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在学生・修了生の声

在学生・修了生の声

研究科一覧

法学研究科

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法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『相続税法における財産の所在 前払い方式の電子マネーについて』
概要:
近年テクノロジーの進歩により電子マネーが急速に普及しており、それに伴い相続の際に電子マネーの所在が問題となることが考えられます。この電子マネーの所在について、法的性質などを踏まえた上で考察していきます。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  租税法研究 国際租税法研究 労働法研究 労働法特論研究    
    民事訴訟法研究        
             
      金融法研究 刑事法特論研究 経済法研究  
  TA TA        
             
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
自身の時間割に合わせてシフトを組むことが可能であるため、生活費の工面等で非常に助かりました。
また、週に一日からでも勤務が可能なため、研究活動との両立が図りやすいです。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学大学院特別給付奨学金をいただいています。返還不要の奨学金であるため、両親に負担をかけることなく研究に集中することができます。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
基本的には大学図書館、法学部資料室、経商資料室に所蔵されている資料を集め、自身でそれを纏めています。より専門的な内容であるため、資料を読み解くのに時間がかかることもありますが、関連分野の知識が徐々に1つに繋がっていく瞬間が面白いと感じます。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
浦東 久男先生
学部では刑法を専攻していたのですが、税法の分野にも興味があったため、税法専門の浦東先生の下で学びたいと考えました。先輩方からも浦東先生は非常に親身に指導してくださると伺っており、また講義を受けたこともあり先生のお人柄も知っていたので浦東先生にお願いしたいと考えました。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
法学研究科には社会人の方や留学生の方など多様な学生が在籍しており、研究以外の分野でもさまざまな刺激を受けることができると思います。もちろん研究に関しても、研究室や図書館をはじめとした設備が整っており、非常に研究に集中しやすい環境であると思います。
ぜひ関西大学大学院で、充実した学生生活を送ってください。
法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『日本の会社法の視点から見た台湾の法人取締役の規定の是非について』
概要:
台湾では現行会社法第27条法人取締役の規定によって、企業に多くの弊害が生じています。多くの法人は多数の持株を通じて影の取締役を務め、さらに他社を掌握し、会社の内部統制システムの混乱源となっています。
日本のこの方面に関する規定を研究して、台湾の将来の法律及び企業がこの状況に直面した時に、対応できる方法を考察しています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
    商法研究1
(企業組織法)
       
             
  民法研究2
(財産法2)
  金融法研究   経済法研究  
             
             
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
私は正規の大学院生として出願する前に指導教員のもとで外国人研究生として、半年間勉強していました。外国人研究生として出願するにあたっては、台湾の学校の先生に手伝ってもらい、志望する指導教員に連絡を取りました。
また、私は直接お会いして相談したかったので、台湾から来日した上で、研究内容や日本語の勉強方法について事前に相談し、具体的な話を聞くことにより、入学に対する不安を軽減することができました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
一番重要なことは、指導教員のアドバイスを参考にすることだと思います。
次に、専門分野の最新の動向をきちんと調べた上で、日常生活においても様々なニュースに注目し積極的に情報を得て、法改正があった場合はその都度、知識をアップデートしていくことが重要だと考えます。
ー 修了後の進路希望
卒業後は日本で就職する予定です。
そのため、今は修士論文の準備をしながら、就職活動にも力を入れています。
ー 関西大学大学院法学研究科の魅力
先人から受け継がれてきた法学研究の歴史とその熱意だと思います。
関西大学の前身は法律学校なので、法律に関する文献が非常に豊富です。先生方も日々熱心に研究されており、学問に対する熱意はどんな学校にも負けないと思います。
授業内容を1つ例として挙げると、私は日本の法律より台湾の法律に詳しいので、先生から時々授業中に台湾の法律規定について聞かれることがあります。これは台湾と日本の両方の規定を勉強できるだけでなく、授業内容も面白くなるという双方のメリットがあると考えます。本当に一石二鳥です。たまに分からないことを聞かれたら、授業が終わった後で資料を調べて、次の授業の時に先生とクラスメイトと討論することもあります。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
法学研究科に入学したい留学生に対して、伝えたいことがあります。
最初は日本語で法律の勉強ができるのかとても不安でしたが、実際に入学してみると先生やクラスメイトたちもとても親切で、分からないことがあれば、毎回丁寧に説明してくれたので、本当にありがたかったです。
また、外国で法律の研究をするのは困難なこともありますが、法律に興味のある方は怖がらないでください。先生やクラスメイトたちが手伝ってくれるので、不安に思わず、ぜひ、勇気をもって出願してください。成功を祈っています。
法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2016年4月入学
(入試種別:社会人入試)
勤務先名:
監査法人

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『移転価格税制におけるグループ内金融取引に関する一考察
―債務保証を題材として―』
概要:
債務保証取引の独立企業間価格の算定に焦点を当て、先行研究が提言する算定方法が日本の法的枠組みからみて適切であるか否かの検討を行いました。日本と海外の先行研究の整理を行った上で、日本及びOECDでの取り扱いや関連する海外裁判例等の検討を行いました。
本修士論文は、第27回租税資料館賞を論文の部におきまして受賞しております。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が活かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院で培った法的思考力、論理的思考力、外国文献読解能力は、現職での金融取引の理解、監査手続のドキュメンテーション、海外監査基準による会計監査等の場面で生かされていると感じます。
大学院では、法学としての租税法を本格的に学ぶことができます。
租税実体法における法解釈や実際の訴訟事件など、普段の資格試験では学ぶことができないような学修が大学院においては可能です。会計士や税理士を取り巻く環境が変化している中で、このような学修は今後大きな強みになるものと考えています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学卒業後、金融機関および一般事業会社の経理職に従事してきました。仕事をしていくうえで租税法を本格的に学びたいと考え、大学院進学を決めました。
本学を選んだ理由は、著名な先生の下で租税法の基礎理論から金融取引や国際取引にかかる課税に関する知識に至るまで学ぶことができるカリキュラムがあったことです。また、膨大な書籍が保管されている大規模な総合図書館や1日中利用できる研究室があるなど研究環境が整っていたことに大きく惹かれました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
浦東 久男先生
租税法の分野で著名な教授に指導を仰ぎたく志望しました。租税法に関する指導はもちろんのこと、法学における研究手法や論文の作成方法など研究をすすめる上での基本的な事項についても、手厚い指導を受けることができました。そのようなご指導のお陰で、第27回租税資料館賞を論文の部におきまして受賞することができました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
現在は、監査法人にて金融機関の財務諸表監査に従事しております。
現在の職業を選んだ理由は、大学院在学中に公認会計士試験に合格したこと、金融機関における財務情報の検証を行ってみたいと考えたことが理由です。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
法学研究科では、法学としての租税法を本格的に学ぶことができます。 租税実体法における法解釈や実際の訴訟事件など、普段の資格試験では学ぶことができないような学修が大学院においては可能です。会計士や税理士を取り巻く環境が変化している中で、このような学修は今後大きな強みになるものと考えています。
恵まれた環境で勉強に励んだ時間や同じ志を持つ友人ができたことは、大きな財産となったように感じます。
法学研究科 法学・政治学専攻
博士課程前期課程 2017年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)
職種:
営業職

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『同性婚法制化への道筋
―アメリカ合衆国同性婚容認判決を受けて日本における可能性を考える―』
概要:
日本の状況とヨーロッパの法的取組を踏まえ、同性婚の容認に至るアメリカの重要な判例に基づき、どのような社会的・政治的な動きがあったかを概観しつつ、分析を加え、そこから、日本において同性婚法制化へ向けた道筋について検討しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が活かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在の仕事は法律と直接は関係しませんが、営業職は常に語彙力・表現力・プレゼンテーション能力を求められる職種であるため、研究発表・レポートや修士論文執筆の際に鍛えられた各種能力は非常に役に立っております。また、論理的な思考力は、修士論文作成の際の、マンツーマンの指導により得られたもので、専門用語等について相手に分かりやすく伝えることができていると思います。留学生の私としては、早く日本の社会に馴染むことにもつながりました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
学費や生活費をアルバイトで稼ごうとした時期がありましたが、勉強とプライベートのバランスが取れず、時間を有効に活用することができませんでした。指導教員の先生が奨学金について教えてくださったお陰で、アルバイトの時間を減らし、勉強に集中する時間を作ることができました。
ー 出身学部と所属研究科の専門分野が異なっている際に、特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
学部の専攻は国際マネジメントであったため、研究科の法律分野とは異なります。実は、学部で法律の講義を受けた際に法律に興味を持ち始め、関西大学大学院の法学研究科の入学試験を受けました。受験準備では、研究テーマを定めるためにテーマに関わる講義やそのテーマの研究をされている学者の論文をたくさん読むことを心がけました。その中で一番苦労したのはテーマに関わる民法・家族法の専門知識の習得でした。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
研究をするにあたって一番必要なのは法律の専門知識ですが、修士論文には日本語能力を前提とする文章力・表現力も必要です。法律の研究を行う際に、専門知識を吸収することのほか、常に、ロジックな考え方をもつこと、流暢な言い回しを心がけることにも努力をしていました。
ー 関西大学大学院法学研究科の魅力
国籍関係なく受け入れてくれる先生方と同じ研究科の方々は心強い仲間でした。自由な研究スタイルをとることができるため、時間を有効に活用することができます。近年の判例から古い判例まで収録する、豊富な判例集は研究に大変役立ちました。研究環境も、自分の研究分野はもちろん、他の法律分野を研究されている方とのコミュニケーションも取りやすく情報交換をしつつ自分の研究に取り組むことができます。
ー 関西大学大学院法学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学の前身は関西初めての法律学校であり、2021年で創立135年目を迎える長い歴史を持つ学校です。長い時間で積み重ねた知識と経験は、豊富な蔵書数を誇る図書館からも見てとれます。法学に興味がある方はぜひ、関西大学の豊かな知識・情報・経験を利用し、自身の研究に活かしてください。

文学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
文学研究科
総合人文学専攻 
国文学専修
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『福永武彦「廃市」論』
概要:
昭和34年に発表された福永の中短篇作品「廃市」の再読を試み、作中に描かれるテーマを考察します。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  日本近代文学書誌学研究A    TA      
  上代文学研究A
近代文学
演習1A
       
総合的な学習の
時間の指導法
    国語教育研究A
     
    近代文学研究A
       
      日本近世文学書誌学研究A  近世文学研究A
   
        国語科教育法
(三)
   
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
大学1年生の時に大学院への進学を意識し、3年生になってゼミに所属してから本格的に指導教員である先生に相談をしました。先生は大学院での研究内容や奨学金制度などについて非常に丁寧に教えてくださいました。早めに進学の意志を伝えておいたため、卒業論文の研究対象を考える際にも、進学後の研究を見据えたアドバイスを頂けました。
また、私が大学院で専攻している近現代国文学のゼミでは、毎年夏休みに合宿が行われています。そうした大学院生の合宿にも、学部3年生の時に先生からお誘いしていただき、勉強のために参加しました。大学院での研究活動の雰囲気を知り、進学のモチベーションに繋げることができるきっかけとなったので、とても貴重な時間を過ごせたと思っています。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
指導教員である先生が担当されている「国語科教育の内容」と「国語国文学専修研究4」「D近代文学演習1B」のTAをさせていただきました。
学部生の発表に対して質問やコメントをしたり、留学生の方の論文の日本語文法を確認したりしました。
特に、ドクターコースの方の論文を見せていただけたことは自分の勉強にもなると感じたので、非常に良かったです。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は現在「関西大学大学院特別給付奨学金」をいただいています。学内進学であるため、はじめは指導教員である先生から教えていただいた「入学前予約採用型給付奨学金」の申し込みをしました。
大学院の授業数自体は、学部と比べると減りますが、私は教員免許取得のための授業を残しているため、忙しさはあまり変わっていないように感じています。また、大学院の授業内容は高度で、発表の機会も多く、平行して自分の研究を進める必要もあります。通学に要する時間が長いことも含め、私にはアルバイトをする時間を確保することが困難です。したがって、返還義務のないこの給付型奨学金制度は、研究や勉強に十分に時間を費やすことができるため、大変感謝しております。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
指導教員名:
増田 周子先生
増田先生の授業をはじめて受けたのは、学部1年生の時でした。最初の授業は近現代文学研究の概要などをお話してくださったのですが、その中で増田先生は「作家の死を研究することだけは絶対にやめてください。人の頭の中を究明することだけは、どれだけ科学が進歩しても不可能ですから」と仰いました。いつも朗らかにお笑いになるのが印象的な先生ですが、その言葉は強く私の心に刺さりました。その時私は、3年生になったら絶対に増田先生のゼミに所属しようと決めました。先生の言葉と静かな春の午後の空気と教室、すべてが一つの記憶となって、今でも鮮明に私の頭に残っています。
近代作家の中には、死と生、愛、孤独、自我・・・自らが内に抱える問題に葛藤し苦悩した者が多くいます。作中にそうした作者自身の姿を読み取ることは文学の面白さでもありますが、自分自身が負の要素に影響され侵蝕されることは決してあってはならないと、今の私は思っています。自分の生をしっかりと持った上で作品と向き合っていく、それが近代文学を研究する上でとても大事なことなのではないかと、増田先生の言葉を聞いて考えるようになりました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
私の研究分野は近現代国文学なので、明治~現代に至るまでの作家・作品を扱います。研究対象としているのは、卒業論文からの継続で、福永武彦の作品です。
基本的な手法としては、研究対象としている作家の作品を選び、その作品の成立背景や同時代の評価および先行研究の検討、そして本文分析を行うといったものです。
作中に表現されていることを明らかにするために一文一文を丁寧に紐解いていく作業は根気強さが求められますが、これまで与えられていた解釈とは別の角度からその作品を見ることができたときの喜びは、何ものにも代えがたいものです。
作品内に込められたテーマを考察するためには、作家自身のことだけでなく、作品に関係のありそうな歴史や文化、芸術、宗教、哲学等、多岐に亘る分野を同時並行して知る必要もあります。また、新聞や雑誌など、作者自身の言葉は至る所に残されていますから、それらに目を通し、作品読解に繋がるかどうかを検討することも重要です。そのため、沢山の書物と向き合う時間が多くなりますが、専門とする分野以外の分野にも足を踏み入れ触れることは、無限に広がっている知の世界を冒険しているような気がして非常に面白いです。
文学研究科 総合人文学専攻
英米文学英語学専修
博士課程後期課程 2019年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『LIGHT IS MOVING OBJECT か LIGHT IS MOVING FLUID か ―光のメタファーのコーパス分析― (関西大学博士課程前期課程修士論文論題)』
概要:
英語における light メタファーを Lakoff & Johnson (1980)、Grady (1997)、Imai& Mazuka (2003)、そして Kemmer (2014)の研究を参考にし、light メタファーが LIGHT IS MOVING OBJECT、LIGHT IS MOVING FLUID、および LIGHT IS FLUID という 3 つのメタファーによって形成されていることについて述べる。LIGHT IS MOVING OBJECT, LIGHT IS MOVING FLUID, LIGHT IS FLUIDという3つのメタファーの中で一番メタファーらしいメタファーは LIGHT IS MOVING FLUID であることを主張する。
ー 時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        D英語学
演習B
   
             
             
             
             
             
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
鍋島 弘治朗先生
アンカラ大学日本語日本文学部3年次生の時に日本へ一年間留学しました。その一年の間、帰国後はどのテーマで卒業論文を書けば良いか調べ始めました。色々と調べていくうちに、認知言語学に興味を持ち始め、この分野に関する入門教科書や論文を熟読しました。帰国後、認知言語学の一分野であるメタファーに惹かれ、トルコの指導先生から現在指導教員の「日本語のメタファー」を紹介していただきました。卒業論文ではその本を参考書として使用し、トルコ語と日本語におけるメタファーを比較的に述べました。同じ年度に文部科学省の国費外国人留学生として推薦され、合格することになり、鍋島先生のもとで研究生として勉強させていただきたいと申し出ました。すると、鍋島先生は来日する前に分野に関する読むべき本や論文のリストを送ってくださり、そこから認知言語学の扉をあける機会になりました。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
指導教員の「日英意味論」のティーチング・アシスタント(TA)をしました。
ティーチング・アシスタント(TA)の経験はまず学生活動の魅力を理解するために、そして研究分野における能力を磨くために、とても役に立ちました。受講する学生数が多かったので、大勢の前でスピーチすることに慣れて自信をつけることができました。授業の内容を学部生と一緒に聞いて、あるテキストを英語から日本語に、もしくは日本語から英語に訳する際の重要なポイントを修得して、自分の研究に関する参考資料を読む時にそこで学んだコツに準じて、理解能力をあげました。その点が一番よかったです。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
研究生として来日したのは2015年の4月でした。関西大学博士課程前期課程に入る前に、鍋島先生のゼミに聴講生として参加させていただきました。そこで他の院生の方と会って、授業の前にどのように準備をするのが良いか、院生生活はどうか、どの学会が勉強のためにベストかなど遠慮せずに相談することができ、たくさんのアドバイスをいただけました。そして実際に博士課程前期課程に入ってからも大変なじみやすかったです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
研究テーマに関する資料を一つの言語中心にではなく、英語、日本語、トルコ語で集めて、分野知識を広げると同時に言語能力も磨く対策を行いました。また、入学試験問題集を手に入れました。そして、同じ分野の先輩に相談し、口頭試問の練習をしました。
ー 関西大学大学院文学研究科の魅力
文学研究科では「EU日本学」の副専攻も修了しました。他の分野に興味をもつ院生および教授と交流することができて、別の観点から自分の研究に対する意見をいただけました。ゼミでも韓国、日本、中国、モンテネグロ出身の院生がいます。このような国際的な環境の中で勉強することによって、モチベーションも上がります。指導教員は国際や国内学会の出席をとても大事にして、院生がもっと活発的に研究を行うために励ましてくださいます。そこが一番感謝しているところです。先生のおかげで現在も研究を続けております。
文学研究科 総合人文学専攻
教育学専修
博士課程後期課程 2009年4月入学
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
摂南大学理工学部建築学科
教職支援センター教員

