新型コロナウィルス対策に係る本学部の取り組みについて
経済学部の現状と取り組み
経済学部を含め本学では、4月20日以降、原則としてインターネットを活用した遠隔授業を本格的に実施してきました。遠隔授業開始にあたって、経済学部では学生の皆様の受講環境を心配していました。そこで、学内連絡システムの利用経験のない１年次生については、状況把握のためハガキや電話という手段で遠隔授業へのアクセスを促しました。また、全学年の学生に対してはアンケート調査を実施しました。これにより遠隔授業に対する不安や問題点、特にパソコンやWiFi設備などの受講環境を把握してきました。こうした取り組みを通じて、学生の皆さんの不安を少しでも改善したいと思っています。
また、教員に対しても授業実施状況を調査し遠隔授業の質を把握すると同時に、効果的な遠隔授業の方法を教員間で共有してきました。各担当者の努力により準備期間が短い中でも、全般的に質の高い遠隔授業が行われています。オンライン上でのリアルタイム授業、録画動画を配信する授業、チャットで質問を受け付ける授業など様々な授業実施形態があり、科目の特性に応じて柔軟に対応しています。
今後についても春学期は原則として遠隔授業を継続しますが、感染リスクの状況を見極めながら一部の科目については対面型授業を開始する場合があります。経済学部としては、学生の安全を第一に考えており、仮に実施する場合でも、感染予防措置を十分に講じることを条件としています。
学生の皆様に望むこと
学生の皆様は、大変な時期を本当によく頑張ってきたと思います。この間、遠隔授業への対応や課題の作成など忙しかったことと思います。また、最近の動きとしては、感染防止策を講じて大学に立ち入ることができるようになるなど変化も見られます。そのような変化の中、大学からの連絡には特に注意してほしいと思います。具体的には、授業に関しては、インフォメーションシステムや関大LMSの連絡を小まめに見て対応してください。疑問があれば先生に連絡を取ってください。
また、大学の様々な施設やサービスも利用可能になっています。図書館も入館が可能となり、キャリアセンターも相談が可能です。課外活動も段階的に活動できるよう計画されています。当面は不自由な状態が続きますが、この困難を共に乗り切りましょう。
保護者の皆様へのメッセージ
いつもご子息・ご息女の学業に対するご支援をいただきまして、ありがとうございます。新型コロナウィルス感染症への対応により、4月より様々な形で学習環境に変化が起きています。特に、遠隔授業開始に伴いパソコンやWiFi環境の整備が重要となっておりますので、ご配慮いただければ幸いです。また、学生同士が気軽に話し合う場も限られており学生の孤立化も懸念されます。保護者の皆様におかれましても必要に応じてお声をかけていただき、何か心配事がある場合は、大学の相談窓口を通じて相談するよう示唆いただけると幸いです。今回の新型コロナウィルス感染症の問題が終息し、キャンパスで自由に勉強や課外活動を楽しめる日を目指して、我々経済学部の教職員一同は精一杯頑張ります。保護者のみなさまには経済学部の取り組みについて何卒ご理解いただき、ご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
授業動画の収録風景
出典：関大教育後援会「葦」2020年6月30日発行 掲載