学生の数理・データサイエンス・AIへの関心を高め、それを適切に理解し活用する基礎的な能力(リテラシーレベル)や、課題を解決するための実践的な能力(応用基礎レベル)を育成するため、数理・データサイエンス・AIに関する知識及び技術について体系的な教育を行う大学等の正規の課程(教育プログラム)を文部科学大臣が認定及び選定して奨励するものです。これにより数理・データサイエンス・AIに関する基礎的な能力及び実践的な能力の向上を図る機会の拡大に資することを目的としています。(文部科学省HP)
総合情報学部では、1994年度の開設当初から文系・理系の枠にとらわれず、社会と人間に対する広い視野と情報利活用能力を培う教育を行っています。
2021年度からは、文理融合の情報教育カリキュラムを基盤として、データの収集・表現、定量的・統計的分析、プログラミングに関連する講義・実習科目を集約し、データサイエンス技法を段階的に修得できるよう学部独自プログラム「データサイエンス教育プログラム(基礎/応用)」を導入しました。さらに、2025年度からは両プログラムを「データサイエンス教育プログラム(応用展開レベル)」に再編しました。
幅広い分野を網羅する情報学において、系統的に学修できるよう3つの系(メディア情報系、社会情報システム系、コンピューティング系)を履修指針として提示しています。本学部は、「データ分析の技術」を修得するだけでなく、「各専門分野の知見」を掛け合わせることができるデータサイエンティストを育成しています。
このようななかで、本学部は、上述の学部独自プログラムとは、別に、文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)」へ、『関西大学総合情報学部 数理・データサイエンス・AI教育プログラム(応用基礎レベル)』(以下、「教育プログラム」という。)として、2023年度に申請を行い、本教育プログラムは、認定を受けました(認定期間:2028年3月31日まで)。
教育プログラムは、3つの系とこれらの複合領域において、数理・データサイエンス・AIを活用するために必要となる、基礎的な数理的素養、データサイエンス、データエンジニアリング、AIに関する基礎知識及び実践的能力を体系的に学ぶ機会を提供します。
なお、本教育プログラムは、「基礎的な学び」、学部独自プログラムの「データサイエンス教育プログラム(応用展開レベル)」については、「総合的な学び」と位置付けており、学部独自プログラムについては、時代のニーズに合わせて、プログラム内容を発展させていきます。
認定の有効期限:2028年3月31日まで
プログラム申請内容(PDF)
教育プログラムは、情報学を学んでいくうえでコアとなる「基幹科目(必修科目)6科目」と実習科目1科目で構成されており、卒業時には自動的に修了することとなります。
また、教育プログラムは、関西大学で全学的に実施している「AI・データサイエンス教育プログラム(リテラシーレベル)」と本学部で実施する3つの系を柱とする専門教育をつなぐ、「橋渡し教育」として位置付けています。
以下の授業科目をすべて修得した学生が本教育プログラムの修了者となります。
※科目名をクリックするとシラバスが閲覧できます。
科目名 | 種別 | 配当年次 |
---|---|---|
情報と倫理 | 基幹科目 | 1年 |
情報処理 | ||
コンピュータの言語 | ||
コンピュータネットワークの基礎 | ||
データサイエンスの基礎 | ||
情報システムの基礎 | 2年 | |
ソフトウェア実習 | 実習科目 | 1年 |
本教育プログラムの実施体制は、教授会・執行部会・教務委員会・運営委員会による管理フェーズと、運営委員会・ソフトウェア実習担当者会議・C導入教育連絡会議による運営フェーズに分け、それぞれに所掌事務についてPDCAサイクルを循環させる。運営フェーズでは、プログラムの修了状況、各科目の成績分布、授業アンケート等によるフィードバックに基づく自己点検・評価を行い、それをソフトウェア実習担当者会議等に共有し、授業内容の点検・検討・改善を図る。管理フェーズでは、運営委員会における自己点検・評価を教務委員会等に報告し、本教育プログラムの運営に関して学部レベルで取り組むべき事項に関する改善を要請する。