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『多文化社会におけるシティズンシップについての検討―移民・移住女性への聞き取り調査を通して』
概要:
日本に住む移民・移住女性へのインタビュー調査を通して、多文化・多民族化が進む日本社会におけるシティズンシップ形成のあり方について検討した。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が活かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在、大学教員として働いていますが、大学院生時代に研究調査でお世話になったフィールドワーク先とは今も週一回のペースで関わり続けており、院生時代から現在の研究活動を続けていく上での私自身の大きな軸となっています。大学院では学部時代に抱いた興味関心をさらに深めていくことが可能であり、様々な文献や資料を見る中で、ひとつのテーマについても多角的に考えていくことができ、ものごとをより深く見つめることができるようになりました。これは現在の勤務先での担当講義や学生指導にも活かされていると感じています。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
まず自分の研究テーマについて希望する指導教員と事前にアポイントメントを取り、相談しました。その時、実際にどのような指導を受けることができ、どのようなサポートを受け研究を継続していくことができるのかが明らかになり、進学することに対する不安がなくなりました。進学希望者にはぜひ研究や将来のことも含めて、指導を受けたいと希望する教員へ事前に相談することをおすすめします。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は日本学生支援機構の貸与型奨学金制度と関西大学大学院独自の給付型奨学金制度を利用させて頂きました。これらの奨学金制度の利用によって経済的に安心して学業を続けていけることができとてもありがたかったです。日本学生支援機構からの奨学金については最終的に返還が半額免除となるなど、院生時代に研究をしっかりと続けていくことで各種奨学金には返還の免除制度などが設けられているため、自分に合った情報を集めていくことで計画的にその後の返済についての問題もクリアになることもあります。
ー お仕事との両立の工夫等について
私の場合、一般企業ではなく大学非常勤講師として働いていたので、比較的、時間に融通が効いたこともあり、仕事と無理なく両立することができました。また、大学院の授業も夜間(18時以降:5限以降)に開講されていることが多かったので、仕事の後、大学院で勉強するという日々でした。図書館やパソコン室等の設備も夜遅くまで利用できるので、研究を続けていく上でまったく心配することはありませんでした。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
赤尾 勝己先生
赤尾先生には博士論文に向けてのテーマ設定や、それに関する書籍や資料・動向等、アップデートな情報を毎時間紹介・提供して頂き、研究をスムーズに進めていけるよう丁寧にご指導して頂きました。授業では課題や研究テーマについて遅くまで議論し、毎回、期待以上の学びがありました。以前は別の大学院に通っていたこともありましたが、そこでは十分な指導を受けることができませんでした。しかし、関西大学大学院ではアットホームな雰囲気の中で研究テーマについてより深く指導教員と学び合うことができ、とても満足しています。
ー 関西大学大学院文学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学大学院文学研究科に進学を考えている皆さんへ。文学研究科では様々な専修・コースがあり、皆さん個々の研究に真摯に応えてくれる先生方がたくさんいらっしゃいます。また、大学院での学業をあたたかくサポートしてくれる職員・スタッフの方々も多く、とても研究しやすい環境です。さらに研究をバックアップしてくれる施設・設備や制度・サービスも充実しているので、きっと満足のいく研究生活を送ることができると思います。ぜひ、進学した際には充実した院生生活を送ってください。
文学研究科 
日本史学専修
博士課程前期課程 2016年4月入学
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
島根県教育庁
埋蔵文化財調査センター

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
私は現在、島根県内の埋蔵文化財発掘調査・教育普及活動等を仕事として行っています。大学院での研究・学修は、この職業に就くための基礎的な能力を身に付けるための段階であったと感じています。実際に専門の職業に就くと、これまで学校で身に付けた知識のみではほとんど役に立つことができません。学生時代の専門を問わず、多くの知識を身に付ける必要があります。大学院では、このような環境で働くための粘り強さや行動力が多く培われたと感じています。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
私は学部生時代に他大学に在籍していました。大学院入試へ出願する半年程前に、考古学研究室の米田文孝先生へ連絡し、面談をしていただきました。面談では、研究や大学院への進学について多くのご助言を賜りました。その際、米田先生の取り計らいで研究室に在籍する大学院の先輩方ともお会いすることができました。
この面談を通して、進学時に大学院・研究室でどのような研究活動・学生生活を送ることができるか、進学前にどのような準備をすればよいのかを具体的に知ることができました。
ー 出身学部と所属研究科の専門分野が異なっている際に、特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
私は関西大学大学院文学研究科を修了しましたが、学部生の時は他大学の教育学部に所属していました。また、専門分野も日本史ではありませんでした。
そのため、当時在籍していた大学の指導教官や日本古代史の教授に相談し、実際に埋蔵文化財発掘調査に参加したり、基礎的な日本史・考古学の授業を履修したりしました。
また、大学院の入学試験問題集を取り寄せ、通学・通勤の時間を利用して試験対策をしました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
私が大学院進学を決めた理由は、文化財の保存・活用・普及に携わる仕事に就きたいと強く考えたからです。
幼いころから歴史が好きで、文化財に関わる職業に就くことを中学生の時からめざしていました。しかし、さまざまな事情から大学院進学が難しい状況にあり、学部4年時には進路に悩むことも多くありました。
そのような中で関西大学大学院へ進学を決めた理由は、専門の学業・研究へ専念できる体制が整っていたからです。
本学は奨学金制度が充実しており、大学院生が使用できる専用の施設や、全国でも有数の蔵書数を誇る図書館は大きな魅力だと考えています。また、これまでに文化財専門職へ多くの人材を輩出してきた実績もあることから、関西大学大学院への進学を決めました。
ー 関西大学大学院文学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
大学院は、事前にどれだけ明確な目的(どんな研究をしたいか、修了後はどんな職業に就きたいか等)をもって入学するかによって、その後の活動内容が大きく左右されます。大学院生は時間が自由にあるが故に、日常生活・研究時間の管理が非常に重要です。さらに、大学内・研究室は人間関係が限られているため、閉鎖的に感じて苦しくなる時もあるかもしれません。しかし、どんな時も最初に定めた目的に向けて進んでいれば、おのずとやらなければならない事は定まってきます。
ご自身が決めた将来に向けて進学をしようと考えている方は、周囲の人と相談しながら、しっかりと目的を考え、それぞれの道を歩んでいってください。

経済学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
経済学研究科 経済学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『感染症の流行と所得格差の関係性』
概要:
感染症の流行が人的資本を蓄積する過程に負の影響を与えたとき、将来の所得格差にどのような効果が加わるのかを分析する。
ー 時間割

博士課程前期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        授業支援SA    
             
            論文指導
      授業支援SA 授業支援SA    
授業支援SA            
    授業支援SA 授業支援SA      
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
学部は別の大学で学んでいたため、入試の約3ヵ月前にアポイントをとって、先生とお話をする機会をつくりました。直接会わないと分からないことや、自分の興味のある分野と先生の専門分野が合致しているのかの確認は直接お会いした方がミスマッチを防ぐことができるため、対面で相談する機会をつくる方がいいと思います。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
将来は大学教員を目指しているため、TAでの経験は学部生との関わり方を学ぶ上で非常に有意義なものになっています。また、先生方との関係が通常の講義と異なるため、個人的な研究の相談などをさせて頂く機会も得ることができました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
入学試験問題集をひと通り解き、試験の傾向を把握しました。
口頭試問については、私のときは研究計画書の内容を中心に質問されたので、研究計画書をしっかりと作成することが対策につながると思います。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
経済学は一般的には文系といわれますが、私の研究では数理モデルを用いた分析を行います。具体的には、社会で起こっている経済活動を数式に落とし込むことで、将来どのように経済が成長していくのか、何を変化させたらどのように経済状況が変わるのかを分析することができます。しかしながら、全ての経済活動を詳細に、また同時に分析することは、現在では不可能とされているため、より実社会に近いモデルを構築することが今後の課題とされています。
ー 関西大学大学院経済学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
経済学の分析対象である経済活動というのは、私たちの生活の非常に身近に存在しています。そのため、経済学を学ぶことで身の回りで当たり前に起こっていることが、実はあらゆる要因が組み合わさって起こっている、という考え方をすることができるようになります。この考え方を身に付けることで、アカデミック以外の分野でも役立てることができます。
経済学研究科 経済学専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『中国における公的組織と民間企業の就業者の間の賃金格差』
概要:
中国の労働市場では、公的組織と民間企業の就業者の間の賃金格差が拡大しつつあります。
そこで、中国の官民の賃金格差の問題に注目し、その賃金格差が発生する要因について分析しています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
アジア経済発展論
研究1
アジア経済発展論
研究2
  経済学研究演習2      
計量経済学研究(A)
           
  中国経済論
研究2
  労働経済学
研究2
経済学基礎研究(a)2    
             
ミクロ経済学
研究(A)2 
           
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
留学生の私にとって、学生の質問を聞き取り、日本語で学生に説明するには日本語での会話能力が必要だと思ったため、事前に講義に向けての準備や予習を行いました。準備していく中で、自分も基礎的な知識をおさらいすることができました。また、コミュニケーション能力を高めることができ、自身の成長に非常に役立っていると感じています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学で経済学に関する授業を受けて、より深く学びたいと考えました。また、経済学に関係する仕事をしたいと考え、大学院に進学しました。
また、自分の研究したい分野の権威である野坂先生がいらっしゃったこと、図書館などの充実した学修環境があり、このような環境で研究活動や学生生活を過ごせることに魅力を感じ本学を選びました。
ー  指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
野坂 博南先生
私は、労働市場の賃金格差について研究したいと思い、大学院への進学を決めました。その労働経済学の分野で様々な研究をされている野坂先生から是非指導を受けたいと思い、指導教員に野坂先生を志望しました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
ミクロ経済学、マクロ経済学や労働経済学などの知識を勉強して準備しました。研究計画書については、諸外国の官民格差の先行文献を読んでまとめました。また、計量経済、統計学や実証分析などの知識をつけました。
ー 修了後の進路希望
卒業後は、中国に帰って経済学、金融学などに関する仕事に就きたいと考えています。また、これまで学んできた知識や日本語などを活用したいと思っています。
経済学研究科 経済学専攻
博士課程前期課程 2016年4月入学
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
北海学園大学
経済学部 地域経済学科

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『鉄道事業者の経営戦略および鉄道と地域活性化に関する研究:地方路線に焦点を当てて』
概要:
本研究は、①地方路線の需要を規定する様々な要因を明らかにし、鉄道事業者にとって有用な経営戦略へのインプリケーションを導出すること、②「観光列車は、鉄道事業者の経営戦略として機能し、且つ沿線地域の活性化に寄与する」という仮説を明らかにすることの 2 点を目的とした。
まずは地方鉄道の需要関数を推計し、運賃や運行本数などが需要を規定する要因であることを定量的に明らかにした。次に、鉄道事業者のイノベーションを観光列車に求め、鉄道の高付加価値化を達成する要因を定量的に把握し、観光列車商品の販売戦略とJR九州の観光列車戦略に関する定性的分析を実施した。また、観光資源論による考察や観光クラスター、内発的発展論の視座より、観光列車の理念的モデルの構築を行った。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在は大学教員として働いており、研究面においては大学院時代の研究をさらに深める形で、観光列車を対象とした研究を進めています。
教育面においては私の大学院時代からの専門領域(専門科目)である交通経済学の講義を専門科目として担当し、学生に教えています。研究面・教育面双方において、大学院での研究や学修が非常に活かされていると言えます。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
「経済学ワークショップ2」「計量経済学」のTAを務めていました。前者は学部1年生、後者は学部3年生以上が対象となっており、基礎科目と応用科目の両方を担当していたような形です。学生がどこでつまずいているか、どこが分かっていないかというのを的確に捉えて、分かりやすく教えるのは大変でしたが、現在、学部1年生の演習科目も担当しており、この科目では当時の経験が活かされています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
本学の経済学部卒業後は鉄道会社で勤務していましたが、地方鉄道の維持・再生について深く研究したいと考えたため、当時勤めていた会社を辞め、大学院へ進学しました。
学部4年生の時、就活終了後に卒論の執筆を通じ、研究の面白さ・奥深さを感じており、その際お世話になった、いわば私にとっての学問の恩師や、交通経済学に精通された先生がいらっしゃるということ、そして学部時代の4年間慣れ親しんだ環境であるという点が、選んだ決め手となりました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
宇都宮 浄人先生
データを用いた分析手法や、交通経済学のより深い知識を習得したいと思い、交通経済学や経済統計をご専門とされている宇都宮先生を志望しました。
大学院進学時点から研究者を目指していたということもあり、宇都宮先生の研究にも少し携わったことで、行政の方々の前でプレゼンする機会がありました。また、先生の紹介で学会や研究会にも参加させて頂きました。その後、紹介頂いた学会に論文を投稿できた等、私が研究者(大学教員)として歩みを進めていくうえで重要な位置づけとなっている様々な場を提供して頂きました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
ミクロ経済学の復習と英語を中心に、交通経済学やそれに関わる統計学の勉強を行いました。
ー 関西大学大学院経済学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
大学院の授業は学部の授業と大きく異なります。ほとんどの科目が少人数授業で、マンツーマンのケースも少なくありません。全てがゼミのような感じですから、自ら積極的に授業に参加する必要性が求められます。自分がプレゼンするときでなくても、相手のプレゼン内容を基に議論できるほどの予習も必要ですし、こうした意味では非常にハードともいえます。
しかし、議論を通じてより理解を深めることができますし、先生との距離も学部の授業より近いので、わからないことはどんどん質問できます。研究や、より深い勉強を行いたいと考えているならば、大学院は非常におすすめの環境です。
経済学研究科 経済学専攻
博士課程前期課程 2017年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)
勤務先名:
行政書士法人第一綜合事務所・
専門職

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『中国の高速鉄道網の意義と可能性―国内格差の是正からみる』
概要:
中国では改革開放政策を実施した後、経済が急速に発展するとともに格差問題も徐々に表面化し、社会に脅威をもたらしてきました。私の論文は中国の格差現状と「一帯一路」構想に基づき、色々なデータを利用し、表と図の分析を通じて、速いスピードで発展する高速鉄道網の意義と可能性を論述します。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
研究テーマについて相談させていただきました。
自分の研究テーマはちょうど先生の研究分野と一致していたので、先生から色々なアドバイスを頂きました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
自分の研究テーマについて、より深く学びたいと思ったからです。また、日本に来てから日が浅く、早く日本の生活に慣れて日本語能力を向上させたいと考えました。
関西大学を選んだ理由は、就職サポートが充実しており、併せて、自分の研究テーマが北波先生の研究分野と一致していることもあり、関西大学大学院を選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
北波 道子先生
自分の研究テーマが先生の研究分野と一致したからです。
これまで、北波先生と一緒に台湾で学術発表をしたり、台湾の重慶、成都、西安で調査も行いました。
また、先生のゼミ生と一緒に彦根荘へ合宿に行ったこともあります。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
先生の著作物はほとんど読みました。毎日10時~17時の間、図書館で勉強していました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
現在は、対日投資におけるコンサルティング業務の職に就いています。外国人の投資家のニーズに沿った投資策を調査・提案・構築する仕事です。日本に対する投資は、ニーズ、立地、コスト、リターンなどの各方面の経済要素を考えなければなりませんが、大学院で勉強してきた知識を活用できるので、現職を選びました。

商学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
商学研究科 商学専攻
博士課程後期課程 2019年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『地方自治体の会計制度の変革について』
概要:
現在、地方自治体で進められている「公会計改革」の意義を、従来の地方自治体の会計制度に照らして問い直すとともに、今後の進むべき方向性を検討する。
ー 時間割

博士課程後期課程 3年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
             
             
          D租税法
特殊研究
講義
 
        D会計学理論
特殊研究
講義
  D公会計論
特殊研究
演習3
             
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
私は、公務員として予算編成や決算等に関わる業務に従事した後、公認会計士となって主に地方自治体向けのコンサルティング業務に従事してきましたが、それと並行し、専門領域である「公会計」(政府・地方自治体の会計)について、自己流での論文の執筆などを行っていました。また、指導教員も公認会計士でいらっしゃいますので、出願前から公認会計士協会等の場で時々お会いし、色々お話をさせて頂いていました。その中で、公認会計士としての業務経験と、これまでに執筆した論文等の実績があれば、前期課程からではなく、個別の入学資格審査を受けることで、後期課程からの入学の可能性もあるとのお話を頂きました。また、資格審査に先立って、実績となりえる論文等の基準なども教えて頂いたことなどから、無事に出願資格を認めて頂くことができました
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
1年次に、「M研究方法論(定量)講義」を受講させていただき、以前から身に付けなくてはと考えていた統計学について、ようやく教科書を最後まで読破することができました。さらに、統計ソフトを用いた分析手法も学ばせていただき、それを用いた論文の執筆も進めています。
それを受けて2年次には、同じ講義においてTA(ティーチングアシスタント)を務めさせていただき、他の学生への指導補助や、提出された課題を見てそれに対してコメントをするなどの経験をさせて頂いています。このような経験により、自分自身の知識や技能もより深まっていくのを感じています。
ー お仕事との両立の工夫等について
現在は、公認会計士としての個人事務所を営みながら研究活動を行っていますが、在学中は会計士としての業務量は限定的に抑え、研究活動の時間を確保しています。また、指導教員には講義・演習の時間も配慮して頂き、通学しやすい環境を整えて頂いています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
以前から、公認会計士としての私の専門領域である「公会計」(政府・地方自治体の会計)について、自己流での論文の執筆などを行っていました。また、はるか以前になりますが、就職する前には研究者としての道に進みたいとの希望を持っていたこともありました。そのような状況で、私の専門領域に比較的近い分野を専門とされる指導教員にお声がけを頂いたことにより、一念発起して大学院への進学を決めたものです。ですので、志望先は指導教員のいらっしゃる本学以外は考えられませんでした。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
大学院進学のための準備としては、まずは入学試験の対策が必要となります。専門科目については、自分の専門分野の知識を深めていくしかありません。英語に関しては、かなり厳しいものと考えるべきですが、結局はたくさんの英語の論文を読みこなすことが重要と思います。特に、自分の専門分野にかかる論文を多読しておけば、入学後の研究活動にも非常に役に立つと考えられます。
商学研究科 商学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『事業再編に関する移転価格税制上の問題の検討』
概要:
事業再編という経済事象が引き起こす法人税の課税上の問題について、移転価格税制の適用による対応を検討する
ー 時間割

