中川 竜一 ゼミ

  • 産業・企業経済コース
  • 金融・会計専修

ゼミの内容について

中川ゼミでは「ファイナンス論」と呼ばれる経済学の中で「企業金融論」という分野を学習します。企業金融論を学習すると、皆さんが将来、社会で直面するおカネの問題を解決することができます。たとえば「わが社はどうすれば銀行からお金を借りられるのか」、「わが社はいつ株式を発行すべきか」、逆に「どんな企業の株に投資すれば儲かるのか」、「どの企業にお金を貸し付ければ地元経済を活気づけられるのか」などの問題です。皆さんは「そんなこと、大人なら誰でも分かっている」と思うかも知れません。ところが、企業金融の知識は日本企業に定着しておらず、おカネに関する大人たちの失敗を私たちは毎日のように耳にしています。企業金融論の学習は、4人に1人が金融・保険業に就職する本学経済学部生にとって独自の才能を身に付ける機会となるでしょう。

中川ゼミでは、まず新聞・テキストを使って簡単な企業金融を学習します。次に、興味のある経済問題についてグループ研究をおこない、問題解決能力を養います。そして、その研究の成果をプレゼン大会で発表し、自己表現能力を養います。最後に、研究成果を卒業論文にまとめ、文章作成能力を養います。これらの活動による経験・実績をもって就職活動に臨んでもらいます。

中川ゼミの活動のメイン・ディッシュ

中川ゼミの活動で最も力を入れているのは、グループ研究の成果を学内外のプレゼン大会で発表することです。プレゼン大会は、自分たちが何ヶ月間もかけて生み出してきたアイディアをほんの15分程度でアピールし、評価してもらう場です。質問が出たら、それがどんな難しい質問であっても、即座に明快な回答が求められます。このような場面は、日本の大学生にはあまり経験がない一方で、就職活動では必ず出てきます。それを乗り切る技術を大人数の講義で習得するのは不可能です。

そのため、少人数のゼミ活動で習得することに力を入れています。中川ゼミでは毎年、最低3回のプレゼン大会に出場することを課題とし、すべてのゼミ生が明快的確な発表・質疑応答ができるように取り組んでいます。3回出場する理由は、1回出場したくらいでは全くうまく行かなかったからです。しかし、3回も出場すると、すべてのゼミ生が緊張しつつも自分の考えを明快に表明できるようになりました。かつて、最初のゼミでは緊張して全く喋れなかった学生が、最後の大会では大勢の聴衆に自分の発表を聞いてもらえることが嬉しくて、終始ニコニコしながら発表していたのは大きな喜びでした。研究テーマ、出場した大会、プレゼン動画、表彰・結果の詳細は、中川のホームページで見ることができます。

中川ゼミ生の横顔

中川ゼミには「グループ活動やディスカッションが好きな(or 得意な or できるようになりたい)学生」、「大学時代に勉学面で何か一つ成し遂げたいと思っている学生」、「真剣な活動を行うゼミに入りたい学生」が多いように感じます。私が推奨していることが大きな理由でしょうが、彼らはゼミでよく喋ります。また、授業時間内のみならず、時間外でもゼミ生が一緒になってよく課題に取り組んでいます。そして、ゼミを単なる単位修得の場とは捉えず、何かを得ようと地味な活動にも自発的に取り組んでいます。彼らの姿勢は、私にとって、ゼミ指導のみならず自分の研究生活にも大きなモチベーションを与えてくれています。他の大きな特徴として、就職活動後の自由な時間を使って語学留学に行く学生が多いです。

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