interview
vol.15
ハングリー精神を持ちながら「笑顔」を追い求めていく
商学部 商学科/4年次生(取材年度:2024年度)
内定先:食品メーカー
職種:ビジネス職
Q1.学生時代に取り組んでいたことを教えてください
体育会陸上競技部の男子駅伝パートに所属し、「関西1のランナー」を目指して取り組みました。入部当初は、入部基準にも満たないような実力で、練習にすらついていくことが出来ず、怪我や故障を繰り返しました。その時は「自分には才能がない」と思ってしまいましたが、本やネットで練習理論や栄養学を学び始めました。練習効率を上げ、人一倍努力した結果、実力と信頼を獲得し、チームのキャプテンにまで成長することが出来ました。そして4年次生の6月、全国大会の関西地区選考会にて、チームは初の1位通過を実現しました。「関西1のランナー」にはなれなかったかもしれませんが、その過程でチームは「関西1のランナー集団」になることが出来ました。
Q2.キャリアセンターをどのように利用していましたか
特に就職活動の序盤で、ESの確認や模擬面接でキャリア相談を利用しました。ESは客観的な視点が本当に重要です。しかし、先輩や友人に見せるのは恥ずかしかったり、気を使ったりする面もあったので、特に12月頃はキャリアセンターの方にたくさん確認してもらいました。また、模擬面接をしていただけるのも非常に助かりました。私は12月頃まで面接の経験が少なく、面接の「め」の字も分からない状況でしたが、自己紹介やガクチカの対応方法等、基本から丁寧に教えてくださいました。それらに加え、OB・OG訪問も積極的に活用したこともあり、私の就職活動はキャリアセンターなしに語れません。
Q3.キャリアセンターを利用して特に良かったと思うプログラムは?
2つのイベントが大きく印象に残っています。
1つ目はキャリアサポーター(就職活動を終えた4年次生の学生スタッフ)の方々が就職活動の体験談を話してくださるイベントです。3年生の10月頃、就職活動に対して不安しかありませんでした。しかし、同じ大学の一つ上の先輩がリアルな体験談を話してくださったことが、自分の中の不安やモヤモヤを解消するきっかけになりました。
2つ目は、OB・OGフェスという、本学のOB・OGの方々が約30名ほど集まる懇談会形式のイベントです。このイベントを通して、業界・業種によって雰囲気や人柄が違うという衝撃を受けたことを今でも覚えています。
そこで出会ったある一人のOGの方の人柄や価値観に惹かれ、実際に選考に挑んだということもあったので、就職活動へのモチベーションを上げるという観点でも、とても有意義なイベントでした。
Q4.内定業界を志望した理由を教えてください
就職先の飲料メーカーだけでなく、テレビ局や情報通信など、笑顔を生み出すことに携われるような業界にも幅広く挑戦していました。モチベーションの源泉である「笑顔」を追い求めて働くことができると考えたからです。
就職活動で自己分析をした際、「なぜ自分は陸上の長距離走をここまで頑張ってこれたのだろう」と考えました。その結果、競技を通じて普段応援してくれる親や友人、仲間、そして自分自身が「笑顔」になるその瞬間を想像することで、人目の当たらぬ場所でも毎日20kmや30km走るという努力を継続することができたのだとわかりました。
そこで、お酒やソフトドリンクなどを手に取るお客様、そして自分自身の「笑顔」を想像できるようなモノづくりなら、いくらでも頑張れると思い、飲料メーカーに挑戦しました。
Q5.社会人になって取り組みたいことを教えてください
私はメーカーに就職します。有難いことに会社の規模は大きく、恵まれた環境で社会人としての一歩を踏み出せることに安心感を抱いています。しかし、安心感は成長を妨げる要因であるとも考えており、学生という、成長するためだけにあるとも言える立場を卒業することで自分の成長速度が鈍化するのではないかという不安があります。
来年から、社会人として恵まれた環境に身をおいても、いつまでもハングリー精神を持ちながら、自己研鑽を欠かさず、常に高い目標を掲げて、社内・社外を問わず活躍できる存在へと成長していきたいです。
Q6.就職活動をする後輩に向けてアドバイスをお願いします
受ける業界や企業を早期から「絞ること」はお勧めしません。本当に挑戦したいことに対して、自分には無理だという固定観念を言い訳に、見て見ぬふりをしてしまう学生が多い気がします。最初は私もそうでした。しかし、就職活動は学生に与えられた「試練」ではなく「チャンス」です。時間を用意され、選り好みせずどこにでも挑戦できるのは新卒の学生ならではの特権だと思うので、業界や企業を絞らず、自分の可能性を信じて、とにかく心が動いた企業に挑戦して欲しいです。うまくいかないことも多々ありましたが、私は就職活動によって大きく成長できたと感じています。