博士課程前期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
             
             
        M課題研究指導2    
             
             
ー 出身学部と所属研究科の専門分野が異なっている際に、特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
私は、商学部から商学研究科へと進学したわけですが、研究分野は会計学だったものが、法学という全く異なる分野の研究に挑んだわけです。試験も、また同様でした。税理士試験で、租税法に触れてはいましたが、法学とはなにかということに関する知識もありませんでした。なので、受験のための参考書とされていた租税法に関する書籍を読むことを行っていました。特に、法学は「言葉」が大事なので、受験の際には、「言葉」に対してこだわりをもって、書籍を読み、そして、自分の作成した想定問題の解答を作成していました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学院へと進学したのは、税理士試験のため、いわゆる院免によって早く税理士の資格を手に入れるためです。税理士試験は、税理士に「なった」者の平均勉強期間は8年とも10年ともいわれています。大学を出れば、もちろん働きながら科目合格を重ねる必要があり、プライベートで使える時間をほとんど犠牲にして受験を続けなくてはなりませんので、それを避けるために進学を決めました。幸い、院免によって税理士試験合格ができる状態を学部4年の段階で確定できたので、そのまま大学院に来たことになります。大学院では、資格試験で学べないことも学べることも大きかったです。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
私が相談したのは、主に大学院での生活を続けながら税理士試験を続けられるか、そして学部のゼミの先輩が大学院に進学し中退をしているがその理由はなんだったのかです。他には、大学院でどのようなことを学べ、資格試験では得られないものは何なのかも聞きました。聞いてよかったのは、租税法の解釈や国際課税は資格試験では学べないことです。「私(教授)は実務に出てからわからないことだらけで大学院に来たの」という言葉が大学院への進学を決定付けました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
私は商学研究科に在籍していますが、行っているのは法学、その中の租税法です。法律とは決まったものですが、現実は多様な事象であふれていて、法律を適用する際にどう適用するのかわからないときがあります。問題になり意見が分かれている事例に、こう解釈すればよいという解釈論や、外国の法制度を持ってきてこうすればよいという立法論により研究を行います。法学は他の学問に比べて、「言葉」へのこだわりが本当に強くあり、一文字違うだけで、単語が違うだけで全然違う結果になったりします。この厳密さが難しさであり、面白さであると思います。
ー 関西大学大学院商学研究科の魅力
商学研究科の魅力の一つに外国人留学生の多さがあげられます。留学生と日本人の数を比べたら、圧倒的に日本人の数が少なく、ここは異国?となります。飛び交う言葉も、中国語が多く、ある意味、日本の中で最もグローバルな世界の一つではないかと。
また、日本人はおもしろい人が多くいます。それが商学研究科の良さだと思います。
商学研究科 商学専攻
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)
勤務先名:
ポーラオルビスグループ
上海 トレーナー

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『企業の社会的責任から共通価値の実現へ―ネスレとキリンビールの事例研究を中心に― 』
概要:
本論文では20世紀50年代から議論されてきた「企業の社会的責任(CSR)」を第1の研究対象とし、Porterが2011年に企業の戦略優位を確立するために提出した「共通価値の創造(CSV)」を第2の研究対象とする。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在、化粧品業界に就職し、職員のトレーニングや店舗品質管理などの業務を担当しています。私は会計が専門で論理性が強いため、職員のトレーニングをするときには分かりやすい研修資料の作成を心がけています。
もちろん学部卒業後に就職することで早く社会経験を積むことができ、親から独立して生活する能力を身に付けることもできますが、さらに専門性が高い仕事につきたいとしたら、やはり大学院に進学してより多くの知識や思考力を身に付ける方がいいと思います。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
私の場合、はじめに外国人研究生として商学研究科に進学しました。正規生の入試と異なり、入試前に先生への連絡が必ず必要だったので、関西大学大学院商学研究科のホームページから先生の連絡先を探し、自己紹介、研究内容をメールで送りました。先生の返信をいただいてから、自分の研究計画書と履歴書をもって先生の研究室に行きました。最初は非常に緊張しましたが、2回ほど面談したら、自分の研究内容と先生の研究内容が合っていると感じたので、進学することに決めました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
水野 一郎先生
私の指導教員は商学研究科会計分野の水野一郎先生です。最初はインターネットで管理会計の論文を探している際に水野先生の名前を知り、関西大学大学院のホームページを検索しました。学部生時代の専門は会計ですので、管理会計は必修科目でした。また、水野先生も中国の管理会計を長年にわたって研究しており、中国人留学生との交流もとても多いので、中国の文化を非常に理解されており、研究の話題以外にもよくお話したり、卒業した後もよく連絡を取っています。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
大学院進学前から外国人研究生として院生と一緒に授業を受けていたので、1人で理解できなかった内容を直接、先生方に質問する機会がありました。また、授業以外の時には図書館を利用し、資料を調べながら暗記や知識のまとめも行いました。研究生として大学施設が活用できる点は、試験対策に大変役立ったと思います。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているのか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
会計は一般的に、数字や公式ばかりと考えられていますが、管理会計は財務会計ほどではありません。なので計算だけではなく、企業のビジョンや意思決定などから理解しなければなりません。そのため、企業調査と海外文献の収集はできる限り早く始めることをおすすめします。また、自分にとっての「おもしろさ」は研究対象企業の様々な資料を収集することで知識が身に付き、就職活動の時に、面接で活用できる点です。「難しさ」は研究した内容は新しい領域であったため、参考文献の多くは外国語であり、一つ一つ翻訳しなければならなかった点です。
ー 関西大学大学院商学研究科の魅力
最初は外国人研究生として入学したので、知らない情報が多かったですが、関西大学の図書館では利用可能な資料がとても多く、学生に非常にやさしい学修環境が整っていると思います。また、自分の研究が進まないときにも先生や研究室の先輩たちがいつも助けてくれて、本当に感謝していました。
商学研究科 商学専攻
博士課程後期課程 2017年4月入学
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
久留米大学商学部・専任講師

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『社債市場における利益情報の役割』
概要:
わが国の社債市場を対象に、利益情報と社債価値の間に有意な関連性があるのかどうかを実証的に調査している。その結果、投資家が社債への投資意思決定を行う際に、企業が公表した利益情報を活用していることが明らかとなった。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在、私は久留米大学の商学部に着任しており、そこで「会計情報論」と「財務会計論」の講義を担当しています。
「会計情報論」は、関西大学大学院商学研究科で開講されている「財務会計戦略論」や「実証会計論」で学んだことがベースになっており、「財務会計論」は大学院で受講した「制度会計論」と「国際会計論」を参考にしていますので、関西大学大学院商学研究科で学んだことは私の礎となっております。
大学院では学部よりもはるかに深い専門性を学ぶことができます。したがって、学部卒業で就職している方よりも専門的な職業に就職することができると思われます。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
当時私が学部4年生だった際に、ゼミを担当してくださっておりました乙政正太先生にご相談させていただきました。具体的には、「将来的に研究者を志望したい」ということ、「乙政正太先生のゼミに入らせていただきたい」旨を相談させていただきました。
相談させていただいて良かった点は、大学院進学前に大学院でなにを学ぶべきかを明確にできたことです。相談させていただいたおかげで、専門分野に関する基礎知識や関連する知識を大学院進学前に身につけることができました。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
大学院時代には、TA制度を利用させていただきました。大学院時代はバイトをする時間があまりとれないので、学校内でできるTAは非常にありがたかったです。また、基礎知識のフィードバックも兼ねることができました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
日本学生支援機構第1種奨学金を借りていました。無利息で借りることができたので、金銭面に関する問題を気にせず、研究に専念することができました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
関西大学大学院商学研究科の入試では、専門分野に関する幅広い知識が求められます。受験の準備においては、1つの専門書を読み込むのではなく、多くの専門書に目を通すことが重要になってくると思います。
ー 関西大学大学院商学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学大学院商学研究科では、専門性を身につけるための環境が非常に整っております。
研究者として偉大な先生が数多く在籍し、その分野に関する専門知識を教えていただけます。また関西大学はデータベースも豊富にあるため、研究をする際にデータ入手に困ることはあまりありません。
大学院で学んだことは今後の人生や社会で必ず役に立つと思いますので、大学院への進学を迷われている方には、ぜひおすすめいたします。

社会学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
社会学研究科 社会学専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『(仮題)医療ツーリズムと日本社会のあり方
~中国人を例に訪日診療の背景と定住者福祉医療課題に関する考察~』
概要:
アジア各国が高齢化社会を迎える中、医療福祉に関する話題が度々メディアで取り上げられ、人々の健康意識も変わりつつある。その中で新たなビジネスとして、東アジアを中心に医療ツーリズムが急成長を遂げている。本研究では、訪日の中国人観光客を対象になぜ自国ではなく海外で医療サービスを受けたいと考えるのか、また、医療ツーリズムが各国で推進されている中、中国人観光客が日本を選ぶ理由とその背景にある価値観、日本と中国の医療制度の違いを明らかにする。その上で、在日中国人の医療福祉に焦点を照らし合わせ、中国人観光客と在日中国人の日本での医療状況の比較から、マイノリティ・ヘルスについてより良いあり方を目指すための提案を試みる。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  国際社会学研究 総合文献研究        
  理論社会学研究   演習A グローバル
文化論研究
   
      合同演習1a    
  現代社会論研究          
社会調査実習          
             
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
まずメールで先生と連絡をとってから、研究室で直接お話をしました。自分の興味を持っている医療ツーリズムについて、どこに注目して考えれば良いのか、どういった研究方法があるのか、社会学を学んだ経験がなかったためどういう風に試験対策をしたら良いのか、とても親切にいろいろとアドバイスを頂きました。
ー 出身学部と所属研究科の専門分野が異なっている際に、特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
試験対策としては、筆記試験では社会学入門の書籍を2.3冊読み、特に意味のわからない語句や概念については念入りに調べ、あとは過去に行われた入試問題を解いていました。面接試験では自分の研究テーマがこれから学ぼうとしている社会学と、どのように関係しているのかを意識して準備していました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部生時代にたまたまアルバイトで医療通訳をする機会があり、医療サービスを受けることを目的に海外に訪れる医療ツーリズムという現象にとても興味をもち、医療通訳の勉強を始めると同時に、自分でもこの社会現象について学びたいと思い大学院に入学しました。関西大学外国語学部を卒業していて、とても楽しく学べたので大学院を選ぶ際も関西大学大学院は第一志望でした。
ー 修了後の進路希望
博士課程前期課程終了後は、医療ツーリズム業務のある旅行会社や健康食品、医薬品を扱っているメーカー、商社などの一般企業に就職する予定です。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
医療ツーリズムに関する基礎文献や先行研究、日本と中国の保険制度の違いなどを整理した上で、実際に医療サービスを受ける訪日中国人、在日中国人と医療サービスを提供する医療関係者の3グループに半構造化インタビューを行っています。
コロナ禍により訪日外国人が少ない中での調査になりますので、対象者を探すのにとても苦労していますが、インタビューで自分が意識していなかった問題点が見つかったり、ヒントを得たりすると、とてもやりがいを感じます。
社会学研究科
マス・コミュニケーション学専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『少年マンガに見られる男性性』
概要:
1960年代以降、週刊少年誌とともに発展してきた、少年マンガの時代ごとの男性性の反映や描かれ方の変化について明らかにする。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
マス・コミュニケーション理論研究 音楽・メディア
研究
         
社会調査方法論   メディア産業研究 ジャーナリズム研究    
マス・コミュニケーション学研究法 M1勉強会   合同演習    
国際
ジャーナリズム
研究
  社会調査論 社会学研究法b 演習B    
M社会調査実習          
             
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
先生の本を読んで、大学院で研究したい内容について相談しました。相談してよかったことは、大学院の試験対策にどのような参考書や本を読むべきかを先生から直接、教えていただいたことです。
ー 出身学部と所属研究科の専門分野が異なっている際に、特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
社会学という点での共通点はありましたが、出身は他大学で学部も異なっていたので、学部時代に学んだことだけでなく、新しく大学院に入ってから学ぶことも勉強しました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部卒業後、一度就職したものの、「やっぱり大学院で研究がしたい」と思って、会社を辞めて進学しました。関西大学大学院を選んだ理由は、設備が整っていることと、指導をお願いしたい先生が関西大学にいらっしゃったからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
一般入学試験では英語の試験が課されるので、大学院試験用の英単語帳と長文読解の参考書を買って勉強しました。また、専門科目試験では入門書を読んで基本的な要素を押さえ、事典を参考にして解答例を作成しました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
普段は専門領域であるジェンダーのこと、その中でも男性のこと、マンガのこと、メディア研究の手法のことなど様々な勉強をしながら研究を進めています。おもしろいことは、勉強を進めていくことで、今まで知らなかった知識を習得できること。難しいことは、研究を計画通りに進めていくことです。
社会学研究科
マス・コミュケーション学専攻
博士課程後期課程 2015年4月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
同志社大学 社会学部
メディア学科 助教
(2021年4月1日~)

※プロフィールは2021年4月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『「防災の日」のメディア史 : 日本社会における災害認識の変遷』
概要:
1923年の関東大震災と1959年の伊勢湾台風を取り上げ、日本社会における自然災害の集合的な認識の変遷を災害ごと、時代ごと、地域ごとの比較をもとに検証しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
博士課程前期課程と博士課程後期課程を併せて5年半在学しました。在籍期間は自ら課題を設定し、研究に打ち込む能力を磨きましたが、研究職に就くことができたので、その能力は現在でも十分生かすことができていると感じます。また、大学院時代に担当していた授業のTAの業務も現在の仕事に繋がっていると感じます。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
学部から前期課程に進学する際に、事前に志望の教員に連絡をしました。相談内容は、〝自分が研究したいテーマ〟と〝入学試験について〟です。良かったことは、研究テーマの設定に対するアドバイスを貰えたことです。他大学の大学院と迷っていましたが、相談したことで、自分の研究テーマに対する拡がりをイメージできたことがとても良かったと思います。
なお、志望の教員が定まっていない場合は研究科が開催している説明会に参加し、教員や在学生と相談した方がよいと思います。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
在学中、TAの制度を利用しアルバイトをしていました。在学中に感じていたメリットは、学内で自分の生活の大部分を完結できることです。TAの業務を終えると、ほとんど移動なく図書館や研究室に行けるので、時間を有効に活用できました。また、TAを通じて他学科の院生と知り合い、様々な情報共有をすることもできました。
大学院修了後もTAの経験を活かすことのできる授業を非常勤として担当させてもらうことができたので、研究者志望の学生にとってTAの経験は貴重だと思います。
ー 出身学部と所属研究科の専門分野が異なっている際に、特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
試験対策については入学試験問題集を確認し、出題傾向を理解したうえで受験勉強に取り組みました。また、もともと社会学部出身ではなく、どのような本を読んでおくべきかわからなかったので、志望する指導教員に相談して紹介してもらいました。
後期課程への入学試験では英語力が必須となるので、前期課程在学中から日常的に英語論文を読んでおくことが必要だと思います。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
これまでは、自然災害に対する人びとの認識を、マス・メディアの分析を通じて明らかにする研究を行っていました。過去に刊行された新聞、雑誌、テレビといった資料を読み込み、分析することがメインの作業となります。
1日のほとんどが書庫や研究室で資料を読む時間となるので、それなりの忍耐力が必要ですが、歴史的な資料を改めて読み返すことで、自分の認識が相対化されたり、現代で常識として語られていることが昔は常識ではなかったことが見えてきます。こうした発見が、研究の一番の楽しさだと思います。
ー 関西大学大学院社会学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学大学院の社会学研究科には素晴らしい先生方がいます。私が所属していたマス・コミュニケーション学専攻は、指導教員はもちろん、それ以外の先生方もみなさん協力的で、色々な面で助けて頂きました。また、研究室の設備や図書館の蔵書も充実しており、研究に没頭するには最適な環境だと思います。
社会学研究科 社会システムデザイン専攻
博士課程前期課程 2016年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)
職種:
総合職

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『日中企業における賃金管理の比較分析―職能給・職務給を中心に』
概要:
本論文は、日本と中国の基本給体系を比較しながら、それぞれの基本給管理の特徴や実態を確認した上で、現在の中国賃金システムの課題及び、今後の方向性を検討したものである。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
学部卒業で就職をしている方との違いは、物事においての「考える力」だと感じています。学部生時代は主に知識を勉強しましたが、博士課程前期課程在籍時は問題を発見し、知識を用いて解決することに努力しました。これも社会人になってから様々なプロジェクトに参加する際、絶対に欠かせないスキルの1つです。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
自分の研究課題に熱心に取り組んで参りました。より説得力のある論文を完成させるために、大量の文献を調べ、理論研究を組み立てると同時に、実態を把握するために地道な事例研究にも多くの時間を割きました。多くの方からご質問やご意見をいただき、考え方の多様さ、深く考えることの重要さ、研究の壁に何度ぶつかっても挫けずに乗り越えることの大切さを感じながら、自由に思考する充実した歳月を送ることができました。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
まず自分が関心を持っている研究科の先生へメールにて連絡いたしました。先生から返答をいただき、この研究科で学ぶことができる知識および、進学するにはどのような準備が必要かを詳しく説明していただきました。当時迷っていた私にとって入試に対する不安や迷いが軽減された非常に貴重な指導となりました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
国際部と指導教授の推薦をいただいて、文部科学省留学生奨励金を獲得することができました。そのおかげで自分の研究課題に熱心に取り組むことができました。
ー 出身学部と所属研究科の専門分野が異なっている際に、特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
異なる専攻を学ぶ時に重要なことは、本当にその分野に興味があるかを考えること。そして、自分のキャリアに役立つかどうかを考えることだと思います。
「千里の道も一歩から」ということわざのように、まず研究生として、専門分野の基礎知識をきちんと学んだ上で、入学試験に参加しました。
ー 関西大学大学院社会学研究科の魅力
大学院入学以来、社会学研究科で、自らの研究課題に熱心に取り組んで参りました。ゼロから出発し、自身で決めた目標へ突き進んでいったこの2年間はあっという間でしたが、学問の面白さや厳しさ、考える力の多様さや重要さ、研究の壁に何度もぶつかっても挫けずに乗り越えることの大切さを感じながら、自由に思考する豊かな歳月を送ることができ、私の人生において大変有意義なものとなりました。

総合情報学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
総合情報学研究科 知識情報学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『人はどのようにして音を聴いているのか』
概要:
現在、私が研究対象にしているのは「聴覚」です。人間は可聴周波数20Hz〜20000Hzの音をダイナミックレンジ120dBの範囲で聴くことができます。さらに0.5%の周波数変化も聴き逃しません。この優れた聴覚システムは一体どのようなメカニズムで音を聴いているのか、そのメカニズムの多くはいまだ明らかにされていません。私の研究では、聴覚メカニズムを伝送線路工学の観点から解き明かそうと試みています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
    現代哲学 ゼミ ゼミ    
      政治
データベース論
応用無線通信    
             
TA TA TA ヒューマン
インタフェース論
     
             
             
