VRでの疑似体験により
人々の防災意識を高める。

赤間 桃乃さん(3年次生)

赤間 桃乃さん(3年次生)

被災経験と防災意識の関連性を確認する、VR実験。  私自身の震災体験をきっかけに、高校から専門的に防災・減災について学んできました。当時から災害が人に与える心理的な影響に関心があり、大学では防災意識を中心に学習。ゼミでは被災経験と防災意識との関係性に着目し、VRを使用した実験を行いました。
 実験では、家具が倒れる程度の被災経験の有無で被験者を区分し、VRの空間で地震を体験してもらいます。こだわったのは、被験者自身にまず仮想空間の中で家具の固定をしてもらう点で、実際の住空間における防災行動の意識づけも狙いました。その後、震度6弱の揺れの中、家具た倒壊する様子を体験してもらった上でアンケートを実施。私の仮説では、強い地震を実際に体験していない人は、実験後も防災意識の向上は望みにくいと考えていましたが、結果は被験者の大半が「防災意識が高まった」と回答。VRでの疑似体験が防災意識の変化へつながったことは収穫でした。
 今後は東北地方における地域間の防災意識の違いについても研究を進めたいと考えています。

※この記事は2023年3月時点のものです。