中澤 信彦 ゼミ

  • 歴史・思想コース
  • 歴史・社会専修

ゼミの内容について

中澤ゼミの統一テーマは「脱常識の社会経済学 ―「あたりまえ」を問いなおす― 」です。ここ数年は「経済学部で哲学する」をサブテーマとして設定しています。「哲学」と言っても、カントやニーチェといった高校の倫理の教科書に登場する偉大な哲学者の思想のことではありません。このゼミにおける「哲学」とは「氾濫する情報の洪水に溺れることなく自分の頭で強く深く考えるための方法論」を意味します。言い換えれば、中澤ゼミが目指しているのは、市場化・情報化社会で生き抜くための「市場の価値を認識する能力」と、それを根底から支える旺盛な知的好奇心の育成です。

2019・2020年度は「仮説思考」「弁証法」「論理の哲学(ロジカル・シンキング)」「マーケット感覚」などをとりあげました。将来企業で企画や商品開発などに携わりたい人には特に向いている内容ではないか、と指導教員としては自負しています。異文化に対する知的好奇心と寛容さを育んでくれる海外留学を積極的に推奨・サポートしているのも、中澤ゼミの特徴です。

ゼミ活動の具体的な進め方と成果

「学生主体」をゼミの運営理念として掲げており、90分間のゼミをゼミ生だけで運営しています。指導教員は事前準備のサポートを中心とした影武者に徹するよう努めています。2年次秋学期は、3年次以降の本格的な活動のためのウォーミングアップとして、プレゼンテーションとディベートの基本を学びます。3年次では、テキストの分担報告にもとづくディスカッションが中心となります。どんなテーマであれ、強く深く徹底的に考え抜くことが求められます。ここ数年は3年次の秋学期に全国レベルのプレゼン大会に出場して、学びの成果を学外に発信しています。4年次には、卒業論文作成に向け、各自が関心のあるテーマを設定し、報告と討論とでもってゼミを進めていきます。4年次でも失速せず、ゼミ合宿や他大学との合同ゼミや卒論報告会など、活発な活動を展開しています。

最近の活動の具体的成果としては、日経BP西日本インカレにおいて2015年にグランプリ(1位)を、2016年に審査員特別賞(3位)を受賞しました。また、経済学会学生懸賞論文において2019年に最優秀賞を輩出しました。2019年の夏には初めての沖縄遠征を敢行し、沖縄国際大学経済学部生垣琴絵ゼミとの合宿合同ゼミを行ないました。

ゼミ生の声

中澤ゼミでは、ゼミ生が関心を持っていることをテーマとして授業を進めます。経済学に捕われず、興味のあることはとことん研究することが出来ます。これまでの研究テーマとしては、「教育と仕事」、「お金と死」、「嘘と失敗」等があります。中澤ゼミではゼミ活動の全てが学生主体で行われます。ゼミで扱うテーマとテキストを決定し授業を進めること、合宿の計画•運営、飲み会等の企画も全てゼミ生が行います。ゼミ生の興味関心に応じて、中澤先生が様々なアドバイスやバックアップをして下さいます。

ゼミの雰囲気は、ゼミ生1人1人が、熱意を持ってゼミ活動に取り組んでいます。発表の最中であっても、フロアから鋭い指摘や反論、突っ込みが飛びます。授業時間が終わっても議論が続くことも少なくありません。事前にしっかり準備をして授業に臨むことも重要です。学内にとどまらず、他大学との交流も盛んです。学内ゼミナール大会や西日本インカレにも出場しました。また、他大学との合同ゼミ等にも積極的に参加しています。中澤先生はゼミ生がやりたいことを全力でサポートしてくださいます。ゼミ生を誰よりも信じ、愛してくださいます。また、様々な知識が豊富で、1つの質問にたくさんの答えを返してもらえる先生です。

ゼミ紹介 一覧に戻る

page
top