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
同じ研究室の先輩に過去の出題傾向を聞いたり、アドバイスを頂いたりしていました。また、ゼミで学んだことなどを振り返って勉強していました。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
ティーチング・アシスタント(TA)の業務では、学部生の実習のサポートを主にしていました。実習の内容は、私があまり学んだことのない範囲ばかりでしたが、学んでみたいという意欲があったのでティーチング・アシスタント(TA)をすることに決めました。実習前の予習や実習が、自身の知識習得につながり、とても良い機会となったと思います。また、授業の空きコマに働けることも良いポイントだと思います。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学大学院の給付型奨学金を使用していたので、年間30万円ほど頂いていました。頂いた奨学金は学費の支払いに充てていました。奨学金制度を使用することで、アルバイトなどの時間を減らすことができ、より研究に集中できるようになると思います。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
指導教員には、ゼミ配属時から大学院進学を希望する旨を伝えていました。そのため、早い段階から博士課程前期課程の先輩たちとのディスカッションにも参加できることになったと思います。また早めに指導教員などに出願の連絡をしていたので、周りの協力を得ることもできました。
ー 関西大学大学院総合情報学研究科の魅力
総合情報学研究科は文理融合型の研究科なので、文理を超えた異なる分野の研究にも触れる機会があり、自分の知見を広げる機会が多いと思います。
総合情報学研究科 総合情報学専攻
博士課程後期課程 2020年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『ユマニチュードケアを目指す仮想エージェントのマルチモーダルインタラクションの検討』
概要:
人間が人間をケアする際のマルチモーダルコミュニケーションを用いた手法に着目しました。特にユマニチュード方式で人間とのやり取りを行うことでケアの受容性を高める仮想エージェントシステムを開発し、認知症ケアを支援することを目指しています。本システムが認知症高齢者の日常ケアに活用されれば、より快適で満足度の高いケアとして介護者のサービスが受容され、介護側の負担が減ることを期待しています。
ー 時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
          仮想コミュニケーションメディア科学 特殊研究
講義B
 
      ライティングラボ
TA
   
仮想コミュニケーションメディア科学 特殊研究
演習1
大学院生
ミーティング
         
実習TA ゼミTA      
    実習TA    
             
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
学術データベースで関連研究を探していた時、研究指導を受けたい先生を見つけました。ヒューマンエージェントインタラクション分野に興味を持っていましたが、研究方針を悩んでいて先生にお聞きしたかったので、問い合わせのメールと研究計画書をメールで送りました。
先生はすごく親切で、すぐに返信をくださって、面談をしていただくことができました。出願の前に相談するメリットとしては、先生から研究に関する最新の情報がもらえて、自分の研究方針を固めるのにとても役立ち、先生のもとで研究している方達がどのような研究テーマをもっているのかを把握できてとても参考になる点です。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は実習講義のTAを担当しており、学校のTA制度は私にとって大きな恵みだと思います。金銭的な支援はもちろんのこと、将来は教育に関わる仕事に従事するつもりなので、授業の組み立て方を理解する機会や専門知識を活用する場を提供して頂くことができ、ありがたいです。
また、私は留学生なので、TAを担当することで日本の学生とのやりとりも増え、コミュニケーションスキルの向上や、日本の社会に慣れることにも役立っています。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
両親に自分の留学費用の負担を軽減させるため、奨学金制度を利用しました。関西大学入学前予約奨学金や財団奨学金の制度などもあり、経済的な負担を心配しなくても研究に専念することができる点や、留学という目標に向かって、より自分を高めることができた点がよかったと思います。また、奨学金を頂いていることで、さらに自分を向上させていかねばと身を引き締めています。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
米澤 朋子先生
外国人研究生の頃からお世話になっており、博士課程前期課程の2年間も合わせて、とても有意義な3年間を過ごすことができたので、博士課程後期課程に進学しても米澤先生にご指導頂きたいと思っています。
ー 修了後の進路希望
大学で教員として勤めることを希望しています。
総合情報学研究科 知識情報学専攻
博士課程前期課程 2019年3月修了
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『マルチモーダルコンテンツからの内容情報の抽出とそれに基づく情報アクセス支援に関する研究』
概要:
従来、コミックなどのマルチモーダルコンテンツの内容を把握するためのリソースには、コミックそのものやレビューから抽出できる情報が用いられてきた。しかし、これらのリソースはテキストや画像が混交しているために詳細な分析が難しく、抽出できる情報に偏りがあるといった問題があった。本研究では、各コミックの表紙からの情報抽出を試み、その情報を利用したシステムを構築する。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在勤めている企業での担当業務は研究開発であるため、大学院で学んだことが日々生かされています。エンジニアとしての開発能力や研究内容そのものはもちろん、大学院での研究活動の中で行われた研究課題に向けた議論や実験設計などの経験が特に現場に生かされていると思います。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
学部および博士課程前期課程での指導教員との面談では、主にそれぞれの時点での研究成果や今後のキャリアプランを照らし合わせ、真剣に進学の余地について議論させていただきました。自分が興味を持っている研究課題の達成はもちろん、進学によって得られるものや必要なコストについて、指導教員ご自身の経験や意見を率直に伺うことができたことが最も良かった点だと思います。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
学部生および博士課程前期課程ともにティーチング・アシスタント(TA)として実習科目に参加しておりました。学ぶ側(学生)ではなく、教える側(教員)に立つことから、新たな視点や知見が得られたことはもちろん、担当教員や実験を受講している後輩方々から一人での研究活動では得られない経験を得ることができました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
学部および博士課程前期課程ともに奨学金や奨励金によるご支援をいただきました。ご支援のおかげで、アルバイトなどの経済活動をする時間を勉学や研究などの活動のために生かすことができました。さらに、関西大学の国際部では、奨学金の紹介や推薦など、留学生を手厚くサポートしてくださいます。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
現在勤めている企業を選んだ理由は、IT業界の中でもよく知られている自社サービスを複数持っていて、なおかつAI技術への関心が強いことが主な理由でした。有力なサービスを持っているということは、多くの人がそのサービスを利用していることでもあるので、これは自分が生み出した技術やサービスがもっとも活躍できる場に他なりません。入社した後の今も、その確信は変わっていません。
ー 関西大学大学院総合情報学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
現在、機械学習やIoTなど、新しいIT技術が毎日のように生まれています。総合情報学研究科では、IT技術について各要素技術そのものの研究はもちろん、地域社会との連携や商品化などの技術の応用も含め、多角的に技術と向き合うことができます。是非ともめまぐるしく変化する技術を、自分にあった形で自由に研究してもらえればと思います。
総合情報学研究科 総合情報学専攻
博士課程後期課程 2018年4月入学
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
関西大学 先端科学技術推進機構
(※2021年4月から他大学に異動予定)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『3次元点群データを活用した情報化施工の応用に関する研究』
概要:
国土交通省が推進している3次元の測量データを活用した検査方法や情報化施工を実現するため、リアルタイム性を考慮した計測技術とその分析技術が求められています。本研究では、これらの技術を開発し、現場作業者に有益な情報を提供することを目指し、実証実験とヒアリングにより、開発技術の有用性を確認しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
修了後は研究職に就くことができ、学生時代と同じコンピュータビジョンに関わる分野を研究しています。今進めている研究においても、学生時代に学んだ基礎知識を多分に利用・応用する場面が多くあります。学生時代の研究経験があってこそ、今の研究だけでなく、学生の指導にも当たれていると実感しています。自分が過去に同じ失敗、躓いた箇所で学生の足が止まった場合、自分の経験を基に助言や指導ができることも多く、学修が活かされていると感じています。
       
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
博士課程後期課程に在学中、関西大学大学院の特別給付奨学金と日本学生支援機構の第二種奨学金を利用していました。本来であれば、在学しながらアルバイト等で学費を稼ぐため、研究や学修に充てる時間を削る必要があります。しかしながら特別給付奨学金を利用していたため、博士課程前期課程の段階から、研究実績を積むことを意識して、努力を積み重ねる必要はありましたが、日本学生支援機構の奨学支援制度も併用することで、学費、交通費や生活費を賄え、アルバイト等に充てる時間を研究や学修に充てることができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
元々、本学の総合情報学部で田中成典先生のゼミナールに所属していました。そこでは、社会空間情報科学研究センターのような共同研究の体制やゼミナールに関わる多くの先生のサポートが整っていました。その環境において、企業の方々に自分の研究成果に関して議論し、現場の声を聞く中で、学部卒業時の自分の実力が社会で通用するのかどうかに疑問を感じていました。そこで、自身の実力の研鑽のため、大学院への進学を考えました。進学先に関しては、学部時代の研究環境が私の希望する研究分野において最適であり、大学院に進学してからも同じ環境で研究活動を続けていきたいと感じたため、本学の同研究科への進学を望みました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
在学中も卒業後の研究職でも、コンピュータビジョン、つまり「ロボットの目」に関わる研究活動に従事しています。特に、従来技術ではできなかった多くの問題の解決に寄与しているAIを用いた技術開発に注目して画像処理や3次元データ処理分野を中心に研究活動を続けています。AIは、人間の脳の構造を機械上に疑似的に模倣したものであり、従来技術よりも柔軟に人間ができることの代替が可能な技術となっています。例えば、身近なAIとしてはiPhoneのSiriやお掃除ロボット等でも活用されています。ただし、人間の脳を模倣しているが故、人間と同じように見間違いや見落としをすることがあります。それがどうしてそうなってしまったのかを考えるところがAIの面白さであり、難しいところだと思います。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
私は今、大学教員として働いています。学部時代の1年生では高校教員になること、2,3年生では一般企業やそれに関連する研究所に勤めることを考えていました。しかし、ゼミナールで研究活動を行う中で指導教員の田中成典先生を始め、関係する先生方や先輩方がこの新しい技術を使えばこんなこともできるのではないか、どのようにすれば実現できるかと学生と共に議論、研究する姿を近くで見て、その姿が自分の将来像にも合っているのではと考えたため、大学教員の道を選びました。
ー 関西大学大学院総合情報学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
コロナ禍を鑑みると、大半の企業は現社員への補助金としてこれまでの貯蓄を吐き出しており、採用人数を調整、就活生の中から少しでもいい人材を発掘することを求めています。これから訪れるであろう就職氷河期を生き延びるためには、少しでも他の学生よりも秀で、少しでもいい会社に発掘されるようにする必要があり、たまたま、いい会社に入ることができたとしても、周囲には大学院卒の学生もいるため、鯛の尾となり、最悪辞職や転職を検討する必要が出てくる可能性もあると思います。そうならないためには、大学院に進学し、学部では学べない一歩進んだ知識や技術を少しでも他の学生より多く培うことが選択肢の一つであるため、これから退職までの最大40年間の生活を安定して過ごすために2年~5年間の大学院への進学をぜひ検討してみてください。

理工学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
理工学研究科
環境都市工学専攻 建築学分野
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『人工知能を用いた電力消費量の予測』
概要:
技術が発達して、今まで出来なかったことが出来るようになってきました。たくさんのデータから都市計画を考えなくてはならない時代にさしかかっていると感じています。 そうした中で、ニューラルネットワークを用いた電力消費量予測に取り組んでおり、今後の都市計画に役立てることが出来たらと思っています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  建築意匠特論          
建築視環境特論 建築文化財特論   建築音環境特論      
             
             
             
             
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
プログラムを組む授業のTAを担当しています。研究の中でもプログラムを組む機会があるので自分自身の勉強にもなっています。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学大学院特別給付奨学金を頂いています。アルバイトの時間を減らすことができ、研究活動に費やす時間を多く取ることができるため助かっています。
ー 修了後の進路希望
都市環境計画に携わりたいと考えています。どのような職種に就くかはまだ分かりませんが、研究を通して得た学びや気づきを社会に還元したいです。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
都市環境計画に関する研究を行っています。環境計画に関しては、まだまだ出来ること、やらなくてはならないことがたくさんあり、今後さらに発展して面白くなる分野だと感じています。これから先も私たちが豊かに暮らすために欠かせない、社会性の高い分野で、そこが研究のおもしろさだと感じています。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
大学院生活が有意義なものになるかは、自分次第です。学部生の時と比べて、自主的に勉強する機会が増えたと感じています。自分自身が興味を持つことを深めていくのはとても楽しいので、充実した時間を過ごせるよう頑張ってください。
理工学研究科 総合理工学専攻
博士課程後期課程 2020年4月入学
(入試種別:一般入学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『ホタテガイ副次産物由来油脂の健康機能性の評価』
概要:
日本では年間4万tのホタテガイの内臓が廃棄処分されています。そこで私たちは内臓を原料とした安全な油脂を製造しました。現在はこの油脂の摂取が脂質代謝やアレルギー反応などに及ぼす影響について研究しています。
ー 時間割

博士課程後期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
             
             
             
             
    生命・生物工学
ゼミナール6
       
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
博士課程後期課程へ進学するメリットだけでなく、デメリットもご教授いただき、進学すべきかどうかについて、より深く考えることができました。また進学するにあたり、「今」自分が何をすべきか、どんなスキルや知識を身につけるべきかをご教授いただき、進学に向けての幸先の良いスタートができました。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
学部生と話す機会が多く、研究活動や進学などについて迷っている学生にアドバイスすることができました。また、指導することの難しさを改めて知ることができました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は奨学金を学費と生活費に使用しています。これによりアルバイトをせずに生計を立てることができています。アルバイトに時間を費やさないことで、日々の貴重な時間を研究活動にあてることができています。
ー 関西大学大学院理工学研究科の魅力
医薬、環境、食品など多彩な研究分野があり、研究活動において多方面からの意見を聞きやすい点や、自分の専門外の研究をする際にも、様々な研究をされている先生がいるので、研究内容にあった相談ができる点が魅力だと思います。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
食品、医薬品、微生物など、幅広い知識を身につけた上で、自分の興味のある研究を探してください。
理工学研究科 環境都市工学専攻
エネルギー・環境工学分野 
博士課程前期課程 2018年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
(株)村田製作所 技術系総合職

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『RHO型多孔性金属錯体の水系合成』
概要:
RHO-Zn(eim)2は有機物吸着材として研究されていますが、従来人体に有害な溶剤を複数用いた合成が報告されていました。反応物を水溶媒中で反応させることで環境に優しい新規合成方法を開発し、RHO-Zn(eim)2の構造安定性の評価を行いました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在は狙った品質の製品をどのように作ればいいかを考える仕事についています。どのような現象が起きているかを考えるために流体などの大学院で学んだ専門知識を利用します。また、研究を通して得た主体性ややり抜く力、課題解決能力が仕事への向き合い方に活かされています。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は学部生のときにサークルに参加していなかったため、TA制度は下級生と関わるいい機会になりました。学部1年生にわかるように伝え方を工夫することはプレゼン能力の向上になりました。また、TA制度を通して学部生からの質問に答えられるように復習をしたことが自分自身の知識を深めることに繋がりました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
高校生の時に水質改善の取り組みに興味を持ちました。分離システム工学研究室のWEBサイトで吸着材としてMOFが紹介されていたためこれを研究することが水環境改善の一部を担うことが出来ると思い、MOFを研究することを目標に環境都市工学部を受験しました。4年生の1年間だけでは満足のいくまで知識を深めるには不十分と思い大学院に進学しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
田中 俊輔先生
田中先生は学生の気持ちに寄り添ってくださる先生です。自分で考え取り組んだ内容に対して肯定した上で、アドバイスしていただいたり積極的に学会に参加する機会をいただきました。文献調査をしてニーズのある研究テーマを知ることや、自分で研究テーマを進めることは初めての挑戦で苦労しましたが、その経験が何事にも好奇心をもって物事を見ることなど仕事の姿勢に役立っていると思います。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
インターンシップに参加し技術系の仕事を体験しました。大学の研究室よりもスピード感があり知恵を絞り一丸となって品質の向上に取り組む姿勢に憧れました。また今まで学んだ化学工学の知識をいかし新しい分野に挑戦したかったため専門外であるセラミックの会社を選びました。
ー 関西大学大学院理工学研究科の魅力
研究活動は自分で選択できることが多いことが魅力です。関西大学大学院は研究テーマに対して必要な設備が十分揃っており、やりたいことに対し先生もフォローしてくださるので、自分のやりたいことをやりきる環境が整っており満足しています。また、関西大学で開催した化学工学会に参加し、他の分野の研究発表を聞くことで研究のモチベーションを保つこともできました。
理工学研究科 システム理工学専攻
電気電子情報工学分野
博士課程前期課程 2017年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
富士通株式会社 開発職

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『対話者の反応を考慮したロボットの内部状態推察モデルに関する研究』
概要:
感性ロボットにおける生き物らしい豊かな感情伝達と、ロボットのコミュニケーション相手である対話者の内部状態を考慮した感情表出を目的とした、感情生成・表出モデルについて
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
情報工学の世界は日々目まぐるしく進歩しており、配属先の職場では、アカデミックな場で会得した最新の専門知識や研究に対するノウハウというものを求められることが多くあります。製品の新機能検討会に呼ばれ意見を求められた際に、大学院で学んだ知識を用いて新人ながら有意義な発言ができたことなどは記憶にも新しく、学部での4年間の勉学の上に成り立つ大学院の2年間の研究の経験や知識は、就職後自分が持つ価値となり、職場での自己定義やキャリア形成に大いに役立っていると感じています。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私が利用した奨学支援制度は関西大学大学院特別給付奨学金と日本学生支援機構大学院第一種奨学金です。これら2つの奨学金を組み合わせることで在学期間中は研究に専念することができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
関西大学大学院を選んだ1番の理由は、同じ研究室で学部の続きから研究ができる点です。信頼できる教授の元で、学部時代に行ってきた研究を継続し、更に深めていくことができるという点に魅力を感じたため内部進学を選択しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
徳丸 正孝教授(感性情報システム研究室)
元々、感情を持ったロボットに対する興味関心がずっとあり、感性情報工学はまさに自分が学びたいと思っていた分野でした。研究室を検討し始めた当初から教授の研究領域や発表論文などをみて自分のやりたいことができる研究室はここしかないと確信し志願しました。
研究室に入ってからは、感情という明確に解き明かされていないものを追い求める日々に迷走することも多々ありましたが、研究の方向性を議論しつつ定めてもらったり、アイデアのブラッシュアップをしてもらったり、問題に直面した際にはいつも教授にお世話になりました。今、自分が考えていることを自分よりも理解して下さるとても尊敬できる人です。
ー 関西大学大学院理工学研究科の魅力
自分ひとりでは到底買えないような機材を用いた研究や、学部生も含めた学生の多さを活かした検証実験など、自分の研究室では提案すれば大抵のことはやらせてもらえました。
自分のやりたいことを行える環境、行き詰まった際に的確なアドバイスで支えてくれる教授、自由にやりたい研究を行うことができる環境が揃っていることが大学院の一番の魅力です。
ー 関西大学大学院理工学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
理工学研究科はまだまだデータ上では女性の進学率が低く、本当は進学したいけれども世間体などを考えて進学を悩んでいる方は多いのではないかと思います。自分も当初親からは学部卒での就職を望まれていましたが、奨学金を使うことや研究をしたいという意思を伝えることで進学を許してもらえた記憶があります。
実際、最も危惧していた就職に関しては、院卒は非常に有利に働いたと感じています。企業の女性のエンジニア需要は年々増加しているため、しっかりと院での研究を通して自分の強みを見つければその経験は就職活動にも活かすことができます。ぜひ自分の行きたい!という意思に従って大学院で研究に励んでみてください。

