災害発生時、誰もが迅速に避難できる
対策を見つけたい。
前田 結衣さん(3年次生)

自ら参加した実験データを分析し避難の成否を分けた要因を考察。
災害が発生した際、どこにいても安全に避難できるようにするにはどうしたら良いか。
大都市圏での避難の難しさを疑似体験したことがきっかけで、地域の特性に合った防災の在り方をテーマに研究しています。
3年次の春、教員の紹介でNHK「かんさい熱視線」の津波避難の実験企画に参加。南海トラフ巨大地震が発生したと想定し、大阪・梅田では水平避難*を前提に津波浸水域外まで避難できるかという実験でした。
自然豊かで高台も分かりやすい淡路島で育った私は、土地の高低差を把握しにくい大都会での避難に大苦戦。
現在地・浸水域・方角の分かる地図や外国人向けの標識、津波や河川氾濫時に避難できるビルの少なさにも気付き、それらを設置する必要性を強く感じました。そこで、実験参加者の避難経路の標高をグラフ化し、避難の成否を分けた要因を探究することに。
避難成功者や外国人の避難の特性を少しつかむことはできましたが、さらに分析を深めていきたいと考えています。
人々の災害に対する意識や避難方法に関する大都市圏と地方との比較分析にも取り組み、誰もが安全•安心に暮らせる「災害に強いまちづくり」に貢献するのが目標です。
*今いる危険な場所から可能な限り遠くの安全な場所に向かう選難方法
※この記事は2023年11月時点のものです。