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現実社会をロジックで読み解く ゼミpress

企業1,500社への調査を通して
テレワークの功罪を紐解く。

中川ゼミ

3年次生市場 康士郎

3年次生榎本 雄太

3年次生角南 燈也

3年次生薮井 優弥

徹底的なディスカッションで身につくのは、積極的な姿勢。

教室で資料制作を行う生徒達
グループで集まり、研究発表資料を制作
大阪証券取引所前での集合写真
大阪証券取引所を見学
学内ゼミナール大会研究発表
学内ゼミナール大会研究発表

榎本企業の資金調達を主なテーマに、積極的に議論を行っていくのが中川ゼミの特長です。企業金融のテキストや経済新聞の記事を題材に、プレゼンやディスカッションを行っていきます。

市場身近な事例から紐解いていくので、学問としての経済学が現実にも用いられていることがよく実感できます。印象に残っているのは、東京スカイツリーの建設計画の話かな。

榎本あったね。東京スカイツリーを建設するにも資金が必要だけど、それだけでは経済効果が見込めません。観光地として成り立つように周辺施設を併設することになるんですけど、施設の規模に応じてテナントの数や必要な資金なども変わってくるので、事業主である東武鉄道の実際の選択や財務データなどを読み取っていきました。

市場あと中川ゼミでの発表では、「どんな質問をしてもOK」というルールがあります。素朴な疑問はもちろん、数式の読み解き方を尋ねてもいいし、「わかりにくかったので最初からもう一度」だってアリです。広く議論を交わすことで、金融経済に対する理解を深めながら積極的な姿勢が身についていきます。

薮井角南さんはめちゃくちゃ突っ込んだ質問をしてくるよね(笑)。自分はもともと内向的で口下手だったんです。ゼミ面接でも全く話せず、面接を担当してくれた先輩方からの評価も散々でした。でも、だからこそ一番積極的な姿勢が求められる中川ゼミに身を置くことで成長できたらという想いがありました。

角南とてもそうは思えない。

榎本おそらく面接では緊張しすぎてパニックになったんだよね。薮井さんはもともと話せる人だと思う。

市場この間のプレゼン大会でもめちゃくちゃ落ち着いて話してたし。

薮井ゼミで鍛えられて、ちょっとはマシになったかな。

「分断勤務制度」の問題点が、調査によって浮き彫りに。

榎本私たち4人は同じグループで研究活動に取り組んだのですが、研究テーマの選定にはとても苦労しました。中川ゼミでは、「企業制度の導入が、企業にどのような影響を与えるか」を研究するのですが、「なぜこのテーマを選んだのか」が曖昧だとオーディエンスが共感してくれません。どういうテーマがいいのか、班員全員で何度も話し合いました。

薮井2・3カ月はかかったかな。「これだ!」というテーマを見つけても、すでに多くの研究があってフリダシに戻ることもありました。

榎本最終的には、より良い社会の実現のためにはワークライフバランスの向上が必須だと考え、テレワークに代表される時間と場所を問わずに働ける「分断勤務制度」に着目し、この制度を導入した際の営業利益や離職率への効果を分析することにしました。そこからはプレゼンのためのスライドを作成するために、全員で毎日集まって議論し、改善を進めていきました。また、実際にどの程度の企業が導入しているのか調査するために、1,500社以上の会社にアンケート調査やインタビューを行いました。

角南調査では、柔軟な働き方が促進され、ワークライフバランスが向上したという回答が見られました。一方、突発的な深夜対応が求められる業種では、「いつでもどこでも働ける」ことが不規則な勤務につながり、従業員の健康阻害や労務管理が懸念点として挙げられました。調査前は想像していなかった側面が垣間見えたのは、とても興味深かったです。

なぜ経済学部に?

市場 康士郎

経済学は、社会や個人の行動を分析するための有用なツールだと思います。たとえば500円の小遣いがあったとき、「100円のチョコと10円のガムを何個ずつ買うと満足度が高いか」というのも、予算制約線と無差別曲線というグラフによって表すことができます。実際に財布に1,000円しかないときに「ラーメン食べに行こうかな。いや、エナジードリンク何本か買って勉強がんばるほうがいいか?」なんて悩むときも、「これもグラフで表せそうだな」と思ったりします。

角南 燈也

一国の経済を見るマクロの視点と、個々の取引に焦点を当てるミクロの視点とで、それぞれ異なる結果が出るのも経済学の面白さのひとつだと感じます。わかりやすいところで言うと「合成の誤謬」と呼ばれるものがあります。たとえば火事が起きたときに非常口に向かうのは個人の選択としては正しいのですが、大勢が同じ行動をとると混雑して焼け死んでしまいます。その他、短期的に見るか長期的に見るかなど、さまざまな視点によって見えるものが変わってきます。

榎本 雄太

だからこそ経済学も進化し続けているよね。昔の経済学の理論では、「恐慌などは起こらない」というのが通説でしたが、実際に大恐慌が起こってしまった。そこでケインズが新たな理論を生み出して、それがまた新自由主義や「大きな政府・小さな政府」といった理論の誕生につながっていきました。新しい理論ができて終わりではなく、最近ではリーマンショックなどの新たな局面を迎えるたびに、経済学は対応していっています。

薮井 優弥

現在もビッグデータ活用やコロナ禍などさまざまな変化が起こっていますが、資本主義社会の基盤になっている学問だからこそ、従来の理論をベースにどんどんアップデートされていくと思います。経済学を学ぶということは、その根底に流れる普遍的な考え方を理解しておくということ。今後どんな変革が訪れたとしても、きっと役に立つと思います。

※学年を含め、掲載内容はインタビュー当時のものです。

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