外国語教育学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
題名:未定
概要:
Grit(=やりぬく力)と英語学習の関係について研究したいと考えています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
    英語文学概論     生徒・進路指導論  
      英語科教育法(四) 特別支援教育論 M前期課程演習1b  
    e-LINC e-LINK      
  英語科教育法(二)     M第二言語習得論2 M外国語学習者論  
        M第二言語習得論1    
             
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
自分が大学院で学びたいことを学ぶことができるのかを確認しました。
他大学他学部出身でわからないことが多かったので初歩的なことからたくさん質問をさせていただき、研究計画書も見ていただきました。
ー 出身学部と所属研究科の専門分野が異なっている際に、特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
入試がとても不安だったので英語力の向上と専門知識の基礎固めに力を入れました。
英語に関しては、大学院入試用の英語の参考書を使用しました。
専門知識については、(進学相談会で配布していただいた)用語集をすべて覚えるために進学相談会で紹介していただいた英語教育用語辞典を使用して学びました。イメージを持たせるためにイメージ図や絵を描いて覚えました。
また、教育学部出身だったので、学部で学んだ教育学の視点を取り入れるということを意識して研究計画書や志望理由書を作成しました。
ー 長期履修学生制度利用にかかわる経験談、よかった点
他学部出身であるということもあり、基礎から専門分野について学ぶ必要性を感じ長期履修学生制度を利用しようと考えました。
さらに小学校教員の免許しか持っていないので、中高の教員免許の取得を目指しています。教員免許取得のための授業と大学院での学びを両立させるためにも長期履修在学制度を利用してよかったと感じています。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学給付型奨学金をいただいています。必要な手続きのあと採用していただきました。
ー 修了後の進路希望
小学校教員を希望しています。
小学校で英語教育に携わりたいです。
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程後期課程 2019年4月入学
(入試種別:社会人入学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『日本のEFL環境における有効な動機づけ方略の選定と実施方法の検討(予定)』
概要:
外国語(L2)学習者を英語学習に動機づけるために教員が用いる方略はL2動機づけ方略と呼ばれます。自身の研究では、日本のEFL環境において有効だと考えられる外国語動機づけ方略を選定し、教員がその方略をどのような形、タイミングで使用すれば学習者の動機づけに効果的に作用するのかを考えます。
ー 時間割

博士課程後期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
             
             
             
             
             
  D後期課程演習2b          
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
修士論文を執筆してから10年以上経っていたため、私が博士課程前期課程で興味を持っていた分野がその後どのように発展していったのか教えていただきました。また、研究計画書の書き方や読んでおくべき文献だけでなく、進学後研究に集中するために留意すべきことについてもアドバイスをいただきました。事前にお話する機会をいただき、「この先生のもとで研究がしたい」と思えたことが、入試に臨む際の原動力になったと感じています。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
2019年度にRAとして、ある先生が執筆された本の索引の作成に関わらせていただきました。索引を作るのは初めての経験だったため、難しさを感じることも多くありましたが、作業内容を丁寧に教えていただいたおかげで自身のスキルアップにつながったと感じています。ひとつひとつの用語がどのチャプターのどのような文脈の中で使用されているか確認していく中で、自身の知識を広げることもできました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学大学院特別給付奨学金をいただいています。進学にあたり、「家族の生活の負担になるのではないか」など経済的な不安を抱えていましたが、この奨学金のおかげで研究に集中することができています。
ー お仕事との両立の工夫等について
フルタイムの職に就いているため、研究のためのまとまった時間を出勤前や帰宅後に確保すること、通勤中などの短い時間でもできることを少しずつ進めておくことを日々心がけています。時間を有効に使うために、先生方や研究科の先輩方からのアドバイスを参考にすることも多いです。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科の魅力
多様な分野の専門家である先生方、世代やバックボーンの多彩な大学院生とともに、活発な議論を繰り広げながら研究に取り組めることが、この研究科の一番の魅力だと思います。
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程前期課程 2014年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
私立桃山学院中学校高等学校
英語科教諭

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『Exploring the Washback Effects of Different English Vocabulary Quizzes on Learners’ Strategy Use:
Focusing on False-Beginner Learners in the Japanese EFL Context』
概要:
英語の単語小テストの問題形式を変えることで学習ストラテジーに変化があるのかを研究しました。学習者は提示された問題形式に合わせて学習ストラテジーを変化させていることがわかりました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
より専門的な授業を受講して外国語教育に関する知識を得ることができました。学部卒業で就職することも考えましたが、大学院進学を決めたのは知識などでも不安な部分が多く、出来るだけ勉強をしてから教師という仕事に就きたかったからです。その点に関しては非常に充実した大学院生活を過ごすことができました。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
英語科教育法や国際部の授業のTAをしていました。英語科教育法では実際に自分が受講した内容の復習にもなりましたし、担当の教授がゼミの指導教授でしたので色々なことを相談するいい機会にもなりました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
奨学金制度を活用していたおかげで、在学中に特にお金に関して苦労することはなく研究活動に専念することができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部生の時に、 e-LINCで授業の準備などをお手伝いしていただいていて、その時に大学院生の先輩と話すことが多く、大学院進学をより具体的に考えることができました。また国際部で学生スタッフとして事務補助や留学生対応などをしていたので、そのアルバイトを続けることができるのも一つの理由でした。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
竹内 理先生
指導教授の竹内先生とは学部生の時は面識がなく、大学院進学後にお世話になることになりました。2年次にはゼミ長をさせていただきました。修士論文を書く際は、毎回的確なアドバイスをくださり、非常にありがたかったです。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科の魅力
外国語教育学研究科は留学生も多く、また研究室の設備も良いため非常に研究に適した環境でした。研究補助をさせていただくこともあり、普通では経験できないようなことをたくさんさせていただきました。
外国語教育学研究科 外国語教育学専攻
博士課程後期課程 2012年9月入学
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
立命館大学 生命科学部 准教授

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『An Analysis of Rhetorical Features and Logical Anomalies in the EFL Argumentative Essays Written by Japanese University Students』
概要:
日本人大学生の書いた日英の作文を比較して、英語に見られる論理的逸脱が日本語の発想によるものかを分析しました。日本語の作文に特徴的な読み手に推測させるなどの論理的な流れを妨げる傾向が、英文に負の転移をしていることが明らかになったため、パラグラフ・ライティングの指導の徹底と高大連携のアカデミック・ライティングの指導を強調しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院での学びが今の私の仕事の原点となりました。博士課程後期課程で研究した英文ライティングの研究を今でも続けていますし、現在所属している大学でもライティング指導を任されています。2017年度には所属学部にライティングセンターSAPP(Support for Academic Projects and Papers)を立ち上げました。SAPPでは理系学部の特徴を活かし、大学院生が学部生の研究テーマを英語の論文にする支援を行っています。現在SAPPは、年間160名の来室のあるセンターになりました。また本年度、科学研究費を獲得し、博士論文で結んだ高大連携のライティング指導に携わり、高校でのライティング指導も行っています。全て関西大学の博士課程後期課程での学び、研究が今の仕事につながっていると言っても過言ではありません。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
研究科に入学する際に、指導頂いた先生に相談に行きました。大量のライティングデータを分析する際のデータ構築の方法や、研究の進め方などについても丁寧にご教示くださいました。また一緒に分析しようと仰っていただき、とても心強かったのを覚えています。
ー 大学進学のための受験対策や事前準備
大学院進学を考える際に、まず自分の関心のある研究分野(私の場合は英語ライティング指導)の先行文献や書籍などを読み、自分が望む研究ができる先生や大学院の情報を収集することから始めました。その上で直接先生にメールをして詳しいお話を聞くなど十分に納得したうえで進学を決めました。入学試験の情報は修了生を探してどのような試験であるのかを知り、面接で聞かれることなどを準備して臨みました。情報収集と準備に時間をかけることが大切だと思います。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
私の関心は常にライティング、とりわけ論理的に書くことです。もともとはなぜ日本人はうまく英語で書くことができないのだろうかという疑問への答えを見つけたいと思い博士論文のテーマとしました。博士論文は、「書いたもの」が対象だったのですが、現在は「書き手」つまり「人」に関心が移っています。なぜそのようなものを書くのか、どういう指導をすれば書き手は変わっていくのだろうか、と心理面にまで研究の対象を広げています。書いたものを通して人を見ることができるのでとても面白いですし、ライティング指導や研究を通して学生が成長する姿を追うことができるので教師冥利につきます。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
現在は大学で専任教員として働いていますが、まさかこのような職位に就くとは思っていませんでした。英語を教える仕事を続けてはきましたが、修士時代の2011年にオーストラリアの大学院で一年間勉強したことがきっかけとなり、帰国後に大学で非常勤講師として英語を教え始めました。年齢的にも遅いスタートだったと思います。好きなライティングの指導や研究ができればとそれだけを思って環境を選んできただけですので、現在大学で教えている自分は縁のおかげだと思っています。
ー 関西大学大学院外国語教育学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学外国語教育学研究科で私は多くを学びました。素晴らしい先生方から、自分では得られない言語学や言語教育の実践的な知識を学ぶことができます。私は博士課程後期過程の指導教員であった竹内理先生から研究の進め方や論文の書き方を学びました。先生のご指導が無ければ、博士課程を終えることは出来ませんでしたし、今の私も無かったと思います。博士課程の研究は時間がかかりますが、そこにじっくり付き合ってくださる先生方がおられるので安心して進学を考えてほしいと思います。

心理学研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
心理学研究科 心理学専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『虚記憶の個人差についての検討』
概要:
実際に体験していない出来事でも実際に起こったと思うことや、自身が体験したことがそれ以上に美化されて思い出すことは誰もが体験したことがあると思います。これらは日常場面で起きる現象であり、このような真実でない記憶は虚記憶(false memory)と呼ばれます。
そこで、日常的に生じる虚記憶と個人差(知能や気質・特性など)との関連を検討しています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
M英語論文の
書き方
  M健康・人格心理学
特殊講義
  M心理学セミナー
1A[5組]
   
             
  M計量・
方法心理学特
         
    M現代心理学の
学際的問題B
       
M認知・生理心理学
特殊講義
M発達・教育心理学
特殊講義
  M上級心理学実習 M上級心理学実習    
             
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
私は、同大学の社会学部心理学専攻出身で、今も学部の時と同じ関口先生に指導していただいています。私の場合は、一般的な就職活動をし、商社に内定をいただき、12月までそのまま就職することを予定していました。しかし、ギリギリのところで、もう少し虚記憶の研究をし、勉強したいと思い進学を決めました。決心できた理由としては、関口先生から修士の勉強や研究についてお話していただいたこと、同じゼミの先輩(M2)が「おいでよ」と声をかけてくれ、大学院について教えてくれたことでした。先生への相談内容は、授業数や研究の進め方についてで、相談してよかった点は、大学進学の決め手になったことです。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は、学部時代に給付奨学金をいただいていましたので、大学進学を決めた際に奨学支援センターに相談にいき、現在も引き続き利用しています。奨学支援センターの方々はとても親身になって相談にのってくれ、奨学金制度を説明してくださいます。私は現在、財団の奨学金制度を利用していますが、年に数回、式典や研修などがあり、様々な大学の大学生や大学院生と交流することができ、良い刺激を受けながら勉学に励むことができています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学院進学の理由は、もう少し専門的な勉強をしたいと思ったからです。卒業研究で初めて自分で計画し、実験参加者の募集、実験、分析を行いました。仮説通りの結果が出たことによって、さらなる興味がわき背中を押されました。また、同じゼミの先輩に誘っていただいたことも、決定打となりました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
私は内部進学でしたので、自分の研究分野の勉強と研究計画に力を入れました。入試自体は志望理由書や研究計画書をふくめた出願書類の提出、および口頭試問だったと思います。ですので、指導教員の研究を知り、論文や本をよみ勉強しました。また、自分の研究分野のレビュー論文や自分がしたい実験に近い先行研究で理解を深めることを行っていました。
他には、実際の分析方法など、入学後に行いたい実験の計画も入念に行いました。また、初めて聞く人でも分かりやすい説明ができるように、言葉の意味の理解も深めました。
ー 関西大学大学院心理学研究科に進学を考えている方へのメッセージ
大学院は、自分の興味を深める場でもあり、興味を広げる場でもあります。しかし、2年しかありません。実際、今年度は新型コロナウイルスの影響で、実験が思い通りに進んでおりません。計画していても思い通りに進まないこともある中、計画が明確にない状態であれば2年の学生生活はあっという間です。就活や修士論文、研究、学会などもあります。
その中で、関西大学の心理学研究科は多くの分野の心理学の教授の授業があり、親身になって独自の視点で研究のアドバイスをしてくれる先生がたくさんいます。また、興味の幅も広がるような授業がたくさんあり、心理学という1つの学問を様々な視点から学ぶことができます。心理学研究科でやりたいことが明確にある方は、ぜひお勧めします。
心理学研究科 心理学専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『大学生における化粧行為の選択傾向に関する日中比較研究』
概要:
私は文化が化粧に影響するメカニズムに関する研究を行いたいと思っています。大学院で実際にインタビューを行って、日本と中国の女性の化粧選択傾向に違いが出る理由について検討したいです。また、その違いを生じさせたと考えられる最も有力な背景として、社会における共通認識と国の文化からの影響についても研究していきたいと考えています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
    健康・人格心理学
特殊講義
       
             
             
    現代心理学の
学際的問題B
       
認知・生理心理学
特殊講義
    心理学セミナー
1B[9]
     
             
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
化粧行為は対人関係に対して大きな効果を発揮しますが、化粧行為に対する態度と化粧の選択傾向は、文化圏ごとに異なっています。日本では従来、化粧行為による自己満足度、対人魅力などについて研究がされてきました。しかし、他国と結果を比較した研究は少ないのが現状です。そのため、私は化粧行為における研究を深めたいと思い進学を決めました。また、関西大学は専門性が高く優秀な先生がいらっしゃるので、関西大学大学院に進学しました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
事前準備として、研究計画の整理が大事だと思います。自分が何を研究したいのか、どのように研究を進めたいのかをしっかりと準備する必要があります。また、入学試験問題集を手に入れ、希望する指導教員の論文を読むことも重要だと思います。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
私の研究は、質的調査法を用い、半構造化面接を行います。面接の内容については、複線径路等至性モデル(TEM)とKJ法で分析を行います。心理学研究は共通点を求める量的な研究が多いですが、対話分析により個人差を探し出す質的研究も面白いと思います。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
先生の論文を一部拝読して、自分の研究内容と一致していると感じました。そしてメールで先生に連絡し、研究に関する貴重なアドバイスをいただきました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は関西大学の給付型奨学金の制度を利用していました。主に学費と研究に必要な資料の購入費としても使わせて頂きました。アルバイトの時間が減少され、勉強に集中することができました。
心理学研究科 心理学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
進学(2021年4月~大阪教育大学連合教職大学院)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『グリットの構成概念と予測因子の検討ならびにその育成プログラムの開発』
概要:
日本語版Short Grit(Grit-S)尺度(西川他,2015)を用い,グリットの構成概念および予測因子を検討し,子どものグリットを高めうるマインドフルネス心理教育プログラムを提案する。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
学校臨床心理学研究   教授・学習
心理学研究
    臨床心理学  
    心理学論文の読み方と書き方   認知・発達心理学
特論
   
             
  発達障害研究          
心理学セミナーA            
             
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
私は大学入学時から教師を志して教職課程を履修し、4年次には中学校および高校の教員免許状(第1種)を取得していたので、卒業後はそのまま学校現場で働くことも可能でしたが、修士課程への進学という決断をしました。進学してもっとも良かったと思っている点は、教育観が大きく変化・転換したことです。教育というものを一度外から専門的に見た経験によって、教師としての自分のオリジナリティやアイデンティティのようなものを発見することができ、あるいはこれまで出会ってこなかった様々な理論や思想、視点を自分のなかに取り込むことができ、この2年間は今後より意味のあるものになるだろうと感じています。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
主に大学1~2年次生が受講する授業のTAとして勤務し、2年間アルバイトはほとんどせずに研究することができました。TA勤務のメリットとしては、wordやexcelなどの簡単な操作を教える授業のアシスタントという業務内容であった点、大学院の授業の合間にアルバイトをすることができた点など、自分のスキルアップにつながったうえに、研究の時間もとりやすくなったことだったと思います。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は、関西大学特別給付奨学金(入学試験成績優秀者対象)および日本学生支援機構奨学金を利用しており、自分の研究活動において役に立ったと感じています。大学院の授業では授業外学習の時間が多く必要となり、一方で修士論文や学会発表の準備なども進めていくことが求められました。とくに日本学生支援機構の貸与奨学金については、貸与したものの使わなかった分は繰り上げて一括で返済する制度もあるため、余裕をもった院生生活を送るためにも奨学金を利用されるとよいのではないかと考えます。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
私の出身は社会学部心理学専攻ですが、学部生の時の指導教員が定年退職されるとのことで、文学部心理学専修の菅村玄二教授をご紹介いただき、大学院で指導していただくこととなりました。学内進学試験の口頭試問に向けては、指導教員の著書をいくつか読み、また指導教員の専門領域にかかわる本や論文などについても調べ,自分の関心や問題意識とできる限り有機的に結びつけて話をすることができるよう対策しました。そのうえで、学部の指導教員に見ていただきながら、選考書類の研究計画書を作成しました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
学部時代からの研究テーマは、目標達成やキャリアにかかわる非認知能力の一つであるグリット(やり抜く力,根性)です。グリットは根気と一貫性という2つの成分からなることが示されており、尺度研究を通してグリットの構成概念や予測因子などを検討するとともに、グリットの2成分の弁別についても研究してきました。修士論文では、教育現場においてグリットを育むための心理教育として、仏教の瞑想法を起源にもつマインドフルネスに着目し、介入プログラムを作成しました。また、マインドフルネスだけでなく、それに類する心理教育的な技法、あるいはその他の心理教育プログラムなどに関心を広げています。
ー 関西大学大学院心理学研究科の魅力
心理学研究科の先生方はそれぞれが異なる専門領域をお持ちで、それに伴って院生や研究生も多種多様なテーマのもとで研究活動をしています。そのような先生や院生と交流することを通して自らの学びも深まります。また、心理学研究科の院生は少人数であるため、毎日がゼミのような状態で授業を進めてもらうことができ、そのうえどの先生も担当する院生以外の学生の研究活動等も気にかけてくださいます。親身になって相談にのっていただいたおかげで、とてもアットホームな雰囲気で楽しく学びを進めることができたと感じています。
心理学研究科 社会心理学専攻
博士課程前期課程 2014年4月入学
(入試種別:社会人入試)
職種:
教員

