関西大学社会学部は、1年次生から編集ソフトやカメラの使い方など、実践的に学べる授業が充実していたからです。またメディアについて横断的に学べるカリキュラムも魅力的でした。私は幼い頃からテレビなどメディアを見ることが好きで、スマートフォンを持つようになってからはWebメディアやソーシャルメディアにも触れるようになりました。その中で、昔と今とではメディアの在り方が大きく変化していることを実感し、メディアと現代社会の関わりについて学べるメディア関係の学部を志望しました。



















































Think&Act! 関大生
大切なのは自分の中の声。就活に対する違和感をドキュメンタリーで問いかける
社会学部 3年次生
"大好きなメディアについてもっと学びたい"という思いで社会学部に入学した中村早希さん。ドキュメンタリーにも興味を持ち、現在は斉藤潤一ゼミで就職活動をテーマにしたドキュメンタリー作品『さよなら就活』の制作を進めています。メディア専攻での実践的な学びを通して感じたことや、作品に込めた思いを中村さんに伺いました。
関西大学社会学部は、1年次生から編集ソフトやカメラの使い方など、実践的に学べる授業が充実していたからです。またメディアについて横断的に学べるカリキュラムも魅力的でした。私は幼い頃からテレビなどメディアを見ることが好きで、スマートフォンを持つようになってからはWebメディアやソーシャルメディアにも触れるようになりました。その中で、昔と今とではメディアの在り方が大きく変化していることを実感し、メディアと現代社会の関わりについて学べるメディア関係の学部を志望しました。
あらゆる作品には「伝えたいこと」があり、見る人を納得させる構成になっていることを知りました。これは、ドキュメンタリー作品を視聴し、制作者の意図や目的、メッセージを考察する「映像コミュニケーション論」という授業で学んだことです。現在はドキュメンタリー制作に関心があり、斉藤ゼミで企画・撮影・編集といった映像制作を実践的に学び、ゼミのYouTubeチャンネルで発信しています。
マス・コミュニケーション学研究部(通称:マス研)に所属しています。マス研は現在、映像・出版・広告のパートに分かれて約60人の部員が活動をしています。私は広告パート長として、キャッチコピーやポスターの制作、販促企画、運営などを担当しています。専門的で多様な視点を持っている部員が多く、自分の個性や関心を生かして自由に活動できるところがマス研の魅力です。出版パートでは、新入生歓迎の際に配布する冊子の作成もしています。
制作に関わる中で、ドキュメンタリーは単なる事実の記録ではなく、作り手の意図が反映された「一つの解釈」であることを意識するようになりました。映像の背景にある制作者の想いや意図をくみ取ることで、私自身の中で情報の受け取り方が変わりました。また、作り手の立場として、取材協力者に自分たちの想いや意図を伝えることの難しさも実感しました。
以前、ゼミ活動で「同性婚やLGBTに関する活動」をテーマにドキュメンタリー制作を検討していた際、実際に結婚式を挙げた方にお話を伺う機会がありました。打ち合わせの中で、先方からYouTubeでの公開について不安の声をいただき、話し合いを重ねましたが、私たちはYouTubeでの公開を必須条件としていたため、最終的に制作には至りませんでした。「より多くの人に見てもらいたい」という私たちの思いが、相手に十分伝わっていなかったことに気づき、コミュニケーションの重要性と、自分の考えを的確に言語化する力の大切さを痛感しました。
一方で、私たちの学習内容に興味を持ち、制作が白紙になった後も温かい言葉をかけてくださる方もいました。この経験は、単なる「上手くいかなかった」という苦い失敗ではなく、ご縁の大切さを実感する機会となり、次の企画へと進む原動力にもなりました。
メディアの発信力・影響力の大きさを踏まえ、常に他者への配慮を意識しています。メディアは問題提起力があり、私たちが考えるべき方向性を示す力があります。そのため、自身の考えを発信することで人々の心を動かし、何かを変えられるのではという期待もあります。だからこそ細心の注意と配慮、あらゆる可能性を考える必要があります。関西大学社会学部メディア専攻の腕章は、取材対象者からの信頼と学生クリエイターとしての大きな責任を表しています。取材時に着用するたび、身が引き締まる思いです。
ドキュメンタリー『さよなら就活』は、斉藤先生の「ゼミ生で就職活動について撮ろう」という提案からスタートしました。6月ごろから企画し、ゼミ生が中心となって撮影を進め、現在は編集や映像に合わせたナレーション原稿の作成や収録に取り組みました。現在、斉藤ゼミの公式YouTubeチャンネル「関西大学ドキュメンタリー劇場」で公開しています。
私はセルフドキュメンタリー班として、実際の就職活動の面接前に自撮りでリポートを行っています。しかし、どうしても画角が固定されてしまい、映像としての見せ方に苦戦しています。また、自身の選考状況など私生活を公開することへの抵抗もあり、就活と制作を両立する難しさを感じています。本作品は「就活生の立場からのセルフドキュメンタリー」「就職氷河期・コロナ禍・現在と就活の変遷を背景にした問題提起」、「就活における採用側の視点」「就活経験者の体験記」の4つの視点から、各班が制作を進め、一つの作品を作り上げます。
就活の早期化や対策の均一化など、現在の就職活動に対する違和感に気付いてほしいです。たとえば、メディアを学ぶために大学に入学したにもかかわらず、「"学業以外"で力を入れていることは?」と問われることや、面接の質問と回答がマニュアル化されている点に、実際に就職活動を進める中で違和感を覚えました。自分の人生が、"就活のために必要なイベント"のように感じられ、今の就職活動の在り方では、本来の自分を伝えにくいと思っています。そのような疑問や違和感を、映像を通じて、多くの大学生に届けたいです。
卒業制作で、SNS発信者をテーマにしたドキュメンタリー作品を作ることです。ほかにも、「推し活」を切り口に、社会や市場の変化をまとめた作品にも挑戦したいです。私は、軽音楽サークルでドラム、ジャズ研究会でサックスなど、とにかくいろいろなことに挑戦してきました。実際に、やってみることで、自分に合うこと・合わないこと、好き嫌いを知り、自分自身を知ることにつながったと思います。そして、関西大学でドキュメンタリー制作を通して、「言葉で伝えることの大切さ」を学びました。将来は、映像やキャッチコピーのように、言葉で人や物の魅力を届けられる仕事に就きたいです。そして、社会人になっても考えることを辞めず、社会とのかかわり方を更新しながら表現に挑戦していきたいと思っています。
新入生の中には、まだ自分のやりたいことが見つかっていない人も多いと思います。そんな時は、ジャーナリズム、映像、国際コミュニケーション、音楽など幅広い分野の講義を積極的に受けてみてください。その中で自分の一番興味がある分野を選んでいけば、きっと大学での学びがもっと楽しくなると思います。関西大学は施設が充実しており、規模も大きな大学です。サークルや同好会などもたくさんあるので、やりたいことはが必ず見つかると思います。