人間健康学部・池見陽教授の最終講義を開催しました。
1月26日、梅田キャンパスにて、本年度末をもってご退職される人間健康学部・池見陽教授の最終講義を、本学心理学研究科の串崎真志研究科長の司会により開催しました。
産業医科大学から始まり岡山大学、神戸女学院大学、そして関西大学と池見教授が30年以上の長い大学教員経歴の間に指導されてきた多くの教え子や研究仲間が日本全国から駆けつけ、会場参加の200名に加え、zoomでも150名の方が聴講されるなど、先生のお人柄と幅広いご活躍の一端を垣間見る盛況ぶりでした。
池見教授は国際都市神戸でバイリンガルとして育たれ、インターナショナルスクール卒業後、米国の名門Boston Collegeで学士号を、そして修士号を取得されたUniversity of Chicagoではアメリカ心理学会から4度の表彰を受けたユージン・ジェンドリン博士のもとで直々にフォーカシングを学ばれました。日本に帰国後は病院での心理臨床を重ね、1989年に産業医科大学から医学博士の学位を授与されました。
講義では、池見教授が生い立ちから米国での留学生活をユーモア交じりに振り返られ、最後にご専門のフォーカシングの今後の方向性について熱く語られました。聴講した人たちは、フォーカシング哲学をそのまま生きる池見先生の語りに魅了されながら、熱心に耳を傾けていました。
最終講義に続く茶話会にも多くの方が参加され、花束贈呈や先生を囲んでの記念撮影など楽しい時間を過ごされました。本学教員としての池見教授の講義はこれをもって最後となりましたが、先生にはすでに日本国内だけでなく世界各国からフォーカシングの講演やワークショップの依頼が数多く来ているそうで、池見教授の教えと魅力がより多くの方々に伝わることを喜び、祝う集いとなりました。