interview
vol.10
地元でSDGsに取り組み、故郷と社会に貢献したい
経済学部経済学科/4年次生(取材年度:2022年度)
内定先:機械系メーカー
職種:事務系総合職
Q1.学生時代に取り組んでいたこと
私は大学内外でSDGsに関する勉強に取り組みました。高校時代からSDGsを学んでいた私は、大学でSDGsの中でも主に環境問題について理解を深めるゼミに所属し、気候変動や環境破壊、それに伴う生物多様性の喪失に対する緩和策などをゼミ内や学内ゼミ大会で提案してきました。例えば、日本の食料自給率低下による仮想水問題、農薬による蜜蜂減少問題を取り上げ、新たなビジネスシステムの構築をプレゼンしました。また、卒論では、地元の森林・林業を生かした新たなライフスタイルの提案を行いました。
大学外では、高知県内企業のSDGs事業を大学生が紹介するSDGsガイドブック作成に参加しました。地元の企業がどんな活動を行っているのか実際に話を伺い、知見を広げることができました。近年、企業はSDGs事業の推進を求められていますので、この4年間で得た知識や考えは、就職活動でも役に立ちました。社会人になってからも、SDGsの勉強を続けていくつもりです。
Q2.キャリアセンターをどのように利用していましたか
大学に入って一番最初にキャリアセンターを利用したのは、3年生になってすぐのインターンシップガイダンス(現 第1回就職ガイダンス)でした。その頃の私は、「就活そろそろ考えなきゃな」くらいにしか思っておらず、就活の知識はほとんどありませんでした。でも、このイベントに参加して、自己分析、業界分析、企業分析などについて知り、就活を始めるきっかけになりました。
また、最初は公務員も視野に入れていたため、キャリアセンターで各都道府県の公務員試験に関する情報収集を行っていました。高知県庁のインターンシップに応募した際に、職員の方にESを確認してもらいました。公務員ではなく、企業に就職すると決めた後でも、キャリア相談で面接対策をしてもらったり、相談にのってもらったりしました。キャリアセンターには、多くの業種・企業の情報があり、OB・OGの体験談も参考にできるので、積極的に利用していくべきだと思います。
Q3.キャリアセンターを利用して特に良かったと思うプログラムは?
就活真っ只中のときに利用した、キャリア相談です。
私は、ネガティブな気持ちを友人や家族に相談するのが得意ではありません。就職活動では気分が落ちることも多くありましたが、キャリアセンターの方に面接練習や話を聞いてもらうことで最後まで頑張ることができました。面接内容はもちろん、話すスピードやトーン、目線や表情など細かいところまで教えていただきました。
また、「内容も濃くて聞き取りやすい」「熱意が伝わってくる」などの前向きな言葉をかけてもらい、就活のモチベーションを保つこともできました。どんなに小さな悩みでも真剣に向き合ってくれるので、キャリア相談を利用して良かったなと今でも思います。
Q4.内定業界を志望した理由を教えてください
私の就活の軸は、「時代に沿った変化に対応できる環境があること」、「SDGsに大きく貢献している」の2点を大切にしていました。
私は機械・建設系の企業に就職しますが、最初からその業界を目指していたわけではありません。むしろ建設のイメージは力仕事・騒音・ブラックと、勝手にネガティブな印象を持っていました。
しかし、内定先企業の建設業界の前例主義を覆す理念や、環境負荷・騒音をなくした無公害機械の開発、福利厚生の面では男性の育休推進、夏冬の長期休暇制度、コロナ禍にはいち早くリモートワークに切り替えるなどの取組みは、今までの建設業のイメージを払拭しました。
それと同時に、私もこの会社で社会に貢献していきたいと思いました。防災インフラをメインとした事業を行っているため、今後地元・高知県にやってくる可能性が高い南海トラフ巨大地震での被害を最小限に抑えることが社会への貢献につながり、その事業に携われることにやりがいを感じられると考えています。
Q5.社会人になって取り組みたいことを教えてください
内定が決まってから少しずつ勉強はしていますが、機械・建設に関する知識はまだゼロの状態なので、さまざまな資格取得に励んで、1日でも早く会社の一員として役に立ちたいです。海外での事業も展開しているので、将来は海外でも必要とされる人材になりたいと考えています。
また、大学で得たSDGsの知識を使って、社外へのSDGs事業のPR等はもちろん、社内へ知識の普及もしていきたいと思っています。そして、これから先は今まで育ててくれた両親への恩返しを続けていきます。
Q6.就職活動をする後輩に向けてアドバイスをお願いします
就職活動は辛いです。今思い出しても戻りたくない日々でした。
でも、妥協せず、納得がいくまで、満足するまで続けてください。ここだと自分が最大限に輝くことができる、という場所を見つけてください。その場所を見つけられたら今までの辛い日々も、「戻りたくはないけどずっと覚えていたい、時々思い出したいもの」になります。
この先社会人になって、うまくいかないときは就活の思い出がきっと自分を助けてくれるはずです。皆さんの就職活動が満足して終えられることを願っています。