interview

vol.9

 

障がい者福祉の分野から誰もが暮らしやすい社会の実現のために貢献したい

人間健康学部人間健康学科/福祉と健康コース4年次生(取材年度:2022年度)
内定:社会福祉法人
職種:支援員

Q1.学生時代に取り組んでいたこと
障がいのある児童と放課後の時間を利用して共に過ごす「放課後等デイサービス」でのアルバイトに力を入れていました。このアルバイトは、大学からの紹介をきっかけに始めましたが、当初は児童の言動を理解できずに悩むこともありました。活動を進める中で徐々に児童の言動の背景にある要因に着目する視点や、本人の自発を大切に受け取り、本人主体の支援を作っていく過程を学びました。その中で、本人の自己実現の達成のお手伝いをする仕事に魅力を感じるとともにやりがいを感じました。

Q2.キャリアセンターをどのように利用していましたか
具体的に福祉業界への就職を意識し始めた3年次生の6月頃に、今後の就職活動の方向性についてキャリアセンターで相談をしました。3年次生の夏休みには社会福祉士の国家試験受験のための実習が始まるため、実習前に福祉業界における就職活動の大まかなスケジュールや就職先候補のアドバイスをしてもらいました。

Q3.キャリアセンターを利用して特に良かったと思うプログラムは?
キャリアセンターではありませんが、人間健康学部の福祉と健康コースの先生方は実際に福祉現場で活躍されている方も多くいらっしゃいます。福祉の中にも高齢者福祉分野や障がい者福祉、児童福祉など分野によって就職先は多岐にわたるので、実習担当の先生やゼミの先生に希望する分野と福祉法人のマッチングについてアドバイスをもらえたことは非常に助かりました。

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Q4.内定業界を志望した理由を教えてください
福祉が自分事になったことがきっかけで福祉への興味を持ちました。実は、私が高校3年生のころ、家族に介護が必要となり家族への負担の大きさを痛感しました。このような負担がかかっている人は私の家庭以外にもたくさん存在し、今後も増えていくことに気づきました。その後、人間健康学部へ進学し、福祉と健康コースで学びを深めていく中で「障がい児・障がい者福祉」の領域に魅力を感じました。特にその人の生きづらさは障がい自体ではなく生活するうえで生まれる生きづらさを解消できないことであると感じ、その人らしさの実現のお手伝いをする障がい児支援の仕事にとても魅力を感じ実際に働きたいと考えました。

Q5.社会人になって取り組みたいことを教えてください
障がいのある方への直接的な支援を基本としながら、誰もが暮らしやすい社会の実現のために障がいへの理解を普及させたいです。まだまだ社会には障がいのある方に対する偏見や特別視があります。近年は共生社会を目指した取り組みが活発になっていますが、「共に生きる」とは、必ずしも直接的に交流しなければいけないというわけではなく、どのような人も自分のペースで過ごすことができるようにお互いを認識することであると考えています。お互いを理解し尊重できる社会の実現にむけた基盤づくりに貢献したいと考えています。

Q6.就職活動をする後輩に向けてアドバイスをお願いします
とにかく自分が過ごしやすい場所を見つけることが大切だと思います。評判や給料が良い企業に入れば良いという訳ではなく、企業との相性もありますので、まずは自分のことをしっかりと理解し自分に合った就職先を見つけて欲しいなと思います。なかなか学生の段階で社会に出た自分を想像することは難しいですが、自分の価値観を大切に、自分に合った仕事や職場が見つかることを応援しています。学生生活も存分に楽しんでください。