日本古代中世史
研究
演習1B
  考古学研究室
勉強会
外国語勉強会
             
  外国語勉強会   発掘調査で
出土した
遺物の整理
発掘調査報告
作成
史料輪読会  
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学大学院給付奨学金と日本学生支援機構第一種奨学金の奨学金を利用しています。また学業に支障が出ない範囲で週2回ほど、地方公共団体で行われている遺跡発掘調査のアルバイトにも行っています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
国・地方公共団体の埋蔵文化財発掘調査担当技師や、歴史系博物館の学芸員など文化財に深く関わる職業を希望しています。
ー 関西大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
早めにまわりの人たちに相談することをお勧めします。私もそうなのですが、今後の研究や進学前後の準備について、自分では意識していなかった点に気づかされることが多かったです。また、入学後にやりたいことを具体的にイメージしておくことも大事だと思います。時間には限りがあり、そのなかで実績を残さなければならないため、優先順位を決めることができるように目的をはっきりとさせておくと良いでしょう。

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

文学研究科 総合人文学専攻 国文学専修
博士課程後期課程 2015年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
学部時代から関西大学で学んでおり、信頼できる先生や環境が良いため引き続き関西大学大学院で学びたいと思いました。
また、修士論文で書いた内容をもっと深めたいと考えたため、博士課程後期課程に進学しました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
自分の研究に関連のある文献などを読み準備しました。また、筆記試験のために過去問題を解き、出題傾向をつかみ、古文書を読む練習、文学史などを勉強しました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
学部時代からの指導教員であったため、大学院の受験について特別に連絡を取るということはなく、修士論文の面談の際に相談に乗っていただきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
日高 水穂先生
方言に興味があり、そのテーマで卒業論文を書こうと思っていました。しかし、それまでお世話になっていた先生が、他大学へ異動されることになり、同じ分野の日高先生が赴任してこられました。その時はどのような先生かわからなかったのですが、方言をテーマとするなら日高先生のゼミに行くべきだと考え、先生のゼミに入りました。博士課程前期課程に進んだ後、方言とは異なる研究テーマになりましたが、親身に相談に乗ってくださいました。今の研究ができるのも日高先生のおかげであり、非常に感謝しております。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『弔辞の談話構造と文体に関する研究』
概要:
葬儀などで読み上げられた「弔辞」(1890年代~2000年代までのもの)を資料とし、弔辞とは何であるのか、その談話構造や文体の変遷について明らかにしました。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
資料収集をし、それらを文字化・データベース化をしています。それらを使用し、年代ごとに必要な語彙の抽出、あるいは資料全体をみての談話分析などを行っています。
また、資料の収集自体はそれほど難しくありませんが、データベース化するのが非常に大変でした。約100年間の資料を扱っており、年代による違いや変遷が分かった瞬間はおもしろく感じます。
ー 現在の時間割

博士課程後期課程 3年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        国語学
演習3B
   
文学研究科副専攻「EU-日本学」のRA  
文学研究科副専攻「EU-日本学」のRA  
             
             
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学第4種給付奨学金と、日本学生支援機構第一種奨学金を利用しています。さらにRA(リサーチ・アシスタント)による給与から工面しています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
日本語教師として大学や留学生別科などで働くことを希望しています。
ー 関西大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院は学部とは違い2~3年しかなく、学部より高度な研究をすることになります。そのため、自分が何について研究したいかというテーマをしっかりと決めることが大切です。また、大学院では、自主性が求められるため、自らをコントロールし目的にあった研究生活を送ってください。もちろん、先輩や先生方もサポートしてくださいますので、仲間とともに自分自身をさらに磨いてください。
文学研究科 総合人文学専攻・英米文化専修
博士課程前期課程 2015年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
北テキサス大学  哲学・宗教学科
博士課程後期課程
留学期間:2015年8月~2020年5月予定
ー 大学院進学の理由を教えてください。
文学研究科の英米文化専修は、環境問題を人文学の視点からとらえ、環境哲学、およびエコクリティスズムが研究できる数少ない大学院だったからです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
マーク・メリ先生
これから希望をもって研究でき、社会のためになる分野を研究したいと思い、メリ先生のゼミ(環境哲学・エコクリティシズム)を選びました。メリ先生には、人生の価値観、特に自然環境を大切にする生き方を、ご指導を通して教わりました。メリ先生と出会っていなければ、環境哲学とも出合うことはなかったと思います。またそれがなければ、現在もアメリカで研究を続けることはなかったと思います。普段、メリ先生にあまり褒められることはないのですが、フルブライト奨学金(日米教育委員会)が決まった時は一番に報告し、「今年一番の良いニュースだ」と、とても喜んでくれました。英語でmentor(恩師)という言葉があります。先生は私の人生のメンターです。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『The Contemporary Japanese Concept of Satoyama: An Inquiry into Environmental Thought for Sustainability』
概要:
本稿は、今日の日本の「里山」概念を分析するとともに、環境思想としての可能性を考察します。環境哲学研究での西洋概念を中心とした議論の展開に対し、日本においての「里山」概念が、環境思想として新たな展開を生み出すことは可能かと考察しました。日本の環境保全活動において「里山」概念が、重要な役割を果たしており、またその概念は、日本の文化や社会問題を映し出します。里山を通してみられるさまざまな問題に、エコクリティシズム的分析も加えています。
ー 現在、「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
学部生のときに、環境哲学を組み入れた環境教育はできないかと構想して、卒業論文を書きました。そこから発展し、大学院生になってから、実際に自分で環境哲学を中心とした環境教育プログラムを作り、実際の中学校・高等学校で実践しました。また大学院生の間に、さまざまな環境教育に関する学外のプログラムに参加し、たくさんの交流ができました。伸び伸びと、自分がやりたいと思ったことをできました。またそのようにできる環境下にいたことが、在学中の積極的な活動を後押ししたのだと思います。その結果として、日米両国政府による留学制度において、フルブライターとして留学することができました。その積極的な姿勢や意欲は、アメリカで研究するうえでとても大切だと思っています。
ー 関西大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院は自分で行動をするところです。しっかりとした目標があって、学ぶ姿勢があれば、自分の思う研究生活を送れると思います。与えられるのを待つのは研究ではありません。文学研究科の先生方は、そんな精神をもった大学院生を必ずサポートしてくれると思います。さまざまな国で研究されてきた先生方ならではの広い視点は、日本で研究するうえでとても良い刺激を受けると思います。
文学研究科 総合人文学専攻 教育学専修
博士課程後期課程 2015年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
至誠館大学 講師
勤続年数:
4年
ー 大学院進学の理由を教えてください。
関西大学大学院には博士課程後期課程から入学しました。修士論文を書いていたときの指導教員が関西大学に移られたからです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
多賀 太先生
多賀先生を指導教員として希望した理由は、自分が研究したいテーマと先生のご専門が合致していたからです。
多賀先生とのやり取りは数えきれないほどですが、特に印象深いことは、「専門が異なる人と交流して、自分の研究を説明する機会を増やしなさい」という言葉です。たとえば、私はジェンダー論が専門の一つですが、「ジェンダー論に関心がある人」のなかで交流しているだけでは、専門的知識や議論を深めることはできても、知識を伝達する力は伸びません。自分の専門についてよく知らない人に向けて、どのように説明すれば通じるのか、意義が理解してもらえるのか。これらを考え、実行することは、学術論文の質を向上させることにもつながっていたと思っています。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『児童養護施設の教育環境に関する社会学的研究』
概要:
児童養護施設とは、さまざまな理由で家庭で暮らすことができなくなった2歳から約18歳までの子どもが生活する児童福祉施設です。博士論文では、児童養護施設で実施した2年間のフィールドワークによって得られたデータに基づいて、施設の子どものコミュニケーションや学習における課題、また、そのような課題に対応する職員の支援実践を明らかにしました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
現在の勤務先である至誠館大学は、以前は山口福祉文化大学という名で児童養護施設退所者への支援を早期に始めた先駆的な大学です。私自身の専門を踏まえて、そのような大学の教育研究に貢献できればと考えたことが大きいです。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
現在、大学で主に保育士・幼稚園教諭をめざす学生を教えています。児童福祉施設で保育士として働きたいと考えている学生もおり、大学院で児童養護施設をフィールドに調査研究を行ってきた経験は想像以上に生かされています。
また、「子どもと関わる仕事がしたいけれど、勉強は難しい」という学生も当然います。そうした学生に対するとき、学問を深く学び、他人と多く議論をした経験は「どのあたりが難しいのか」「目の前にいる学生がぴんとくる説明の仕方は何か」と、知識を押しつけるのではなく相手の視点に立った建設的な思考をすることにつながっています。
ー 関西大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院はそれぞれの問題関心をとことん考えることができる貴重な場です。自分に合った学び方を発見し、学びを発信する言葉を磨いて、自分自身の世界をどんどん広げていってください。

経済学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年1月時点のものです。

経済学研究科 経済学専攻
博士課程前期課程
2017年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
社会人として働いていた時に、商業地等実態調査に携わったことがきっかけです。各自治体のシティプロモーションを知り、より深く学びたいと思い、大学院進学を決めました。また、指導教員の佐々木保幸先生を紹介していただいたことも決め手の一つです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
事前面談の際に勧められた本や時事問題にも目を通していました。また、文献が英語である場合のことを考え、英語の勉強も行いました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
志望指導教員へ事前に連絡し、修士論文に向けての大まかなスケジュールや、入学試験前に勉強しておくべきことを教えていただきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
佐々木 保幸先生
研究目的であるシティプロモーションに不可欠である「まちづくり」の成り立ちに精通されていることが大きい理由です。また、面談では親切に相談に乗っていただきました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『シティプロモーションによる地域活性化とその比較』
概要:
人口減少が加速する中で各自治体が注力しているものにシティプロモーションが挙げられます。しかし、確立された定義などはまだ存在せず、何をもって成果が出たとするのかなど曖昧な部分も多いので、交流人口・定流人口の変動を軸にシティプロモーションの実態を考察しています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
現在は、先行研究や、都市創造に関する書籍を読み、自治体のホームページなどから情報取集・比較などを行っています。今後は、ピックアップした自治体へのヒアリングを予定しています。
知らなかったことを学ぶのは、「おもしろい」ですが、町おこしのイベント一つとっても、都市にはさまざまな立場の人がいることを前提に、いろんな角度から物事を考える必要があります。そのような場面では、プロジェクトを進める難しさを感じます。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
M農業経済学研究
2講義
Mアジア経済
発展論研究
2講義
M流通経済論研究
2講義
M経済学研究演習
2演習
     
    M日本経済史研究
2講義
       
M中国経済論研究
2講義
           
  M外国文献研究
(英語)
2講義
         
             
             
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
博士課程後期課程への進学、または就職を考えています。
ー 関西大学大学院経済学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
2年かけて一つのことを突き詰めて研究するというのはなかなか大変なことですが、何か一つでも気になることがあるならば、大学院進学が関心に対するより深い理解への第一歩になると思います。
経済学研究科 経済学専攻
博士課程後期課程 2017年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
グローバル化が進む今日、国際的な視野をもつことが必須だと考え、海外留学を決意しました。中国経済を専門とし、研究している佐々木信彰先生のもとで中国経済を深く学びたいと思ったことが関西大学大学院を選んだ最大の理由です。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
まずは過去問題対策をしっかりしました。希望する指導教員の著作物を読んで、自分の研究予定のテーマと合っているかを考え、それらの点をきちんと研究計画書や面接で伝えられるよう準備しました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
メールでアポイントメントを取り、先生の研究室に伺って、自分の状況や大学院進学の理由、研究予定のテーマなどを先生へお伝えしました。先生とお話しをしたことで、入学試験当日は安心して面接に臨むことができました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
佐々木 信彰先生
佐々木先生は、中国経済について研究されている有名な先生であり、お会いした際に非常に親しみを感じました。先生は中国に短期留学されていたので、中国のことをよくご存知です。たまに日本語が分からない時には、中国語でお話しすることもでき、研究を進める上で非常にやりやすく感じました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『中国における新型城鎮化(都市化)に関する研究』
概要:
中国における新型城鎮化(都市化)の実施方法や実態、その効果を明らかにしました。また、現地調査を二回行い、流動人口と現地住民に対し、この政策への態度や戸籍変更の意欲などの現状を考察しました。より核心的な問題である新型城鎮化計画への支持度合いと戸籍変更の意欲の要因を探るために、多項ロジット分析を行いました。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
文献、資料の輪読やフィールドワークである現地調査と併せてその現地調査に分析を組み合わせて行います。
研究の時、専門家や被調査者などさまざまな人々と協力しながら、視野を広げることができたのは非常に貴重な経験でした。また、現地調査を行った際、被調査者の協力なかなかが得られず、調査が困難な場面もありました。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 5年次  秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  研究室 研究室 研究室 研究室 研究室  
  論文指導 研究室 研究室 研究室 研究室  
  研究室 研究室 研究室 研究室 研究室  
  研究室 研究室 研究室 研究室 研究室  
  研究室 研究室 研究室 研究室 研究室  
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学奨学金制度や公益財団法人などの奨学金を利用し、学内のTA(ティーチング・アシスタント)を務め、ある程度の生活費を捻出しました。また、1年次生と2年次生の時にアルバイトをしていましたが、3年次生からは研究に集中しました。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
社会に貢献できるような学者になりたいです。もしくは、大学の教員になり、自分で学んだことや考え方などを次世代に教えていきたいと考えています。
ー 関西大学大学院経済学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
修士の学位取得はもちろん大きな目標ですが、それよりも独自の判断力、物事を深く掘り下げる思考力が必要だと考えます。大学院への進学は学位取得を目標としてだけではなく、能力を養うことこそが根本的な目標です。さあ、みなさんも経済学研究科で新たな可能性を探ってみませんか。

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

経済学研究科 経済学専攻
博士課程前期課程 2018年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
京都大学アフリカ地域研究資料センター
特任研究員
勤続年数:
2ヶ月
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
他大学の修士課程でアフリカ経済史を学びはじめてから、北川勝彦先生にたびたび助言をいただくようになりました。博士課程後期課程で本格的に指導をいただきたく関西大学大学院に進学することにしました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
北川 勝彦先生
博士論文を南アフリカで執筆している時に、現地で盗難にあったり大学が学生運動の影響で長期封鎖されていたりと、留学中相次ぐトラブルに落ち込んでいた時期があって、その只中に先生が南アフリカへ訪ねてきてくださったことが思い出です。日本から南アフリカまでの移動は最短でも24時間はかかります。先生はあくまで「自分のリサーチのためです」とおっしゃっていましたが、相当心配されて私の様子を見にきてくださったのかなと、振り返ってみて思います。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『南アフリカにおける労働集約型工業化??1930年代西ケープにおける労働共有型地域経済の形成』
概要:
南アフリカでは近年の工業政策として、労働集約的産業に注力しつつ技術養成と雇用創出をめざした製造業育成政策が取られています。
なかでも失業率が高い農村においては農業関連分野でいくつか注目すべき動きがありますが、南アフリカ工業化史では1930年代の工業化初期に発揮したこの分野での重要性が見落とされて今に至っています。
本研究では西ケープ農村地域で1930年代に形成された果物加工産業の形成史を論じました。同産業が農場で抱えていた農村労働力問題とどのように関わったのかという点で、筆者は女性の季節労働者の農村間移動に着目し、従来の移動性の高い男性出稼ぎ労働者の短期利用からの雇用関係の変化を論じました。ここでは特に技術形成に力点をおいた労働力確保という問題意識が雇用主間で共有される過程が明らかになりました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
南アフリカをフィールドにしたプロジェクトがあるということでお声がけをいただきました。そのあとの1年で、南アフリカでのリサーチに同行させていただく機会があり、これまで調査のために何度か訪れてきた国でしたが、調査目的が異なるだけで見えている南アフリカの表情が違うように感じ、勉強になりました。また全く研究分野の異なる教育関連でのプロジェクトですが、異なるフィールドの専門家の方々と協力して新しい研究を練りあげる楽しさを感じています。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
私の仕事は、リサーチでのデータ・コレクティングのために南アフリカでさまざまな企業と段取りを進めていくことです。これまでは歴史研究を専門としてきたので、ここにきて私自身について地域研究者としての仕事にも目を向けるようになりました。またリサーチの進め方については、心理学や教育学、経済学など異なる分野の専門家チームで議論するので、他分野からそうしたフィードバックがあることもおもしろいです。
ー 関西大学大学院経済学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
経済学研究科の良さは、社会人として必要なスキル養成について先生方が非常にきめ細かい助言をくださることだと思います。また図書館の設備もとても整っていて、研究生活にはよい環境だと思います。
経済学研究科 経済学専攻
博士課程前期課程 2012年3月修了
(入試種別:社会人入試)
勤務先名:
税理士事務所
勤続年数:
5年
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
各分野でご活躍されている先生から直接指導が受けられること、実務家の先生の講義があること、税理士試験一部科目免除論文の指導が受けられることが挙げられます。また、関西大学商学部を卒業しており、母校の大学院で学びたいと思い関西大学を選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
林 宏昭先生
税理士の資格取得のため、専門学校に通っていました。当時の受験仲間が林先生のゼミ生で、先生のゼミでは熱心な指導が受けられると教えてくれました。ゼミでは合宿もあり、先生や同じ研究をする仲間と学んだ2年間は貴重な経験となりました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『法人事業税における分割基準についての研究』
概要:
法人事業税に焦点をあて、それらの創設から最近の課題、偏在を是正するための法人事業税の改革案を考察しました。なかでも、法人事業税の偏在の問題である分割基準に重点を置いて考察し、適正な分割基準として、何を配分基準にとるか、偏在性の是正の観点から検討しました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
本学の商学部を卒業した後は、金融機関に勤務していました。そこでリーマンショックを経験し、景気が乱高下するなかで、景気に左右されないように手に職をつけたいと思い税理士をめざすようになりました。また、ライフステージの変化にともなって働き方を選択できるのも士業の魅力だと思いました。現在は2人の子育てとのバランスをとりながら働いています。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
さまざまな講義を通じ幅広い知識を身に付ける学部時代と違って、大学院では実務に直結する分野をさらに深く研究し、知識を掘り下げていきます。大学院での研究を通して税への理解度が上がり、難解な税務相談でも、理想的な解決方法に導けることができるようになりました。
ー 関西大学大学院経済学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
先生や仲間たちと交流しながら専門分野を深く学ぶことで、充実した大学院生活を送って、実務に役立つ知識を身に付けてください。