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『大学生のライフスタイルがキャリア発達に及ぼす影響』
概要:
大学生のキャリア教育、キャリア支援のあり方を提言することが目的である。大学生活を「学業」「友人交流」「アルバイト」「インターネット・SNS」「一人で行う趣味や娯楽」の5領域に分け、時間、重要度、領域ごとの関わり方などをキャリア発達の視点から検討した。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
入学前から教員の仕事をしておりましたが、研究に着手する前と後では、大きく異なったことが2つあります。1つ目は、自分の専門分野に対する探求心が強くなり、キャリア発達、職業心理学に関する理論の理解が深まったことです。2つ目は、研究方法の理解と習得です。心理学は思っていた以上に広範に及ぶ学問であり、習得すべきことが多くあります。様々な分析方法を理解することで、より研究への熱意が高まったと感じています。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
仕事でキャリア教育、キャリアカウンセリングを担当していましたが、研究に着手するのは初めてでした。そのため、出願前に指導教員の研究テーマをお聞きし、自分の研究目的とのすり合わせを行いました。3年の長期履修学生制度を利用していましたが、論文の執筆には多くの時間と労力が必要になります。心理学の単位修得はもちろん、研究に必要な学習やスキルの習得、調査も実施しなければなりません。仕事と家庭、研究との両立に対する覚悟はありましたが、3年で実現が可能かどうかを確認しました。具体的なイメージができたため、不安が和らいだと思います。
ー お仕事との両立の工夫等について
平日の仕事と科目受講の調整が大変でした。まず、夕方や土曜に行っている科目を優先的に受講し、平日に設定されている必修科目は、半年間だけ仕事を調整しました。調整後に科目の日程が変更されると困るため、担当の先生には事前に日時の変更がないかを確認していました。急に仕事が入ってしまった時は、担当の先生に連絡を入れて、学修に遅れが出ないよう注意していました。常にノートパソコンを持ち歩き、メール対応は移動中に済ませました。家事は細分化して細切れ時間に行い、夫との連携を強化しました。
ー 出身学部と所属研究科の専門分野が異なっている際に、特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
心理学の本を1冊購入し、半年間かけて事前に勉強した結果、本を要約したノートファイルが1冊できあがりました。受験前に国家資格2級キャリアコンサルティング技能士(現在は1級を保持)、産業カウンセラー資格などは持っていましたが、心理学の範囲は広いため、心理学部出身の知人にも教えてもらいました。その後は、研究テーマとなるキャリア心理学の勉強を進めながら、研究に関する本を数冊読みました。
ー 長期履修学生制度利用にかかわる経験談、よかった点
社会人は仕事や家庭との両立があり、研究や単位修得を2年で行うことは困難なこともあります。そのため、私は長期履修学生制度の予定通り3年間で修士号を修得しましたが、状況によっては2年間に短縮することも可能な制度です。ペース配分に余裕を持たせることで、気持ちの余裕も生まれた気がします。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
川﨑 友嗣先生(2020年ご退職)
指導教員は、キャリア心理学、キャリア発達をご専門とされている川﨑友嗣先生です。これまでに仕事上の研修などで川﨑先生のキャリア心理学などを受講していたため、どうしても指導をお願いしたくて関西大学を受験しました。川﨑先生とのゼミは2限だったため、毎週ランチをご一緒することができました。憧れの先生やゼミ仲間と一緒に過ごした時間は、私にとって本当に貴重で大切な時間でした。先生は出張の多い方でしたが、そのたびにお土産のお菓子を買って来て下さいました。修士号の学位授与のお祝いに、先生からプレゼントしてもらった名前入りのボールペンは、今も私の大切な宝物です。

社会安全研究科

主な就職先

富士通株式会社、株式会社エイチイーシーエンジニアリング、太平工業株式会社、バブコック日立株式会社、株式会社椿本カスタムチエン、株式会社ブリヂストン など

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『災害報道従事者におけるコンピテンシーの分析
―NHKのアナウンサーを対象として―』
概要:
自然災害が頻発化し、さらにコロナ禍のような感染症対策が求められるなかで、適切にリスク情報を発信できる災害報道従事者を育成することが求められています。そのためには、災害報道従事者のコンピテンシー(高業績者の行動特性)を抽出しておくことを目指しています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
  社会減災政策論          
    公衆衛生特論   Academic Writing & Presentation in English    
             
  安全と
法システム特論
    安全の思想 副指導演習  
          M専攻演習1B  
             
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
まずは先生から研究内容と研究室の設備などを紹介していただきました。次に、修了後の計画や受験の際に注意する点とおすすめの書籍について相談しました。特におすすめの本については、相談してよかったと思います。専門性が高い本なので、受験だけではなく、現在の研究にも役立っています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部生時代に学んだことだけでは足りないと感じ、さらに勉強したいと思い、大学院に進学しました。関西大学を選んだ理由は2つあります。1つ目は学部生時代にとても憧れた先生が同じ関西大学卒業生ということ、2つ目は関西大学では独自の社会安全学を学べることに魅力を感じ、自分の関心や興味に合っていると思ったからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
まずは志望する先生の研究内容を十分に理解し、できれば先生との面談をおすすめします。そして、専門書籍を読み、自分が何について勉強したいのかをはっきりさせること。最後に平常心で試験を受けることです。大切なのは、合格かどうかを気にするのではなく、今やれることをやりきることです。
ー 修了後の進路希望
日本で学んだ素晴らしいことや経験などを母国で検証し、メディア関係の会社に勤めながら、身に付いた知識を活用したいと思います。
ー 関西大学大学院社会安全研究科に進学を考えている方へのメッセージ
命を守る「安全」の為に、文理を分けて考えるのではなく、お互いの考え方を尊重しましょう。この考え方はまさにこれからの世界で必要とされることです。私たちと同じように、さらなる安心や豊かな生活環境を作りたいと考えている方は、ぜひ社会安全研究科への進学を検討してみてください。
社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程後期課程 2020年4月入学
(入試種別:一般入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『コンセンサスコミュニケーションにおけるリスクの不確実性情報の効果に関する研究』
概要:
高度な科学技術に関するリスク情報には、不確実さや曖昧さが含まれます。本研究では、主に高レベル放射性廃棄物の地層処分の話題を扱いながら、特に社会での合意が必要なコンセンサスコミュニケーション場面における不確実情報の効果を検討することを目的としています。現在は、学生や市民を対象としたインターネット調査・フィールドワークを実施することで、示されたリスク情報の内容によって市民の意見や考えがどのように変化するかを考察しています。
ー 時間割

博士課程後期課程 1年次 春学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
    TA
(ライティング チューター)
   
  安全心理研究          
    TA
(ライティング チューター)
     
  地盤防災研究 専攻演習3A
(安全心理研究)
       
             
             
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学には、学生向けに文書作成サポートを行うライティングラボという施設があります。現在、そのチューターとして文書作成支援業務に携わっており、相談に来た学生と一対一で対話を行いながら、より良い文章となるように指導を行なっています。学生が持参する文章は、授業で課されたレポートから卒論まで多岐にわたり、またその分野もさまざまです。多くの学生と接し、より良い文章にするための改善策を考え、指導することは自身の文書作成能力向上にも役立つため、貴重な学びの場であると感じています。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学独自の奨学金を頂いております。経済的負担が軽減されたことにより、アルバイト活動を最小限に留めることができています。その結果、日々の研究・調査活動をはじめ、国内外での学会・研究会への参加を積極的に行うことができています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
学部生時代から取り組んでいた研究を継続して取り組みたいという思いから大学院への進学を希望しました。また本研究科は、さまざまな分野の先生方が多数おられるため、常に新しい視点からのご助言をいただけることも進学を決めた理由の1つです。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
私は社会心理学の理論を用いて社会のリスクや安心に関する問題を捉えることに関心があります。したがって普段の研究活動では、①先行研究や日々のリスクに関する問題を整理することから仮説を立てる②それが支持されるかどうかを示すためにWeb上での質問紙調査を実施したり、実験協力者を募って実験室実験を行う、といったことをしています。それぞれに「難しさ」と「おもしろさ」があります。例えば、①では仮説と問題を紐づけるために、たくさんの文献にあたる必要がある分、その2つが紐づいた瞬間はとても達成感で満たされます。また一方、②では調査や実験実施には苦労も多いものの、得られた貴重なデータを分析し考察できること、またそこから新たな知見が得られたときには大きな喜びを感じます。
ー 関西大学大学院社会安全研究科の魅力
安全に関わるテーマに対して、さまざまな研究分野に取り組む人々が1つの研究科に集まっていることが、社会安全研究科の大きな魅力であると思います。自らの研究分野について深めつつ、他分野からの助言や刺激を受けることができる環境は、研究活動をより有意義なものにすると感じています。
社会安全研究科 防災・減災専攻
博士課程後期課程 2017年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
独立行政法人 職員

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『信楽高原鉄道事故の教訓と鉄道安全に関する考察』
概要:
鉄道輸送の安全性向上を目的に、1991年5月14日に滋賀県で発生した信楽高原鉄道事故について分析を行った。事故の裁判資料とヒアリングを中心に研究を行い、現代の鉄道輸送に関わる教訓と鉄道事業者に対する課題を示した。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
私は現在、交通事故防止に関わる仕事をしています。特に大学院での研究が役立っていると感じる場面は事故を起こした運転手さんの話を聞くときです。その運転手さんが、なぜ事故を起こしたのか(巻き込まれたのか)という状況を整理するときは、鉄道事故の分析で用いた手法や考え方が生きています。博士課程前期課程では鉄道事故の研究をしていましたが、仕事で扱う内容は自動車に変わりました。しかし、事故の分析や再発防止に関する根本的な考え方は同じだと思っています。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は在学期間中、ライティングラボのチューターをしていました。ライティングラボは、学部生のレポートや論文の執筆を支援する制度です。
基本的なレポートや論文の構成といった基礎的なアドバイスをすることもありましたが、どんなことを補足するとより論理的になるかを考え、助言をすることもありました。これを通じて、私自身の修士論文の質を向上させることにも非常に役立てることができました。レポートや論文を多角的な視点から見ることができるようになったので、何が足りないのかを考え、次の課題を設定し、どう解決していくかという道筋を立てて研究に取り組むことができたと思います。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は入学前予約採用型給付奨学金制度を利用していました。給付金額が大きく、家計の経済的な負担を軽減できたことも、大学院進学の追い風になりました。アルバイトに追われることなく研究に取り組むことができたので良かったです。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
私が大学院に進学した理由は、社会安全学部生のときから研究室で師事していた安部誠治先生の下でもっと研究をしてみたいと思ったからです。研究分野のことだけでなく、学術研究のいろはから、丁寧に指導をしていただきました。学部を卒業・就職し経験を積んでから、大学院に行くということも考えていましたが、先生のもとで研究できるチャンスは今しかないと思い、進学を決めました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
社会安全研究科では、実際に社会で起きている(起きるであろう)安全・安心に関わる問題について研究できることがおもしろさであり、やりがいです。その反面、実際に社会で実践することで安全・安心につながるということが、研究結果として求められるという難しさがあります。とはいえ、社会安全研究科は文理融合の研究科です。一つの課題についても、技術的・法学的・心理学的などさまざまな側面から解決に向けて検討することができます。自分が関心のある視点から研究をすることができるので、高いモチベーションで取り組むことができると思います。
ー 関西大学大学院社会安全研究科の魅力
社会安全研究科の魅力は、文理融合の研究科であること、整った研究環境があることです。同研究科では一つの課題に対し、多角的な視点で安全・安心の実現に向けて検討することができます。師事する先生の研究領域にとらわれることなく、研究をすることもできます。各教員との距離も近く、指導教員以外の先生からアドバイスをもらえる機会も非常に多いです。院生研究室では一人一席専用のスペースを持つことができ、社会安全研究科に所属するほとんどの学生が共同で利用するため意見交換も活発にすることができます。自分が見えていない部分のアドバイスをもらうことも多々ありました。最後に、社会安全研究科で扱うテーマは一人で解決できない問題ばかりです。各分野のスペシャリストな教員と、高め合うことができる仲間とともに関西大学社会安全研究科での学びの時間を過ごしてみてください!
社会安全研究科 防災・減災専攻
社会減災政策研究・水防災研究専修
博士課程後期課程 2014年4月入学
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
大阪府都市整備部(土木職)
(入学時・修了時の勤務先)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『地震に伴う広域地盤変動を考慮した氾濫リスクに関する基礎的研究』
概要:
地震に伴う広域地盤変動は、今や治水計画の構想・計画段階において考慮すべき地震ハザードとなっています。しかしながら、従来から、内陸断層帯を震源とする地震に伴う変動は本格的に検討されてきませんでした。
本研究では、大阪府の寝屋川流域を対象として、地球物理学、土木工学および歴史学から得られる科学的知見に基づき、逆断層地震である上町断層帯の地震活動に伴う地表面の変動量を把握し、河川の氾濫リスクが惹起される可能性を明らかにしました。
※出 典:論文要旨および審査要旨(関西大学学術リポジトリ)
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院における研究活動(講義、ゼミ、資料収集、論文作成や学会での発表など、研究成果につながるすべての活動)を経験して、一番の収穫と感じるものは、学位を取得できたことは勿論ですが、関わった学識経験者のコメントの一つひとつが、学術的に裏付けられた根拠に基づく、広く深いものであることを実感できたことです。大学生だった頃を振り返り、学部における講義とは、学術研究の中で確立され、体系化された成果とその背景や過程を学んでいたのだと、大学院での研究を経てようやく理解できました。
国や地方自治体が行政計画を策定する場合、現在においては複数の分野の学識経験者が参画した附属機関(審議会)において、行政側が作成した計画案の内容と妥当性を審議し、成案としていく場合がほとんどです。大学院を修了してからは、審議会やその調整段階で実施する学識経験者とのやりとりが、これまで以上に充実し、かつ、よりよい成果につながっていると、強く感じています。私自身が学識経験者の知見の深さや広さを多少でも認識した上で対応していることが結果につながっているのではと思っています。
ー お仕事との両立の工夫等について
大学院での研究活動のために充てる時間(1日の時間帯、1週間の曜日等)を確保し、その時間帯は研究に集中し、それ以外は本来業務(仕事)に集中することを常に心がけました。そのためには、研究、仕事、どちらもスケジュール管理(毎週の予定から年間スケジュールまで)をきっちり行うことが大切だと思います。
私の場合は、博士課程後期課程の1年目は、1日2時間の有給休暇を週2回取得し、ゼミを含む必修単位の取得に充て、2年目3年目はゼミのために週1回としました。他に、毎日帰宅後23時以降の時間帯や土曜日終日を研究のための時間としました。
なお、仕事と研究の両立のためには、職場の理解や協力が必要なことは言うまでもありませんが、家族との連携も不可欠であり、平日や土曜日を仕事や研究に専念する一方、日曜日はできるだけ家族と過ごすように心がけました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
当時(平成20~26年)在籍していた大阪府危機管理室および同河川室で、地震防災、大規模氾濫、そして南海トラフ巨大地震に関する業務を担当しており、後に指導教員となる河田惠昭教授と高橋智幸教授と関わる機会を得ました。特に河田教授からは、当時の大阪府の防災政策に対して厳しい評価を頂き、何かと指導を受けていました。
このような中、両教授それぞれから、「防災に関するこれまでの行政経験を研究に生かすこと」を強く後押しいただき、その上、自分が学士であることをご承知の上で、前期課程でなく資格審査を受けて後期課程へ進むことを勧められました。戸惑いと迷いは大いにありましたが、これも得難い「縁」と思い、研究への門を叩きました。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
地震に伴う広域地盤変動を、既往研究から傾向(どの程度隆起するか、沈降するか等)をある程度推測して、その推測が確からしいことを科学的根拠でもって裏付けることを積み重ねることで、学術論文をまとめていきました。科学的根拠を出す手法としては、シミュレーション計算や既往の観測データの整理に拠りました。
研究の難しさは、既往の文献、先行研究や学術論文を以て、シミュレーション計算の前提条件の確からしさ(自分の研究成果の確からしさ)を証明することにあります。また研究のおもしろさは、シミュレーション結果と観測データの傾向が一致したときの「達成感」だと言えます。
ー 関西大学大学院社会安全研究科の魅力
社会安全研究科では、防災・減災につながる様々な分野の第一線の研究者が勢揃いしており、自分の専修に関わらず、選択科目を通じて最前線の研究と広範囲な指標を身に着けることができます。また、どのような学部や専攻の出身であれ、これまでに得た知識や教養を、「社会安全」「防災・減災」という、複数の指標を考慮しなければならない学際領域に対して、十分反映させることができる研究科だと言えます。
現代社会においてリスク管理の概念はどの分野にも不可欠とされますが、この研究科では実務経験も貴重な研究材料です。実務経験を研究に生かし、研究で得た成果や経験を、実務への還元につなげることができるところに、大きな魅力を感じます。
ー 関西大学大学院社会安全研究科に進学を考えている方へのメッセージ
自分にとって研究とは、いくつかの前提条件の下で存在すると考えられる普遍的な未知の答えを、新たに導き出すことだと理解しています。また、「当たり前」と思われている現象の根拠を導き出すことでもあります。
新たな研究成果を出すためには、先行研究をより深く理解することが不可欠となります。大学院とは、研究に関わる心構えと知見を習得し、次の新たな研究成果につなげていく場です。そして研究を進める原動力は「素朴な疑問」から生まれてくるものです。関西大学大学院社会安全研究科に進学され、是非皆さんの中にある「素朴な疑問」を解決し、世の中に生かしていただきたいと思います。

東アジア文化研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程後期課程 2019年4月入学
(入試種別:外国留学生入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『近代中国における梁漱溟の思想と実践』
概要:
中国の近代思想家梁漱溟(りょう・そうめい)という人物の思想と実践をめぐって研究を進めています。今の段階、おもにその思想的実像を仏教・西洋哲学・儒教との関わりをめぐって文化交渉学の視点で探っています。
ー 時間割

博士課程後期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        インド哲学・
仏教学研究
   
      文化交渉学
特殊研究
  大学院英語  
             
      文化交渉学研究演習
(東アジアの思想と構造)
     
             
             
