関西大学 人間健康学部

地域連携・その他Area cooperation

堺市医師会との連携シンポジウムを開催しました

  • ■日時

1月11日(土)に、堺市医師会との連携シンポジウムを開催いたしました。

シンポジウムテーマ:「人生の終末を考える―医療・看護・福祉の立場から」

      司会進行:岡田忠克(関西大学人間健康学部 教授)

             黒田研二(関西大学健康人間学部 教授)

       登壇者:白畠俊治(堺市医師会副議長)

             斎賀文代

            岡本双美子(大阪府立大学看護学部准教授)

             前川たかし(堺市医師会高齢者対策担当理事)

昨今、人生の終末について考える「終活」が社会的ブームになっています。高齢社会とは、単に高齢者が増えるということではなく、年間に亡くなられる方の人数が増えていくという状況でもあります。

今回は、医療や看護、福祉、そして実際にご家族の「看取り」に立ち会った方というさまざまな視点をもつ方々にご登壇いただき、私たち自身が「人生の終末を考える」ためのシンポジウムを開催いたしました。

白畠先生からは、実際の事例を踏まえながら、安楽死、尊厳死についてお話いただき、自分の人生の終末についてあらかじめ記述しておく「エンディングノート」の活用法をご提示いただきました。

斎賀さんからは、ご自身の体験より在宅看護の実際についてお話をいただきました。ご主人と共に向き合った「看取り」のなかでの家族の思いや制度の在り方などについて、貴重なご意見をおきかせいただきました。

岡本先生からは、看護の立場から在宅看護や訪問看護についてご説明いただきました。「終末」を迎えるにあたり、利用できる社会福祉の制度などを詳細にご案内いただきました。

前川先生からは、「生きることと死ぬこと」に関する私たちひとりひとりの取り組みについてご提案いただきました。自助努力や社会参加、そしてかかりつけ医の必要性などについて、医師の立場からお話いただきました。

パネルディスカッションでは、講師の先生のあいだで双方向に議論が交わされ、私たちひとりひとりが「終末」について周囲と話し合っていくことの大切さを深く学ぶ機会となりました。

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