西村 雄志 ゼミ
- 歴史・思想コース
- 歴史・社会専修
ゼミの内容について
本ゼミでは人前でプレゼンテーションする事の難しさと大切さを学ぶ事を重要な柱としております。そのため2回生からグループに分かれて自ら研究テーマを探し、そのテーマに沿って図書館等での資料調査やフィールド調査、そして自分たちで得られた知見を組み合わせて議論を構築していく作業を行っております。
具体的には3回生の時に参加する日経BPが主催しているプレゼンテーションの大会、九州大学の鷲崎ゼミ、福岡女子大の櫻木ゼミ、西南学院の小野寺ゼミ、公立鳥取環境大の谷口ゼミ、流通経済大の長澤ゼミと毎年一緒に開催しております六大学インターゼミへ参加してプレゼンテーションを行っております。そのようなグループワークは3回生の年末にほぼ終了するので、それ以降は各自の卒業論文の執筆に専念してもらいます。
他にゼミとしては仲間同士での率直な意見交換が出来る様、御茶の時間等がある。担当者が茶菓を持ち寄るものであり、少しの時間でもゼミが始まる前に談笑する時間を設けている。また2回生のゼミが始まる前には神戸のアジア経済史の施設を訪れる半日の遠足、3回生までの春休みにもゼミの仲間で相談して半日の遠足、そして3回生の夏休みにはゼミ合宿を行っている。例年、ゼミ生の希望を募って場所を決めている。昨年は沖縄であったが、その前までは小豆島や北近江等に赴いた。そして六大学のインターゼミに参加した時には、その年度のゼミ生の都合もあるが、時々そのままゼミ旅行に赴く事もある。これまででは下関から長崎、福岡から別府や由布院に赴いた。
このようなイベントは実際のゼミ活動をより濃密にするための装置であり、こうした活動を通じて上記のゼミ活動においても前向きな影響が常にあるので、私のゼミに参加される方は、こうしたイベントにも積極的に参加してもらいたい。
海外留学に関して
最後にゼミとしては海外留学を奨励している。若いうちに海外の経験を積む事は有益であると考えるからである。もちろんゼミの仲間と何かしらのギャップが生じると思われるが、それを乗り越える自信のある方は挑戦して下さい。
これまでのところ、ほぼ毎年、関西大学が協定を結んでいる大学への半年間の留学に参加する学生がいる。概ねカナダかアメリカ西海岸に行っており、ほぼ全員が素晴らしい経験を得られたと言っている。帰国直後であれば、TOEICの点数もかなり高得点を得ている。
このような半年間の短期ではなく、1年間の長期留学に赴く学生もいる。この場合、ゼミが1年遅れるので、実質5回生になるのであるが、それでも行った学生は何かしらの強みを得て帰国している。一人はバンコックに1年間留学し、ほぼ全ての講義を英語で受講したため、英語力は大変高いものになっていた。もちろんタイ語もある程度話せるようになっていたので、帰国して卒業論文がある程度完成した後、再び自費でタイに渡り、就職するまでの数ヶ月、バンコックを堪能していた。
また、もう一人はアメリカのサンディエゴに遊学し、ほぼ日本人のいない環境で英語力を高めることに努めた結果、英語でアルバイトが出来るレベルまで語学力を高めた。実際、大阪で海外の要人が集まる国際会議があった時、彼らをエスコートする仕事をしていた。こうした経験やスキルを身につける意味でも、若いうちの海外留学は素晴らしいものと本ゼミでは考えている。
従って、海外留学に関心があり、上記の様なギャップを乗り越える覚悟のある方は、私のゼミも選考の候補に入れて下さい。
ゼミの雰囲気
先に述べた様に、ゼミが始まる前にお茶の時間を設けており、少しリラックスした感じの中でゼミを始めている。なぜこうしたイベントを行うかと言うと、リラックスして仲間との間で和やかな雰囲気があれば、比較的自らの意見を言いやすい空気になるからです。とかく自らの意見を言う事は難しいものです。ましてや他の仲間と反対の意見や批判的な意見を言う場合、その緊張感は大変高いものになります。しかし、プレゼンテーションを準備していく中で、そうした違う角度からの意見は貴重ですし、積極的に発表してもらう必要があります。そうした貴重かつ大切な提案を可能な限り多く収集させる意味でも、お茶の時間を通じた和やかでリラックスした時間は重要です。
毎回ゼミのメンバーが輪番で担当しており、それぞれが決まった予算内で工夫して仲間のために準備しております。地元で有名な御菓子やバイト先の自慢の菓子等、毎回ゼミの楽しみの一つです。また時折、ゼミの時間以外で集まり、紅茶やコーヒー等の美味しい店にいく事もあります。午後の時間、少しだけですが、リラックスする事を楽しむ余裕を持てるゼミでありたいと、個人的には考えています。