佐藤 方宣 ゼミ

  • 歴史・思想コース
  • 歴史・社会専修

ゼミの内容について

担当教員の専門は20世紀を中心とした経済思想史です。ゼミのテーマは「経済をとりまく社会・文化・思想を考える」としています。グローバル化やデジタル・トランスフォーメーションの進展など、わたしたちの暮らしや社会や文化のあり方が大きく変化していくなかで、経済をとりまく社会や文化のさまざまな問題について、具体的な問題を素材としながらもその背景にある思想や理念にまで掘り下げて考えることを課題にしています。

たとえば2021年度の共同研究では、「微アルコール飲料」の登場が意味する経済的・文化的・社会的背景について検討し、9大学10ゼミが参加するゼミ交流企画「ヴェリタス杯」で報告して他大学の学生たちと議論しました。

また各人の卒業論文では、それぞれの関心に応じて「アートプロジェクトを通じた地域おこしに必要なこととは」「宗教的頒布品の転売は悪なのか」「福祉職の給料は上げるべきか?」「結婚するのはお得なのか?」 「動物園は不要なのか?」などの問いを立て、学問的に掘り下げてきました。

みなさんにとってこのゼミが、サークルやアルバイト先とは異なる、大学ならではの人間関係をつくる場になればと思います。

ゼミ活動の進め方

ゼミの具体的活動の柱となるのは、1)書籍の輪読、2)他ゼミ・他大学との交流企画、3)卒業論文の執筆の3つです。

ベースとなる毎週のゼミでは、報告者と討論者の役割分担をしながら書籍を読み進めて行く「輪読」が大きな柱です。報告は原則としてチーム単位で行い、報告の準備会もゼミ活動の一環です。話題となった書籍の輪読と議論を通じて、現代の経済・社会・文化を考えるうえでの基本的知識を習得するとともに、自分と異なる他者の意見を理解する力を深めていきます。

また他ゼミや他大学との交流企画として、これまでビブリオバトルや合同合宿、東京でのプレゼン大会などを行ってきました。結果としての順位を競うだけのコンテストにとどまらない、しっかりした議論ができる相互交流の機会をもつことを心がけています。

4年次は、卒業論文完成に向けた中間報告会と個別相談が中心です。学生生活の総仕上げにふさわしい卒論を目指しましょう。

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