6/23(月)外国語学部主催 Dr. Shaofeng LI(The Hong Kong Polytechnic University)による招へい研究員講演会を開催しました
2025.07.01
2025年6月23日(月)千里山キャンパスにて、"Individual Differences and Task-Based Language Teaching"というテーマで招へい研究員講演会を開催し、約20名の方にご参加いただきました。
本講演会では、第二言語習得研究の第一人者であるDr. Shaofeng Li氏をお招きし、「言語適性(language aptitude)」に関する理論と実証研究を包括的にご紹介いただきました。
冒頭では、「なぜある人は語学の習得が早いのか?」「言語適性とは何か?」という根本的な問いから出発し、従来の明示的適性(explicit aptitude)と新たに注目されつつある暗示的適性(implicit aptitude)の区別、両者の妥当性、そして教育的示唆について論じられました。講演の中では、3本のメタ分析を含む多数の研究成果が紹介され、理論・測定・応用の観点から、言語適性という概念の輪郭が明確にされました。とりわけ、暗示的適性が第二言語の学習成果に及ぼす予測的妥当性に関するエビデンスや、教室内での指導・評価との関連についての考察は、今後の教育実践に対する深い洞察を与えるものでした。講演後も活発な質疑応答があり、外国語学習における個人差の理解と、それに基づく教育設計の可能性を再考するきっかけとなる貴重な機会となりました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
次回、招へい研究員講演会は7月15日を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。