谷田 則幸 ゼミ

  • 産業・企業経済コース
  • 統計・情報処理専修

ゼミの内容について

経済学における新たな考え方である、複雑系経済学の研究、およびこれを用いたパソコンでの専用ツールによる人工社会の構築を行います。この複雑系経済学は、もともとの経済学の考え方を完全否定するものではなく、あくまで経済学に対する新しい一つのアプローチです。

人工社会は、現実の人間や動物の行動パターンなどを抽出し、コンピュータ上にモデルとして構築します。そのモデルを用いて、様々な条件でシミュレーションすることで、それぞれの行動にどのような差異が現れるかを研究します。経済学では一般に大規模な実験を行うことは困難ではあるが、人工社会はコンピュータによるシミュレーションであるため、現実ではなかなか見られない行動なども比較的簡単に再現することができます。

ゼミの課外活動

当ゼミでは課外活動として、ゼミナール大会での研究発表や研究の経過報告・他学年交流を兼ねた合同ゼミ合宿を行っています。
ゼミナール大会は年に一度、関西大学内にて行われます。研究テーマを異にする他ゼミと共に、日頃学んでいる知識の交換として討論を交えた発表によって行います。これは日頃のゼミ内の発表と違って内容を知らない人に向けたものですから、「簡潔に伝えて惹きつける」、そんな発表をする良い訓練の場であると言えます。

他方合宿は年に二度初秋と冬に行われ、関西大学の管理するセミナーハウスを訪れて一泊二日を過ごします。日中は上級生の研究発表会を通してこれからの学びへの理解を深め、夜の食事・懇親会では学年の垣根を越えて交流を楽しみます。
都会の街並みから離れて、豊かな自然に囲まれた環境に身を置くことで、ゼミ生同士の心の距離も一層縮まるというものです。

そして、日程を終了して山荘を後にしても全員で都心に戻るまで合宿は続きます。懐かしい「帰るまでが遠足」という言葉のあるように、行き帰りのケーブルカーでの移動やハイキングといった道程を楽しむ事も、醍醐味の一つと言えるかも知れません。また、そんな全学年交流の場以外にも各学年で定期的に行うコンパ会などもあり、少人数ながらゼミ生同士の仲の良さも自慢です。

ゼミ生の声

ゼミ生同士でプレゼンテーションの発表資料を作り上げていくので、ゼミ生の交流は盛んです。また、繰り返しプレゼンすることで、資料の見た目や作成時間がコンパクトにまとめられ、プレゼンテーションに対する意識も変化していきます。分からないことがあればその場ですぐに質問できるため安心です。

文系ながら、数学的知識やプログラミングの要素を含んだテーマ・ソフトを通して研究を進めるといった特色があります。慣れない概念やコンピュータ操作等難しいところも多々ありますが、やりがいもあり先輩や先生みんなと初歩から理解を進めさせてもらえるので安心です。

自分が新たに触れる考えや知識を、パワーポイント発表という形で仲間に伝える事で、より深く効率的に理解を進められている感覚があります。人前で話すことって苦手でしたけど、気の知れた仲間の前で何度も発表することで今では結構慣れてきましたね!

コンピュータによるシミュレーションを使って現実の物事への対策を学んだり、その再現を目指したりと、新しい観点と実用性に溢れた研究を行っているなという印象があります。少し不安もありますが、深みのある卒業研究が出来そうです。

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