2021年度経済学部GOLDプログラム/台湾〔オンライン〕の開催報告について

経済学部では、隔年でGoLD〔短期留学〕プログラム・台湾を実施しています。通常であれば台湾を訪問し現地の大学生や先生との交流を図っておりましたが、2021年度は新型コロナウィルス感染症の拡大により、台湾への訪問が難しくなりました。その代わりとして、これまで交流実績のある台湾の大学(玄奘大学、国立高雄科技大学)と連携してオンラインで交流を行う新たなプログラムを実施しました。

写真は最後の12月21日の合同発表会の様子(玄奘大学:左、国立高雄科技大学:右)です。

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◆次の3つを目的(テーマ)とし、プログラムを実施しました

1.海外の方たちとのコミュニケーション力(交流する力)を高めてもらう
英語・中国語・日本語を用いて、台湾の先生や学生とコミュニケーションをとります。この授業に参加する日台両国の学生は、相手の国の母国語を熟知しているわけではないですし、共通言語となる英語も母国語ではありません。お互い持ちうるあらゆるコミュニケーション能力を駆使し、互恵互助の交流を行い、コミュニケーション能力を成長してもらうことを目的としています。

2.台湾と日本について、情報や調べたことを交換しあい、お互いの国を理解しあう
新型コロナウィルスの影響で、海外に行く機会が減り、国外の情報は、ニュースやSNSに頼りがちになりました。また、文化や歴史など、互いの国のことを熟知しておりません。オンライン交流を通じ、様々な情報を日本台湾の双方で交流を通じて学んでいくことを目的としています。

3.オンラインで共同作業の体験をしてもらう
交流報告会では、日台混合のグループごとの発表を目指し、各グループでテーマを決めて、お互いにオンライン上で連絡を取り合いながら報告し合います。また関西大学の学生同士は、対面授業の中でもコミュニケーションをとりながら、オンラインと並行して報告の準備を行います。オンライン、対面共にコミュニケーションを図ることは今後の進路(就職・進学)でも必要となるでしょう。外国語を使いながら作業を行うことで、海外の方との協同体験を行うことができます。

◆オンラインプログラムは複数の方法で実施しました

12月21日に玄奘大学と国立高雄科技大学とで合同の発表会を行いましたが、それまでにも何度も授業中・授業外で交流を行いました。
・玄奘大学との玄奘大学との顔合わせ会(昼休みに30分程度を2回)
・玄奘大学との合同授業(90分授業を2回、昼休みに30分程度を1回)
・玄奘大学と学生同士のGoogle Meetを3回(授業時間外の時間帯)
・国立高雄科技大学との顔合わせ会(90分授業を1回)
・国立高雄科技大学と学生同士のGoogle Meetを1回(授業時間外の時間帯)
機材のトラブルや学生の参加しやすさを考えて、オンラインでの交流を次の3通りで行いました。

オンライン交流1:オンにするマイクが教員PC1つの場合
最初の自己紹介を行う会・昼休みに行った経過報告会で使用。オンにするマイクは、台湾・関西で1つずつ。カメラは自由。発表者は自分のマイクをオンにして話すか、教卓PCでマイクをオンにして話す形式で行う。学生はスマホで参加可能。
・メリット:授業の初回付近で、機材やコミュニケーションになれていないときに行いやすい。機材トラブルが最も少なく成功確率が高い。
・デメリット:会話は難しい。教員PCでファイルを集約しておく必要がある。立って話すと学生の顔がカメラから外れて見え辛いときがある。

例:最初の両校の顔合わせ会で行った様子(教卓PCで発表)

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オンライン交流2:オンにするマイクが教室で1つの場合
最後の合同発表会で使用。オンにするマイクは、台湾・関西で1つずつ。カメラは自由。発表者は各自のPCで自分のマイクをオンにして話す形式。
・メリット:各発表者がPPTを駆使しながら発表するのに有効。発表者は事前に発表画面を準備して待機できる。発表資料も手元に置ける
・デメリット:学生がオンライン用機材に慣れておく必要がある。

例:最後の合同発表会で行った様子(各自のPCでマイクをオンにして発表)

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オンライン交流3:オンにするマイクが複数でグループごとに話す場合
宿題の学生同士のオンラインミーティングと、授業での顔合わせ会に使用。オンにするマイクは複数。PCを使わずスマホでログインしてもよい形式。
・メリット: 台湾と関西大学の合同グループごとに話をするような仲良く話す場面で便利。プラン1と同じく機材トラブルが少なく成功確率が高い。
・デメリット:教室で行う場合は、マイクのハウリングが起こるために、班ごとに離れて座る必要がある。各班1人はPPTを使える状態であったほうが、会話はしやすい。今回は教室を2つ用意した。

例:顔合わせ会を教室で行った様子

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◆玄奘大学、国立高雄科技大学との最終報告会(2021年12月21日)を開催しました

玄奘大学との交流発表会では、玄奘大学は日本語でプレゼンを行っていただき、関西大学の学生は中国語交じりの日本語のプレゼンテーションを行いました。

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国立高雄科技大学の交流発表会では、チャットでも質疑応答を行いました。チャットでは、全員が答えられる質問を上げると効果が上がりました。例えば、「オンライン授業と対面授業はどちらが好きか?」「オリンピックで見た一番よかったスポーツは何か?」です。なるべく全員参加で(英語でも日本語でも中国語でも可)で入力させました。全員が一斉にチャットに書き込む様子は面白く、思った以上に盛り上がったように感じました。

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以 上  

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