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学には東アジアの古典籍を中心とするオープン・リサーチセンターが設立されています。センターの研究活動全般を実現するために、毎年関大生限定で多くのアルバイトを募集しています。私は2020年4月、指導教授吾妻先生のご推薦のおかげで関西大学リサーチアシスタントを務めることになりました。
仕事内容について簡単に言うと、昔(明治や江戸)に出版された書物を撮影してデジタル化する作業です。撮影する書物は木簡や写本、絵画など様々であり、東アジアの文化・芸術・思想・言語などを知りたい方にたいへん豊富なリソースを提供しており、自分の知識や教養を広めるためには非常に有益だと思います。また、デジタル化時代における書物はどのように利用されていくべきかを課題として考えた時に実際の作業現場に勤めている私としては、非常に勉強になっていると感じます。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学に進学してから、毎年関西大学給付奨学金をいただいています。年額25万円と聞くと、あまり大きな金額ではないと思われるかもしれませんが、実生活にかなり役立っています。また、民間財団による学外の奨学金募集も毎年申請できます。詳しい情報はWebサイト等にも掲載されます。募集要項を確認して自分が該当するかどうかを判定し、また指導教授と相談して決めた方がいいと思います。今年は成績が優秀であったため、国際部と指導教授のご推薦をいただき、平和中島財団の奨学金を申請しました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
関西大学大学院東アジア文化研究科に進学してから、5年目に入ります。振りかえって当時大学院に進学した理由を考えると、以下の2つの理由があったと思います。
1つ目は大学2年生の頃(2012年)、広島大学の冬季短期研修プログラムに参加して初めて日本に来て、アジア唯一の先進国である日本、そして日本人の生活習慣を自分の目で確かめました。それまでいつも本を通して平面的に日本を理解していたので、2週間の短い旅でしたが、先生方のご案内で広島周辺、奈良、京都などの名勝を見学させていただきました。日本の伝統文化(建築・茶道・座禅・生け花など)の魅力を感じる一方、その現代社会としてのあり方にも興味を持つようになりました。このときの日本の印象はのちに日本の大学院へ進学することを決める1つの理由となりました。
大学3年生の頃からクラスにはすでに日本の語学学校へ留学をしに行く学生がいて、さらに4年になると、仲の良い友達、そして寮のルームメートの2人も日本へ留学に行きました。自分も日本へ留学したい気持ちがありましたが、現実的には難しく、就職することを選びました。就職先は深センにあるソフトウェア開発をメインとする会社で、私の職務は研究開発アシスタントでした。仕事はそれほど難しくなく、そして同僚にも恵まれていましたが、どこか満たされないような気持ちで毎日を過ごしていました。
そんな中、2016年5月頃に勤めていた会社が業務を停止せざるを得ない危機に陥りました。そこで、職場の同僚からの後押しもあり、日本の大学院への進学を決意しました。その後、実家に帰り、まずは自分の興味のある本を半年間熟読しました。また、大連海事大学で勉強していた高校の友人のところへ行って、そこの図書館を利用し、梁漱溟についての研究計画書を書き上げました。
以上の理由で最終的に日本の大学院へ進学することを決めました。とはいえ、大学院への進学は必ずしもまっすぐとした道を歩んできたのではありません。ただ自分にはもっと勉強したいという気持ちがずっとありました。大学院へ進学したことは、今振りかえって考えても良かったと思っています。
また、関西大学を選んだ1番の理由はやはり指導教員の吾妻先生がいたからです。吾妻先生は朱子学をはじめ、近代中国思想哲学、仏教や道教などをも研究対象とされており、ご名望の高さは日本のみならず、中国でもよく知られています。そして研究計画書を書きメールで多くの先生に連絡しましたが、その中で一番早く返信してくれたのは吾妻先生でした。「研究計画書はまだ荒っぽいところもありますが、受験してみてください」という短いメールでしたが、とても励みになりました。
また、自分は中国から出願したので、ビザ申請などのことで関西大学の職員の方とメールでやりとりをしました。入試時の短期ビザの取得、そして留学ビザの取得など親切に質問に答えていただき、資料を発送してもらったり、入学するまで多大な支援を受けることができました。
もう一つは、関西大学には誰しも平等に勉強できる環境を提供していることです。千里山キャンパスでは車椅子に乗って、あるいは杖に頼って授業に出ている学生をよく見かけます。私はそれを見るたびに刺激を受けていました。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科の魅力
東アジア文化研究科は研究科名が示す通り、東アジアの文化を中心とする研究を行います。歴史・思想哲学(儒教、道教、仏教、近現代哲学)・言語(日本語、中国語、朝鮮語など)・文学・芸術(絵画や書道)など様々な分野を文化交渉学の視点で考察することが基本です。古典籍の所蔵が豊富である一方、長年の研究業績を積みかさねた優秀な先生方も多く在籍されています。東アジアについて勉強したい方にとって非常に魅力的な場所だと思います。
また、毎年北京外国語大学、ローマ大学、嶺南大学および台湾大学などと連携して学校ごとに研究発表学会が行われています。日本語のほか、韓国語、英語などを駆使し、他大学の研究者との文化的交流を通して研究内容を互いに発表し合います。そして学会発表に出た方は書籍購入や外国への往復の航空券の補助などもいただけます。
さらに、東アジア文化研究科では学生を主体とする院生協議会が設立されています。協議会のもとで院生編集委員会を成立して毎年「文化交渉学」の院生論文集を出版しています。なお、毎年11月末に大学院の院祭(関西大学大学院合同学術研究大会)を開催することとなっています。
院祭は院生自らで企画し、外部の先生を招いて講演会を行ったり、院生のお互いの研究状況を伝え合うために発表会や交流会を開いており、院生と先生方、および学外の研究者と深く交流するいい機会です。今年はコロナの影響で対面で開催することが限られてしまい、オンラインで開催していましたが、先生方のご参加のおかげで普段の研究生活について楽しく色々と話し合うことができました。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている方へのメッセージ
今年の院祭研究生活交流会で中谷先生が「何も知らずに生きていくより、いろいろなことを学んで豊かに生きていくことの方がずっとましだ」とおっしゃっていた通り、自分が生きているこの世はどのようにして今となったのか、自分は1人の人間としてどのように生きていくべきかと考えている方、あるいは東アジアに関する古代から現代までの歴史をはじめ、思想・言語・芸術・文学など様々な分野について深く勉強したいと考えている方に東アジア文化研究科は非常にふさわしい教育研究を行う場だと伝えたいです。
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『世宗期におけるハングル創製事業の歴史的研究』
概要:
李氏朝鮮におけるハングル創製は、李朝第一の名君と謳われる第4代国王世宗の最大の業績であるといわれます。このハングル創製について、「世宗」と一括りにしてしまわず、世宗とその周辺の誰がどのように関わって成し遂げられたのかを検証するのが私の研究テーマです。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
      文化交渉学概論B   生徒・進路指導論
(学部科目)
 
    東アジア
文化資料研究
(歴史と動態)B
社会科教育法(四)
(学部科目)
教育制度論
(学部科目)
特別活動論
(学部科目)
 
             
    文化交渉学
(東アジアの歴史と動態)
演習1B
  アカデミック
外国語 (朝鮮語)
(1)B
   
  文化交渉学領域研究
(東アジアの歴史と
動態)B
  教育原理
(学部科目)
     
    アカデミック
外国語
(朝鮮語) (1)B
地理歴史科
教育法(二)
(学部科目)
     
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
私は出身学部と進学を希望する研究科の専門分野が異なっていたため、その旨をまずご相談させて頂きました。
先生方は親身に話を聞いてくださり、的確なアドバイスもしていただけたので、それが非常に受験前の安心材料となりました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
授業数が多いことや十分な研究時間を確保する必要があるという理由で、アルバイトに多くの時間を割くことが難しく、関西大学からの給付型奨学金を頂いております。
しっかり勉学等に励めば公平に給付の機会が与えられるので、非常に有難く、良い点であると感じています。
ー 出身学部と所属研究科の専門分野が異なっている際に、特にどのような点に注意して受験準備を進めたか
出身学部との専門分野が異なってはいますが、今まで培ってきたことを生かせる部分も必ずあるはずだと前向きに捉えるようにし、そのためにはどうすればいいかを考え、まとめるようにしました。
また、畑違いの分野に飛び込むので、知識面を特に注意しながら受験準備を進めました。先生方に論文や書誌のご推薦を乞い、その全てを隅々まで熟読し、一つでも多くの知識を身につけられるよう努めました。
あとは、自分の研究に関連する言語を、少しでもいいので学習しておくと良いと思います。
ー 長期履修学生制度制度利用にかかわる経験談、よかった点
長期履修学生制度の利点は、修士論文の執筆に時間を充てるだけではなく、自分自身の可能性を広げることができる点だと思います。
時間をかけて研究に取り組み、より深いものを目指しながら、自身で立てた様々な目標に挑戦しスキルアップができるでしょう。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている方へのメッセージ
まず、東アジア文化研究科は大半が留学生です。日本語や日本の文化・常識が通じないことも多々あり、良くも悪くも刺激を受ける毎日です。しかし、この分野の研究は多文化を知ることが必要不可欠ですから、その点においては非常に適しており、この研究科で考えたこと、感じたこと、知ったことはきっと自分を成長させてくれるはずです。
また、厳しくも温かい先生方が多く在籍しておられ、フォーラム等の発表機会にも恵まれているので、積極的に研究が進められるでしょう。
大学院は楽しいことばかりではありませんし、思い通りにいかず、悩むこともありますが、そんな時は一息つきながら自分のペースで一緒に頑張っていきましょう。
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程前期課程 2018年3月修了
(入試種別:外国人留学生入試)
勤務先名:
倉敷紡績株式会社

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『近代日本における天皇図像と天皇イメージ』
概要:
明治時代から第二世界大戦後にかけて流通した御真影と皇室グラビアを中心とした天皇図像と、そこから読み取れる天皇イメージの変遷を考察し、近代日本における君主像を媒介とした国家統治の方向性とその意図を明らかにしました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
学部では、時間的な制約もあり自身の研究課題のみに集中して勉強する傾向にありましたが、大学院では、自身と異なる方面の研究をする先輩や同期と交流することが多く、自身の専門以外の知識を身につける機会が豊富でした。現在の仕事では、自身の専門的知識よりは、むしろ新しい知識を自分で得る能力やチームワークのほうが重要と感じています。大学院で培った問題解決に対する資料収集や分析力などは、職場でも活用できると考えています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
中国の大学を卒業し、さらに自分の視野を広げるために日本へ留学することを決意しました。まず、日本語学校で日本語を勉強し、その後大学院に進学することを考えました。そして、関西大学主催の進学説明会に参加し、東アジア文化研究科の国際的な研究視点と、海外での研究発表の機会の豊富さに惹かれて、進学することを決めました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
藤田 髙夫先生
東アジア文化研究科のホームページで、藤田先生の研究内容を見て自身の研究に関連すると思い、連絡をして、直接面談をしていただきました。面談では、私の大学院進学の動機や研究したい内容について丁寧に聞いていただき、藤田先生の人柄を感じました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
繊維事業や化成品事業に取り組む総合メーカーの会社で、南米やアジアを中心に海外展開をしています。大学院修了後は、母国で就職するのか、日本で就職するのかを迷っていましたが、大学院で学んだことや経験したことを踏まえ、日本で就職することを決意しました。留学前より、日本のものづくりに興味をもっていましたので、就職活動では、方向性を明確に決めて探しました。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている方へのメッセージ
本大学院には、さまざまな分野の先生が在籍されており、研究資料の量・質ともに豊富で、研究する環境が整えられています。さらに海外の学会で発表する機会も多くあり、違う国籍や違う分野の先生、学生同士で交流するチャンスも多いです。多分野からの刺激を受けて自身を成長させることができる非常に良い環境だと思います。
東アジア文化研究科 文化交渉学専攻
博士課程後期課程 2018年3月修了
(入試種別:一般入試)
勤務先名:
独立行政法人国立文化財機構
奈良文化財研究所
アソシエイトフェロー

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『秦漢文書逓伝システムの研究』
概要:
中国古代における中央集権的な国家体制の確立・維持において、文書による通信は重要な役割を果たしました。本論文はこの文書による通信制度について、地下から出土した簡牘資料を素材に、当時の運用状況を復元し、考察したものです。その結果、わたしたちが現代でも利用している郵便の仕組みは、すでに約二千年前の中国に存在したことが明らかになりました。また、当時の郵便制度においても現代と同様に、発信・中継・受信の際に、律令に基づいた厳密なチェックが実施されていたことが出土簡牘の研究により新たに判明しました。このような重層的な管理体制を敷くことにより、国家的インフラ事業を整備・維持していたという事実は、現代人の持っている「中国古代」という漠然としたイメージを大きく塗り替えることになるでしょう。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
東アジア文化研究科では、中国、韓国、台湾、イタリアの大学と連携し、年に数回、国際院生フォーラムを開催しています。わたしはその国際院生フォーラムの運営を担当し、学会の企画・準備・手配において、様々な方とときには外国語を使用して打合せをする機会があり、一般的な大学院では得ることのできない経験をしました。また、自身の専門領域を集中的に学ぶ学部時代とは異なり、大学院生はより視野の広い研究を目指して、人文学系の学問全般をフォローするため、専門領域外への対応力が身につきました。これらの経験は、現在の職場における国際学会や新規研究プロジェクトの企画・手配など、近年の研究者に強く求められる専門研究以外の方面で生かされています。
ー 大学院進学および本学を選んだ理由
第一に、本研究科の研究対象が東アジア・東南アジアと広域であり、なおかつ、思想、歴史、言語などの分野を専門領域とする教員、学生が在籍しているため、多分野の研究を学び複眼的な研究視野を養えると考えました。第二に、関西大学の伝統である中国簡牘学の研究蓄積を学びたいと考え、本学を選びました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
藤田 髙夫先生
藤田先生の論文を読んで、自身の専門である中国古代郵駅制度史の研究について専門的な議論ができると考え志望しました。また入学後は、専門研究への助言以外にも学問的視野を広げるため、中国史だけでなく思想史専攻の大学院生も参加できる内容の勉強会を主催してくださいました。中国史のゼミとは異なる議論ができ、さまざまな考え方を養うことができました。他分野の研究者と議論した経験は、現在の職場での研究にも生かされていると思います。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
勤務先の奈良文化財研究所は、主に日本史・日本考古学を専門とする研究機関です。特に日本古代木簡の研究は、歴史研究だけでなく保存科学の方面も含め日本をリードする研究を展開しています。私の専門とする中国古代史の分野でも膨大な数量の木簡が出土していますが、科学的な分析手法や研究者だけでなく一般の方々も利用できる汎用性の高いデータベースの開発など、研究のインフラ整備の面では、日本の技術を取り入れる必要があると考え、本勤務先を選びました。
ー 関西大学大学院東アジア文化研究科に進学を考えている方へのメッセージ
東アジア文化研究科は、東アジアにおける歴史、思想、言語、芸術といった多岐に渡る学問分野が共存する、日本では稀な環境です。これから研究者を目指す人にとって、院生のときから学際的研究視野を養う絶好の環境なので、自身の目標をしっかりと設定して貴重な時間を過ごしてください。

ガバナンス研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2019年4月入学
(入試種別:学内進学試験(早期卒業))

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『現代日本の教育政策―「いじめ」対策の政治過程分析―』
概要:
1980年代以降の「いじめ」対策を策定してきた政治、行政アクターの動向、アクター間関係を考察しています。また、今日の「いじめ」対策の課題と今後のあり方について、地域全体で「いじめ」対策に取り組む地方自治体の事例を参考にして論じています。
ー 時間割

博士課程後期課程 2年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        ガバナンス演習Ⅳ    
             
             
             
             
             
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
日本学生支援機構の奨学金と関西大学独自の給付奨学金を活用しました。奨学金制度を活用してよかった点は、奨学金を授業料や生活費等に充てることでアルバイトをそこまでしなくてよかったことです。アルバイトをあまりしなかったことで研究活動に熱心に取り組むことができ、納得できる論文を完成させることができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
日本の教育政策に関する研究を深めたいと思ったからです。大学に入ってから教育に関することを学習する中で、日本の教育政策はいかにして策定されたのか、その教育政策が社会にどのような影響をもたらしたのかを探究したい思いが深まりました。その思いを抱く中で、自身が政策創造学部2回生のときに大学を3年で早期卒業し、大学院に進学する制度が自分たちの代からできました。この制度をぜひ活用し、日本の教育政策の研究を深めたいと思い、大学院進学を決めました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
小西 秀樹先生
日本の教育政策を策定する政治、行政アクターの動向、関係性を研究したいと考えていた私は、現代日本政治を専門とする先生の下で研究を進めたいと思い、その専門である小西先生を選びました。大学院進学後は、授業やゼミの論文指導などで豊富な現代日本政治に関する知識の教授や論文の内容の精査などをしていただきました。そのおかげで、日本政治に関する知識を深められ、そして研究活動に邁進できるようになりました。
ー 普段、どうような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
自分の研究テーマに関する文献や新聞等を収集、整理し、整理した情報をもとに分析をしています。
自身は政治学の観点から教育政策を研究していますが、それを扱った先行研究が少なく、資料収集に苦労しています。ただ、その些細な資料から出来事の関連性や政策決定に至った背景などが分かったときは、研究の醍醐味を実感します。その醍醐味を感じていると、研究が楽しくなり、もっと研究を進めたいという意欲がわいてきます。
ー 関西大学大学院ガバナンス研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学大学院ガバナンス研究科では、政治、法律、経営、国際関係など幅広い学問を学修することができます。専門分野以外の知見を深めることで、社会情勢を様々な観点から捉えることができます。自身の専門分野以外も学び、幅広い視野と思考力を身につけたい方にとっては刺激が多い環境です。また、ガバナンス研究科には、留学生や社会人の方が多数います。様々なバックグラウンドを有する人と関われる点は、自身の人生観や考え方などに影響を与える良い機会になりうることだと考えています。興味のある方はぜひガバナンス研究科に進学することをお勧めします。
ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『中国半導体産業に関する研究
―半導体産業と貿易の関係の視点から―』
概要:
グローバリゼーションが進化する現在、中国も日本も市場や産業分業など複雑に変化し続けていることを背景に、中国と日本の半導体産業の歴史と現状を観察し、文献調査と事例研究を行い、中国半導体産業生産における多くが海外に依存している現状を解明することを目的とします。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
        Mガバナンス
演習2
  M国際アジア
法政策研究
            M福祉政策研究
             
        M貿易政策研究 M金融政策研究  
            Mガバナンス研究特殊講義(大学マネジメント論Ⅱ)
             