商学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

商学研究科 商学専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:留学生別科特別入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
中国では、日本の企業が多くあり、特に、コンビニエンスストアや百貨店などの小売企業は中国で人気を集めています。それらの企業を研究するために関西大学大学院に進学しました。商学研究科は、高度専門職養成コースがあるため、理論と実践的な知識を学ぶことができます。また、総合大学として、教育や研究の資源が豊富です。環境が整っていることは研究のために重要なことだと思います。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
参考図書を含め何冊か本を読み、基礎知識を把握しました。また、研究したい課題について、図書館などで関連する参考文献を多く読みました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
メールで先生に連絡しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
藤岡 里圭先生
商学研究科のホームページで、藤岡先生が流通システムについて研究し、小売業に関して多くの論文を書いていることを知り、ぜひ先生の下でご指導いただきたいと思いました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『中国におけるプライベートブランド商品の発展に関する研究』
概要:
中国でPB商品がまだ受け入れられない原因を見つけ、他国でのPB商品の成功の原因について、その方策を探ることを目的としています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
大学の図書館や研究室にある論文を参考にし、研究課題のために知識を蓄積しています。また、統計的な方法も学習しています。知識の蓄積や資料の収集が難しいですが、自分の疑問が解決され、理解が深まった時は、研究がおもしろく感じます。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程  1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
      流通企業経営論研究2      
  流通システム論研究2   経営史研究2      
市場問題研究2     現代流通・国際ビジネス研究(1)      
             
      日本語アカデミック・ライティング1   イノベーション・マネジメント研究2  
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
奨学金制度を利用しています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
大学院で学習した知識を活用できる仕事に就きたいと考えています。
ー 関西大学大学院商学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院の授業は少人数で行っていることが多く、先生と学生の間で十分な交流が取れます。そして、研究室の設備も大変整っており、 商学研究科で充実した大学院生活を送れると思います。
商学研究科 商学専攻
博士課程後期課程 2017年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
学部時代に担当していただいた指導教員が、人としても、研究者としても尊敬のできる人であり、この先生の下で、博士課程前期課程に引き続き研究を続けていきたいと感じました。また、将来的に研究者になりたいと思ったのも理由の一つです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
入学試験問題集を参考にして、通信教育で社会科学系の英文和訳の対策講座を受講し、勉強しました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
進学を考えている段階で、直接相談させていただきました。その後、先生に英文和訳の添削を定期的にしていただいたおかげで英文和訳の力が上達しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
乙政 正太先生
大学院進学の理由と同じく、人としても、研究者としても尊敬のできる人であり、この先生の下で研究を続けたいと思ったからです。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『社債市場における利益の有用性』
概要:
わが国の社債市場に対して、社債投資家が投資意思決定を行う際に、利益情報を利用しているのかどうかについて調査します。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
実証的な研究手法を用いることで、統計的な証拠を提供します。
また難しさは、統計的な手法を用いるためには、計量経済学の知識がないと難しいことです。
ー 現在の時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
            実証会計研究
             
             
    財務戦略研究 財務戦略研究      
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
TA(ティーチング・アシスタント)制度を活用しています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
研究者を志望しています。
ー 関西大学大学院商学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
商学研究科では、会計、マーケティング、流通、ファイナンス、国際ビジネスなど商学に関する幅広い分野の研究を深く学ぶことができます。興味がある方は進学して後悔はしないと思います。
商学研究科 商学専攻
博士課程前期課程 2015年3月修了
(入試種別:社会人入試)
勤務先名:
学校法人享栄学園
鈴鹿大学 准教授
勤続年数:
3年7ヵ月
ー 大学院進学の理由を教えてください。
中小企業診断士の資格を持ち、経営コンサルタントをしていましたが、税法1科目の合格を機に、税理士の資格にも挑戦してみようと門をたたきました。
また、入学試験における筆記試験の免除や、実務家でもある辻美枝先生がおられることから「実務家である自分のための大学院」と感じたことも、関西大学を選んだ理由です。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
辻 美枝先生
ゼミでは英米法の引用も含め、毎回数万字のレポートを提出・発表していましたが、ゼミの仲間たちと一緒に厳しい指摘を受けながらも乗り越えることができました。
そんな先生とは、いまでも毎年、卒業メンバーで集まるほどの仲良しです。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『多様な事業体の所得課税上の分類について ―LLPを中心に―』
概要:
平成17年8月より創業促進を目的に制度化された有限責任事業組合(LLP)は、有限責任制と構成員課税が併存する我が国にとっての新しいビークル(事業体)であり、「法人と組合」「団体課税と構成員課税」の峻別基準は何か、という根本命題を突きつけることとなります。そこで、本研究では、LLPに採用されている構成員課税がどのようなロジックで適切に導かれうるのかを、私法学および税法学、類似ビークルの租税判例、米英との比較等から検討いたしました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
大学院に2年間通いながら商学修士を取得し、無事税理士に合格となりました。しかし4月になり、まわりの学生を見たとき、就職した人、転職する人など、肩書きがダイナミックに変わる姿がありました。一方の私は税理士という資格が1つ増えただけで、自分自身は何も変わらないことを、寂しくすら感じました。
「もっと大学の世界にいたい」「もっとインプットをしたい」そう心によぎったころ、本学の横山恵子先生に背中を押していただき、大学の専任教員の応募に邁進しました。そして約半年後には運よく大学教員という道に進むことができました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
辻先生のもとでアカデミックな研究をさせていただいたことにより、大学の教員という選択肢が拓けたことが一番大きいです。前職の中小企業診断士や経営コンサルタントはその業務の特性上、利益につながるものが業務の中心になります。それは長所でもあり、弱点でもあります。同業務の大量生産・他人の模倣は最も利益が上げやすい半面、自分の業務がルーチン化していくことにジレンマを感じていました。一方で大学教員や研究者は、教育や研究を通じて、社会に新規性を残すことができます。私も研究での知見を生かして、学生たちと「大学発ベンチャー企業」を立ち上げ、新たな著作も出すことができました。
ー 関西大学大学院商学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
社会人でビジネスの第一線にいる方は、利害関係者のためのアウトプット(仕事)に忙殺されてしまうものです。商学研究科で自身のインプット(研究)に取り組むことで、新たな価値観に出会えるはず。利害関係のない仲間たちとともに、自分の時間を自分のために使ってみませんか。
商学研究科 会計学専攻
博士課程後期課程 2018年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
横浜市立大学 国際商学部
准教授
勤続年数:
1カ月
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
商学研究科は、指導教員をはじめ、一流の会計学研究者が在籍されています。自分もそうした先生方からの指導を通じて成長できると考えました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
笹倉 淳史先生
転職に悩んでいたころに笹倉先生に相談し、大学院への進学を決めました。商学研究科では、会計学の基礎と研究者としてのあり方を教えていただきました。また、同じ出身の先輩方にも恵まれました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『買付手法別に見たわが国自社株買いの経済的帰結』
概要:
わが国自社株買いの公表から生じる、買付手法別の経済的帰結とそのメカニズムについて、先行研究のサーベイと実証分析によって検証しています。自社株買いでは、買主と売主のどちらが取引を主導するかが、公表に対する経済的帰結を強く説明することを明らかにしました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
学部卒業後に金融機関に就職しましたが、大学院に進学し、研究者をめざしました。研究者は努力と成果の結びつきが強い職業という点で魅力的です。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
大学院では、自分より優秀な人に出会う機会に恵まれました。そこから自分の強みや弱みを知ることで、学部卒業ではできなかった経験を積めたと思います。
ー 関西大学大学院商学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
「できない」と言い訳をせず、常に挑戦を続けてください。できないことから逃げていると、選択の幅は狭くなると思います。

社会学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

社会学研究科  社会学専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
学部生の時は、取るべき授業のコマ数が多く、日々授業を受けることに追われていたので、もっとじっくり学びを深めたいと思い、社会学研究科に進学しました。また、慣れ親しんだ環境で学び続けたいと思い、本学を選びました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
英語の試験に向けては、過去問題を解いたり、英語で書かれた社会学関連の文献を読みました。専門科目の試験に向けては、研究生の方とともに勉強会に参加したり、関連文献を読むなどして勉強しました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
学部生の時から加納先生にご指導いただいていたので、大学院への進学を考え始めた時から、相談に乗っていただきました。入学試験に向けての勉強方法や提出書類の書き方についてアドバイスをいただき、とても助かりました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
加納 恵子先生
学部生のゼミ選びの際に、私自身の障がいのある当事者の経験を生かして研究をしたいと思い、加納先生の地域福祉論のゼミを選びました。社会学研究科でも、これまでの経験を生かして、障がいと共生をテーマに研究したいと思い、引き続きご指導いただきたいと思いました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『障がいのある子どもの進路について-医療的ケアを必要とする重度身体障がいのある当事者へのインタビュー調査から考える-』
概要:
現在、医療的ケアの必要な子どもが親の付き添いなしで学校に通えないことが問題になる一方で、医療的ケアの必要な重症心身障がいのある子どもが親の付き添いなしで地域の学校に通うという先駆的事例をテレビなどで目にするようになりました。かつては特別支援学校に行っていたと考えられる子どもが地域の学校に通う事例も少ないが出てきていると考えられます。そのような中で、知的な遅れはないが、日常生活に医療的ケアや介助が必要な重度の身体障がいのある子どもの教育の場はどこで保障されているのでしょうか。地域の学校は必ずしも環境が整備されているわけではありませんが、特別支援学校に行くと高等教育への進学が難しいかもしれないと考え、地域の学校に通ったという車椅子や呼吸器ユーザーである私自身の経験から、日常生活に医療的ケアや介助が必要な重度の身体障がいのある人は、どのような進路を経て大学に進学しているのだろうかと疑問に思いました。そこで、本研究では、大学に進学した重度の身体障がいのある人がどのように大学にたどり着いたのかのライフヒストリーを見ていきたいと思っています。また、大学に進学した重度の身体障がいのある当事者は障がいの有無にかかわらず共に学ぶ経験をしていると考えられるため、当事者の意見をききながら、障がいの有無にかかわらず共に学ぶことができるようにするにはどのようなことが必要となるのかについて考察していきたいと考えています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
現在は、障がい児教育の変遷、現状や課題などについて先行研究や関連書籍をもとに整理し、当事者たちを取り巻く状況について考察しているところです。今後は当事者へのインタビュー調査も進めていきたいと思っています。
文献を探したり読み込んで考察したりするのには予想以上に時間がかかり、計画通りに進まないことも多いですが、本研究で着目する当事者たちを取り巻く状況が少しずつ見えてきたとき、研究の楽しさを感じます。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  現代社会論研究          
             
      合同演習1b 合同演習1b    
  専門文献研究 教育社会学研究        
社会調査実習 社会調査実習   演習B
(地域福祉論)
地域福祉論研究    
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学大学院入学前予約採用型給付奨学金制度を利用しています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
博士課程後期課程への進学を考えています。
ー 関西大学大学院社会学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
社会学研究科の先生方は、さまざまな研究テーマをもっていらっしゃいます。いつも多角的な視点からアドバイスをいただき、自分自身の研究テーマをいろいろな角度から見つめ直し、より深めることができます。ぜひ皆さんも、社会学研究科に進学して研究に取り組んでみてはいかがでしょうか。
社会学研究科
マスコミュニケーション学専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
社会学に関する幅広い知識と理解を身に付け、その上でより自身の研究に集中し成果を出したいと考えたからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
学部時代に学んだことの復習を中心に、マスコミ学に関する書籍を読みました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
黒田先生が学部時代のゼミの指導教員であったため、大学院の仕組みや雰囲気を直接聞くことができました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
黒田 勇先生
あらゆる物事に対し、”どのような視点”で考えるのかということの大切さを学ぶことができました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『中ポピュラー文化としての「七夕」の生成と変容(仮)』
概要:
明治期に無駄な旧習であるとして禁止され、街から姿を消した「七夕」がいかに家庭行事として甦ったのか。日本の近代化を背景にその不思議な歴史に迫ります。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
新聞記事の整理、資料輪読やフィールドワークをしています。
約100年前の新聞記事から、当時の日本社会を読み解くヒントを得ていくことに「おもしろさ」を感じます。また、限られた資料でいかに発掘していくかということに「難しさ」を感じます。そして、指導してくださる先生方が求める研究水準も上がったと感じつつ、研究を進めています。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次  春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
      放送メディア研究      
  情報メディア法研究   演習(放送メディア研究)      
    合同演習 合同演習      
             
