すこやか教養講座(第2期)の第4回を開催しました。
6月25日(土)に、すこやか教養講座(第2期)の第4回を開催いたしました。
講 師:関西大学人間健康学部教授 三浦敏弘
テーマ:健康的な睡眠『夢』世界
私たちが健康的な生活を送る際、睡眠は必要不可欠な要素となります。
それでは、健康に役立つ睡眠を取るためにはどのようなことを心がければよいのでしょうか。
今回は、身体行動や人間行動文化とそれにもとづく生活設計をご専門とされている
三浦先生とともに、睡眠と「夢」の問題について考えました。
睡眠には、成長ホルモンの分泌の促進、免疫力を向上、ストレス物質の除去、脳の休息、
記憶の固定化と初期化の役割があります。私たちの睡眠は、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」
に分けられます。レム睡眠とは身体が眠って脳が活動している状態を指しており、
睡眠中に「急速眼球運動」(Rapid Eye Movement)が生じることからその頭文字を取って
レム睡眠と呼ばれています。このレム睡眠は約90分周期で訪れ、私たちはその間に
「夢」を見るといわれています。また、この睡眠中は、自律神経系の活動が非常に
不安定となり、血圧の変化が激しくなったり心拍や呼吸が不規則になったりします。
睡眠の役割と特徴、「夢」を見るときの私たちの身体の変化を学んだあと、
「質の高い睡眠」を取るための方法が紹介されました。たとえば、週末の金曜日は
一週間の疲れがたまっている状態です。この時に夜更かしや夜遊びをせず毎日
決まった時間に睡眠を取るといった規則正しい生活の習慣をつけることが
「より質の高い睡眠」を取るための近道となります。また、「トリプトファン」という
たんぱく質を多く含む牛乳やバナナを夕方頃に摂取すると、睡眠ホルモンとも
呼ばれる「メラトニン」の分泌が促され、就寝しやすくなります。
講義終了後、受講者の質問から東洋医学と西洋医学との違いにまで話がおよび、
より幅広い視点から健康と睡眠に関する知識を深めることができました。
次回以降も充実した講師陣でお届けしますので、
ご期待ください。ひきつづきご応募お待ちしております。
すこやか教養講座(第2期)ご案内
http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_hw/2011/04/2-2.html