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
中国貿易の発展は、中国、日本、アメリカの三角貿易からスタートし、なかでも中日貿易は非常に大きな役割を果たしてきました。アジアの2つの経済大国として、中日両国は産業の分業と貿易構造の上で非常に強い相互補完性があると数多くの研究者が指摘しています。私は中日貿易について感心を持っており、半導体産業と貿易の関係の視点から中国半導体産業に関する研究を行いたいため、大学院へ進学することを決意しました。
関西大学にとって初めての政策系大学院となるガバナンス研究科では、さまざまな領域において社会問題の解決に貢献できるような人材の育成をめざしています。そのうえ、ガバナンス研究科の奥和義先生はグローバリゼーションと日本貿易を中心に幅広い研究を行っていらっしゃいますので、ぜひ、奥先生の下で研究したいと考え、関西大学大学院ガバナンス研究科を志望しました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
まず、積極的に研究科の進学説明会に参加しました。続いて、筆記試験の入学試験問題集を解いてトレーニングしました。最後に、口頭試問で聞かれそうなことをあらかじめ予測して何度も練習しました。
ー 修了後の進路希望
大学院修了後に、半導体産業に関する会社に就職したいと考えています。また、自分の研究は博士課程前期課程でどのぐらい進むのかまだ分からないので、もし博士課程後期課程での研究が必要だと感じた場合は、進学する可能性もあると考えています。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
文献調査と事例研究を中心に、公的機関のオープンデータから日中半導体産業に関する資料を収集、分析し、半導体産業と貿易の関係の視点から中国の半導体産業の現状を考察する研究を行っています。
ー 関西大学大学院ガバナンス研究科の魅力
私が大学院で研究したいのは半導体産業と貿易の関係の視点から中国の半導体産業の現状を解明することです。半導体産業は代表的なグローバル化されている業界と言われており、その現状はひとつの方面から解明するのは難しいので、統合的な視点により政治学・法学・行政学・経済学・経営学などの学際的な統合力が重要だと思います。ガバナンス研究科は政策学を基盤とした教育・研究を行っており、高度公共人材の養成を行っていることが私にとって一番魅力的なところです。
ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2017年3月入学
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
第一法規株式会社

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマは、どのようなものですか。
『日韓関係と議員外交 -日韓議員連盟の分析-』
概要:
日韓関係が摩擦に陥った際、日韓議員連盟という両国の政治家の人脈が、関係改善のために、どのような影響力を及ぼしたのかを研究しています。主に日韓議員連盟の対韓交渉と対国内調整を中心に分析をすすめ、その影響力の変化を分析しました。選挙制度改革により自民党の政策決定過程が変化したことで、日韓議員連盟の影響力が変化したことを指摘しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院の研究と社会人のビジネスでの共通点は「仮説を立て、それを実証する」ことにあります。大学院では「仮説をたて、それを定性もしくは定量分析で実証すること」が研究で求められ、社会人では「市場においてプロモーションや顧客への営業を行う上で、仮説をたてる力」が求められます。その中で、大学院で培った「仮説力」は、即戦力としてビジネスに貢献できる場面が新入社員でも多々あります。同時に日々の研究のフェーズの中で、「目的」意識を持つ習慣を身につけたことは、社内社外でコミュニケーションを取る上で非常に役立ちました。
これからも、大学院で学んだ仮説力・目的意識をより磨き、深化させ、社会に貢献してまいります。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
学部3年次生から大学院進学を意識しており、早期から大学院の相談を学部ゼミの指導教員である小西秀樹先生にしておりました。小西先生は大学院受験のことばかりでなく、院生になったときのことを見据え、合格後の研究生活などに関してもさまざまなアドバイスをしてくださいました。私自身も、先生のアドバイスを受け、4年生時に大学院授業科目の先取り履修制度を利用し、入学前から大学院の講義への理解を深めました。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
ティーチング・アシスタント(TA)制度を用いて、政策創造学部の講義アシスタントをしておりました。1年次生の学生が受講する講義でしたが、大学院生目線で聞くと、学部のときに聞いた同じ講義とは異なる楽しさを覚えました。アルバイト代も稼ぐことができ、かつ講義内容も聞けるため一石二鳥のように思えました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
奨学金制度を利用することで、研究費や生活費の工面に役立てました。関西大学大学院の給付型奨学金は返済不要の制度のため、将来の返済を気兼ねすることなく研究に勤しむことが可能な有意義な制度であると考えています。もし、関西大学の学部から本大学院に進学する予定がある学生の方がいましたら、関西大学大学院入学前予約採用型給付奨学金制度の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
私の両親がともに大学院に進学していたこともあり、幼少期から自然と大学院への進学を意識していました。同時に大学院は私にとって憧れの場所でもありました。
そのなかでガバナンス研究科を選択した理由は、小西先生がガバナンス研究科の指導教員であると同時に、私のテーマが日韓関係であったことから、アジアを専門とする先生や他研究分野を専門とする先生が多数在籍しており、日韓関係を複眼的な視点で研究できると考えたからです。
ー 普段、どのような研究活動(手法)を行われているか、またその「おもしろさ」「難しさ」について
私の研究の特徴として、文献調査に加えて「エリートインタビュー」を行ったことがあげられます。日韓議員連盟という非公式アクターを研究しているため、資料の収集などが思うようにいかない時もありました。文献のみに依拠するわけにはいかなかったため、日韓議員連盟の元役員であった国会議員へのエリートインタビューを行い、その場でしか聞くことができない証言などを得ることができました。
また、意識の問題ですが、常に仮説を転がしながら、さらに仮説をどのように論証すべきか常に意識し続けていました。
ガバナンス研究科 ガバナンス専攻
博士課程前期課程 2015年4月入学
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
ホクレン農業協同組合連合会

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『現代日本の酪農政策
―保護的政策から競争的政策への変容―』
概要:
戦後から現在まで展開された日本の酪農政策について論述したものです。酪農政策の展開を3つの時期に区分し、各時期における政策の特徴、アクターの動向、アクター間関係を分析しています。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
大学院での研究を通じて、様々な角度から情報を収集し、活用する力が身についたと思います。現在、私は農畜産物の輸送手配業務を担当しております。北海道で生産される多種多様な農畜産物を全国各地へ安定的に輸送するには、日々の細やかな情報収集が欠かせません。産地での出荷計画や消費地での販売状況、船舶や貨物列車の運行状況など多くの情報をいち早く収集し、農畜産物の円滑な流通が図れるよう日々努力しております。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
小西 秀樹先生
学部生の専門演習(ゼミ)から引き続き指導していただきました。現代日本政治を専門とされており、自分の研究したいテーマについて理解していただき、より専門的な指導をいただけると思ったからです。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
出身地である北海道に貢献できる仕事に就きたいと思っていたこと、研究テーマが農業政策であることが現在の就職先を選んだ理由です。北海道の基幹産業の一つである農業といった面から社会に貢献できることが魅力的だと感じ、就職することに決めました。
ー 関西大学大学院ガバナンス研究科に進学を考えている方へのメッセージ
関西大学大学院は、疑問に思っている課題についてしっかりと研究する環境が整っています。ガバナンス研究科では、自分とは全く分野の異なる研究をしている大学院生も多く、さまざまな学問分野に触れつつ自分の研究を深められる研究科であると思います。他分野の視点を取り入れつつ、専門的に研究を深めていきたい方にはとてもよい環境が揃っていると思います。
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
学部3年次より大学院への進学を検討しておりました。専門演習で指導いただいていた小西先生へ大学院での学修や研究に関する内容や進学にあたり準備すべきことなどのアドバイスをいただきました。
また、先生より大学院授業の先取り履修制度を紹介していただき、進学前からより高度な学びに触れることができました。

人間健康研究科

  • 在学生
  • 在学生
  • 修了生
  • 修了生
人間健康研究科 人間健康専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:外国人留学生入試)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『ブロック体操が認知機能に及ぼす影響』
概要:
ブロック体操が認知機能に及ぼす影響および生理学的効果を明らかにし、マウスリンスを重ねることで、さらなる効果があるかを検証しています。また、効果の検証と共にブロック体操を通じた地域づくりの方法や普及策について検討します。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
    健康トレーニング
研究
  運動環境
生理学研究
   
  スポーツ
教育学研究
      健康調査研究法2  
  身体運動学研究 健康心理学研究        
      地域連携課題実習 人間健康演習    
      身体文化研究      
             
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
大学院を志願する前に事前承諾を得るため、現在の指導教員の弘原海先生にメールを送り相談しました。先生の研究分野に関する詳しい内容や、先生のもとで研究させていただけるかを相談しました。また、関西大学と堺市が地域連携事業として行っている認知症予防体操(堺コッカラ体操)についても詳しく説明していただき、現在はその研究をしています。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
2020年にTAとして運動処方実習に参加しました。ドリンク実験や握力実験、眼球運動前後の認知機能検査などを4日間集中して行いました。春学期が遠隔授業であったため、学校の設備を利用する機会は多くなかったですが、TAとして実習の準備や実習を通して設備の利用方法について学ぶことができました。また、実験のプロセスやデータ整理、解析方法なども先生の補助をすることで習得でき、自分の成長に繋がったと思います。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学の私費外国人留学生入学前予約奨学金を頂きました。留学生として日本で研究しながら生活するには経済的な面についても考えなければならないのですが、奨学金を利用することである程度の余裕が生まれました。そのため、バイトをする時間を自分の研究や勉強に費やすことができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
私が大学院進学を決めた理由は、学部で学んだ知識だけでは実際の現場で高齢者の健康づくりをサポートすることが難しいと思ったからです。大学院でより深く研究し、今後の仕事に生かしたいと思い、大学院進学を決めました。関西大学を選んだ理由は、様々な大学の学術情報システムや論文などを調べた結果、私が研究したいテーマに合う研究室があったからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
大学院進学前に関西大学留学生別科で1年間勉強しましたが、進学するためのカリキュラムやサポートが充実していたため、問題なく受験対策や事前準備ができました。受験対策としては日本語能力を上げることが最も大事であると思い、研究計画書を書く時に必要なアカデミックな日本語や口頭試問での言葉遣い、筆記試験に必要な単語・語彙などを中心に勉強しました。また、留学生別科の授業で入学試験問題集を中心に模擬面接や模擬筆記試験を実施するなどの対策も行いました。
人間健康研究科 人間健康専攻
博士課程前期課程 2020年4月入学
(入試種別:学内進学試験)

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 研究テーマと概要は、どのようなものですか。
『視覚障害児・者におけるダンス、表現活動の可能性について』
概要:
人は外界からの情報のおよそ8割を視覚から受けていると言われており、視覚に障害がある人は見えないで動くことへの不安から, ためらいがちで制限的な運動の型を持っていることがよくあると言われています。視覚障害児・者が表現的なダンスをすることでボディ・イメージを獲得したり、自身の動きを確立する可能性があるか、またどのようなダンスが効果的か、実践を通して検討したいと考えています。
ー 時間割

博士課程前期課程 1年次 秋学期

  1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限
    健康トレーニング
研究
子ども家庭福祉研究   健康マネジメント研究  
  人間健康演習1          
             
  健康福祉研究   地域連携課題実習3      
      身体文化研究      
             
ー 出願に先立って志望の指導教員へどのような相談をしたか、相談してよかった点
学内進学だったため、志望する指導教員の研究室へ直接行き、進学について話をする時間を設けていただきました。どのような研究をしたいのか、また修了後はどのようなことをしていきたいのかについて面談し、出願の時に必要な研究計画書の確認もしていただきました。
ー TA・RA制度の利用にかかわる経験談、よかった点
私は「スポーツ方法実習Ⅶ(ダンス)」や「身体表現Ⅰ、Ⅱ」など、実技の授業でT A として授業に参加しています。私自身も学部生の時に受けたことがある授業でしたが、担当の先生と授業の準備をしたり、受講生の感想を聞いて次回の授業の打ち合わせをしたりすることで、その科目についての理解が深められ、自身の学びにもなっていると感じています。
また、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、急遽集中授業や、オンラインになったりと異例の年でしたが、どのように授業をするか先生と共に対応策を考えられたことは、私にとって貴重な経験となりました。
ー 奨学支援制度の利用にかかわる経験談、よかった点
関西大学給付奨学金を申し込み、給付奨学金をいただいています。
関西大学給付奨学金の出願には、家計だけではなく、大学院での研究計画や、論文や研究、学会発表の業績(題名と概要)なども記録し提出しました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
私は幼少期からダンスをしており、授業や地域連携事業、サークル活動の中で「身体表現」について最も関心を持って学んでいた一方で、「福祉」についても興味があり、学部では福祉コースに所属し、4年次では社会福祉士の国家資格を取得しました。アルバイト先では障害者施設でダンスを指導しており、特に視覚に障害がある人の表現について研究したいと思ったため、「身体表現」と「福祉」の両方が学べる人間健康研究科を志望しました。
ー 関西大学大学院人間健康研究科に進学を考えている方へのメッセージ
私は周りの友人が就職してお金を稼ぐ中、自分はまだ学費を払って学生を続けるというギャップに何度か迷ったこともありました。学内進学のため、昨年までと生活はあまり変わっていませんが、この2年は学部生の延長ではなく、“自分への投資”と考え、恵まれた環境に感謝しながら自分を鼓舞して勉強に励んでいます。
学部卒業後ももう少し勉強したいという思いがあれば、就職はその後からでも遅くはないと思います。素晴らしい出会いが待っているかもしれません!
人間健康研究科 人間健康専攻
修士課程(現:博士課程前期課程)
2018年3月修了
(入試種別:一般入学試験)
勤務先名:
株式会社LEOC 管理栄養士

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『炭水化物マウスリンスの効果特性について』
概要:
炭水化物溶液を飲み込まず口腔内に含む(マウスリンスする)ことによって運動パフォーマンスが向上する現象において、間欠的な動的運動(自転車エルゴメーター)と静的な運動(握力測定)を用いて、効果特性を検証します。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現在、管理栄養士として、プロスポーツチームの栄養サポートを行っています。栄養の基礎知識だけでは満足なサポートが行えません。選手の悩みは選手の数だけあり、より良いパフォーマンスを発揮できるようサポートするには、サポート経験と現場で実践できる知識が必要でした。大学院では実験を行う機会が多く、授業や自身の研究を通じて現場に近い生理学を学びました。選手に栄養のメリットだけではなく、運動や体の状態に合わせて食事の話ができることは、パフォーマンスに効果的なアドバイスができると実感しています。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学までの13年間、フィギュアスケート選手として選手生活を送り、将来は自らの経験や大学で専攻した栄養学の知識を生かして、心身共にアスリートを支えたいと考えていました。しかし、大学で学んだ栄養学だけでは知識不足であることを痛感し、大学3年次生で大学院に進学することを決断しました。当時、関西圏でスポーツ栄養を専門とされる先生は少なかったですが、栄養学にも繋がりのあるドリンク研究をされていた弘原海先生とご縁があり、本学に進学しました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
弘原海 剛先生
他大学からの入学ではありましたが、弘原海先生には熱心に指導していただきました。ゼミの時間だけではなく、ほぼ毎日実験や研究の方針について話し合い、修士論文作成では、昼夜問わず何度も一緒に校正してくださいました。ゼミ活動は学部生と一緒に行うことが多く、ゼミのイベントに参加したり、学部生と一緒に大人数で実験を行ったり、堺コッカラ体操のDVD作成でロケ地を巡ることもありました。2年間で弘原海先生のさまざまな事業や研究に関わらせていただきましたが、思い出深いのと同時に、社会人として働いていく自信にもなりました。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
他分野の大学から一般入試で受験しました。大学院進学を決めた4年次生の春から、健康と運動に関する英語論文を読む練習を始めました。過去問も参考にしました。
出願前に、ゼミの先生と自身が探究したいことやカリキュラムについて、何度か面談していただきました。先生と進学してからの方向性を明確にすることで、口頭試問に自信を持って挑むことができました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
就職活動は、自身の選手であった経験と、栄養と運動について学んだことを生かし、アスリートを食から支えられる仕事がしたいと考えていたため、食とスポーツに関係のある会社に絞ってエントリーしていました。お菓子メーカーや製薬会社など、さまざまな会社の選考を受けましたが、アスリートを食事で支えることができる現在の会社で、管理栄養士として働くことを決めました。
ー 関西大学大学院人間健康研究科に進学を考えている方へのメッセージ
人間健康研究科に進学して、自身の研究だけではなく、地域連携事業やほかの大学院生の取り組みによって、多くの人と何かをやり遂げる機会が多く、有意義な2年間を過ごすことができました。チャレンジしたいことを求めれば求めるほど、元アスリートや社会人としていろんな経験をしてきた方たちから意見を聞ける環境でした。
人間健康研究科に進学し、その先の夢を見据えている受験生の皆さん、やりたいと思ったことに素直に情熱を注いでください。きっと入学してからは、研究仲間と有意義な毎日を過ごすことができるはずです。
人間健康研究科 人間健康専攻
博士課程前期課程
2018年3月修了
(入試種別:学内進学試験)
勤務先名:
市役所 社会福祉職

※プロフィールは2021年1月時点のものです。

ー 学位論文題名と概要は、どのようなものですか。
『児童養護施設の自立支援に関する研究』
概要:
児童養護施設の退所前支援であるリービングケアにおいて必要なこと、またアフターケアに移行する上で重要な要素とは何か考察することを目的としました。児童養護施設退所者の協力を得て、リービングケアにおける施設との関係性の構築や支援内容、退所直後についてインタビュー調査を行い、どういった支援が必要なのか研究しました。
ー 現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面や、学部卒業で就職をしている方との違いを実感する場面をご紹介ください。
現時点では、自分が行ってきた研究が直接生かされている場面は少ないですが、大学院で学部ではできなかった場所でのボランティアなどを経験したことで、物事を多角的に考えるようになりました。
ー 指導教員名とその教員を選んだ理由や教員とのエピソード等
指導教員名:
黒田 研二先生
黒田先生の専門領域は高齢分野等でしたが、あらゆる分野に精通されており、受験前の事前相談時に他の分野の研究でも良いと了承していただきました。相談時に自身の研究テーマのご意見やアドバイスをいただき、入学試験時の対策でも生かすことができました。黒田先生の自宅で授業をし、食事もご一緒し、とても楽しい時間を過ごすことができました。
ー 大学院進学の理由および本学を選んだ理由
大学4年次に作成した卒業論文をもっと深めたいと思い、大学院の進学を決めました。人間健康研究科を選んだ理由は、専門性の高い先生が多く、より専門的に学ぶことができると感じたからです。
ー 大学院進学のための受験対策や事前準備
入学試験問題集を入手し、過去問を解くことや過去問の傾向から受験する学科の研究内容の英単語を覚えていました。また、試験では辞書の利用が可能であったため、検索する練習もしていました。口頭試問については、自身のしたい研究内容を推敲し、大学院生活をどのように過ごすかを考え、答えられるよう考えていました。
ー 現在の就職先・職業を選んだ理由
福祉に関わる仕事がしたいと考えており、市役所の社会福祉職では、児童や障害、高齢などさまざまな福祉の仕事があり、学んできたことを生かして貢献したいと思い、選びました。
ー 関西大学大学院人間健康研究科に進学を考えている方へのメッセージ
人間健康研究科は、研究について先生はもちろん、研究室の仲間とも一緒に考えることができ、切磋琢磨してより深く研究ができるところです。また、それ以外にボランティアなどの課外活動についても相談にのっていただき、学部生時代ではできない経験がたくさんできました。大学院を考えている方はぜひ進学してほしいと思います。
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