社会調査実習 社会調査実習 マスコミュニケーション学研究法 ジャーナリズム実習 ジャーナリズム実習    
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
奨学金制度の利用やアルバイトをしています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
多彩なメディアで情報発信するリージョナルメディアで仕事がしたいと考えています。
ー 関西大学大学院社会学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
関西大学大学院は、研究する姿勢を積極的に応援する環境が整って いるように感じます。努力次第で、唯一無二の研究成果を得ることが できるのではないでしょうか。意欲のある皆さんを社会学研究科でお待ちしています。
社会学研究科 社会システムデザイン専攻
博士課程前期課程 2016年3月修了
(入試種別:外国人留学生入試)
勤務先名:
ツネイシホールディングス株式会社
人事戦略部
勤務日数:
3年
ー 大学院進学の理由を教えてください。
自身の研究テーマである人的資源管理を指導いただける森田雅也先生がいたことです。また、他大学では、人的資源管理論は経営学や経済学の研究科に設けられていることに対し、関西大学大学院では社会学研究科に属しており、経営学・経済学のみならず、より広い視野で人的資源管理論を研究することができると思ったためです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
森田 雅也先生
自分の研究テーマにマッチした先生がなかなか見つからず、どうしようかと考えていたところ、関西大学大学院の広報冊子に、社会システムデザイン専攻で人的資源管理論を研究されている森田雅也先生を見つけました。そして先生の著書や論文などを読み、ご指導をお願いすることを決意しました。また、大学院進学の準備にあたり、最も心配していたのが指導教員へのコンタクトでした。E-mailを使う方がほとんどだと思いますが、私は自分の研究に対する熱意や、指導をぜひお願いしたいとの気持ちを込め、研究計画書とともに手書きの手紙を森田先生に送りました。約1週間後、先生からE-mailが届き、とても喜んだ記憶があります。その後、先生にお会いして、指導いただきたい旨を伝え、大学院進学に至りました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『韓国における女性の経歴断絶とワーク・ライフ・バランス』
概要:
かつての韓国社会では、男性は仕事、女性は育児と家事などといった認識が社会全般的に根づいていました。しかし、女性の高学歴化や経済活動に関する社会的に認識の変化に伴って女性の社会進出も活発化しつつあります。そのなかで、女性の社会進出が進んでいるとはいえ、結婚・妊娠・出産を機にキャリアが途切れる言わば「経歴断絶」現象が生じており、これは韓国において深刻な社会問題となっています。本論文は韓国における女性の経歴断絶現象をワーク・ライフ・バランスを意識して検討したものであり、労働環境や企業文化が類似している日本のワーク・ライフ・バランスに着目しています。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
就職活動をするなかで痛感したのが、留学生を採用する会社のほとんどは、その国の営業担当者でした。私もある企業の韓国営業担当者を探して就職活動をしたなら選択範囲はさらに広がっていたと思います。しかし、自分の人生を中長期的に考えて、仮にその会社と母国との取引がなくなった時、自分のいる意味に対して疑問を感じると思い、韓国軍隊で教官としての実務経験、大学院の専攻である人的資源管理の理論的な知識が生かせる人事の職種を主に探しました。また、ものづくりの強国の日本を代表する産業かつ韓国でもその産業が盛んでいることを念頭に置きつつ、就職活動を行いました。その結果、造船・海運をメイン事業とする今の会社にひかれて入社を決め、自分の経験や専攻が最大限生かせる人事戦略部で働いています。
ー 現在の仕事において「大学院での学び・経験が生かされている場面」や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
自分の経験・専攻を評価してもらい、希望通り今の人事戦略部に配属となりました。現部署にて採用・教育を担当しており、大学院で学んだ人的資源管理の知識などが最大限生かせています。とりわけ、研究のテーマとしていた女性の働き方やワーク・ライフ・バランスは、ここ最近企業が推し進めている最も重要なテーマでもあり、自分の論文から内容を抜粋してプレゼンしたり、ワーク・ライフ・バランスの概念をレクチャーしたりする機会もありました。
日本の会社なので、留学生以外は学部卒業がほとんどですが、大学院修了の強みは、ゼミや論文の報告で常に行ってきた問題意識を持つこと、発言することです。ほかの社員は思っていることがあっても、まわりを気にして発言せずにいたりしますが、私は常に問題意識をもって疑問に思うところを積極的に発言することに心がけており、実際、現部署の業務改善などに役立つ場面も多いです。
ー 関西大学大学院社会学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
社会学研究科は、さまざまな研究をされている先生方がいらっしゃいます。そのため一つの専攻から考えがちな研究を、より広い目線で、さまざまな側面から進めていくことができます。一つを深く絞って探ることも確かに大事ですが、一つだけを考えすぎるあまり、まわりが見えなくなるといった問題も生じかねません。就職活動を経て日本の企業で働いている今、より広い視野で物事をとらえることが非常に大事であることを心より痛感しており、本研究科に進学してよかったと思っています。
社会学研究科
マス・コミュケーション学専攻
博士課程前期課程 2015年3月修了
(入試種別:外国人留学生入試)
勤務先名:
ローランド株式会社
海外販売子会社・マーケティング部
勤続年数:
4年
ー 大学院進学の理由を教えてください。
小川博司先生がいらっしゃる社会学研究科で、ポピュラー音楽について研究したいと思い、大学院に進学することにしました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
小川 博司先生
小川先生の著作『メディア時代の音楽と社会』を読んで、音楽についての接し方が変わり、音楽を聴くだけではなく、なぜとあるジャンルの音楽が流行っているのか、どのような人に聴かれているのかなど、音楽について深く考えるようになりました。先生に指導を受けることで、音楽についての理解がさらに深まると思ったので、小川先生を指導教員に選びました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『誰が声優を歌い手に変えたのか -アニメ産業と音楽産業の提携の変化を中心に-』
概要:
テレビアニメの主題歌を担当するアーティストは専門のアニメソング歌手からからロックバンドまで、多岐にわたっています。本研究は近年最も顕著な増加を示したアニメのキャラクターを演じるはずの声優が主題歌を歌うようになった経緯を明らかにします。また、音楽産業研究の「ゲートキーパー」と「仲介者」の理論を用い、テレビアニメの主題歌の制作にかかわる人の活動を分析し、声優がテレビアニメの主題歌を歌うようになった原因も究明します。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
好きな音楽をキーワードに就職活動を行いました。また、シンセサイザーを多用した音楽が一番好きなので、80年代において、数多くのシンセサイザーの名機を出していた電子楽器メーカーローランドを第一希望にしました。
ー 現在、「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
現在は務めている会社の海外販売子会社に駐在し、電子ピアノ、電子ドラム、シンセサイザーなど、さまざまなジャンルの楽器のマーケティングを担当しています。大学院で学んだ知識は日々の業務に直接生かされているとは言い難いですが、大学院では、自分の知力を疑うくらい、講義や研究に役立つ本の難易度が高く感じました。めげずに難しい本を読み解くことで培った忍耐力と考える力は、非常に貴重な財産です。
ー 関西大学大学院社会学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
社会学研究科は社会現象が発生する原因を究明するだけではなく、「私」が複数のコミュニティーに属していることを認識し、それぞれのコミュニティーを分析することによって、なぜ「私」が「私」になったのか、自分自身をより正確に理解できるおもしろい研究科です。

総合情報学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年1月時点のものです。

総合情報学研究科 社会情報学専攻
博士課程前期課程 2017年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
1つ目は、学部でのゼミ活動だけでは物足りなくて、自分が学部の時に行なっていたことを理論的な視点で勉強し直して、深めたいと思ったからです。学部時代に、久保田賢一先生のゼミに所属していて、海外や日本でボランティア活動をしてきました。ボランティア活動の内容は教育的な活動が多く、やりがいや楽しさをあったのですが、限界を感じていました。自分には理論的な知識のないために自分の「経験」でしか活動することができないもどかしさもありました。実際に総合情報学研究科に進学してからは、理論と実践を往還しながら、活動することで自分が行なっているボランティア活動がより「いい活動になる」ことを実感し、学部のゼミ活動の2年間と大学院での2年間で研究室活動が完成するという考えになりました。
2つ目は、自分の目標である教員には教科の専門的な知識だけでなく、研究のスキルが必要であると考えたからです。教員は、授業をして生徒の反応をみて、授業改善していきますが、その時に研究の視点が非常に重要であると思っています。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
大学院進学について、ゼミの先生や大学院生の先輩に相談して、大学院生の勉強会に参加させてもらい、受験の対策を行いました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
学部時代の早い時期に、大学院進学を決めて先生方に相談しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
久保田 真弓先生
この研究室は、久保田真弓先生のほかに久保田賢一先生と黒上晴夫先生がそれぞれの分野の視点から指導してくれるため、教育という分野のなかでも多様な視点から教育をとらえることができると考えました。学部時代に久保田賢一先生の生き方や考え方に魅了されて、「自分もこんな先生になりたい」と憧れをもちました。大学院に進学しようと思ったのも久保田賢一先生のもとで勉強したいと思ったからです。
また、久保田真弓先生の活動にも参加させてもらい、すごく視野が広がりました。先生はコミュニケーションを専門にしており、話がはずんで、ついいろいろな話をしてしまいます。修士論文の指導は厳しいですが、いつも親身になってくれます。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『高等教育の正課外活動における教育メディアとしての限界集落と学生の相互作用による学び』
概要:
本研究の目的は、高等教育での正課外活動において、限界集落を教育メディアと捉えたときに、学生がどのように何を学ぶのかを、メディアと学生の相互作用に着目して明らかにすることです。 そして、正課外活動において、教員はどのようなことに留意して教育メディアを学習環境として配置して正課外活動をどのようにデザインすればいいのかを提言します。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
自分自身が、ボランティア活動をしている限界集落でのフィールド調査とボランティア活動をしている学生へのインタビュー調査を行なって、そのデータを質的に分析しています。理論的な知識を勉強してから研究するのではなく、研究を進めながら理論的な知識を勉強しています。質的研究は量的研究の限界を超えて、数値では出すことができない知見を出すことができると思います。分析や解釈の仕方で多様な答えが出るところが質的研究のおもしろいところだと思いました。また、研究対象者の思いや考えをどう理解するのかということを明らかにするという人間の生き方に、焦点が当たっている研究という点もおもしろいなと感じた点です。だからこそ、難しいとも言えると思います。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 2年次  秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  TA TA TA      
  TA TA 教職授業 課題研究  
TA TA 大学院授業      
  TA TA TA TA    
      大学院授業 学部授業 論文指導
             

※TA(ティーチング・アシスタント)は、学内でのアルバイトを表しています。

ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
4つの授業でTAをしています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
屋久島にある通信制高校の情報科の教員に決まりました。自然が豊かな場所で生徒の「生きる力」を育む教育プログラムを提供していきます。総合情報学研究科では「限界集落での学生の学び」についての研究をしていたので、その経験や知見を生かして、がんばっていきたいと思います。そして、実績を積んで、教育の専門家として次のステップに進んでいきたいと思います。
ー 関西大学大学院総合情報学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
私はこの研究室に巡り会えて本当によかったと心から思います。ここに出会ったから、自分の人生はすごく刺激的で楽しい人生に変わりました。人生は研究の連続だと思います。これから社会人になったら、勉強する機会も減るかもしれません。学生の間に研究や学問に本気で一度ぶつかってみるのも悪くないと思います。

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

総合情報学研究科 総合情報学専攻
博士課程後期課程 2016年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
将来、教員養成の研究をすることが目標であったため、博士課程後期課程の進学を希望していました。関西大学大学院総合情報学研究科を選んだ理由は、自分の研究対象のフィールドと領域、希望する指導教員の今までの研究業績や論文・書籍などを参考にして決めました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
博士課程後期課程に在籍している学生にアドバイスをいただいたり、過去問題を演習したりして受験対策をしました。また、指導教員の研究領域に関する書籍や論文も参考にしました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
海外在住期間中はメールでやり取りを行い、一時帰国中に研究室訪問と授業を3回ほど見学しました。指導教員との相性の重要性を感じていた私にとって、教員の指導方針を肌で感じる機会となりました。そして、進学の意志が固まったことで、研究の方向性も定まりました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
久保田 賢一先生
入学試験前は、青年海外協力隊としてバングラデシュ人民共和国に在住していました。当時は、ほかの大学院への進学を希望していましたが、久保田先生が研究のため、当該国を訪問された際に、進路の話をしたことがきっかけで、関西大学大学院への進学も選択肢の一つになりました。学費について、非常勤の仕事の紹介や奨学金などの相談にも親身に対応していただき、入学試験を受ける可能性が高まりました。最終的に、希望していたバングラデシュ人民共和国での研究と、今までの研究論文などの業績、それから実際に研究室訪問をした際の雰囲気で決めました。特に、複数の教員が共同して学生の指導および研究支援を行っており、幅広い知見を得られると感じたこと、情報教育に関した設備が充実していること、そして学生の研究に対する主体性を非常に尊重してくれる環境だと感じたことが要因です。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『バングラデシュ国におけるICTを活用した遠隔教員研修の考察
-思考ツールを活用した初等教育における思考力育成を事例に- 』
概要:
研究対象であるバングラデシュ人民共和国は、2013年より小学校の教科書が改訂されましたが、教師の内容理解の不足や暗記中心授業の実施など、問題を抱えています。2015年より情勢不安のため、現地での直接的な支援が難しい状態です。幸い、バングラデシュ政府が政策レベルでデジタル化を進めていることから、地方農村部でも低速ながらインターネットに接続できる環境が整っています。さらにスマートフォンなどのモバイルデバイスの普及が進んできている状況を生かして、インターネットとモバイル媒体を活用した遠隔教員研修の開発と実践を基に効果や課題について研究しています。
グローバル化やデジタル化が全世界的に進んできている中、途上国の状況も大きく様変わりし、発展してきました。一方、テロや難民問題など、情勢が不安定な状況に直面してきている人々が減っているとは言えません。特に教育分野は、その国の文化や人づくりの観点を無視して、他国の人が推し進めるものではありません。
この世界的な課題に対して、ICT機器のように情報機器をうまく活用し、現地のリソースを生かしながら遠隔的に教育支援が可能になることで、国の発展に大きな寄与ができると信じています。
具体的な研究内容は、e-learning教材の開発と年に2回程度の対面研修を組み合わせたブレンディッド型教員研修に思考ツールを導入し、小学校教員の思考力育成能力向上に関する教員研修プログラムの実践と評価を行っています。モバイル端末用のe-learning教材による教科知識の補填と対面研修による授業実践力の育成を行い、前後で研修教員の授業分析を行いながら、成果と課題について分析しています。
ー 現在の時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
      通信系情報
教育特殊研究
演習1
     
          課題研究
(聴講)
課題研究
(聴講)
TA TA TA TA   ICT for
Learning
(聴講)
 
      通信系情報
教育特殊研究
講義B
  フィールド
リサーチ方法論
(聴講)
 
    TA TA メディアミックスによる教育方法
特殊研究
講義B
異文化・
コミュニケーション論
講義B
 
             

※TA(ティーチング・アシスタント)は、学内でのアルバイトを表しています。

ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
1年次と2年次は、関西大学の給付奨学金と貸与制奨学金月8万円を借りて学費に充てていました。研究対象が海外のため、渡航費や国際学会参加費を捻出するのは大変でしたが、学内外の助成金にたくさん応募し、幸い3年次からは日本学術振興会の特別研究員に採用され、現在は研究費をいただきながら、研究を続けています。また、他大学の非常勤講師や学内でTAの仕事もしています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
大学教員、教育関係の研究者、または専門家をめざしています。
ー 関西大学大学院総合情報学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
総合情報学研究科のある高槻キャンパスは、山の上にありますが、自然に囲まれて、研究に没頭できる環境です。特に、総合情報学研究科の機器設備や図書館の蔵書数は非常に充実しており、教育工学関係では国内外で活躍されている教員が多いため、質の高い研究ができると感じています。私の在籍している研究室では、共同研究や学生が主体的に活動しているプロジェクトや、他者と切磋琢磨しあいながら自己の研究を見つめなおす機会にも恵まれており、自分で自分の道を切り開いていく力も身につきます。
与えられる学修・研究ではなく、自分自身で学問を追求し、主体的に研鑽していきたい方は、ぜひ一緒に総合情報学研究科で研究をしましょう!
総合情報学研究科 総合情報学専攻
博士課程後期課程 2018年9月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
文教大学
情報学部情報システム学科
専任講師
勤続年数:
1カ月
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
本学総合情報学部に入学後、初めて触れるプログラミングの授業にとまどいを感じつつも、コンピュータを自分の思い通りに動かせることに大きな達成感を味わい、より幅広い知識を得たいと思うようになりました。そして、2年次生の時、田中先生のゼミで主催されたアプリ開発のプロジェクトに参加したことがきっかけで、画像処理技術をより深く探求したい思いが芽ばえ、大学院進学を決断しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
田中 成典先生
研究データの収集のために、全国各地の山岳,河川や道路に数十回にわたる計測を行い、田中成典先生や研究室のメンバーには毎回疲労困憊の状態で協力いただきました。こうした貴重な経験は良い思い出であり、まわりの方々の支えに感謝しています。また、論文執筆では、自分で精一杯考えた文章を何度も先生に確認いただき、書き直すことを繰り返す中で、研究成果を論理的に分かりやすく伝えることの難しさを知りました。研究活動を通して、多くの壁や苦難にぶつかりましたが、博士課程後期課程を早期に修了することができたのは、先生の一貫した懇切丁寧な指導のおかげと、心から感謝しています。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『i-Constructionの実現に向けた3次元データの利活用技術に関する研究』
概要:
私の研究テーマは、近年注目を浴びているドローンやレーザスキャナで取得した地形の3次元データを利活用し、土木建設業界の生産性向上をめざしたものです。この研究では、データ計測実験を行い、それらのデータ分析を積み重ねて新しい価値をもたらすことが重要となります。具体的には、膨大な3次元データを扱い、さまざまな分析手法の有用性を検証し、建設生産プロセスの効率化に寄与する新たなアルゴリズムを提案しています。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
大学院の研究生活のなかで、大学教員として活躍される多くの先輩方の姿に憧れをもち、私も大学教員をめざしたいという目標ができました。現在、青山学院大学の情報メディアセンターで教員をしています。ここでは、教育研究の高度化に向けて、情報環境の充実、ICT活用教育の支援・普及、情報基礎教育などを行っています。例えば、ネットワークに係わる各種講習会の開催や、教育システムの企画設計に従事しています。こうした経験を飛躍させて、将来、国際的な研究者・教育者としてさらに活躍していきたいと考えています。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
研究活動を通して、9本の査読付き学術論文の執筆、19件の学会発表や海外発表などを行ってきました。このように、一歩ずつ地道に成果を残せたことで徐々に自信がつき、研究者としての知識・経験を培いました。また、ゼミ生の卒業論文や修士論文の指導に携わり、人に教えることの楽しさ、人から信頼され期待される喜びなど、教育者の視点も大いに養うことができました。これらの経験は、大学教員の立場に至った今、大いに役立っていると感じています。
ー 関西大学大学院総合情報学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
総合情報学研究科で出会えた先輩、同期や後輩たちと共に切磋琢磨しながら研究者として成長できたこと、信頼できる人間関係を築けたことは私のかけがえのない財産となっています。本学には、「学の実化」を実現するためのさまざまな環境が整っています。この充実した環境において、皆さんのさらなる飛躍をお祈りいたします。
総合情報学研究科 総合情報学専攻
博士課程後期課程 2018年 3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
日本学術振興会特別研究員(PD)
勤続年数:
1年
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
本学の本研究科を選んだ理由として、好奇心が常に刺激される環境があることが挙げられます。いわゆる学際的要素の強い総合情報学部では学部生時代から、さまざまな講義を通して幅広い分野の知識に触れる機会がありました。ゼミに入ってからその知識を結集させて、今までにないものを生み出すというものづくりに出会いました。それは研究という形で、どうすれば人間が親しみやすく感情を動かされるような設計ができるかというテーマを持つようになりました。
しかしながら、人間を扱うということは数値では表せない繊細で不安定な部分が多く、これまでの研究や自らの知識では答えを出すことが非常に難しいと痛感しました。また、専門分野ではなく講義では触れられなかった工学的な知識や心理学的な知識などは独学で学ばなければならず、学会発表などでは自分の未熟さを感じるような場面も多々ありました。しかし、人と触れ合う存在を生み出すということには設計図や数値データでは表すことのできない心の動きを自分で作り出すことのできる喜びを感じることができました。
さまざまな分野から知識を集めてみずから学ぶことは非常に大変ですが、分野にとらわれない柔軟な発想で人を驚かせるものを作る喜びは大きく、より高度な実験をし、めざすシステムを実現するには時間が必要であった点や、自然と次々新たな目標を設定し研究するということになじめた点で本大学院へ進学することを決めました。
実際に本研究科に入って、自分の興味ややりたいことにチャレンジさせてもらえる環境があり、いきいきと研究できたと感じています。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
米澤 朋子先生
擬人化システムやロボットの行動デザインをはじめ、音や音楽を用いたインタラクションシステムを開発したりするなどの幅広い研究をされており、また最新の端末やデバイスを用いたり、水などの従来はインタフェースとして利用していなかったような物質でコンピュータを操作したりするなどの意外性のある装置の開発をされるなど、既存の考え方や領域にとらわれない考え方にひかれたのが選んだ理由です。
ディスカッションの際などには、思ったことを的確にズバッと切り込まれたりするので、緊張したりもしました。一方で新しいことを始める際には、チャレンジャーとしてともに新規発見をしていく仲間であり大先輩であるような存在です。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『エージェントと人の実空間における物理的存在性に基づくコミュニケーションの追求』
概要:
本研究では、ユーザに存在感を感じさせるための個別要素である存在性に着目し、物理的存在性をもったバーチャルエージェントと動物的存在性に基づいて生理表現を行うぬいぐるみロボットを実装し、新たな存在性に基づいたヒューマン・エージェント・インタラクションの創出をめざします。
ロボットとバーチャルエージェントの比較研究では、身体を持ったロボットの方が人間とのコミュニケーションにおいて優位であることが示されています。一方で、バーチャルエージェントの表現力を活用すれば、複雑な内部状態表出も可能です。そこで、(1)実世界の物理法則に従い三次元的に知覚されるバーチャルエージェントを試作し、実世界物体に対する視線行動とユーザとの位置関係に応じたインタラクションを検討し、実世界の物理法則に従って実空間上に存在するという物理的存在性の付与を試みます。次に、(2)人間の生理現象のなかでも生命維持に不可欠な呼吸をロボットに表現させるため、腹部運動と吐息の共通制御を行う動物的身体性を持ったぬいぐるみロボットを試作し、心と体の関係性モデルである身体感情モデルについて述べ、身体感情モデルを実装したロボットの生理現象表現を用いた身体感情インタラクションの設計を行い、動物同様のメカニズムによって、いま生きているという動物的存在性の付与を試みます。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
自分が自身を持ってやり遂げたいと考えている研究をより発展させたい、どのように評価されるのかを確かめたい、そして、今後研究者として必要な自ら競争的資金を獲得するスキルを身につけたいと考え、博士課程後期課程の2年の時に日本学術振興会特別研究員(DC2)に応募し採用されました。博士課程後期課程を3年で修了した後も、日本学術振興会特別研究員(PD)の資格を得て研究を発展させました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
自ら研究の目標を立て解決すべき問題を考えそれに取り組むことは自分との戦いであり、自信を無くしそうになることや挫折しそうになることもありましたが、数多くの学術論文や研究発表、様々な学術賞の受賞などの成果に繋がったことで、目標を見失わずにやり遂げることの喜びと大切さを学びました。
また、大学院で学びながらも日本学術振興会特別研究員に採用され、自ら研究予算を獲得し研究代表者として研究を遂行するという貴重な経験を得られたことで研究者としての成長に繋がり、来年度からは大学教員として、新たな第一歩を踏み出すことができました。
ー 関西大学大学院総合情報学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
総合情報学研究科では非常に幅広い領域のさまざまな研究が行われています。自らの研究の新規性を突き詰めることも、これまで蓄積されてきた研究に新たな可能性を切り開くこともできるかもしれません。たとえ、共通の興味や目的でもさまざまな切り口から新たな発見があるかもしれません。好奇心と興味を絶やさず自ら学ぶことで大きな成果と達成感を得られる場だと思います。

