長久 良一 ゼミ
- 経済政策コース
- 経済理論専修
ゼミの内容について
私達の社会は、人々の対立する意見・評価を集計し、一つの社会的判断を導かねばならない、そういう状況に必ず直面する。これが社会的選択の問題である。「消費税増税は正しいかどうか」、「首相の靖国参拝は正しいかどうか」といった政治経済問題から、「電車の中で老人に席を譲るべきか」といった日常的な倫理の問題まで実に様々である。 本演習では社会的選択の問題を経済学・倫理学・政治哲学の立場から論考していく。
今までゼミで使った本
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- 日本の大問題 残酷な日本の未来を変える22の方法
- 萩上チキ
- ダイヤモンド社
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- これからの正義の話をしよう
- マイケル・サンデル
- ハヤカワ書房
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- オークション理論の基礎:ゲーム理論と情報科学の先端領域
- 横尾真
- 東京電機大学出版局
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- 賢い組織は「みんな」で決める:行動科学入門
- サスティーン・ヘイスティン
- みすず書房
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- 多数決を疑う:社会的選択理論とは何か
- 坂井豊貴
- 岩波
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- ゲーム理論アプリケーションブック
- 船木・武藤・中山編著
- 東洋経済
ゼミの進め方
文献を決めて皆で輪読して、議論するスタイル。もう一つは先生が講義するスタイルです。状況によって使い分けます。二年次は比較的易しい一般向けの本を読んで社会・経済に関する関心を深めることが目的。3・4年次は先に書いた通りの社会的選択と正義の問題を扱います。卒論論文の指導は4年次から始めます。重要なことは物事を根本に遡ってまで理解しようとする姿勢。これに尽きます。