Think&Act! 関大生 世界に一歩、踏み出してみた!ゼミ×シェアハウスで広がる学び 商学部 3年次生
水田 匠哉(みずた なるや)さん 

 グローバルな視野と実践的な学びを求めて関西大学商学部へ—。
 英語とビジネスの可能性を信じ、自ら行動し挑戦を重ねる日々の中で見えてきた未来の姿。「人と関わることが好き」という想いを原点に、ゼミ活動や国際交流を通じて夢への第一歩を着実に踏み出す水田匠哉さんのストーリーをご紹介します。

夢への第一歩 関西大学商学部で広がる可能性

—なぜ関西大学商学部を目指したのですか?

 人と関わることが好きで英語が得意だった私は、高校時代から「将来はグローバルビジネスの分野で活躍したい」という夢を抱いていました。その夢を実現するため、経営学の知識を深めながら、英語力やプレゼンテーション力を実践的に高められる関西大学商学部に魅力を感じ、進学を決意しました。
 中でも特に関心をもったのが、英語に強いビジネスリーダーを目指すプログラム「BLSP(Business Leader Special Program)」。英語でのディスカッションやプレゼンテーションを中心とした少人数クラスで、実践的に学べる点に惹かれました。

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 3年次からは国際ビジネス専修で、念願だった「BLSP」を履修。現在は、岡本真由美教授のゼミに所属しています。1クラス15名程度の少数精鋭のゼミで、海外企業と連携して英語でのプレゼンを行う「海外ワークショップ」など、挑戦する機会が豊富にある環境に身を置いています。岡本ゼミを選んだ決め手は、岡本先生の笑顔と温かさに惹かれたから。いつも親身に寄り添ってくださる先生のおかげで、安心して新たな挑戦を続けられています。

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 グループワークが中心のゼミ活動を通じて、「他人の意見を否定せず、肯定的に捉える」という姿勢が自然に身につきました。また、もともと人前で発表することに苦手意識がありましたが、回数を重ねるごとに自信がつき、プレゼン力が養われたと実感しています。

国際交流シェアハウスでの暮らしが、新たな気づきをもたらす

—国際交流シェアハウスに入居しようと思った理由を教えてください。

 国際交流に興味があったことに加え、「日本にいながら異文化に触れられる環境」に魅力を感じて入居を決めました。
 現在暮らしているシェアハウスは、学生を中心として日本人と外国人の割合は半々なので、英会話が得意でなくても会話や交流がしやすい環境です。

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 また、他地域にあるシェアハウスの住人たちとの交流イベントも盛んで、さまざまな国・地域の文化や価値観に触れる機会が多くあります。大学生活や友人とのつながりを大切にしながら、日常の中で気軽に国際交流に挑戦できるこの環境は、私にとって理想的でした。

—国際交流シェアハウスでの生活は、ゼミ活動にどんな影響を与えていますか?

 岡本ゼミで、私のグループは「"察する力"はビジネスにおいて有効か?」をテーマに研究していますが、海外では、日本で美徳とされている「察すること」よりも「率直に伝えること」が重視される傾向があると知りました。

250910_kt_think06.s.jpg 国際交流シェアハウスでの交流イベントの様子

 このことから、「日本と海外では、"察する"という行動が示す意味や価値に違いがあるのでは?」との疑問が生まれました。さらに、「ビジネスにおいて"察する"ことは効果的なのか、それとも逆効果なのか?」、「全察し型とポイント察し型以外にも、異なる察し方があるのではないか?」といった、より深い研究へと視点が広がっています。

「親しみやすいリーダー」を目指して

—岡本ゼミでは、ゼミ長を務めているそうですね。

 はい。私が理想とするのは、「親しみやすいリーダー」。そのために大切にしているのが、一人ひとりと丁寧に対話し、その人の強みを生かせる環境をつくることです。そして、指示する立場であってもまずは自ら率先して動き、努力し続ける姿を示すことを心がけています。
 これまで、ゼミだけでなくインターンシップやアルバイトなど、さまざまな場面でリーダーを任せていただきました。その中で実感したのは、「リーダーの最も重要な役割は、メンバー全員が力を発揮できる雰囲気づくり」だということ。
 グループを編成する際は、一人ひとりの長所や個性を見極め、相乗効果が生まれるような組み合わせを意識しています。普段からチームメンバーの言動や表情をよく観察することを習慣にしてきたおかげで、人の個性を見抜く力も少しずつ養われてきたと感じています。

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地域とつながり、未来を描く。学びと挑戦の日々

—最近参加した活動や、今後の目標について聞かせてください。

 6月には、他地域にある国際交流シェアハウスとこども食堂とのコラボイベントに参加し、幅広い年代の地域の方々とふれあいながら、自分たちが作ったタコス料理をふるまいました。参加者の「おいしい!」という笑顔に触れて心が温かくなり、「将来は地域や社会に貢献できる仕事に就きたい」という思いが、これまで以上に明確になりましたね。

250910_kt_think08.s.jpg タコスパーティに向けて、談笑しながら参加者で準備

 大学生のうちに多くの人と対話しさまざまな関わりを持つことは、自分自身の成長につながり、社会に出てからの大きな強みにもなるだろうと感じています。
 今後は、IT関連の資格取得に向けた勉強を進めるとともに、オフィスコンサルタント営業を目指してインターンシップで営業力を磨き、課題解決力を高めていきたいと考えています。

250910_kt_think09.s.jpg イベント後に地域の皆さんと(後列左から3番目が水田さん)

 来年2月には、海外企業と連携する海外ワークショップでの最後の英語プレゼンテーションに挑戦します。秋学期からは準備を始め、間の取り方やタイミング、声の強弱、相手に響く話し方やジェスチャーなど、具体的な実践スキルを学べることを楽しみにしています。これからも、学び・経験・遊びのバランスを大切にしながら、いろいろなことに挑戦していきたいです。

大学生活を充実させるヒントは、自ら行動すること

—今、後輩に伝えたいことは?

 大学では、待っているだけでは必要な情報はなかなか得られません。まずは積極的に行動し、自分がどんな授業を受けたいのか、そこで何を学びたいのかをしっかり考えて、学生生活という貴重な時間を大切にしてください。先生からの学び、活動を通じて得られる経験、そして仲間との交流──すべてがかけがえのない財産になります。

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 新しいことに挑戦してみたい方は、シェアハウスでの生活もぜひ視野に入れてみてください。
 そして、国際ビジネスコミュニケーションに関心のある皆さん!岡本ゼミで共に学び、成長していけたら嬉しいです。

商学部 3年次生
水田 匠哉(みずた なるや)さん

大阪府立登美丘高等学校出身