理工学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

理工学研究科 環境都市工学専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
化学工学分野の専門知識をさらに深め、技術を習得したいと考えたため大学院進学を志望しました。また、研究テーマの成熟には学部4年次生の1年間では大変短いと考え、博士課程前期課程の2年間も含め同じ環境で研究に励みたいと思い、本学を選びました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
大学院進学後の研究計画等について、指導教員である山本秀樹先生に相談に乗っていただきました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
指導教員を直接訪ねて、作成した志望理由書の添削をしていただきました。併せて、研究者としての心構えもご指導いただきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
山本 秀樹先生
学部生時代より海外で研究や発表を行いたいと考えていました。そんな時、山本先生の研究室を見学させていただく機会がありました。先生の研究は多岐に渡り、海外の大学や機関ならびに、あらゆる企業とも精力的に活動を行っておられ、先輩たちも積極的に国内外の学会に参加しているとのことでした。山本先生の日本国内だけでなく広い視野をもって果敢に挑戦していくという考えに感銘を受け、ぜひ先生の下で学びたいと思い、プロセスデザイン研究室を選びました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『浸透速度法を用いた粒子表面のHansen溶解度パラメータ測定法の開発』
概要:
微粒子の物性値(Hansen溶解度パラメータ)測定は有機溶媒中への分散性を考慮した測定方法が一般的に用いられていました。しかし、粒子状態に左右され精度よく測定することが困難であることがありました。そこで私は新たな測定方法として粒子に溶媒を浸透させる浸透速度法を考案しました。従来法では測定困難な微粒子の物性値測定方法として浸透速度法の有効性を確立し、さまざまな分野に応用することを目的として研究を行いました。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
Hansen溶解度パラメータ(HSP)とは物質間の親和性を評価したものです。HSPは定量的に親和性を表現することができるため、化粧品や食品など、さまざまな分野で用いられています。HSPは有機溶媒との親和性評価を行うことで算出することができます。親和性評価方法は相溶性、分散性および浸透性など使用用途に合ったものを選択し、HSPを算出しています。また、HSPはさまざまなテーマに応用できるツールであり、多くの分野に用いられているため、日々専門外の論文なども読みHSPを有効活用できないか模索しています。
HSPは経験則であったものを数値化することができるので、研究開発を行ううえで有効です。そのため、本研究室には多種多様な企業が共同研究に来られています。企業の方と研究することで、やりがいや達成感、責任感を感じることができるだけでなく、実際の研究開発職を身近に経験することで自分の将来設計を立てる糧となっており、毎日が大変刺激的です。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
  化学環境学特論          
             
分析・構造解析の
理論と実践
           
微粒子分散工学特論 エネルギー環境論     グリーンプロセス
工学特論
   
    エネルギー環境工学ゼミナール        
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学の奨学金や、日本学生支援機構の奨学金制度を利用しています。また、個別指導塾でアルバイトをしています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
修了後は企業への就職を考えています。研究生活において培った課題解決力を実際の現場で発揮し、常に探求心を持って挑みたいと考えています。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院では学部生時代に学んだことを土台とし、自分なりの+αをつけ加えて自由に挑戦することができます。理工学研究科で果敢に挑戦したいと考えている方は、ぜひ学部生で習う基礎知識をしっかりと学び、一つの事に囚われない自由で幅広い発想を大事にしてください。
理工学研究科 総合理工学専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
以前より、自動車のエンジンなどの熱機関に興味があり、現在の所属である熱工学研究室を志望しました。いざ、研究室に配属されると実際のエンジンと研究で扱う基礎的な系との差に初めは困惑しましたが、研究を進めるにつれて実機ではなく、そのなかの流動を伴う熱輸送という、いち基礎現象にフォーカスした基礎研究に心を奪われ、もっと深く学びたいと感じました。また、実機内の現象は一つの物理現象で説明できるものではありません。本学の熱工学研究室では、同じ伝熱工学の分野でも燃焼、気液二相流、乱流といった多岐にわたるテーマを取り扱っており、このようなさまざまなテーマに触れる機会があることはマルチフィジックスを考えるうえで大変有意義です。以上の理由より大学院進学を決めました.
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
まず、基礎学力面では機械工学分野を学ぶ上で特に重要である四力学(熱力学、流体力学、機械力学、材料力学)を中心に学部生時代に講義で習った内容について復習を行いました。また、私は研究において主として数値計算を用いているため、プログラミングの基礎や数値計算手法の復習にも力を入れました。そして、口頭試問の準備として一番頭を悩ませたことが、自分の研究テーマを手短に分かりやすく説明することです。専門用語をなるべく使わずして研究内容を正確に伝えられるよう慎重に原稿作成を行い、話し方、話す順序にも注意を払いました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
学部3年次生の時に、指導教員の小田先生から早期卒業(博士課程後期課程の進学を前提として、学部を3.5年,博士課程前期課程1.5年で修了する制度)の対象に選ばれたことを聞きました。当時は半年の早期特別研究を終えたばかりでまだまだ研究の基礎も固まっていない状態だったので、博士課程後期課程への進学を決断するには情報も経験も不足していました。そのため、博士号取得をめざすとはどういうことなのか、自身のテーマの将来像など、先生の実体験も交えながら相談に乗っていただきました。そして、今後も基礎研究に関わりたいと考え、早期卒業の話を受けることにしました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
松本 亮介先生、小田 豊先生
以前より熱機関に興味をもっていたため、それに関連した「脈動流条件下の伝熱」をテーマとした研究を共同で行っていた松本先生と小田先生の下で学びたいと思い、熱工学研究室への配属を希望しました。この研究テーマは、他大学の名誉教授である香月先生の提案したテーマということもあり、現在では三人の先生方と意見を交換しながら研究を進めています。複数人で議論することで、さまざまな視点から物理現象を考えることができるため、私にとってとても貴重な経験になっています。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『脈動乱流場における熱伝達機構の解明とモデリング』
概要:
本研究では自動車用エンジンの効率向上に向けて、時々刻々と変化するエンジン筒内の現象をより正確に予測することを目標にしています。エンジンのシリンダー筒内では、ピストンの往復運動に伴い内部の流体が急加速・急減速する複雑な流れ、「脈動流」が生じています。このような複雑な流れを予測することは、現在の数値計算技術を用いても困難であり、エンジン設計時のシミュレーションは適切に行われているとはいえません。そこで、より適切なシミュレートを可能にすべく、複雑な流れに付随した熱の移動を詳細に解明することをめざし、数値計算・実験を並行して研究を進めています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について教えてください。
本研究では数値計算と実験という二つのアプローチを同時並行で行っています。数値計算では他大学のスーパーコンピュータを用いて、自作したプログラムコードによりエンジン内で見られるような急加速・急減速する流体中の熱移動をシミュレートしています。実験ではエンジン内の流れを再現するために、自作の風洞に独自に開発した脈動発生機構を結合し、その内部の速度、温度、圧力などの計測を行っています。これら二つのアプローチによって得られたデータを組み合わせることにより、複雑な物理現象の理解を進めています。
エンジンのような実際の産業機械では、種々の物理現象が複雑に絡み合っています。そのため、総合的な理解は困難であり、そのうちの一つもしくは少数の現象に焦点を当てるアプローチがよく用いられます。本研究ではエンジン内で生じうる現象のうち、その内部の流れとそれに伴う熱の移動に焦点を当てて研究を行っています。流れというのは産業機械内の流動だけでなく、血流や吐いた息など、どこにでも存在するものであり、その様子は場所、時間によって大きく異なります。ところが、不思議なことにそれらの振る舞いはすべて、ナビエ・ストークス方程式という一つの方程式で記述されます。複雑だけれど一つの方程式で記述できる、一つの方程式で記述できるけれども多種多様であり、正確な予測は困難であるというところが、流れを扱うこの研究の難しさでありおもしろさだと考えています。
ー 現在の時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
             
             
            機械工学ゼミナール
             
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
日本学生支援機構の奨学金を利用しており、学費や生活費を捻出しております。また、今年度は「熱機関の損失低減に向けた伝熱機構の解明」というテーマでRA(リサーチ・アシスタント)として研究活動に取り組み、給料をいただいています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
基礎研究を行う研究者になることに強い関心があります。そのため、大学院では研究テーマを深く追及する中で、問題解決能力に磨きをかけると同時に、問題発見力や課題設定力など研究者として不可欠な経験と能力を身につけれるよう日々努力しています。博士課程後期課程を修了した暁には、伝熱系の研究者として企業あるいは研究機関において研究開発を行いたいと考えています。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
私の場合は基礎研究というある一つのことを突き詰めて研究することに魅力を感じ、大学院進学を決めました。それでも、日々の生活は楽しいことばかりではなく、研究をしていると困難な壁にぶつかることは日常茶飯事であり、何かの締め切りに追われたり、また学部生時代の友だちと久しぶりに会い企業での仕事の話を聞くと将来の不安に駆られたりすることもあります。しかし、2年間、もしくは5年間という一定の期間に、一つのことに集中して徹底的に取り組むということは、社会人になってからでは難しく、今しかできないとても貴重な経験になると思いますし、そうであると信じています。
理工学研究科 システム理工学専攻
博士課程前期課程 2017年 3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
スミセイ情報システム株式会社
システムエンジニア
勤続年数:
3年
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
学部生の時にドイツの大学との学生交換プログラムの一環で留学し、大学院でも当プログラムに携わり研究を続けたかったためです。また当プログラム以外にも研究交流が盛んに行われ、恵まれた環境にあると感じたためです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
上村 稔大先生
大学入学時から上村先生が専門とされている分野に興味がありました。先生の講義を受講し、研究分野への魅力だけでなく講義に対する熱い想いや学生の面倒見の良さなどの人柄にも惹かれ、先生の研究室を選択しました。在学中は上村先生とドイツの大学の先生間での交流をきっかけとした学生交換プログラムに参画し、留学する機会をいただきました。博士課程前期課程の学生が留学するのは学内外でも極めて稀であるため、貴重な経験をさせてもらったと思っています。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『1次元対称安定型Levy過程の再帰性の精密化』
概要:
指数が定数とする回転不変な対称安定過程について、指数の値によって大域的性質が異なることが知られています。そこで指数を変数とした場合の安定型のLevy型過程に対して、再帰性や過渡性といった大域的性質の研究がなされています。私の研究では、ある関数で与えられたLevy測度に対応するLevy過程の再帰性の結果を精密化し、再帰性の必要十分条件を導出することに成功しました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
就職活動前は研究の専門知識を生かせる保険業界に興味がありましたが、卒業生がシステムエンジニアとして活躍されているIT業界にも興味をもち始めました。就職活動を続けるなかで、保険会社のシステムエンジニアとして働ける現在の勤務先を見つけ、就職を決めました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
大学院での研究が現在の仕事に生かされていると感じるのは、最新動向のつかみ方です。学部生の時は講義やテキストによる基本事項の学修が多く、最先端の研究に触れる機会はほとんどありませんでした。大学院生として研究していうちに、研究動向をつかむにはセミナーや研究会への積極的な参加が重要だと感じました。この経験は技術進化が目まぐるしい現在の仕事にも生かされており、セミナーへの参加や専門雑誌購読などで動向をつかめるよう意識しています。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
どのような最先端技術であっても、土台となる基本技術があります。最先端技術に目を向けがちですが、基本を疎かにせず研究に勤しんでください。
理工学研究科 ソーシャルデザイン専攻(現:環境都市工学専攻)
博士課程前期課程 2016年3月修了
(入試種別: 学内進学試験)
勤務先名:
西宮市役所
(都市局都市計画部都市計画課)
技師
勤続年数:
3年
ー 大学院進学の理由を教えてください。
学部で研究していたテーマとともに、木造やRC造などの建築物の保全に関する研究を引き続き行いたいと考えたからです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
西澤 英和先生
先生の研究テーマが自分の興味があったことに合致していたことはもちろんですが、研究室の活動が神社や寺、洋館やマンションなどジャンルを問わず、現地に出向きフィールドワークを行ったり、耐震の実験や設計を行ったりするなど、多岐にわたっていたからです。既存の手法にとらわれず研究に取り組む西澤先生の姿勢から、多様な視点をもって研究にのぞむ大切さを学びました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『多宝塔の構造に関する研究 ―国重要文化財金剛寺多宝塔について―』
概要:
本研究では、古代形式を残した国重要文化財の金剛寺多宝塔を例に挙げ、過去の修理状況や地震被害を解析するとともに、ほかの多宝塔と各部の寸法を比較し、多宝塔の設計手法や構造部の変遷を分析しました。また、プロポーションおよび古代形式の設計手順を分析し、それを基に初層部分の模型の設計、製作も行いました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
現在、西宮市役所の都市計画課に所属しています。文化財の保存や景観の保全について、市の立場から何かできることがあるのではないかと思い、今の職場を選択しました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
現在の仕事において、研究内容が生かされていることはあまりありませんが、大学院進学でこそ身につけられたプレゼンテーションスキルや計画の文章作成などは、学部卒業生の同期と違いがあるかと感じています。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院での研究生活は、自分の研究のやり方があっているのか、2年間という短い期間を有意義に過ごすためには何をすればよいのかなど、迷うことも多々ありますが、思った通りの結果がでなくても、目標を定めて自分の研究を貫くことが大切だと思います。また、先生に相談したり、研究室の先輩や後輩にも相談したりして、まわりのアドバイスを得ることも大事だと思います。

