学術講演会「患者講義をつうじて考えるB型肝炎問題をめぐる法と政策形成」を開催しました。聴講した約300人の学生らは、B型肝炎患者が抱える問題の深刻さをはじめ、法的・政策的な問題解決の可能性やその限界について考えました。

 本講演で講師を務めたB型肝炎訴訟大阪原告団代表の小池真紀子氏は、B型肝炎に苦しんだ自身の経験を語るとともに、「身体的な症状」や差別・偏見といった「心のいたみ」を学生らに伝えました。

 また、小池氏と並んで登壇した弁護士の長野真一郎氏(B型肝炎訴訟大阪弁護団代表)は、訴訟の経緯や立法措置に向けた政策的なプロセスを解説するとともに、「全ての人が感染被害を受ける可能性があったこと。他人事ではないということを認識し、この問題について考えてほしい」と話しました。