GoLDプログラム(台湾)の参加学生が台湾大学を訪問しました

2024年度GoLDプログラム(台湾)により渡航中の経済学部生16名は、エクスカーションや現地大学の学生との交流を通して様々な学びを得ています。
本プログラム担当の北川亘太准教授から届いた12月9日(月)のプログラムの様子をお伝えします。

2日目、午前中は台湾市内にみられる様々な時代の建築物、中正記念堂、そして総統府を見学し、ガイドの陳さんの案内と詳しい説明から、清の統治時代、日本統治時代、国民党の権威主義的な時代、そして、民主化の時代への歴史的推移を学びました。

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午後、霞海城隍廟と龍山寺にて、道仏習合(道教・仏教が同じ場所で祀られる)という日本とは異なる台湾の信仰を体験しました。縁結び、仕事、学問など様々な神様が祀られており、それぞれの神様の場所で、筊を投げてお願い事をしていました。「就活がうまくいきますように」「卒業ができますように」「事業がうまくいきますように」「付き合えますように」などなど、(そういうのには興味が無いのかと思いきや、意外にも)真剣な面持ちになっていました。

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夕方から、台湾大学にて、台湾日本学生交流会交流会との交流を行いました。交流会の企画は、参加学生の一人が、1か月前から、先方の幹部と一緒に細やかに準備したてきたものでした。彼女の声の通った司会進行のおかげで、交流会が進んでいくごとに、みなさんの心の壁がなくなり、ワイワイした心の通い合う場になっていきました。

この日の夕方が、現地での初めての交流会になります。朝から観察していると、市内視察では、列のうしろのほうをのろのろとついてきた学生が、教室に入って着席して台湾人の学生に面すると、自分から、はっきり、ゆっくりした声で、身振り手振りを交えながら、自己紹介やおしゃべりを始めていました。勇気や眠っていた力に、驚きながら、うれしく眺めていました。アイスブレイク前に、すでにおずおずした雰囲気がなくなっていました。交流会では、漢字文化圏ならではの連想ゲームや、いろいろな人にしゃべりかけ、質問に答えてもらう必要があるゲームをしました。

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つのゲームを終えたうえで、自由におしゃべりする時間が設けられていました。おしゃべりが停滞しないように、事前にトークテーマが用意されていました。しかし、多くの班では、それを用いずに、その場の流れで自由におしゃべりしていました。部活、趣味、サークル、アルバイト、旅行、学園祭、メイクの仕方、などなどの話が聞こえてきました。

私も、台湾日本学生交流会交流会の幹部(日本人の台湾大学学生)のかたとゆっくりおしゃべりしました。彼女は、自分の学びたいことは社会科学と自然科学にまたがっており、それは日本の大学では学べず、台湾大学ならば学べることに気づき、大学進学時に留学したそうです。台湾大学のカリキュラムや講義スライドを見せてもらいないながら、日本にありがちな、理系と文系を切り分けるような壁のない柔軟な課程を、うらやましく感じました。日本の大学や経済は、こうした視野の広い学生がいずれ戻ってくれるようなものであってほしいなぁ(う~む、不十分かもなぁ... 僕も大学でより魅力的な講義をせねばなぁ)、とも感じました。

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交流会のあと、何人かの学生に感想を聞きました。「30分のおしゃべりの時間はホント一瞬でしたよ。僕らはずっと、音楽の話に夢中になっていました。音楽の話は国境を越えますよ。まぁ、ずっとしょうもない話をしていたような気がします」と言っていました。会ってからまだ1時間くらいしかたっていない台湾の人と「しょうもない話」をするのは、もしかすると最も凄いことかもしれないですね。

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【記事・写真提供:経済学部 北川亘太准教授】

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