外国語教育学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
学部1年次生から中国語を学び始めましたが、留学経験も影響し、より中国語について深く学びたいと思ったからです。本学を選んだ理由は学部時代から在籍し慣れ親しんだ環境であること、また指導を受けたいと思う先生がいらっしゃったからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
筆記試験は、免除になる条件を満たしていたため、口頭試問対策のみ行いました。自分の研究したい分野に関する本を複数読み、また説明会でもらった用語集の単語を辞書や専門書でよく調べました。外国語研究科に進学した先輩から本を借り、研究計画書に関するアドバイスもいただきました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
事前にメールをしたうえで、学内で一度お会いしました。その後も研究計画書を見ていただいたりと、研究に関するアドバイスをいただくことができました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
山﨑 直樹先生
音声教育について研究したいと考えていましたが、その一方で中国語教育を教材作成や教授法など、さまざまな観点から学びたいという思いもありました。山﨑先生は中国語教育に幅広く精通してらっしゃるので、先生の下で学びたいと思いました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『日本人中国語学習者と中国語母語話者における中国語類似音節ペアの聞き取り状況について』
概要:
日本人中国語学習者にとって区別が難しい中国語の音節ペアに関して、聴覚方面からその習得状況を調査しようと考えています。同時に中国語母語話者にも同じ調査を行い、母語話者がどれほど聞き分けられているのか、また学習者と母語話者の習熟状況の違いを比較検討する予定です。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
母語話者の中国語音声を録音し、実験協力者に聞き取ってもらうという形で実験をするつもりです。
自分自身の学習経験と照らし合わせて実験の準備をし、自分自身が学習者として母語話者と意見交換するのがとても楽しいです。また、中国語音声方面の先行研究が非常に少ないため、自分で試行錯誤しながら実験を行うことは楽しいですが、同時に難しさも感じます。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次  秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
      外国語教育教材論1(中国語)   アカデミックライティング1(中国語)  
      異文化コミュニケーション研究 外国語教授方法論2(中国語)    
             
    前期演習過程1b
(外国語教育学)
  地域言語文化論3
(中国)
外国語学習者論  
             
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学給付型奨学金および民間奨学財団給付奨学金をいただいています。また学内でTA(ティーチング・アシスタント)をしながら、学外でもアルバイトをしています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
中国語を生かせる職業に就きたいと考えています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院では、自分が興味をもつことに関してより知識を深めることができます。また日本人だけではなく留学生と一緒に学ぶことで、さまざまな価値観や文化に触れることができ、視野がぐっと広がることと思います。
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
博士課程前期課程修了後、研究に対する熱意が冷めることがなかったので、博士号を取得し大学勤務をめざそうと思いました。関西大学は有名な先生が多く、学生へのサポートが充実しているため、ぜひここで研究したいと感じました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
最新の研究を把握し、どういった分野に何を貢献できるのかを考えながら文献や本を読みました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
ホームページに記載のメールアドレスに直接メールをし、一度だけお会いして、研究計画書の内容について相談させていただきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
竹内 理先生
他大学出身ですが当時から、竹内先生の本を愛読しており、先生の研究分野の広さそして研究の着眼点がすばらしく、尊敬していました。博士課程後期課程に進むのであれば、竹内先生の指導のもと、研究をしたいと強く思い、指導教員として希望しました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『Developing Japanese University EFL Learners’
Listening Comprehension Skills through Dynamic Assessment』(予定)
概要:
日本人大学生の英語学習者を対象とし、ダイナミックアセスメントという評価方法を通して、リスニングの理解力の向上を図ることを目標としています。ZPDという社会文化理論の考え(Vygotsyky,1978)を用いて、研究を進めていきます。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
この研究は、Mixed method(質と量)を用いたデータ収集を予定しています。少人数の大学生を対象としたデータから導き出される、リスニングの困難点、考えらえるストラテジー、そしてダイナミックアセスメントの効果を、リスニングのテストや質問紙、インタビューを通して調査を行います。
現時点では先行研究のまとめ、研究のデザインを組み立てている段階ですが、これまでの先輩方がされてきた研究に向き合い、自分自身ができることを考えることはとても有意義な時間です。またゼミのメンバーと議論を通して、自分の考えが研鑽されることで成長を実感しております。
ー 現在の時間割

博士課程後期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
        外国語能力測定・
評価論
修士ゼミ 後期課程演習1a
             
          外国語教育メディア論  
             
             
ー 社会人学生の場合、仕事との両立の工夫等などについて教えてください。
高校の英語非常勤講師として、週4日勤務しています。仕事はできるだけ午前中で終わるように考慮してもらい、午後は研究のために時間を費やすようにしています。仕事と研究、授業の両立は大変な時もありますが、勉強会を行うなどをしながら研究仲間と日々楽しみながら研究をしていくように心がけています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
大学での就職を希望しています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
外国語教育学研究科は、世界で活躍されている先生方がおり、とても丁寧に指導をしていただけます。学生のレベルも高いので日々成長できる場所です。研究環境は非常に重要です。ぜひ、外国語教育学研究科へ足を運んでみてください。
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程前期課程 2017年3月修了
(入試種別:社会人入試)
勤務先名:
名古屋YMCA日本語学院
勤続年数:
1年6ヵ月
ー 大学院進学の理由を教えてください。
外国語教育学専攻が3領域に細分化されたことにより、日本語が研究対象言語でも異文化間コミュニケーションについて学べるようになったことが大きいです。また、社会人にとって学びやすい授業時間の設定や交通の便の良さ、そして、奨学金が充実している点が挙げられます。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
守﨑 誠一先生
大学院進学についてご相談させていただくために、初めて研究室を訪れたときに、親身になって話を聞いていただいたことから、守﨑誠一先生の下で学びたいと思うようになりました。また、研究室にあった多くの本にも興味をそそられるとともに、異文化間コミュニケーションのおもしろさについて語る先生を見て、勉強したいという気持ちが強くなりました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『日本語学校で学ぶ留学生の日本人イメージに関する調査』
概要:
日本語学校で学ぶ留学生を対象に質問紙調査を行い、彼らの持つ日本人イメージを明らかにするとともに、その背景にあるものを探ったものです。先行研究との比較からは、日本人イメージは以前と比べて全体的に改善されてきていますが、「男女平等」「偏見がない」といった点が依然として相対的に低いこと、また、自由記述文の内容分析からは、ベトナム出身の留学生がアルバイト先で不愉快な経験をしていることが多いこと、そして、因子分析の結果からは、日本語学校のスタッフと話す機会が多い留学生の方が、そうでない留学生よりいくつかの因子において得点が低いことなどが明らかになりました。以上を踏まえ、これからの日本語教育や日本語学校のあり方、および教員養成などについて考察しました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
現在の勤務先は2018年4月開校の新しい学校で、その立ち上げを担当させていただけることに魅力を感じ、大阪から移ってきました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
現在、日本語学校の開校準備をしていますが、修士論文で考察した差別・偏見の低減や異文化適応、留学生サポートなどを意識した学校づくりを進める上で、外国語教育学研究科で学んだことが非常に役立っています。また、日々の授業においても、第二言語習得理論を意識した実践や教員指導ができるようになってきました。私の場合は、社会人として、先に授業実践を重ねた後で理論的背景を学んだので、腑に落ちることが多くありました。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
私はいつも仕事が終わってから大学へ行っていたのですが、先生方のすばらしい授業を受けたり、日本語以外の言語に関わる学生や留学生と話したりすることによって、普段、職場の中にいるだけでは味わえないような新鮮な気持ちになり、疲れも吹き飛んでいきました。そして、また新たな気持ちで翌日の仕事に臨むことができました。
みなさん、「二足のわらじ」もいいものですよ。
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程後期課程 2012年9月修了
(入試種別:社会人入試)
勤務先名:
武庫川女子大学 准教授
勤続年数:
3年
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
中学校教諭就任以来携わってきた「Computer-Assisted Language Learning(CALL:コンピュータに支援された外国語学習)をいかに中学校英語教育で活用するか」というテーマに学究的な視点で取り組むため、そのコースがある関西大学大学院を選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
竹内 理先生
1999年に某学会でお会いして以来、公私に渡ってお世話になりました。2001年に米国大学院へ留学する際も親身になってアドバイスいただき、竹内先生の母校でもあるMonterey Institute of International Studies(MIIS:米国カリフォルニア州)で修士を取得しました。帰国後、竹内先生の下で博士の学位をいただきました。2012年の学位授与式で撮った竹内先生とのツーショット写真が母校MIISのHPに掲載され、「MIIS Alumnus Celebrates Ph.D. Supervised by… MIIS Alumnus!(MIIS卒業生が博士号取得…その指導者もMIIS卒業生!)」と紹介されたのはいい思い出です。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『Make them Focus on Form: Incorporating e-mail-mediated Language Learning Activities into Communication-based EFL Classrooms in a Japanese Junior High School Context』
概要:
英語母語話者とのe-mailコミュニケーション活動が、日本人中学生の英語学習に与える影響とその意義について研究しました。「言語形式への気づき」という観点からさまざまなデータを検証し、この活動の効果を上げるために必要な教育的介入について論じました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
中学校の現場経験で得た知識と大学院で学んだ理論を次世代の英語教員養成に役立てたいと思い大学に移りました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
大学院では、大学教育に必要な教養や専門知識、研究に対する姿勢を身につけることができました。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
社会人入試で入学した場合、働きながら学位取得をめざすのは大変ですが、外国語教育学研究科はその苦労をする価値がある理想的な環境だと思います。国内外で活躍されている先生方、また高い志をもって勉学に励む大学院生が研究活動を力強く支援してくれます。

心理学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

心理学研究科 心理学専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
大学入学当初は、博士課程前期課程を修了後、小学校教員か臨床心理士として現場で働くことをめざしていましたが、当時の指導教員に出会い、研究と学会発表の楽しさに魅了され、博士課程後期課程への進学を決意しました。博士課程後期課程では中田行重先生のもとで自身の研究を深めたく、関西大学大学院を志望しました。また、心理学研究科には、私の研究テーマでもある「Person-centered Approach」に精通しておられる先生や大学院生が多く所属しており、それも志望の後押しとなりました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
受験時期と修了研究の発表時期が被っていたので、受験対策にそれほど多くの時間を割くことができませんでした。できる限りの英語の勉強と、あとは修了研究を可能な限りよりよい形に仕上げるということが最大の受験対策になったのではないかと思います。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
まず、博士課程前期課程時代の指導教員から中田先生に連絡をしてもらい、それから、直接メールにてアポイントメントを取りました。
研究室訪問では、博士課程後期課程での研究の方向性や実際に調査協力をお願いできる学校、また臨床のスーパーバイズのこと、さらには関西での生活基盤や勤務先のことまで、たくさんのことを相談させていただきました。事前に相談したことで、これからの研究や生活のイメージをもつことができたのは、安心という意味でも良かったと思います。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
中田 行重先生
中田行重先生は、他大学で6年間ご指導いただいた先生の学生時代の指導教員であり、私にとっては師匠の師匠に当たる方です。ゼミの時間では、学生の問題意識を尊重し、すぐに答えを提示するのではなく、学生が自分で考え、自分なりの答えにたどり着けるよう支えてくれます。また、中田先生は海外の研究にも精通されており、海外での研究の広がりや新しい知見を提供してくださり、毎日とても刺激的な時間を過ごしています。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『Person-centered Education に関する基礎研究』
概要:
Person-centered Approachを創始したCarl Rogersの教育分野に関する知見や概念に関して、量的研究のアプローチにより検討を行なっています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
学校現場の児童生徒や教員の方々にご協力いただき、既存の尺度を用いた質問紙調査やインタビュー調査などを実施しています。抽象的な概念や態度、信念などを数量的に測ろうとする場合、どうしても信頼性や妥当性に関する測定の問題が出てきます。しかし、コンピューター技術が発展し、当時ではできなかった統計手法が身近にできるようになった現代において、量的なアプローチは研究の発展のための有効な手段となります。如何に測定の問題を乗り越え、これまで仮説として提唱されていた理論を実証していくか、また統計の結果と既存の理論の関連をどのように解釈していくか、そのおもしろさと難しさの可能性は広がるばかりです。
ー 現在の時間割

博士課程後期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        学校臨床心理学研究    
        認知・発達心理学
特論
臨床心理学  
             
          心理学セミナー3A  
             
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
日本学生支援機構の貸与奨学金と関西大学の給付奨学金を利用しています。また、他大学でお世話になった押江先生からご紹介いただき、大阪市内の心療内科や、関西大学のOBの方にお誘いいただいた大学病院で心理士や研究補助員として勤務させていただき、生活費や学費を工面しています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
心療内科・精神科の病院や教育現場で自身の臨床経験を積みながら研究を続け、将来は大学教員の職に就けたらと考えています。
ー 関西大学大学院心理学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院での研究は、創造的な破壊と構築の繰り返しだと思います。時には自分の研究の方向性を見失うこともあるかと思います。そのような時は、自分一人でじっくり考えてみるも良し、指導教員や同じゼミ生に相談するも良し、もしかしたら自分の専門とは異なる領域の先生の研究や考え方から、新たなきっかけが得られるかもしれません。心理学研究科にはいろんな領域の先生方や大学院生が所属しています。その方たちから刺激を受け、自分ならではの研究を進められることが大学院の醍醐味であり、関西大学大学院の魅力だと思います。
皆さんとも一緒に研究について議論できることを楽しみにしています。

※プロフィールは2019年1月時点のものです。

心理学研究科 心理学専攻
博士課程前期課程 2017年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
中国と比較し日本の発達障がい者の生活の質の高さに驚き、なぜ彼らの生活の質が高いのかに興味をもちました。そこで日本の大学院に入り、発達障がい児への指導方法および支援方法を研究することに決めました。ウェブサイトで発達障がいに関する先生を探していたところ、加戸陽子先生の研究内容を知り、関西大学大学院を受験することにしました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
出身学部が心理学ではなかったので、関西大学大学院で外国人研究生として、1年間をかけ、心理学の基礎知識を勉強しました。筆記試験対策として、心理学の基礎知識に関する本を多数読みました。口頭試問に向けては、自分の研究に関する論文を読んで、今後の課題について調べました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
関西大学大学院のホームページで先生の連絡先を調べ、研究計画書を送付したところ、先生から連絡があり、面談をしていただきました。面談では研究するテーマおよびこのテーマを決めた理由などについて話をしました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
加戸 陽子先生
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『発達につまずきがある子どもへの社会性の支援に関する研究動向』
概要:
これまでの発達障がいを抱えている子どもへの支援事例を踏まえて、発達障がい児に向ける有効な支援方法および今後の課題を検討します。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
文献の研究をしています。数多くの先行研究を読みながら、有効な支援方法を検討しています。さまざまな事例研究を読み、発達障がい児の特徴も知り始め、自分の研究のやりがいおよびおもしろさを深く味わっています。卒業後は、児童指導員として発達障がいを抱える子どもを支援したいです。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 2年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
          生徒指導
(進路指導)研究
 
  心理学研究法          
      心理学セミナー2A〔3組〕      
       
           
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
1年次では関西大学の留学生に向けた奨学金を利用しました。学内のTA(ティーチング・アシスタント)や授業支援SA(スチューデントアシスタント)制度を利用しつつ、学外でも、放課後デイサービスでアルバイトをして、発達障がい児と関わりながら勉強していました。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
児童指導員をめざしています。
ー 関西大学大学院心理学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
外国人として日本で研究を行うことは難しいと思いますが、心理学研究科の先生方や先輩たちは、みんな親切で優しいです。研究のことだけではなく、生活の悩みも相談に乗ってくれます。自分の語学に自信がなくても、関西大学大学院では、ライティングアカデミックやライティングラボの支援制度があり、とても楽に語学能力を向上できると思います。

