関西大学 人間健康学部

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すこやか教養講座(第6期)の第2回を開催しました

  • ■日時

 929日(土)に、すこやか教養講座(第6期)の第2回を開催いたしました。

 

講 師:大阪国際大学教授 三木

テーマ:「生駒の神々の世界――大都市近郊の民族宗教聖地」

 

大阪府の東側、奈良県との県境に位置する生駒山は、古くから宗教的聖地として数多くの人びとに親しまれてきました。この生駒山には、数多くの神社仏閣、教会、在日コリアン寺院、滝行場、易占業などが雑多に入り混じっており、現在でも年間200万人以上の人びとが参拝に訪れるといいます。生駒山にこれほど多くの人びとが集まる理由とは何でしょうか? 今回は都市社会における宗教研究がご専門の三木英先生をお招きし、宗教聖地としての生駒の秘密に迫りました。

都市に住む人びとには常日頃から合理性と効率性を追求した無駄のない生活を送ることが求められます。このような緊張状態に置かれた人びとにとって、大阪から電車で20分ほどの場所にある生駒山は、日常生活からの「息抜きの場」「逃避の場」と考えられました。時代の移り変わりとともに生駒山を訪れる人の数は少なくなっていますが、都会に住む人びとの非日常的な空間を求めるニーズは変わらぬもの。講座を通して、私たちのすぐ近くに日常とは違った別の世界があることを学びました。

 

 

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すこやか教養講座(第6期)ご案内

http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_hw/2012/08/6-1.html