鈴木 智也 ゼミ

  • 国際経済コース
  • 経済理論専修

ゼミの内容について

3年生はグループに分かれて共同研究を進めます。あるチームはディベート大会に参加し、自分たちで選んだテーマで討論します。そこで論じられるテーマは、政策に関連した多岐にわたるものです。たとえば、「不足する介護の人材を外国人労働者で補うため、愛知県で実施されているような助成金を兵庫県でも導入すべき」という地域に根差したものから、「政府はプロ野球16球団構想を実現に向けて努力すべき」や「フィンランドのような在宅勤務権を認めるべき」といった全国規模のものまで様々です。一方、ディベート大会ではなく、プレゼン大会に参加するグループもあります。

最近の大会に参加したチームは、Pythonというアプリを使って、金融所得課税の強化が国内経済に与える影響をシミュレーションしました。シミュレーション以外では、データ分析の手法を用いて、バイトテロが外食企業に与える損害を計算したチームもあります。4年生はこういったディベート大会やプレゼン大会での経験を踏まえて卒業論文に取り組みます。

ゼミの進め方

関西大学経済学部のディプロマ・ポリシーには (1) 知識・技能、(2) 思考力・判断力・表現力等の能力、(3) 主体的な態度という三つの構成要素があります。(1) は通常の大教室の授業でも身につきますが、(3) は少人数のクラスでないと身につけるのが困難です。3年生のゼミでは、グループ学習を通じて、(3) の主体的な態度を身につけていきます。

グループ学習の成果を披露する場として、上述のように、ディベート大会やプレゼン大会があります。グループ学習の成果を披露するための準備を通じて、(2) の思考力・判断力・表現力等の能力も磨かれていきます。4年生は、自らの学習成果を卒業論文という形に結実させることを通じて、 引き続き (2) の能力を高めていきます。

卒論のテーマ

4年生は卒業論文に取り掛かります。一部の学生はディベート大会やプレゼン大会で取り上げたテーマを掘り下げていきます。また、それらとは全く別のテーマを設定する学生もいます。水道事業の民営化について他国の事例に言及しながらミクロ経済学の知識を応用して分析した学生もいれば、為替レートの変動が主要国毎の訪日観光客数に与える影響を統計学の知識を用いて実証的に分析した学生や、あるいは、ベーシックインカムが長期的に持続可能な政策なのかを論理的に考えた学生もいます。このように、卒業論文では、テーマだけでなく、用いられる手法も様々です。

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