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

心理学研究科 心理学専攻
博士課程後期課程 2016年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
南山大学
人文学部 講師
勤続年数:
1年
ー 大学院進学の理由を教えてください。
自分が行っている臨床心理学的支援について、研究を通してより理解を深め、人に説明できるようになりたいと思いました。関心のある領域では、最新の研究を行っている先生が多数おられ、自分が研究を進めていくにあたって刺激的な環境だと思い、関西大学大学院心理学研究科を選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
池見 陽先生
国際的にも最新の研究をなさっているので、自分自身の研究にもいい刺激を受けられるのではないかと思ったことはもちろんですが、現在でも盛んに研究を進めておられ、その姿勢にも学ぶところは大きいと思いました。実際に、国際学会にご一緒させていただく機会も多く、学生が海外の研究者たちとの繋がりももてるようにしていただきました。実際に博士論文のなかには、海外の研究者と協力して行った研究もあり、貴重な機会をいただいたと思います。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『フォーカシング的態度に関する研究―その尺度研究と臨床応用について―』
概要:
これまで多くの実践家によって経験的に論じられていた概念に関して、調査研究と事例研究により検討を行いました。前半は、その概念に関する尺度作成および調査研究から、精神的健康との関連を明らかにしました。後半は、複数の臨床事例のなかで、調査研究で明らかになったことを検討し、臨床に応用できうることを論じました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
現在は常勤の大学教員をしつつ、非常勤のカウンセラーをしています。博士課程後期課程進学当初は臨床心理士の資格を生かして、臨床現場での経験を十年以上積みながら研究を続けていく中で、大学教員の職に就けたらと考えていました。 現在勤務している大学は2校目ですが、最初に大学教員に就いたいきさつとしては、博士課程後期課程在学中にご縁があって、教員採用のお話をいただき、引き続き臨床経験を積みつつ、研究も並行しながら働けるということで応募しました。また、職務内容が自分自身の研究してきたことが生かせるもので、研究してきたことを学生に伝えることで、社会に還元できたらと思ったことも、最初の勤務先や職業を選んだ理由の一つです。大学教員の職が任期付であったため、教員をしつつ就職活動を続け、教育歴や研究歴などを評価していただき現在の大学へ着任することとなりました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
現在の仕事は、これまでの研究がなければ就くことができませんでした。研究業績ということももちろんですが、担当科目を教えるにあたっても、研究を通して学んだことがかなり含まれています。また、自分の研究のなかでは取り扱わなかったものの、研究をする中でいろいろと調べたりしていたことも、結果としてはずいぶんと教えることの役に立っています。在学中には、のびのびと研究を行う環境を指導教員が作ってくださったこともあり、その分野でのおもしろみを実感しながら研究を進めてきたように思います。そうした経験が、学生に教え伝える際にも、おもしろいと思ってもらえるような工夫をすることにも繋がっていると思います。
ー 関西大学大学院心理学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
自分が研究したい領域の先生はもちろんですが、それ以外の領域の先生方が多くおられることも大きな魅力だと思います。指導教員以外の先生方の研究や領域についてのお考えに触れて、新たな研究の発想を得たりすることもありました。また、そうした多くの先生方のもとで研究しているほかの大学院生が多いことも魅力です。研究の活力をわけてもらったり、いい刺激を受けたりしてきました。もちろん、研究は自身で進めていく必要があるかと思いますが、自分の研究を支える環境も研究を進めていくために大切だと思います。いろいろな領域の先生や、同じ研究に励む仲間がいる豊かな環境で、より実り多い研究を進めていってください。
心理学研究科 心理学専攻
博士課程後期課程 2013年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
大阪産業大学 准教授
勤続年数:
3年
ー 大学院進学の理由を教えてください。
研究職を希望し、大学院に進学しました。学部時代は、高等学校の教員をめざしていましたが、指導教員に出会い、研究の楽しさに魅了されました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
田中 俊也先生
学部時代からご指導いただいている田中先生についていきたいという思いから、研究室を選びました。研究をご指導いただくにあたって、自身の興味・関心に基づく正統性を感じたテーマだからこそ、その研究は生涯にわたって続けることができる、といったお言葉が強く記憶に残っています。多忙の最中に合間を縫って研究に関する議論の場を幾度も設けていただき、そのことに心から感謝しています。また『大学で学ぶということ―ゼミを通した学びのリエゾン―』(ナカニシヤ出版、2015年4月)を指導教員と共著で出版できたことも感慨深い経験です。本書ではゼミ教育・研究の日常的な活動風景について克明に記されています。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『大学ゼミにおける協同的な学びのプロセス』
概要:
大学ゼミを題材に、ある特定の状況との関わりのなかで学習を論じる「状況的学習」という視点から、仲間同士で生じる協同過程を分析的に明らかにする研究を行いました。世代を超えて協同していく学び方そのものが年を跨いで引き継がれていく過程自体を世代継承過程ととらえ、「備え-離れ」としてモデル化し、そうした学びの可能性と意義について論じました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
博士課程後期課程修了後は、日本学術振興会の特別研究員として月給をいただく身分の傍ら、学内外の非常勤講師の仕事に就きました。その後、関西大学教育開発支援センター(CTL)において、高等教育の仕事に携わってきました。高等教育の現場で自身の知見がいかに生きるのか、また実践を通して理論をより深く考えたいと思うようになったことが選択の決め手でした。これがきっかけとなり、さまざまなご縁もあって大学の全学教育に携わる部署に入ることとなりました。現職でも学部入門ゼミや全学教育科目の担当として採用されています。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
理論と実践を往還する経験に、大学院での学びは強く生かされていることを実感します。研究する、ということをより深く突き詰めた大学院生時代での学びが結果として仕事にも生かされているように思えます。
ー 関西大学大学院心理学研究科に進学を考えている人へのメッセージ
ご縁もあり、学内でTA(ティーチング・アシスタント)やRA(リサーチ・アシスタント)として勤務していました。研究を行うための支援体制が充実していたことにとても感謝しています。また研究職を希望される方へのメッセージとして、学外の研究支援制度にも着目して積極的に志願することをお勧めします。学内のみならず、学会や研究会などを通して、外部の方と積極的にネットワークをつくっていくことも研究を進めていく上で重要と感じているためです。また最後に、大学院ではじっくりと思考する時間をもって、研究を楽しんでもらいたいと思います。素晴らしい先生方との議論の時間はかけがえのないものです。とても恵まれた時間を過ごしてきたことを思い返します。心理学研究科に進学される方にもそのような有意義な時間を過ごしてほしく思っています。

社会安全研究科

主な就職先

富士通株式会社、株式会社エイチイーシーエンジニアリング、太平工業株式会社、バブコック日立株式会社、株式会社椿本カスタムチエン、株式会社ブリヂストン など

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
学部時代に取り組んでいた研究を継続して取り組みたいという動機から、大学院への進学を希望しました。また、社会安全研究科を選んだ理由は、自らの研究分野について継続して研究を進める環境が整っていることが最も大きいですが、自分の研究分野だけでなく、ほかのさまざまな研究分野の先生方も多数おられるため、常に新しい視点からのご指摘をいただけることも進学を決めた理由の一つです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
口頭試問の対策として、当時行っていた研究の概要について整理するとともに大学院進学後の研究計画をまとめました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
学部3年次生の秋ごろに指導教員へ進学希望の旨を伝え、その後1年間ほど博士課程前期課程の先輩のゼミにも参加しながら、指導教員や当時の先輩方からたくさんのアドバイスをいただきました。
大学院での研究活動について、研究や議論の中身についてはもちろん、学費の工面方法や論文提出のスケジュールなど細かな情報についても詳しく知ることができました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
土田 昭司先生
土田先生には学部時代からゼミでお世話になっており、大学院進学を決めたのも、先生のもとで継続して研究を続けたいと思ったからです。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『福島第一原子力発電所の廃炉作業に対する市民のリスク認知』
概要:
福島第一原子力発電所の廃炉作業に対する市民のリスク認知構造を明らかにすることで、人々は何を基準に安全に廃炉作業が行われていると判断しているかについて検討しています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
私の研究分野では、社会心理学の理論を用いて社会のリスクや安心といった話題について考えます。そのため、理論と話題の両方について理解するとともに、その2つがうまくかみ合っていることを調査や実験で明らかにすることが求められます。したがって研究活動としては大きく分けて、A.研究テーマに対する理論と話題について先行研究や日々のリスクに関する話題を整理することなどから仮説を作ること、B.それが支持されるかどうかを示すために質問紙調査や実験室実験を実施することの2つが挙げられます。
A.B.それぞれにおもしろさと難しさがあります。例えば、A.では理論と話題を紐づけるストーリーが思いつくまでに、たくさんの文献をあたる必要がある分、ストーリーが思いついた瞬間はとても好奇心で満たされます。また一方、B.では調査や実験に多くの労力をかける分、そこから得られた貴重なデータを分析し考察できることには喜びを感じます。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程  1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  社会減災政策論   リスク心理学特論      
  工学的安全システム特論 公衆衛生学特論   Academic Writing & Presentation in English    
  TA ライティングラボチューター    
      ゼミ
(リスク心理学)
安全の思想 副指導演習  
  ライティングラボ チューター TA TA    
             

※TA(ティーチング・アシスタント)は、学内でのアルバイトを表しています。

ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
学部講義のTAやライティングラボでのチューター、また学外の研究機関等でのアルバイト収入があります。加えて、関西大学の奨学金制度も利用しています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
博士課程後期課程への進学後、大学や研究機関等で研究を継続できればと考えています。
ー 関西大学大学院社会安全研究科に進学を考えている人へのメッセージ
ある同じテーマに対して、さまざまに異なったアプローチの研究分野から取り組む人々が同じ研究科に集まっていることは、社会安全研究科の大きな魅力の一つであると思います。自らの研究分野について深めつつ、他分野からの刺激を受けることができる環境は、大学院生活をより有意義なものにすると信じています。
社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
これまで災害リスクマネジメントとして、自然災害や人為災害の研究をしてきました。特に地震と津波について研究を重ねてきましたが、メカニズムを知って研究を深めても避難時に貢献することができないジレンマがありました。特にパニック時の群集をいかにコントロールするかで多くの人命が救われると認識しました。 これまで研究してきたハード面からのアプローチのみならず、ソフト面からの研究アプローチの重要性を感じ、複合的な防災と減災中心に大学院で再度学ぶことを決意しました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
入学試験にあたって、どのような専門研究の先生方がいるか、また、どんな研究科や専攻の選択が可能かを徹底的に調べました。そして、自分が研究したい専攻に焦点を絞りました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
指導を仰ぎたい先生にメールと電話でコンタクトを取り、入学後の研究計画書を作成し見ていただきました。そこで新たな研究アプローチや研究計画書の再確認を行うことができました。
直接、指導を希望する先生にお会いすることで、入学後の目標設定もできたことは研究をするうえでも大きなメリットになったと思います。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
川口 寿裕先生
川口先生は、研究目標領域のエキスパートであり、希望していたプログラミングを学ぶ機会をいただき、うれしく思っています。何より、先生との相性がよいことは研究への付加価値となり、学位取得に必ず貢献すると確信しています。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『大阪梅田地下街における群集避難行動の分析』
概要:
浸水時避難シミュレーションの設定
大阪梅田地下街東西約1.1km、南北約1.1kmのエリアを対象とします。
南海トラフ巨大地震が発生した場合に最大で2mの津波を想定されている津波災害や、河川氾濫による内水氾濫による浸水被害に対しての滞留エージェント数を2万5000人として群集避難行動シナリオを設定します。一斉に最寄りの階段まで避難すると考えて、どのような避難行動様式になるかをシミュレーションします。それらから抽出できた結果を実際に生かせたらと考えています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか。またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
大阪梅田の大規模地下街の避難シミュレーションのための先行研究サーベイと資料収集などを行っています。
・フォートランを使ったプログラム作成
・梅田地下街の現状調査(群集たまりのできやすい場所の得的、地理、地形、高低差の確認、非常口の位置など)
プログラミングを作成することのおもしろさと難しさについて確認しました。まず、フローチャートの完成度を高くしないといけないこと、群集の行動分析を現地調査し、あるいはアンケート調査し、いくつかの仮説を構築しないといけません。現在はまだ、その域にいて、研究のペースアップをしないと学位論文までまだ遠いと感じています。
しかし、研究はおもしろいため、日々知的好奇心が書き立てられます。
ー 現在の時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
             
             
水防災研究            
    ゼミ(群集安全研究)        
             
ー 社会人学生の場合、仕事との両立の工夫などについて教えてください。
非常勤で、月曜日~水曜日に東京の大学で経営学を教えています。木曜日~金曜日は、社会安全研究科で学んでいます。多忙ですが、刺激的な毎日で、働きながら学べることの相乗効果を痛感しています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
一生研究を続けていきたいと考えています。
阪神・淡路大震災や東日本大震災を調査して、研究の難しさを痛感しています。まだ多くの課題が残されており、そして多くの人の死を見てきました。研究者としてなすべきことを継続する道を模索していきたいと思います。
ー 関西大学大学院社会安全研究科に進学を考えている人へのメッセージ
関西大学大学院は、学際的な研究が可能な柔軟性のある大学院です。 文科系、理系、あるいは工学的な分野のエッセンス取り込んで自由に研究ができます。希少な大学です。後輩よ来たれ!
社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程後期課程 2017年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
東北大学 災害科学国際研究所
助教
勤務年数:
1年3ヵ月
ー 大学院進学の理由を教えてください。
博士課程前期課程の時に、社会安全研究科で学ぶ過程で、より深く津波防災の研究を実施したいと思いました。また防災は複合的な分野なため、社会安全研究科の特徴である分野横断的なカリキュラムに魅力を感じたからです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
高橋 智幸先生
研究室を訪問し、お会いしました。高橋先生は、学生と議論する時間をしっかり確保し、常に気づきを与えてくれます。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『海洋レーダ等による観測データを活用した津波波源および伝播過程の検知に関する研究』
概要:
東日本大震災の教訓として示された津波警報の過小評価および津波想定の不確かさに対する課題解決を目的に、(1)津波波源の不確かさを考慮した多数津波シナリオ設定方法の提案、(2)海洋レーダの津波観測性能および観測適地の検討、(3)GPS波浪計の津波観測データを用いた津波波源推定技術の開発を実施しました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
これまで培った知識や技術を生かし、津波防災研究者として社会に貢献したいと思ったからです。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
異なる分野の専門家と話す時に、より深く相手の分野を理解できるようになったと思います。理由として、大学院での研究活動を通して「なぜそうなるのか」と考える習慣が身についたことで、会話の質問力が向上したのかもしれません。
ー 関西大学大学院社会安全研究科に進学を考えている人へのメッセージ
社会安全研究科には、学生のチャレンジを応援する文化があります。私自身、国際機関でのインターン、国内外の学会での研究発表、海外留学などさまざまなことにチャレンジさせていただきました。自分だけでは気づくことのできない可能性に気づくことのできる2年間・3年間を過ごしてみませんか。皆さんのチャレンジを先輩として応援しています。
社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程前期課程 2016年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
西日本高速道路エンジニアリング関西株式会社
勤続年数:
3年
ー 大学院進学の理由を教えてください。
学部時代に、安全・安心とはどういうことか、リスクとはどういうことかを学びました。加えて、社会が抱える問題と防災・減災が密接に関わっていることを知りました。学んでいるうちに、そうした問題を少しでも解決するためにはどうしたらいいのかと思うようになりました。2年間という短い期間ですが、引き続き安全について、防災について学びながら、いろいろなことを自分の目で見て、肌で感じ、探究したいと思ったからです。関西大学大学院は、指導教員だけではなく、分野が違うさまざまな教員との距離も近く、アドバイスを求められる環境にあります。ゆえに、多角的な視点からものごとを考えたり、学んだり、研究することができるので、学びの環境が充実していると思います。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
城下 英行先生
城下先生のもとで防災教育を深く学びたいと思ったのがきっかけです。研究指導の際は、とても優しく、時に厳しい先生でもありました。また、研究指導にとどまらず、コミュニケーションのあり方、人と人が学び合うことの意義、防災というレンズを通した人間の生き方なども教わりました。修了した今でも変わらず、尊敬すべき先生の一人です。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『防災学習施設における学び合いに関する実践的研究』
概要:
1995年に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに、日本において防災教育が本格的に取り組まれるようになり、これまでの防災教育は専門家から市民に向けて防災の知識を伝達することであると考えられてきました。しかし、一方的に知識を伝達するだけの防災教育には、防災対策を考えるうえで本質的な欠点があります。伝達している知識そのものの妥当性の問題、専門家の価値観と市民の価値観の相違による問題が考えられます。ゆえに、専門家が市民と出会い、考え方や価値観の違いを意識し、凝り固まってしまった考え方や価値観を壊し、新しい考え方や価値観をともに生み出していく、専門家と市民の「学び合い」が求められています。そこで、大阪府津波・高潮ステーションにおいて市民と専門家の「学び合い」を意識した実践的研究を行いました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
学部・大学院で学んできたことを生かした仕事ができるかどうか、防災に携わることができるかどうかということを軸に置き就職活動を行いました。防災の考え方を幅広くとらえると、どの業界、どの職種においても関わってくることなので、特定の業界のみにとらわれることなく、就職活動を行いました。その際、たまたまご縁があり高速道路会社に出会いました。昨今、トンネルでの天井板落下事故や火災などの発生、地震や集中豪雨などの自然災害が頻発しており、インフラ事業を通して、安全・安心な社会を創るために貢献したいという強い気持ちをもっていたので、現在の会社に就職することを決めました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
研究活動を通して、多種多様な人と出会い、さまざまな価値観・考え方に触れたことで、多角的な視点から物事を考えるようになりました。今の仕事で学生時代に学んだことが直結する仕事は、ほんの一握りかもしれませんが、ものごとの考え方は生かされているかと思います。
ー 関西大学大学院社会安全研究科に進学を考えている人へのメッセージ
社会安全研究科では、防災・減災、安全・安心について専門的に学び、研究できる環境が整備されています。また、フィールドワーク、実践的な研究を通して人としても大きく成長できる機会がたくさんあります。社会安全研究科で学んだことは、社会に出た際にいつかきっと役に立つと思うので、興味がある方、大学院進学を考えている方は、ぜひチャレンジしてみてください。

東アジア文化研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:外国留学生入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
日本の歴史研究の理論と方法を身につけるため、日本の大学院に進学することにしました。東アジア文化研究科は一国文化主義的発想を脱却し、文化交渉学の視点に立ち、国際的人材を育成していると聞き、私の進学の第一志望となりました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
自分のテーマに関する研究史を整理し、大学院進学後の計画を立てました。また筆記試験対策として、過去問題を入手して勉強しました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
メールでやりとりし、一度面談をしていただきました。
篠原啓方先生からは、関西大学および東アジア文化研究科の現状や、私の研究に関する中国・日本・韓国の資料や研究の現状について詳しく分析していただきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
篠原 啓方先生
大学院に進学する前から、篠原先生が韓国語が堪能で、朝鮮古代史が専門であり、古代東アジアの交渉史の研究していることを知っていため、先生から広い視点の歴史研究方法を学びたいと思いました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『九世紀における山東半島の位置づけ』
概要:
日本天台僧円仁の『入唐求法巡礼行記』を中心に、山東地方勢力と日本・新羅・渤海の交流や、山東在唐新羅人の活動、新羅明神の文化交渉などの研究を通して、九世紀における山東の位置づけを明らかにしたいと思います。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか。またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
『入唐求法巡礼行記』の輪読を通して、その内容を具体的に分析しています。研究に関連する中国・韓国・日本の史書や文学作品、地方志、金石文などを探して読み、中国東部沿岸や韓国への調査も研究方法の一環になります。
古代史の研究資料は限りがあり、史料の精読やこれまで注目されてこなかった資料の発見などは難しいです。でも、フィールドワークを通して、意外な発見があるのはおもしろいです。
ー 現在の時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  アジア社会史   日中交渉史研究      
  東アジア文化資料研究
(思想と構造)
文化交渉学領域研究(東アジアの歴史と動態) 日本史・文化遺産学専修研究 アカデミック外国語(朝鮮語)    
  文化交渉学特殊
研究
      日本学フィールドワーク  
    文化交渉学
(東アジアの歴史と動態)演習
文化交渉学(東アジアの歴史と動態)演習 アカデミック外国語(朝鮮語) 考古学  
    日本古代中世史
演習
       
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学大学院給付奨学金を利用しています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
大学の教師や研究員になって、研究を続けていきたいです。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている人へのメッセージ
東アジア文化研究科では、国籍にかかわらず、さまざまな人たちが新しい研究方法を使って、文化交渉学を研究しています。一緒にここで挑戦してみませんか。
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程前期課程 2017年9月入学
(入試種別:留学生別科特別入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
他大学で、法律および日本語を勉強していました。日本の法律資料を読む時、数多くの日本の法律用語がベトナムと似ていると分かりました。その時、なぜ日本の言葉とベトナム語の言葉とが同じであるか、大変興味をもち、日本に進学して、研究したいと思いました。
関西大学の留学生別科で日本語を勉強しながら、大学院の進学先を調べていたところ、東アジア文化研究科に私が研究したい分野があると分かりました。また、先輩も東アジア文化研究科に進学していたので、いろいろな話を聞き、大学院進学を決めました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
大学院に進学するため、まず大事なことは研究計画書を作成することだと思います。研究計画書を作成するため、日本語をしっかり勉強し、研究したいことについての資料を収集して読みました。また、専門の知識を得てから、研究したいことを絞り、できるだけはっきりと、具体的な研究計画書を書きました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
東アジア文化研究科のホームページに記載している教員の情報を調べて、連絡しました。
実際に面談した際には、私の研究したいことをお伝えし、先生からは研究に関するアドバイスをしていただきました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
奥村 佳代子先生
東アジア文化研究科に進学している先輩の勧めもあり、奥村先生のことをホームページで調べると、私の研究したいことと合っているとわかり、先生に連絡をとりました。先生とお会いしたら、非常に優しく、きちんとアドバイスをしていただきました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『ベトナム法律における「契約」および“合同”』
概要:
漢字の法律用語が、同形語であるにしても、法律の発生および継受などにより、その地域に定着する際にその法的概念に大きな差異が生まれています。特に、民法のもっとも重要な概念の一つとしての「契約」、もしくは“合同”の言葉は、意味のみならず、同じ漢字文化園の国であっても、国よって、使用状況が異なります。日本の場合は「契約」で、中国では、1950年の頃に”合同”と「契約」を同時に使用していましたが、現在、「契約」という言葉はほとんど使用されていません。ベトナムの歴史の場合は、1975年まで、「契約」が法的な文書によく現れましたが、1975年から“合同”の言葉が使われるようになりました。近年、ベトナムのいくつかの銀行では融資活動をする時、「契約」が用いられています。
周知のように、現代のベトナムにおける“合同”の用語は中国から影響を受けました。本研究では、上述の歴史背景に配慮しながら、ベトナムの法律における「契約」および“合同”の使用状況を分析します。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか。またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
資料を読み、研究対象の言葉をリストアップします。リストアップできた言葉をベトナムの歴史背景から検討し、言葉の意味などを分析します。
元々、歴史に興味があり、本をよく読んでいたので、ベトナムの歴史はよく知っていると思っていましたが、研究をしてから、全然知らないベトナムの歴史や全くわからないベトナム語がたくさん出てきました。研究して、良かったと思います。
私が研究している資料は現代のみならず、ベトナム戦争時期など、昔の資料も含まれています。ただ、過去の資料のため、なかなか収集できないのが現状です。また、資料がほとんど中国語で書かれているため、資料を読むのに、時間がかかっています。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  アカデミック外国語
(日本語)
         
    アカデミック外国語
(英語)
       
    アカデミック外国語
(日本語)
       
    ゼミ・研究発表        
        アカデミック外国語
(英語)
   
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
西村奨学金財団の奨学金をいただいています。
研究する時間以外は、少しアルバイトをして、学費に充てています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
博士課程前期課程修了後は、日本で就職したいと考えています。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている人へのメッセージ
関西大学大学院に進学を考えている方は、ぜひ進学することをお勧めします。「文化」という言葉は幅広い意味をもっている言葉ですので、東アジア文化研究科では、さまざまな専門の学生が活躍しています。知識のみならず、価値観も広がり、自分の研究分野以外にも、おもしろく興味深い授業を受けられます。さらに、海外の学会に行くチャンスもたくさんありますので、ぜひ検討してみてください。
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程前期課程 2018年3月修了
(入試種別:外国人留学生入試)
勤務先名:
倉敷紡績株式会社
勤続年数:
1カ月
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
中国の大学を卒業し、さらに自分の視野を広げるために日本へ留学しました。まずは、日本語学校で日本語を勉強しながら、大学院に進学することを考えていました。そして、関西大学大学院主催の進学説明会に参加し、東アジア文化研究科の国際的な研究視点と、海外での研究発表の機会の豊富さに惹かれて、大学院へ進学することを決めました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
藤田 髙夫先生
東アジア文化研究科のホームページで、藤田先生の研究内容を見て自身の研究に関連すると思い、連絡をして、直接面談をしていただきました。面談では、私の大学院進学の動機や研究したい内容について丁寧に聞いていただき、藤田先生の人柄を感じました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『近代日本における天皇図像と天皇イメージ』
概要:
明治時代から第二世界大戦後にかけて流通した御真影と皇室グラビアを中心とした天皇図像と、そこから読み取れる天皇イメージの変遷を考察し、近代日本における君主像を媒介とした国家統治の方向性とその意図を明らかにしました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
繊維事業や化成品事業に取り組む総合メーカーの会社で、南米やアジアを中心に海外展開をしています。大学院修了後は、母国で就職するのか、日本で就職するのかを迷っていましたが、大学院で学んだことや経験したことを踏まえ、日本で就職することを決意しました。留学前より、日本のものづくりに興味をもっていましたので、就職活動では、方向性を明確に決めて探しました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
大学院では、自身と異なる方面の研究をする先輩や同期と交流することが多く、自身の専門以外の知識を身に付ける機会が豊富でしたが、学部では、時間的な制約もあり自身の研究課題のみに集中して勉強する傾向にあると思います。現在の仕事では、自身の専門的知識よりは、むしろ新しい知識を自分で得る能力やチームワークのほうが重要と感じています。大学院で培った問題解決に対する資料収集や分析力などは、職場でも活用できると考えています。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている人へのメッセージ
関西大学大学院には、さまざまな分野の先生が在籍されており、研究資料の量・質ともに豊富で、研究する環境が整えられています。さらに海外の学会で発表する機会も多くあり、違う国籍や違う分野の先生、学生と交流するチャンスも多いです。多分野からの刺激を受けて自身を成長させることができる非常に良い環境だと思います。
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程後期課程 2018年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
独立行政法人国立文化財機構
奈良文化財研究所
アソシエイトフェロー
勤務年数:
3カ月
ー 大学院進学および本学を選んだの理由を教えてください。
第一に、本研究科の研究対象が東アジア・東南アジアと広域であり、なおかつ、思想、歴史、言語などの分野を専門領域とする教員、学生が在籍しているため、多分野の研究を学び複眼的な研究視野を養えると考えました。第二に、関西大学の伝統である中国簡牘学の研究蓄積を学びたいと考え、東アジア文化研究科を選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
藤田 髙夫先生
藤田先生の論文を読んで、自身の専門である中国古代郵駅制度史の研究について専門的な議論ができると考え志望しました。また入学後は、専門研究への助言以外にも学問的視野を広げるため、中国史だけでなく思想史専攻の大学院生も参加できる内容の勉強会を主催してくださいました。中国史のゼミとは異なる議論ができ、さまざまな考え方を養うことができました。他分野の研究者と議論した経験は、現在の職場での研究にも活かされていると思います。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『秦漢文書逓伝システムの研究』
概要:
中国古代における中央集権的な国家体制の確立・維持において、文書による通信は重要な役割を果たしました。本論文はこの文書による通信制度について、地下から出土した簡牘資料を素材に、当時の運用状況を復元し、考察したものです。その結果、わたしたちが現代でも利用している郵便の仕組みは、すでに約二千年前の中国に存在したことが明らかになりました。また、当時の郵便制度においても現代と同様に、発信・中継・受信の際に、律令に基づいた厳密なチェックが実施されていたことが出土簡牘の研究により新たに判明しました。このような重層的な管理体制を敷くことにより、国家的インフラ事業を整備・維持していたという事実は、現代人の持っている「中国古代」という漠然としたイメージを大きく塗り替えることになるでしょう。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
勤務先の奈良文化財研究所は、主に日本史・日本考古学を専門とする研究機関です。特に日本古代木簡の研究は、歴史研究だけでなく保存科学の方面も含め日本をリードする研究を展開しています。私の専門とする中国古代史の分野でも膨大な数量の木簡が出土していますが、科学的な分析手法や研究者だけでなく一般の方々も利用できる汎用性の高いデータベースの開発など、研究のインフラ整備の面では、日本の技術を取り入れる必要があると考え、本勤務先を選びました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
東アジア文化研究科では、海外の大学と連携し、年に数回、大学院生の国際学会を開催しています。わたしはその国際学会の運営を担当し、学会の企画・準備・手配において、様々な方と、ときには外国語を使用して打合せをする機会があり、一般的な大学院では得ることのできない経験をしました。また、自身の専門領域を集中的に学ぶ学部時代とは異なり、大学院生はより視野の広い研究をめざして、人文学系の学問全般をフォローするため、専門領域外への対応力が身につきました。これらの経験は、現在の職場における国際学会や新規研究プロジェクトの企画・手配など、近年の研究者に強く求められる専門研究以外の方面で活かされています。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている人へのメッセージ
東アジア文化研究科は、東アジアにおける歴史、思想、言語、芸術といった多岐に渡る学問分野が共存する、日本では稀な環境です。これから研究者をめざす人にとって、大学院生の時から学際的研究視野を養う絶好の環境なので、自身の目標をしっかりと設定して貴重な時間を過ごしてください。

ガバナンス研究科

  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
学部3年次生からの専門演習ゼミで興味をもったテーマをさらに深め、研究していきたいと考えたからです。また、ガバナンス研究科は、アジア法を研究されている先生方が多数在籍されていることから、進学を決めました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
指導を希望する浅野宜之先生にご相談させていただきました。また、大学院授業科目の先取り履修制度を利用させていただきました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか
指導を希望する浅野宜之先生にご相談させていただき、さまざまな助言をいただいたことに感謝しています。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
浅野 宜之先生
学部3年次生からの専門演習ゼミの頃からお世話になっており、憲法学や南アジアの法律について、ご指導をいただいてきました。私は、ブータン王国憲法を研究したいと考えていたので、憲法学や南アジアの法律に詳しい浅野先生の下で、引き続き指導を賜りたいと思っていました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『ブータン王国憲法における宗教の位置付け』
概要:
ブータン王国は、2008年に憲法が制定されたことにより、民主的立憲君主制となりました。それ以前は、仏教が政治経済体制の中心で機能しており、国家運営において重要な位置付けとなっていました。そのため、現在においても、仏教は国民の日常生活に深く浸透し、規範および価値を提供しています。これほどまでに、ブータン王国にとって縁の深い仏教が、2008年ブータン王国憲法において、どのように位置づけられているかについて研究しています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか。またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
自分の研究テーマに関する本や論文等を探し、それらを読み、レジュメを作成し、発表しています。
私の場合は、自分の研究テーマに関する本や論文等を探し出すことは難しいですが、自分の求めている本や論文等が見つかったときや、また、新たな気づきや学びに出会えたときにおもしろさを感じます。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
      比較憲法研究 ガバナンス演習2 福祉政策研究  
    比較刑事法研究        
             
             
             
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
給付型の奨学金をいただいています。また、TA(ティーチング・アシスタント)制度を利用し、学費へと当てています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
自分の研究を生かせる道に進みたいと考えています。
ー 関西大学大学院ガバナンス研究科に進学を考えている人へのメッセージ
ガバナンス研究科は、政治学、経済学、経営学、法律学などの幅広い領域を対象とした、政策研究を行える研究科です。自分の研究を専門的に行えるだけでなく、ほかの専門分野の知識も習得することができ、視野を広げることができます。広い視点から政策研究を行いたいとお考えの方にぜひお勧めします。

※プロフィールは2019年1月時点のものです。

ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2019年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
私の両親が大学院に進学していたこともあり、幼少期から自然と大学院への進学を意識しており、大学院は憧れの場所でもありました。また、ガバナンス研究科を選択した理由は、小西先生がガバナンス研究科の指導教員であると同時に、私のテーマが日韓関係であったことから、アジアを専門とする先生が多数在籍していたからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
学部3年次生の時から大学院進学を意識しており、夏ごろから指導を希望する小西秀樹先生と相談を重ねていました。また、大学院授業科目の先取り履修制度を利用し、入学前から大学院の講義への理解を深めました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
メール等で連絡をとり、数回に渡り大学院進学について相談しました。先生も気さくに相談に応じてくださり、合格後は大学院授業科目の先取り履修制度の相談等をしました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
小西 秀樹先生
学部時代の専門演習の時から、2年間にわたりご指導いただきました。先生と出身高校が一緒なのはやはり「縁」であると思います。
ー 研究テーマは、どのようなものですか。
『日韓関係と議員外交 -日韓議員連盟の分析-』
概要:
日韓関係が摩擦に陥った際、日韓議員連盟という両国の政治家の人脈が、関係改善のために、どのような影響力を及ぼしたのかを研究しています。主に日韓議員連盟の対韓交渉ならびに対国内調整を中心に分析をすすめ、その影響力の変化を分析しています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか。またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
文献を中心とした定性型研究を行っています。また、日韓議連の元役員であった国会議員へのエリートインタビューを行いました。日韓議員連盟という非公式アクターを研究しているため、資料の収集などが思うようにいかない時もありました。文献のみに頼るのではなく、元国会議員の方へのインタビューを行うことで、そこでしか聞くことができない証言などを得ることができました。
ー 利用していた奨学金制度などを教えてください。
奨学金制度の利用、ならびに学内のTA(ティーチング・アシスタント)制度を利用していました。1年生次の時は、講義の隙間時間にTA業務を担当し、研究費や生活面を工面しました。また、関西大学からの審査に通過すれば、返済不要の奨学金を得ることができるのも、大学院生活で役に立ちました。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
当初は大手の調査会社を志望していましたが、最終的には内々定を断り、自己の研究とつなげることができる、法律・政治系の出版社を選択しました。
ー 関西大学大学院ガバナンス研究科に進学を考えている人へのメッセージ
ガバナンス研究科は法律、国際、経営、政治など、さまざまな領域の学問分野を学ぶことができる研究科です。さまざまな専門分野の知見を修得することで、ダイナミズムに動く世界や日本の動きを理解できるだけでなく、自分の研究に新しいアプローチを加えることができます。このような刺激的な場所で、研究を行いたいという方はガバナンス研究科への進学をお勧めします。

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2017年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
ホクレン農業協同組合連合会
北見支所 物流課
勤続年数:
2年
ー 大学院進学の理由を教えてください。
大学院へ進学しようと思ったのは、学部3年次生の時でした。専門演習で日本の政治や政策について学ぶうちに、より深く研究したいと思うようになりました。ガバナンス研究科を選んだのは、私がやりたいと思う研究ができる場所であるということと、学部時代から指導していただいている小西先生に、引き続き指導していただきたいと思ったからです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
小西 秀樹先生
学部生の専門演習の授業から指導していただきました。研究したいテーマについて、理解していただき、より専門的に指導していただけると思いました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『現代日本の酪農政策 ―保護的政策から競争的政策への変容―』
概要:
戦後から現在まで展開された日本の酪農政策について論述したものです。酪農政策の展開を3つの時期に区分し、各時期における政策の特徴、アクターの動向、アクター間関係を分析しています。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
出身地に貢献できる仕事がしたいと思っていたこと、研究テーマが酪農政策であることが理由です。北海道の基幹産業の1つである農業に深く携わることができ、あらゆる面から食・農業に貢献できることも魅力的だと感じ、就職することに決めました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
日々の取り組みや業務について、「なぜ」や「どうして」など、意味や目的をしっかり考えることができていると思います。大学院での研究を経験し、深く考えたり、理解するくせが身につきました。また、業務に関係する農業・物流業界の動向や政策について興味をもち、自ら情報収集を行っています。これからも、大学院で得たことを生かしながら、社会人として成長していきたいと思っています。
ー 関西大学大学院ガバナンス研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院で研究に取り組む機会というのは、非常に貴重な経験になると思います。ガバナンス研究科では、疑問に思っている課題についてしっかりと研究できる環境が整っています。また、自分とは全く分野の異なる研究をしている大学院生も多く、日々勉強させられることが多い研究科であると思います。さまざまな学問分野に触れつつ、自分の研究を深めていきたい方は、ぜひガバナンス研究科へお越しください。
ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
修士課程(現:博士課程前期課程)
2014年3月修了(入試種別:一般入試)
勤務先名:
河北新報社編集局 記者
勤続年数:
5年
ー 大学院進学の理由を教えてください。
「課題を研究し解決策を考える」という方針に興味をもちました。
私はガバナンス研究科の1期生で、先輩の研究内容を参考にすることはできませんでしたが、多くの教員が兼任している政策創造学部で、大阪市城東区の関目商店街や池田市細河地区の活性化、京都・伏見の日本酒販売促進、1型糖尿病の患児交流企画などさまざまな企画立案を行って課題解決に取り組んでいることを知り、本研究科を志望しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
1年次:足立 幸男先生
2~3年次生:橋本 行史先生
入学当初は足立幸男先生のもと、富山市などを例にコンパクトシティを研究していました。
しかし、大学院入学直前に発生した東日本大震災を研究テーマにしたいと考えるようになり、2年次は地域活性化を研究していた橋本行史先生を中心に指導を受けました。行政の実務経験に加え研究経験も豊富な橋本先生は、論文の書き方を基礎から親身に教え、研究会や講演会にも積極的に参加する事を薦め、社会に根差した研究を指導いただきました。
また、深井麗雄先生、橋口勝利先生の学部ゼミにも、TA(ティーチング・アシスタント)として参加しました。枚方市の地域活性化事業として企画した市民参加型結婚式「ひら婚♪」では、「花と音楽にあふれたまち」の魅力を発信しようと、ゼミ生とともに協力団体との折衝や企画立案に当たりました。東日本大震災の被災地支援活動にも加わり、毎回20人ほどの学部学生とともに福島県の小学校や仮設住宅を継続的に訪問しました。災害復興やエネルギー、過疎化が進む地域の課題を見聞きするとともに、関西での情報発信活動や県外に避難している親子連れの交流支援活動に、福島大学の先生方や学生とともに取り組み、研究論文にまとめました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『風評被害が地域経済に与えた影響と対策?福島県産農作物を中心に?』
概要:
東日本大震災後の福島県で、特に農作物に対する風評被害の状況を調べ、対策について検討しました。流通の影響など検討しきれなかった点が多く、社会人になった後もライフワークとして研究しています。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
情報発信に携わる仕事に就きたいと考え、マスコミ業界を志望しました。研究や学部プロジェクトのTAで関わった、東日本大震災の被災地域や住民、精力的に支援活動を展開する福島大学の先生方と学生の影響も大いにあります。
先生方のアドバイス、1年次生の長期インターンシップ経験を交えながら就職活動を進め、最終的には東北地方の新聞社に入社することができました。被災した人々や企業に加え、人口減少、高齢化などの社会的課題を取材することも多く、日々取材先や先輩から教わりながら勉強する毎日です。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
「大学院修了」を意識することはプラス・マイナス両面で少ない業界だと思います。
ただ、大学院では先生方との距離が近かったことで、指導教員以外とも行政の取り組みや復興の課題を議論し、多様な考え方を学べたことが役立っています。
今でも連絡を取り合いご指導いただく先生方も多く、人脈面でもプラスでした。
ー 関西大学大学院ガバナンス研究科に進学を考えている人へのメッセージ
大学院時代はさまざまな研究・教育・学外活動などに携わり、地域の方々・先生方・学部生などから学んだかけがえのない3年間でした。インターンシップなどの各種プログラムも、修了後の進路選択に役立ったと考えます。学内外の人のアドバイスを受け、悔いのない進路選択になる事をお祈りしています。

人間健康研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

人間健康研究科 人間健康専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:社会人試験)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
理学療法士として10年目を迎えました。多くの患者さんを経験してきましたが、経験が増すごとに基礎、特に運動生理学の知識理解の重要性を感じ再び勉強したいと思いました。また研究の手法も身に付けたいと思い大学院進学を決意しました。人間健康研究科の健康と健幸の理念はまさにリハビリテーションに通ずるところがあります。夜間の大学院も検討しましたが、家族との時間も大切にしたいので、仕事と大学院生活を両立させることにしました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備は、どのようにされましたか。
試験問題の予測がつかなかったので、健康と健幸というテーマで自分自身の今までの経験や知識をまとめ直しました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
メールで連絡をして事前相談をお願いしました。先生が研究テーマを一つひとつ丁寧に説明してくださり、研究室の見学もさせていただきました。また社会人で有給のとれる日数に限りがあることから、通学の回数が制限されることを懸念していましたが、単位の取り方なども相談に乗っていただき安心して受験することができました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
弘原海 剛先生
次々と研究のアイデアが浮かび、日々忙しそうにしておられますがいつも輝いている弘原海先生にひかれます。私はマイペースで理解するのもゆっくりですが、いつも温かく、時に厳しく指導してくださります。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『パプリカキサントフィル摂取が酸素運搬能力に及ぼす影響について』
概要:
パプリカキサントフィルは赤血球膜の柔軟性を維持する効果があるとされています。摂取することにより酸素運搬能に変化を及ぼし運動能力の改善につながるか否かの検討を行なっています。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
実験で研究活動を行っています。
日常の臨床場面では正確に確認することができないような身体の反応を数値化してみることができるため、介入前後の結果を見るのが楽しみです。生活しているヒトが対象なので結果にはさまざまな要因が絡んできます。実験に際して検者、被験者ともに条件を揃える必要がありますが、対象者が増えるほど管理が難しいです。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        健康マネジメント研究  
             
             
    地域連携課題実習3 人間健康演習(1)B      
    健康調査研究法2 身体文化研究      
             
ー 社会人学生の場合、仕事との両立の工夫などについて教えてください。
有給の日数が非常に限られているのが悩みです。6限など勤務時間終了後に授業があれば、有給を取るようにしています。ゼミの日程なども先生にその都度相談させていただいたり、時間内にできなかったことはメールでやりとりしてフォローしてもらっています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
博士課程後期課程への進学を希望しています。今の研究テーマを続けながら医学の勉強をしたいと考えています。
ー 関西大学大学院人間健康研究科に進学を考えている人へのメッセージ
仕事と学生生活の両立は正直大変です。時間の調整や両方の課題で混乱する日もあります。しかし新しいこと、知らないことを学ぶことの楽しさの方が勝っています。担当教員の先生や同じゼミの博士課程後期課程の方々にも支えられ、学会発表など新しいことにも挑戦できて充実した大学院生活を送っています。

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

人間健康研究科 人間健康専攻
博士課程前期課程 2017年4月入学
(入試種別:一般入試)
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
将来は中国で福祉の仕事をしたいと考えており、大学で勉強した知識だけでは不足で、もっと専門知識を学ばなければならないと思い、関西大学大学院に進学しました。豊富な奨学金制度と留学生サポートも充実していると思いました。
ー 受験前に志望の指導教員とどのような連絡をとりましたか。
人間健康研究科のホームページで黒田先生のメールアドレスを調べて、メールをお送りしました。2回ほど面談をしていただき、研究計画書の内容や研究方法などについて丁寧に指導してくださり、とても勉強になりました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
黒田 研二先生
黒田先生は医療、福祉に関しては、幅広い知識をもっており、今まで多くの外国人留学生を指導した経験があるため、志望しました。
ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『中国農村部におけるソーシャルキャピタル』
概要:
インフラ、先進的な医療、介護福祉施設、財政確保などの面において、農村部と都市部はかなりの開きがあることは否定できません。それにも関わらず、ソーシャルキャピタルの視角からすれば、人々による絆や協力関係が都市部よりはるかに強いのも明確な事実です。ソーシャルキャピタルは、農村における介護・医療・福祉の実施においても、一助となるではないかと考えられます。
ー 通常、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について、教えてください。
質問紙の調査で研究活動を行っています。
いろいろな方と出会い、いろんな話を聞いて、視野が広くなりました。
調査データの分析は難しいですが、黒田先生の丁寧な指導のおかげで、無事に分析することができました。
ー 現在の時間割

博士課程前期課程 2年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
  人間健康演習(2)A          
             
        社会人間学研究    
             
             
ー 利用している奨学金制度などを教えてください。
関西大学大学院の給付奨学金を利用しています。奨学金のおかげで、 勉強する時間が増えました。
また、有料老人ホームでアルバイトをしています。アルバイトは大変ですが、いい経験になると思っています。
ー 修了後はどのような進路を希望していますか。
博士課程前期課程修了後は、学研グループに入り、学研ココファンの中国事業幹部候補として働きます。学研の中国大連の有料老人ホームができ次第、中国に戻る予定です。
ー 関西大学大学院人間健康研究科に進学を考えている人へのメッセージ
人間健康研究科は、福祉とスポーツの知識が学べます。スポーツと福祉は関係がなさそうに見えますが、実際は深く関係しています。例えば、軽い運動は身体機能の維持、認知症の予防などに効果があります。進学を考えている方は、ぜひがんばってください。

※プロフィールは2019年4月時点のものです。

人間健康研究科 人間健康専攻
修士課程(現:博士課程前期課程)
2018年3月修了(入試種別:一般試験)
勤務先名:
株式会社LEOC 管理栄養士
勤続年数:
1年
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
大学までの13年間、フィギュアスケート選手として選手生活を送り、将来は自らの経験や大学で専攻した栄養学の知識を生かして、心身共にアスリートを支えたいと考えていました。しかし、大学で学んだ栄養学だけでは知識不足であることを痛感し、大学3年次生で大学院に進学することを決断しました。当時、関西圏でスポーツ栄養を専門とされる先生は少なかったですが、栄養学にもつながりのあるドリンク研究をされていた弘原海先生とご縁があり、人間健康研究科に進学しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
弘原海 剛先生
他大学からの入学ではありましたが、弘原海先生には熱心に指導していただきました。ゼミの時間だけではなく、ほぼ毎日実験や研究の方針について話し合い、修士論文作成では、昼夜問わず何度も一緒に校正してくださいました。ゼミ活動は学部生と一緒に行うことが多く、ゼミのイベントに参加したり、学部生と一緒に大人数で実験を行ったり、堺コッカラ体操のDVD作成でロケ地を巡ることもありました。2年間で弘原海先生のさまざまな事業や研究に関わらせていただきましたが、思い出深いのと同時に、社会人として働いていく自信にもなりました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『炭水化物マウスリンスの効果特性について』
概要:
炭水化物溶液を飲み込まず口腔内に含む(マウスリンスする)ことによって運動パフォーマンスが向上する現象において、間欠的な動的運動(自転車エルゴメーター)と静的な運動(握力測定)を用いて、効果特性を検証します。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
就職活動は、自身の選手であった経験と、栄養と運動について学んだことを生かし、アスリートを食から支えられる仕事がしたいと考えていたため、食とスポーツに関係のある会社に絞ってエントリーしていました。お菓子メーカーや製薬会社など、さまざまな会社の選考を受けましたが、アスリートを食から支える夢を実現できる現在の会社で、学生アスリートの栄養管理を行う管理栄養士として働くことに決めました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
会社の同期は、私と同じ管理栄養士の資格を持っている人ばかりですが、そのなかでも自分が活躍したい分野や場所がはっきりしている人は、仕事に対する姿勢や、新しいことを学ぶ意欲が高いと感じました。
大学院で専攻した分野に関連する仕事に就くことは、その分野の専門的な知識があり、研究や情報収集の方法を知っているだけではなく、自身の仕事に対する探究心や意欲にもつながると思います。
ー 関西大学大学院人間健康研究科に進学を考えている人へのメッセージ
人間健康研究科に進学して、自身の研究だけではなく、地域連携事業やほかの大学院生の取り組みによって、多くの人と何かをやり遂げる機会が多く、有意義な2年間を過ごすことができました。チャレンジしたいことを求めれば求めるほど、元アスリートや社会人としていろんな経験をしてきた方たちから意見を聞ける環境でした。
人間健康研究科に進学し、その先の夢を見据えている受験生の皆さん、やりたいと思ったことに素直に情熱を注いでください。きっと入学してからは、研究仲間と有意義な毎日を過ごすことができるはずです。
人間健康研究科 人間健康専攻
博士課程前期課程
2018年3月修了(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
市役所
勤続年数:
1年
ー 大学院進学および本学を選んだ理由を教えてください。
学部4年次に作成した卒業論文をもっと深めたいと思い、大学院の進学を決めました。関西大学大学院を選んだ理由は、専門性の高い先生が多く、より専門的に学ぶことができると感じたからです。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソードなどを教えてください。
指導教員名:
黒田 研二先生
黒田先生の専門領域は高齢分野等でしたが、あらゆる分野に精通しており、受験前の事前相談時にほかの分野の研究でも良いと了承してくださり、先生を選びました。黒田先生の自宅で授業をし、食事もご一緒し、とても楽しい時間を過ごすことができました。
ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『児童養護施設の自立支援に関する研究』
概要:
児童養護施設の退所前支援であるリービングケアにおいて必要なこと、またアフターケアに移行する上で重要な要素とは何か考察することを目的としました。児童養護施設退所者の協力を得て、リービングケアにおける施設との関係性の構築や支援内容、退所直後についてインタビュー調査を行い、どういった支援が必要なのか研究しました。
ー 進路選択、現在の就職先・職業を選んだ理由を教えてください。
福祉に関わる仕事がしたいと考えており、市役所の福祉職では、児童や障害、高齢などさまざまな福祉の仕事があり、学んできたことを生かして貢献したいと思い、選びました。
ー 現在のお仕事において「大学院での学び・経験が生かされている」場面や、学部卒業で就職する場合との違いを感じる場面があれば教えてください。
現時点では、自分が行ってきた研究が直接生かされている場面は少ないですが、大学院で学部ではできなかった場所でのボランティアなどを経験したことで、物事を多角的に考えるようになりました。
ー 関西大学大学院人間健康研究科に進学を考えている人へのメッセージ
人間健康研究科は、研究について、先生はもちろん研究室の仲間とも一緒に考えることができ、切磋琢磨してより深く研究ができるところです。また、それ以外にボランティアなどの課外活動についても、相談にのっていただき、学部時代ではできない経験がたくさんできました。大学院を考えている方はぜひ進学してほしいと思います。